作品一覧

  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~
    3.6
    1巻803円 (税込)
    ジャズピアニストが綴る夜の銀座の青春記。 日本有数の人気ジャズ・ピアニスト、南博が綴る、爆笑と感動の青春記。真面目なクラシック・ピアニスト志望だった南青年は、ある日ふと聴いたジャズに魅せられ、人生が一変した。小岩のキャバレー、六本木のバー、そして銀座の超高級クラブでのピアニスト生活。ボスであるバンマスは海千山千のギャンブラー、ママやホステスは危険な香りを振りまく夜の蝶、そしてお客はあやしげなバブル紳士と「さる組織」の親分に幹部たち。欲望と札束が飛び交う夜の銀座で、南青年は四苦八苦しながら人生を学んでゆく。そして数年、南青年は銀座に別れを告げて、あこがれのアメリカへのジャズ留学を決意する…。 菊地成孔氏いわく、「この本は、僕のどの本より面白いです。」
  • 音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    読者の何割かは最後の章まで読破するでしょう。 そのうち一定数の方々は、不愉快な思いをし、お怒りになるかもしれません。 が、一方で、俎上に挙げられたさまざまな事象とその論考に瞠目し、 心の裡で喝采してくださる方々もいるはずです。 ──南 博 本書で、私が書いてきた領域は多岐にわたっている。 音楽家の矩(のり)を踰(こ)えていると思う方が大半だろう。 だが、私が書きたかったことは、まさに、そうした実は何の根拠もない「矩」をこしらえた、 何か大きな力に対するリゼントメント(憤激)である。 ──森本恭正 ラディカルに、そしてロジカルに権威を切り裂く多能な作曲家と、 言葉のインプロヴィゼイションで読む者を覚醒させる異才ピアニストが ジャンルを超えて交わした言葉のインタープレイ。 誰も語れなかった〈音楽〉がいまここから聞こえてくる──
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    -
    1巻1,056円 (税込)
    地球1個分のキャパシティを超えない「続く世界」を目指す17のゴール.2030年の期限まで10年を切り,パンデミック下の今こそ,危機の時代の羅針盤としてその真価が問われている.日本政府の交渉官と開発・環境関係のNGO代表とが,SDGsのイロハ,交渉秘話,SDGsの現状,プロが見たその強みと展望などを漏れなく紹介する.

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  • 日本人の心理
    4.0
    日本人の心理には「長いものには巻かれろ」といった処世法が生きている一方で、権威を否定し自我を主張する生き方が存在している。また合理主義的な思考が広く定着しつつあるなかで、「物事は気の持ちよう」といった精神主義も根強い力を持っている。複雑な日本人の心理とあいまいな人間関係を鋭く分析した、海外にも知られた名著。

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  • マイ・フーリッシュ・ハート
    値引きあり
    3.0
    1巻715円 (税込)
    アメリカ音楽留学から帰国した著者を待っていたのは厳しい現実だった。活動の場を求めて奔走し、うつ病に苦しみ、友情に救われながら、南博は今日もひたすらピアノを弾く。

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ユーザーレビュー

  • 日本人の心理

    Posted by ブクログ

    初版は昭和28年。実に70年以上も前の日本人論ですが、思い当たる節がとても多く、非常に面白く読めました。
    ということは、日本人の心理は当時も今もあまり変わっていないのかもしれません。

    まず、日本人の幸福感と不幸感については、後者に実に三倍程度ものページが割かれています。
    日本人は幸福という言葉を使うことが非常に少なく、幸福とは空しいもので、不幸を忍ぶことが美徳であるという観念が教え込まれているということを、様々な例を挙げながら指摘しています。
    また、日本人は不幸や不運をあきらめたり慰めたりすることで、消極的に不平不満を抑える工夫をする一方、むしろ積極的に、修養にとっていいことだなどの理由をつ

    0
    2025年08月31日
  • 日本人の心理

    Posted by ブクログ

    902

    日本のキーワードは"自然を愛でる"なんだと思う。科学と日本の相性がさほど悪くないのは科学も自然に対する愛情がなきゃ観察しようという風にならないじゃん。だから日本人は科学的感性の高い国民だと思う。数学のノーベル賞受賞者数、日本人世界5位だし、西洋数学が入ってくる前の江戸の関孝和とかも凄かったしね。

    南博
    (みなみ ひろし、1914年7月23日 - 2001年12月17日)は、日本の社会心理学者。日本女子大学教授・一橋大学社会学部教授・成城大学教授を歴任。日本社会心理学会第3期・第9期・第10期理事長。

    われわれ日本人は、外国人にくらべると、「幸福」ということばを

    0
    2024年01月19日
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~

    Posted by ブクログ

    まあ南の大人の男にモテるのなんのって。
そこそこダルい呑気者のお調子者の部分もありながら、先生の教示に感動する青年部分もあり、上手く誤魔化す小賢しさもあり、でも結局、内側に隠している尖ったプライドとその反対側にある純粋さが偉いさんには見えてるんでしょうね。
そんなわけで無事なんとかアメリカ留学まで行きつき、銀座の皆さんに感謝するところまで行きつきました。
一番笑ったのはバンマス曽根さんに詰め詰めに詰められる所の書き口で、そういう点では南博のノンシャラントな文章は魅力的でもあります。
続刊にも手を出すかな。

    0
    2025年02月04日
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~

    Posted by ブクログ

    映画をみて興味を持ったので手に取った。
    生まれる前の知らない時代、知らない世界の空気感をありありと感じられるエッセイ。

    0
    2023年11月11日
  • 音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話

    Posted by ブクログ

    現在的な立場から「音楽」の成り立ちの歴史とその背後にあるものについて、クラシック音楽とジャスの両面から触れることができる。

    特に森本氏による西洋音楽の成立に関するさまざま言及が刺激的で、音楽というものを見つめ直す重要な手がかりをいくつももらった。(一方で、18もトピックがあるので仕方がないところではあるが、クオリティの浮き沈みは結構あったように思う)

    0
    2023年10月10日

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