南博の作品一覧
「南博」の「SDGs 危機の時代の羅針盤」「音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「南博」の「SDGs 危機の時代の羅針盤」「音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
初版は昭和28年。実に70年以上も前の日本人論ですが、思い当たる節がとても多く、非常に面白く読めました。
ということは、日本人の心理は当時も今もあまり変わっていないのかもしれません。
まず、日本人の幸福感と不幸感については、後者に実に三倍程度ものページが割かれています。
日本人は幸福という言葉を使うことが非常に少なく、幸福とは空しいもので、不幸を忍ぶことが美徳であるという観念が教え込まれているということを、様々な例を挙げながら指摘しています。
また、日本人は不幸や不運をあきらめたり慰めたりすることで、消極的に不平不満を抑える工夫をする一方、むしろ積極的に、修養にとっていいことだなどの理由をつ
Posted by ブクログ
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日本のキーワードは"自然を愛でる"なんだと思う。科学と日本の相性がさほど悪くないのは科学も自然に対する愛情がなきゃ観察しようという風にならないじゃん。だから日本人は科学的感性の高い国民だと思う。数学のノーベル賞受賞者数、日本人世界5位だし、西洋数学が入ってくる前の江戸の関孝和とかも凄かったしね。
南博
(みなみ ひろし、1914年7月23日 - 2001年12月17日)は、日本の社会心理学者。日本女子大学教授・一橋大学社会学部教授・成城大学教授を歴任。日本社会心理学会第3期・第9期・第10期理事長。
われわれ日本人は、外国人にくらべると、「幸福」ということばを
Posted by ブクログ
SDGsがどのような交渉過程を経て、2015年9月25日に成立したかなどを、日本の首席交渉官だった南さんとNGOの取りまとめ役として政府との交渉に関わった稲葉さんによる共著で書かれていた。SDGsはコロンビアの1人の役人がまず訴えたことから始まり、ゴールの数や内容で途上国や先進国の主張のぶつかり合いなど、多くの交渉と妥協を経ていたことがとてもわかった。外交をやっている中での、作者の感情も綴られていて、意外とガチガチではなくお互い様子を見ながら交渉していることがわかり面白いかった。
SDGsは2030年までなので意外と時間はないが、少しでも何か貢献できたら嬉しい。
Posted by ブクログ
日本政府の元SDGs交渉官である南氏と、現役NGO職員で民間セクターからSDGs策定に貢献した稲場氏の共著。稲場氏には前職でお世話になったこともあり、本を物したと聞いて即購入。
南氏の立場と経験を活かし、SDGsの成り立ちや交渉の裏話を楽しむことができるのが面白い点の一つ。他のSDGs解説の本では、こういった各国のSDGs策定における思惑や経緯を知ることは難しいと思われる。
中盤以降は、稲葉氏と南氏の人脈や経験に基づく、SDGs達成に向けた様々なアクターの取り組みの実例が紹介されていく。SDGsを絵空事にしないためには、地方自治体や個人といった「下からの力」が必要なのだということがよく分かる