近藤和彦の作品一覧
「近藤和彦」の「イギリス史10講」「民のモラル ――ホーガースと18世紀イギリス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「近藤和彦」の「イギリス史10講」「民のモラル ――ホーガースと18世紀イギリス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
イギリス史の大家による新書。イギリス史の始まりから現代までを非常にコンパクトに、興味深くまとめられている。コンパクトではあるが、全体を貫く緊張感は知的な心地よさを感じる名著である。
10講とあるので、教科書的な叙述を想起させるのだが、内容はまったく教科書的ではなく、むしろ逆に教科書で書かれているような内容を最新の歴史学、イギリス史研究の成果をもって覆しつつ、それでいて小難しくないところが良い。
たとえば、中世末。「長い16世紀」を迎える直前の、第1次百年戦争の叙述。本当の争点は、クラレット、「すなわち鮮明な赤ワインこそ、百年戦争の第三の、いや本当の争点だったかもしれない。」(63ページ)。そして、「一七八六年、英仏は通商条約を結び、これによりイギリスは赤ワイン(クラレット)を安価に入手し、工業製品の販路をフランス国内に確保した。[中略]英仏の経済は、一つの条約だけで運命を分けたわけではないが、八〇年代に両国は決定的に分岐する。」(184ページ)。ほかの箇所でも、赤ワインについて繰りかえし叙述されているが「それだけ重要だからである」(あとがき)。
「グローバル化」も全体を貫くライトモチーフである。最初のグローバル化は「長い16世紀」の時代。そして革命の17世紀を経て、「産業革命」の18世紀が第2のグローバル化。現代の我々が迎えているのが第3のグローバル化であり、いずれにおいてもイギリスは最重要なアクターであり、結節点であった。1688年の「名誉革命」も、「ホウィグ史観が礼讃した輝かしい「無血革命」とはイングランド国内だけの話で、ブリテン諸島でもヨーロッパでも、これは有血革命であり、戦争であった。」(145ページ)
第6講「財政軍事国家と啓蒙」・第7講「産業革命と近代世界」は経済史的な長期変動、思想史的な「啓蒙、商業社会、モラル[社会]哲学」の展開が重要なテーマであり、かつそれとの関係で第2のグローバル化と日本との関係も語られる(193〜197ページ)。
そのほかにも本書の読みどころは多々あるが、近現代に入ると同時代を舞台に作られた映画や文学作品の引用が多くなる。イギリス史の俯瞰図をもって、そうした諸作品を見返したりすることも楽しそうだ。「小冊であるが、手間ヒマかけて制作した」(303ページ)と述べられるだけのことはある。
Posted by ブクログ
先史時代から現代までのイギリス通史。
帯に「基本書」とあるが、ある程度の知識がないとなかなか厳しい。
後半は政治に関する話も多く、正直一読では半分も理解できず……。
ただ、合間に挟まる王室のエピソードや首相の生い立ちなどは読んでいて楽しい→
個人的にヴィクトリア女王のエピソードが好き。素敵なご夫婦。お子さんはドラ息子になっちゃったけど(笑)
昔から女王がいる国だから男女平等が根付いているのかと思ったら、最近まで女性には選挙権もないなど、意外と日本と似ているな、と思ったり。
18世紀には自国に特産品が少なかったのも驚き→
中国や日本の陶磁器に勝てないから、ウェッジウッドは様々な工夫を経て成功を収めていたとか。繊維でもインドに勝てなかったとか、ほぅ……と楽しく読めた。
機会があれば他の作者のイギリス史を読んでみたい。
以下、読書中のツイート、覚書。
この文章が何回も出てくるんだけど、「聡明な読者」じゃない私は全然「ご承知」じゃなくて、私に岩波新書は敷居が高すぎたか、と泣いている。
とりあえず、とりあえず通読するんだ私?ピューリタンすらさっぱりだががんばれ私!
(イギリス史10講、読書中)
とりあえず宗教は争いのタネになるのはわかった(宗教にこだわりがない私にはこのあたりがイマイチピンとこない)
人口は国力なんだなぁ。人が増えるとそれだけで国は強くなる。人を増やすためには食料をどうするか考えなければならない。これが、政治力。なるほどなぁ。
そういえば昨夜のプロジェクトヘイルメアリーでも同じような話があったなぁ。
ちょっとまて。フランスが絡んできた。なんでイギリスの王位継承にルイ14世が絡むんだ?って亡命してるからか。まぁ元々嫁がフランスから来てるから親族なんよな。
オランダも関係あるし、ヨーロッパの歴史ムッズ!!学生時代世界史赤点ガールだった私にはかなーり壁が高い。
でもおっもしろーい!
ニュートン出てきた!!知ってる人(←友達か)が出てくるとテンション上がるぅ〜!!
てか、ニュートン、イングランドの人だったのね、天才数学教授だったんだ。あと、フランス革命の前にいたのね(歴史を知らなさすぎる人の呟きです、ご容赦くださいませ)
ジョージ・ワシントンも出てきたわ!ヴァージニアの農場主だったのか……そりゃそうか……。
1789年ってフランスだけじゃなくイギリスやアメリカにとっても重要な場面だったんだねぇ。
(絶対世界史で習ってるけど、全く覚えてない。ベルばらでしか記憶できてない。オスカルー!!)
オースティン出てきた!「傲慢と偏見」積んでるー!!ここに出てくるのかぁ。女子供の就労が規制されている時代の作家さんなわけだ。
ディケンズもいつか読みたいんだよなぁ。英国作品、読みたい物語まだまだあるなぁ。
声出して笑ったら息子に「え?なになに?」って近寄られた。
本読んで爆笑する母ちゃんですまぬ。
でもこれは笑う。
エドワード王太子の扱いよ(笑)次のページでの晩年のヴィクトリア女王の描写もすごいな(笑)
最後の方は政治の話で正直しんどかったけど、どうにか無事に通読できた……。
ノートにまとめて次に行くぞ!しばらく政治の話は読みたくない……(てか、イギリスの投票率70%ってすごいな)