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単語も文法も知らない赤ちゃんが、なぜ母語を使いこなせるようになるのか。ことばの意味とは何か、思考の道具としてどのように身につけていくのか。子どもを対象にした実験の結果をひもとき、発達心理学・認知科学の視点から考えていく。
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Posted by ブクログ
10年余をおいて再読。けだし名著。 子どもの言語発達をここまで明解・平易に解説したものはほかに見当たらない。イラストもクッションのように効いている。 子どもにとって、ことばとはなにか。どのようなものとしてことばをとらえているか。それはとりもなおさず、人間にとってことばとはなにか、言語の本質に斬り込む...続きを読むことでもある。 本書刊行の10年後、著者はベストセラー『言語の本質』(中公新書)を世に送り出すが、内容的には、本書のほうがそのタイトルにふさわしい気がする。
日本語教師の試験に合格後、子どもを妊娠中に実習を受けたとき、先生に「子どもが話すようになったらメモをとっておくといいですよ」と言われました。実践してみたものの、初めての育児はあまり余裕もなく、メモもいつの間にかなくなってしまいました。それでも「アイスクリーム」を「アスミック」、「エレベーター」を「エ...続きを読むベレーター」と言っていたことは覚えていて、確かにそれをいちいち直していたわけではないのにいつの間にか直っていたなあということも思い出しました。 「ことばの意味の範囲」についてもなるほど、と。 英語を学んだとき、単語一つにつき日本語訳一つで覚えてしまっていた(当時の単語テストのせいだと言いたいですが…)のが本当に悔やまれます。 「『言葉の意味を知る』とは、ことばとことばの限定的な結びつきを覚えることではありません。」 外国語の学習と母語の学習との違いもわかりやすく書かれており、外国語学習にも役に立つと思います。
気になった部分。 語彙は巨大なシステム。このシステムは以下の「発見」「創造」「修正」のプロセスによって作られていく。特に創造はスーパーコンピュータにも出来ないもの。人間は赤ちゃんの時からこれを繰り返し言葉を身につけていく。 ・分析と発見 単語を覚え、暫定的にそれに意味をつける。覚えた単語の間に共...続きを読む通するパターンを見つけようとする。 ・創造 単語の間に共通するパターンをみつけたら、多少の間違いをしてもよいからその知識を新しいことばの学習に使い、語彙を増やし、成長させようとする。 ・修正 語彙の中の単語の数を増やしたら、さらに単語の 間の共通性を分析し、手がかり自体をアップデートする。 言葉を身につけるために子どもがしている思考は、科学的な思考と大きく重なる。子どもは言語を学習することで、科学的な思考をトレーニングしている。
赤ちゃん〜学齢期前の幼児が、名詞や動詞、助詞などをどのように学習するか、具体例を交えてわかりやすく説明する。中学生くらいでも読めそう。赤ちゃんの言葉の発達を通じて、自らの日本語の使い方への理解についても気が付かされる。「あげる」「もらう」「くれる」を無意識に使い分けてるのも、結構複雑なんだなと感じた...続きを読む。
赤ちゃんが言語システムを獲得していく過程を様々な実験から明らかにしていく。 実験の方法がおもしろい。メケ。 言語システムが物事の考え方を規定してしまうという指摘は重要。
本書は、ちくまプリマー新書シリーズということもあり、中高生向けの本であるから、非常に易しい文章で書かれている。新書を初めて読むような人にもおすすめできる。 一番おすすめしたいのは、未就学の子どもがいる人だ。自分の子どもがなぜ言い間違いをしたのか、科学的な観点から理解できる。この本を読み終えたあとは、...続きを読む子どもと会話をするのがもっと楽しくなると思う。
自分が大人だから単語と物を結びつけることで新たな言葉を取り入れることが簡単に出来るが、言葉のシステムすら知らない子供がどのように言語を獲得していくのかを詳しく解説してくれている本 母語毎に文法などが全然違うにも限らず、親や周りと話すことでそれぞれの文化に合わせた言葉を覚えていくのを不思議に思っていた...続きを読むが、赤ん坊の脳がどれほど模索して改善して更新していくのかということを知れてとても良かった 赤ちゃんに向けてオノマトペを使うことを今まであまり良くないのではと思っていたけれど、きちんとそれにも意味があって納得。
赤ちゃんが、音の区切り・母音子音、名詞、動詞、形容詞、と母語を学び使いこなせるようになる過程が詳細に書かれています。 チンパンジーに単語とその意味を1対1で結ばせることはできるけれど、ことばを使うようにすることはできない。 ことばを学ぶとはどういうことか、 単に単語の意味を知って、文法を知れば足...続きを読むりるわけではなく、システム全体(「英語独習法」では、「スキーマ」と表現されているものですね)の存在を推測し、自分の考える全体像に沿って実践し、それがそぐわない場面に出会うたびに都度修正しながら全体像を完成させて行く、それがことばを学ぶということ、そして、ことば以外の学びにも通じる人間にしかできない活動、と理解しました。
娘の語彙から、ひとがどうやって言葉や概念を獲得していくのか……みたいなことが気になって、前にも読んだことのある今井むつみさんの本を手に取ってみました。 これがめちゃくちゃ面白かった!赤ちゃんが言語を獲得していく過程や、母語と外国語が同じように習得できない理由、語彙と心的辞書のシステムの話から、概念の...続きを読む獲得、思考の道具に至るまで、ぜんぶ興味深いし、心のへぇボタン押しすぎて壊れたぐらい。 ヘレン・ケラーの「Water」のエピソード、あれによって彼女が何を得たか、という話もめちゃ面白かった。ことばは単なるラベリングではない、とあって、なんかすごく嬉しかったしうかうかしてられないとも思う。 心的辞書(レキシコン)が気になるので関連書籍を読んでみたい。
人は生まれたときから辞書を引きながら言葉を獲得するわけではなく, 生活の中で言葉を獲得していくのですが, そのプロセスがよくわかる本です。 私には,ちょうど幼稚園に入るころも子供がいるので, 「なるほど,そう覚えたのか」 という体験も相まって, 楽しく読めました。
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