鎌田浩毅の作品一覧
「鎌田浩毅」の「地震と噴火から身を守る 今さら聞けない 地学の超基本」「博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
本書の帯に掲載されている『南海トラフ巨大地震』や『富士山噴火』、『首都直下地震』といったワードを見るたびに緊張感を覚える。
地学は高校未履修科目だから、少しずつ一般的な知識を吸収しようなどと悠長に構えてはいけない。
本書は、地学についての基本テキストである。
地球の黎明期や大気・海洋、地震や火山噴火のメカニズム等に関して図や写真等をふんだんに盛り込んで明快に説明する。日本における災害予測等についても言及する。
全部で5章から構成されている本書であるが、チャプター1からチャプター4を前半部分とすると、後半部分であるチャプター5とは、テイストが明らかに異なる印象を受ける。
すなわち、本書の終盤に差しかかるチャプター5は、超重要事項のオンパレードである。
知った方がそれだけ恩恵を受ける可能性が高くなるものと期待したい事項等は山のようにあるが、まずは、
「地学を学べば『減災』できる」
ということは、理解した方が賢明だろう。
また、巻末には、防災チェックリストが記載されている。
一見常識的な事柄のように思えるが、恥ずかしながら自宅の対策は、せいぜい6割程度の進捗具合である。
なお、主な参考文献が巻末にリストされている。
あわせて確認されたい。
本書を通じて、防災についての意識が高まった。
地学を知るとそれが防災意識改革につながるように、一つひとつの断片的な知識を一つの面として立体的に捉えていく姿勢が求められる。
寺田寅彦が遺した『災害は、忘れた頃にやってくる。』というフレーズが身に沁みてくる。
Posted by ブクログ
一家に一冊あっていい本。
「地学って、こんなに面白かったのか!」と思わせてくれる一冊。プレートの動きから地震が起こる仕組み、南海トラフや首都直下地震、さらに富士山をはじめとする火山の話まで、ニュースで耳にする出来事が地球の仕組みとつながって見えてくる。特に火山については、噴火の規模やカルデラの話など、知らなかったことが多くて興味深かった。
専門的な内容を扱いながらも説明が分かりやすく、「地学は難しい」という印象がいい意味で覆される。巨大地震や火山噴火の話には正直怖さも感じるけれど、だからこそ正しく知っておくことが大切なのだと実感。自分たちが暮らす日本列島を、これまでとは違った視点から見られるようになる本だった。
Posted by ブクログ
学生向けの本だが、私のような社会人で勉強に取り組みたい人間にとっても参考になる話が満載だった。
本書で紹介される「棚上げ法」「呼び水法」「割り算法」という具体的な方法に共通するのは「完璧じゃなくてよい」ということ。他の勉強法、特に受験技術系の本でもこの「完璧じゃなくてよい」という話は頻出で、それだけ多くの人が完璧主義に悩まされて伸びしろを自ら潰してしまっているということなのかと思った。私自身も苦手科目の克服ばかりに時間を割いて勉強そのものが辛くなったり、問題集や参考書を試験日までに最後まで進められずに挫折感だけが残ったりという経験があるので、この手の話には目から鱗で励まされる。