今井むつみの作品一覧
「今井むつみ」の「きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集」「人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今井むつみ」の「きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集」「人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日常でよくある“伝わらなさ問題”を、認知科学の視点から驚くほどクリアに解説してくれる一冊です。
この本のおもしろさは、単なる「伝え方テクニック本」ではなく、“なぜ人はそもそも理解し合えないのか”という根本原因に切り込んでいる点にあります。
著者は、私たちの頭の中にはそれぞれ固有の“概念の地図(認知地図)”があり、同じ言葉を使っていても、その地図の違いによって認識がズレる、と説明します。
つまり「伝わらない」のは能力不足ではなく、脳がそういう仕組みになっているから起こる現象だということ。
さらに面白いのは、「説明」と「学び」が最初から噛み合わない理由を、言語習得研究や子どもの学習過程の事例を
Posted by ブクログ
2024年の新書大賞作でもある本書は、慶應義塾大学環境情報学部教授と名古屋大学大学院人文学研究科准教授による共著であり、言語はどのように進化してきたのか、人間はいかように言語を理解するのか、について書かれています。
共著といっても、章ごとに別分担で書かれたのではなく、全章共同執筆されているのもおもしろいです。
テーマを解き明かす鍵は、帯に書かれているとおりですが「オノマトペ」と「アブダクション推論」。
鈴木孝夫『ことばと文化』においても「ことばによることばの「定義」は、教える人の経験と、教わる人の経験の差、および「定義」をする目的などの条件で千差万別の形をとり得」、やもすると循環論法にな
Posted by ブクログ
複雑な現代を理解するためのライトを渡してくれる一冊。
”スキルよりもファンダメンタル(基礎)が大事でなのではないか”
“では、「ビジネスにおけるファンダメンタル」とは何か。 そう考えたとき、本書でテーマにしている「コミュニケーション」こそが、まさに、「ファンダメンタル」なのではないかと思いました。”
「うっすらと感じていたこと」が、的確に言語化されている。おそらく読書という行為はメタ認知やスキーマを強化する行為であり、作品をきちんと「鑑賞」することはファンダメンタルの強化につながるのだろう。三宅香帆さんとの読書論とも響き合っていた。
今井先生のあとがきがめちゃくちゃ沁みた。現代を自分
Posted by ブクログ
オーディブルで
とても興味深く読んだ。
ぜひ、教育関係の方達、現場の方にも、教育行政に携わる方達にも知っていただきたいと思う内容だった。
算数文章題が解けないのは、国語力、読解力が弱いせいと思っていたが、それだけではなかった。
そもそも、数学にまつわる基本的な概念(例えば、分数であったり、1、0、マイナスなどの数の概念など)が記号接地(この言葉も今回初めて知った)できていないことにも原因がある。
ただ、闇雲に学力テストをやって、点数を出しても仕方がない。間違った問題の何が理解できていないのか、そこを明らかにしてアプローチしていかなければ根本的な解決には至らない。
そして、学習のための