2021年に始まったpodcast「ゆる言語学ラジオ」を昨年2024年秋から聴き始めた。
今やっと2024年に入ったところ。
楽しい回とそうでもない回があるが、
特に楽しかったのはこの新書の著者今井むつみ教授が出演した回。
今井教授はタイトル通り「認知心理学」の権威。
その人が「ゆる言語学ラジオ」で、
赤ちゃん・こどもがどうやって言葉を獲得していくかをわかりやすく説明してくれた。
この新書にも随所にゆる言語学ラジオが登場する。たのし。
アブダクション推論の重要さを語っている。
人間独自の思考スタイル。
動物やAIにはないもの。
帰納法・演繹法の演繹推論とは違う。
演繹推論は、論理的で、正解が一義的に決まる推論。三段論法。
アブダクション推論は、正解が一義的に決まらない、
論理の飛躍を伴う非論理推論。
知識の拡張、新たな知識の創造、因果関係の解明が本領。
アブダクション推論によって子供は言葉を獲得、創造できる。
新しいアイデアも生まれる。世界を変える。科学の進歩が生まれる。
人類が進歩する。
人間の思考には2つあり、
1つはシステム1、直感的、直情的で早い。荒く、間違いも多い。
2つ目はシステム2、熟慮。精度は高いが時間がかかる。
システム2だけでは生きられない。咄嗟の対応ができず、生存できない。
しかしシステム1を鍛えるのに必要。
システム1で行った思考、判断をシステム2で熟考し、1の精度を上げるのだ。
身体を持たないAIは記号接地できない。
この記号設置という言葉、聴きなれないが、ゆる言語学ラジオで頻繁に使ってた。
一言でいうと、対象と記号の対応付け。
自分で経験、体験した言葉は理解でき、そこから派生して次の記号を習得できる。
それこそアブダクション推論が働く。
AIは身体がないからそれはできないのだ。
そっか、すっとばしてしまったが、
「スキーマ」という言葉も重要。
経験を自分で一般化・抽象化して作った、暗黙の知識のこと。
そ、ここで経験が必要なのだった。
経験を知識にする。
言葉にする。
難しいけど、なんだかついていける、面白い。
ゆる言語学ラジオのあの数回を思い出す。
今井教授、昭和33年生まれ。まあ同世代だ。
だから最終講義だったんだ。
システム1,2、、また部下に読んでもらおうか。
開講 AI時代を幸せに生きるには
そもそも私たちは、「客観的」に世界を見ることができるのか?
「記憶」はあまりにも脆弱(ぜいじゃく)
人は基本的に「論理的な思考」が苦手である
「確率」よりも「感情」で考えてミスをする
「思考バイアスに流されている状態」は、思考しているとはいえない
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スキーマがあって初めて、高度な思考が成り立つ
情報処理能力や記憶の制約が生み出した人間独自の思考スタイルとは?
アブダクションによって人は、知識を拡張し、因果関係を解明し、新たな知識を創造している
一般人と一流の違いは、アブダクションの精度にある
AIは記号接地しない=新しい知識・生きた知識を生み出さない
A I が生み出すのは、「一般人の平均値」。唯一無二のパフォーマンスを生み出せるのは、人間である「あなた」
「得手(えて)に帆(ほ)を揚(あ)げる」という生き方