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「3.11が起こって、もう日本列島やプレートには地震を起こすエネルギーは残っていないのではないか」と思っている人がいるが、現実は正反対。3.11が引き金となり、大地変動の時代が始まったといえる。東北・関東沖で再度の大地震が起こる可能性があり、首都直下地震に至ってはいつ発生してもおかしくない。そして南海トラフ巨大地震による西日本大震災が、2040年までに確実に発生すると言わざるをえない。土地の隆起量の観測データが、そのことを如実に示している。さらに3.11以降、約100年ぶりに日本列島の活火山が活発化しており、懸念の対象には富士山も含まれている。今後日本人は、こうした大災害を迎え撃つため具体的な方策を立てなければならない。日本を代表する地球科学者が、日本人の生活や経済活動に決定的な変化をもたらす列島鳴動の情報を伝え、これからの生き方を考える。
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Posted by ブクログ
「情熱大陸」にも先日取り上げられた火山学を専門とする著者が今後日本を襲う可能性のある地震、火山による災害のリスクに関して述べた本。潔いと思わせるのは「何年何月何日にどこで地震が発生する、火山が噴火するというような予知は不可能である」と現在の地球科学の限界を認めた上で、それでもなお予測されるリスクに対して警鐘を鳴らしている点です。「南海トラフで発生する海溝型地震は3回に1回は超弩級の地震となっていて、次に発生する地震がその順番になっている」、「9世紀に地震活動が活発化した時代があり、現代が非常によく似た状況となっていて、9世紀に発生した地震のうち、現代でいまだ発生していないのは首都直下型地震と南海トラフの地震である」、「巨大地震で文明が滅びることはないが、巨大噴火は文明をも滅ぼす威力がある」、「日本列島では文明を滅ぼすほどのカルデラ噴火は約7000年毎に発生しており、直近のカルデラ噴火は約7300年前であるから、いつそのような巨大噴火が発生しても不思議ではない」、「富士山は誕生から約10万年経過しており、一般に火山の寿命は100万年前後と考えられ、人間で言えば活発なエネルギーを持つまだまだ若者の火山で、いつ噴火しても不思議ではない」等々、火山学・地震学の常識でありながら私達がまだ知らない情報を分かりやすく伝えています。著者の意図が悪戯に危機感を煽ることではなく、災害が発生してから「想定外だった」と言うことをできるだけ回避し、少しでも被害を小さくすることだという点にも共感が持てます。
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