近藤和彦のレビュー一覧

  • イギリス史10講

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    英国史10講』は、英国史の通史をコンパクトに学べる新書である。平易な筆致で要点が整理されており、英国史の流れを一冊で概観できる点は大きな魅力だ。ただし、記述は必要最小限に絞られているため、王朝交代や宗教改革、大英帝国の拡大など、背景にある世界史的な動きについて基礎的な理解があるとより理解が深まる

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    2025年08月20日
  • イギリス史10講

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    イギリス史の大家による新書。イギリス史の始まりから現代までを非常にコンパクトに、興味深くまとめられている。コンパクトではあるが、全体を貫く緊張感は知的な心地よさを感じる名著である。

    10講とあるので、教科書的な叙述を想起させるのだが、内容はまったく教科書的ではなく、むしろ逆に教科書で書かれているような内容を最新の歴史学、イギリス史研究の成果をもって覆しつつ、それでいて小難しくないところが良い。

    たとえば、中世末。「長い16世紀」を迎える直前の、第1次百年戦争の叙述。本当の争点は、クラレット、「すなわち鮮明な赤ワインこそ、百年戦争の第三の、いや本当の争点だったかもしれない。」(63ページ)。

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    2015年02月23日
  • イギリス史10講

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    セクハラ・ヘンリー8世の合理主義、錬金術ニュートン先生の科学革命、雪だるまヴィクトリア女王の君臨すれど統治せず、秀才ケインズの同性愛と異性愛、就活に失敗したサッチャー首相の婚活成功・・・。徳川家康も夏目漱石も「80日間世界一周」も、盛りだくさんで、歯ごたえあるイギリス史(世界史)。知的な刺激にみちた読書に自分が向いているかどうかをためす試金石みたいな本。

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    2014年08月11日
  • イギリス史10講

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    9講(〜第二次大戦)までの内容の濃いこと、そして第10講の薄いこと…イギリスの凋落ぶりがこれでもかと言うほど如実に表れていて悲しみを禁じ得ない。
    イングランドとスコットランド・アイルランド、国教会とカトリック、王権と民権、保守党と自由党(のち労働党)…様々な対立と融和の中でイギリスという国はその歴史を歩んできたと言えるだろう。特に清教徒革命の内実とフランス革命との違いについては興味深く読むことができた。

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    2024年11月13日
  • イギリス史10講

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    先史時代から現代までのイギリス通史。
    帯に「基本書」とあるが、ある程度の知識がないとなかなか厳しい。
    後半は政治に関する話も多く、正直一読では半分も理解できず……。
    ただ、合間に挟まる王室のエピソードや首相の生い立ちなどは読んでいて楽しい→

    個人的にヴィクトリア女王のエピソードが好き。素敵なご夫婦。お子さんはドラ息子になっちゃったけど(笑)

    昔から女王がいる国だから男女平等が根付いているのかと思ったら、最近まで女性には選挙権もないなど、意外と日本と似ているな、と思ったり。
    18世紀には自国に特産品が少なかったのも驚き→

    中国や日本の陶磁器に勝てないから、ウェッジウッドは様々な工夫を経て成

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    2023年07月26日
  • イギリス史10講

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    ケルト人。大きな体格。身体に彩色。司祭ドルイド。文字なし。織物。金属工芸。金属武器。戦車。BC1世紀ブリテン島に住む。

    帝政ローマ。初代オクタウィアヌスから始まり、クラウディウス(第4代皇帝)の時代に。60年。ブリタニア侵略。イングランド土着の”野蛮人”を制圧し、十一の王を帰順させた。▼イングランドでは、ケルト人イケニ族の女王ブディカがローマ軍に反撃。※ビッグベンの近くにブディカ像あり。スコットランドでは、ケルト人の族長カルガクスがローマ軍に反撃。▼帝政ローマ、イングランドを支配するため、軍事的な拠点を作った。カンタベリー、ウィンチェスター、エクセター、グロスター、チェスター、ノリッジ、リン

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    2025年09月18日
  • イギリス史10講

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    大御所によるイギリス通史。
    「近世」という時代を立て、16世紀以降を手厚く記述するというのが特色だそうだ。

    世界史の授業で聞いたなあ。
    でも、こんな話だっけ。
    忘れてしまったのか、学説が変わったからなのか?
    通史として読むと、高校の授業ではぶつ切りの状態で学んだんだなあ。
    そんなことを思いながら読み進める。

    いくつか、印象的だったことを書き残しておく。

    ・古英語の成立(7世紀ごろ)
     ゲルマンの諸部族が大ブリテン島に入ってきて、共通言語として成立したのが古英語。国としてのイギリス、いわゆる「イギリス人」が成立するよりも早い。

    ・王位の正当性の三要素
     血統の正しさ、賢人集団の推挙、神・

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    2021年12月05日
  • イギリス史10講

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    「礫岩」国家の発想が興味深かった。文化面も都度触れられており、総合的な英国史を学べたように思う。「日の名残り」にも言及あり。読みやすく面白く、大変勉強になった。
    追記:作中で紹介されていた「英国王のスピーチ」は、映像・音楽・英語どれもが比類なき美しさで、稀に見る名画だった。

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    2021年11月09日
  • イギリス史10講

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    『時の旅人』で得た、イギリス史への関心を補完するものとして購入を検討中。
    ①イギリス史の始まり
    ②ローマの属州から北海の王国へ
    ③海峡をまたぐ王朝
    ④長い16世紀
    ⑤2つの国制革命
    ⑥財政軍事国家と啓蒙
    ⑦産業革命と近代世界
    ⑧大変貌のヴィクトリア時代
    ⑨帝国と大衆社会
    ⑩現代のイギリス

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    2021年08月08日
  • イギリス史10講

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    なぜ英語が世界共通言語?欧米人が世界的にリーダーシップをとれるのはなぜ?世界史を知らない理系男子がそうした疑問にaddressするためにとりあえず読んでみた本です。イギリス中心に日本を含めグローバルな歴史を学べて非常に面白い。

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    2020年04月04日
  • イギリス史10講

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    紀元前から現在までを10章に分けて著述。時代順の各章には年表がつき、王室系図、地図などもはいっている。

    イギリス史で覚えているのは中学で覚えた歴史暗記のみといってもいいくらいのレベル。それも1066年オレンジ公ウィリアム、マグナカルタ、名誉革命、東インド会社、エリザベス女王、産業革命とこれくらいの情けないレベル。去年イギリスのバースに旅行してローマが侵攻したと初めて認識した次第。これくらいのレベルなので特に1章の地形の形成、石器時代、2章のローマ侵攻から1066のノルマン征服までで、3回くらい読み返してしまった。特におもしろかったのは民族の移動と侵攻。バイキング、ノルマン人ってすごい勢い。そ

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    2018年06月19日
  • イギリス史10講

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    少しでも英国史の知識(世界史で勉強した程度でも)あれば、通説とは違う解釈で書かれていたりして面白いと思う。時々、関係する映画も言及されるので2度楽しい

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    2017年12月31日
  • イギリス史10講

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    イギリス史はカオスであることを痛感。ステイツマンという言葉に日本の政治家にはない矜恃のようなものを感じた。日本との関係よりも世界史の中でのイギリスの役割を学んでみたくなった。サッチャーの仕事も。

    ・SIRは平民の最上位。貴族を意味するLORDではない。イギリス近世の政治社会を支えたのは、ジェントルマン。
    ・産業革命は、年来の貿易赤字の解決であり、科学革命、啓蒙、消費社会の所産、すなわち舶来品に代替する模倣商品の勝利。社会哲学の議題への政治経済的な解答。
    ・すでに同性愛は1861年に死罪ではなくなっていた。

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    2014年03月09日
  • イギリス史10講

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    やや読みづらい。論点の変化が同じ節の中で発生することもある。
    その上、時代背景をわかりやすく紹介するため映画などをよく引き合いに出していたが、正直別なものはなかったのかとつい思うものばかりであった。

    しかしながら、近代以後のイギリスに重きを置きつつ通史的に出来事を紹介するという一定の目的は達成していたと感じる。

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    2024年12月23日
  • イギリス史10講

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    フランスとの対比が面白かった。王様や貴族さんたちはなぜに同じような名前ばかり付けるんだろうと、日本の武将の名前を覚えるようにはいかんなと。

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    2024年09月26日
  • 民のモラル ――ホーガースと18世紀イギリス

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    ホガースが好きなので興味持ったが、18世紀イギリスの生活、文化、諸制度などを詳しく書いている。著者の専門分野だったので一般人の私には少し無理あったかな。

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    2024年05月31日
  • 民のモラル ――ホーガースと18世紀イギリス

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    18世紀イギリスにおける民衆文化にフォーカスした一冊。民は決して無力ではなく、自分たちの独自の規律と文化を持っていた。司法が動かなければ法の代執行を行い、エリート文化(大きな文化)と民衆文化(小さな文化)は決して関わり合っていなかったわけではない。相互に影響しあい、許容しあっていた。一方通行の文化ではなかった、という点は興味深かった。けれど、章の構成があまりきれいに流れてなくて、全体的にちぐはぐ感がある。あと作者が一方的に民衆文化を賛美している感が否めない・・・

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    2018年05月31日
  • イギリス史10講

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    物理的なブリテン諸島の成り立ち、カエサルの侵攻からブレア首相の退任まで。

    文庫ですらなく新書一冊で2000年以上まとめたにしては、多様な地方と民族に翻弄される英連邦の時代の移り変わりを追うことが出来る。

    だが、詳しく理解するには程遠いのも間違いない。分量的に駆け足になるのはしかたないにしても、『詳しくは前著を参照のこと』とリファレンスばかりのうえに読んでる前提で話が進むし、一度しか出てこない固有名詞が文章量のわりに多く、前提知識がない箇所は流し読むしかない。

    よって、まったくもって初学者向けとは言い難いが、それでも読み終えることが出来る程度の一貫性はある。
    詳しくなってから読み返すと、新

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    2018年10月20日
  • イギリス史10講

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    著者が近世史の専門家ということもあってか、清教徒革命・名誉革命あたりの話がとくに面白くて、学校の歴史の授業で受けたイメージとは全然違う。
    清教徒革命は宗教戦争だったというのはまあ分かるが、名誉革命の実態はオランダによるイギリス征服で、議会派のやったことはほとんど外患誘致に近い。

    時の王権の正統性を、血統、賢人集団の推挙、神/教会の加護という3つの要件でチェックするのも面白い。
    EUとかCKとかの歴史ゲームだと、要件の一つでも欠けると、ライバル国がCBを獲得したり、内乱が起きるよなあ、とニヤリとした。

    氷河期からブレア政権までのイギリス史を新書1冊に詰め込んでいるだけあって、素人には付いて行

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    2014年09月26日
  • イギリス史10講

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    オモシロいんだけど、ちょっと分かりにくいかな。
    民族、言語、宗教の組合せを理解していかないと、ついていけないかも。
    beefやdinerがもともとはフランス語っていうのには、なるほどなぁと感心しちゃった。
    イギリスのEU加盟に対して、ドゴールが拒否権を発動していたってのも知らなかったなぁー。勉強不足だ。

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    2014年07月26日