日本史を地学から読みなおす

鎌田浩毅

列島誕生以来、地震・噴火・津波・台風などの自然災害の脅威に絶え間なくさらされてきた災害大国・日本。いくつもの巨大災害が、日本史上にその名を残してきた。平安時代を揺るがした貞観の大津波、近世では宝永の富士山噴火や安政南海地震、近現代では関東大震災や阪神淡路大震災、そして東日本大震災……。歴史を大きく塗り替えた自然災害はなぜ発生し、日本人にどのような影響を与えてきたのか。浮かび上がる「歴史の法則」とは。地球史的スケールで日本史をとらえなおす。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 理工
• 出版社: 講談社
• 掲載誌・レーベル: 講談社現代新書
• ページ数: 320ページ
• 電子版発売日: 2025年11月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 53MB

[ブクログ · ★★★★★]

　これは読んで良かった本である。地球規模で自然災害の歴史をダイナミックに著している。地球全体のわず0.25%しかない日本がなぜ地球全体の1割の地震が発生し、マグニチュード6以上の大地震の2割が発生しているのは、複雑にプレートが入り組んでいる上に日本列島が乗っているのが原因なのだ。噴火についても、世界中の火山の2割が日本に集中しているのだから日本は災害列島なのだ。そんな日本で暮らす日本人はこの本を読むべきだと思いました。