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日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ読みやすい。専門用語もまあまあ出てくるが、巧みな例えを使いながら意味を分かりやすく説明してくれるので、最後まで詰まらずに読めた。 前半は、オノマトペと普通の言語、それ以外の事象とを比較しながら、オノマトペの持つ性質や、子供の言語習得にもたらす影響について迫っていく。 後半は、アブダクショ...続きを読むン推論にテーマをおいて、子供の言語習得を促す足掛かりを考えていった。 基礎知識や既存の研究を提示し、新たな問いを立てていく流れがスムーズで、言語学に触れたことがなくても面白かった。
2024年の新書大賞作でもある本書は、慶應義塾大学環境情報学部教授と名古屋大学大学院人文学研究科准教授による共著であり、言語はどのように進化してきたのか、人間はいかように言語を理解するのか、について書かれています。 共著といっても、章ごとに別分担で書かれたのではなく、全章共同執筆されているのもおも...続きを読むしろいです。 テーマを解き明かす鍵は、帯に書かれているとおりですが「オノマトペ」と「アブダクション推論」。 鈴木孝夫『ことばと文化』においても「ことばによることばの「定義」は、教える人の経験と、教わる人の経験の差、および「定義」をする目的などの条件で千差万別の形をとり得」、やもすると循環論法になりかねないと述べられていましたが、これと同様の内容を指すのが記号接地問題。言語という記号体系が意味を持つためには、基本的な一群のことばの意味はどこかで感覚と接地していなければならないとされています。 この基本的な一群のことばの意味を担うのがオノマトペ。 絵文字や顔文字のような視覚的アイコンと、形容詞などの語の中間に位置し、意味のコアを掴む手助けとなるとされています。 そこから仮説形成を行い、言語を全て丸暗記するまで話し始めることができないのではなく、既存知識から新たなる知識を生み出していくのがアブダクション推論。 赤ちゃんや動物を対象に行った実験も豊富に引用されており、おもしろくも読み応えのある一冊です。
息子が小さいころ、「行く」と「来る」の使い分けがごっちゃになってたのを思い出した。自分が友だちの家に向かうときに「ぼくが来るね」など。 どちらも移動するシーンを動詞で表したものだから曖昧に感じたんだ!となんだかスッキリ。
オノマトペと言語習得の過程を通して、記号接地問題に迫り、言語の本質を垣間見る。言語関係の研究に触れると、意識や認知、AIなど、様々なジャンルで深い洞察が得られる。特に、人間の脳のメカニズムとAIというのは、基本的にはすでに同じプログラムになっており、ただ、そのベースとなる部分が、人間の脳は進化の過程...続きを読むにおいて積み上げられたルールに支配されている、ということではないかという考えを、本書を読んでより強くした。
記号接地問題 記号(単語)がどうやって現実の意味と結びつくか、という未解決問題。身体的経験や感覚との対応(接地)が必要ゆえに人工知能は記号同士のつながりは扱えるが、身体を持たないため「本当に理解しているのか?」は答えが出ていない。 子供やオノマトペから抽象的な言語を身体の一部にしていく「ブートスト...続きを読むラッピング・サイクル」知識が知識を生み雪だるま式に知識を成長させていく仕組み アブストラクション推論 仮説を出して答えを予測 ヒト 対称性推論(A→BならB→Aであると思考)を言葉のわからない赤ちゃんの時からやってる →チンパンジーはしないが1匹だけするやつがいた 「人間はあることを知ると、その知識を過剰に一般化する。」 陰謀論とか、そこまでいかなくても最近周りの人が私にとっては嘘と思えることを、本当のことのように断言してくるのこれだよな、、と思っちゃった。 言語面白い!ってより深淵、ちょっと怖い って感じだったかも よく降りて行ってるなぁと筆者さんたちに感じました。私は視覚優位タイプだから言葉で降りていくのも苦手なところある、この本は言葉で掘っていくやつ
ゆる言語学ラジオをよく聞いているので被る内容も多かったけど、文字で読むことで改めて整理されるところもあった。 言語の本質、ほぼオノマトペの話だった。 帰納推論とアブダクションの違いがまだよく分かってないからもう少し勉強したい。
トップページに表示されたので、何の気なしに聴き始めたのだが、抜群に面白かった。オノマトペ論を中心に、世界の言語の共通性を知り、言葉の使い方というものをもっと考える必要性を感じた。自分が選び話した言葉により、相手を感じ方は変わる。言い方や言葉遣いだけでなく、一つ一つの単語も大切にしなくてはならない。直...続きを読む接的にではないが、医療面接においても役立つ一冊だろう。
言語の本質は何か。人間だけが言語を操るのはどうしてか。このような問いにわかりやすい仮説を提示してくれる。ひとつが、音声で外界の様子を模写していたものがだんだん言語に発展した「オノマトペ言語起源説」。知覚経験から知識を創造し、その知識を使ってさらに知識を成長させ知識の体系を自己生成性的に成長させていく...続きを読む「ブーストラッピング・サイクル」の能力。そしてこの「ブーストラッピング・サイクル」駆動させる、知識を想像力によって拡張したり、もっともらしい説明を与えようとする「アブダクション推論」をする能力。これらの組み合わせにより人類は言語を発展させてきたと著者は説明する。 この仮説は、何故人間だけが言語を持っているのかがある程度腑に落ちる。他の動物は、おそらくこの3つの要素を併せ持っていないのだろう。 それにしても、「ゆる言語ラジオ」から紹介されている子どもの言い間違いは可愛すぎる。子どもの言語習得の過程は、確かに上記3点の組み合わせによるものとも考えられる。言語の本質を追求することは、人間の本質を追求することでもあるような気がする。
新書ならば、子どもがいようが仕事があろうが、すき間時間で読めるはず(。ノωノ) そうして朝のトイレ、寝る直前、ぶつ切りされながらも「小説よりは読める!」ことを発見しました笑 要はほけ~っとしながらでも面白く読めるということ。さすが新書大賞! エモいものを求めがちな夏、正直小説の方に惹かれたが...続きを読む、自分の知識をアップデートするため、ちょっと心頭滅却して過去5年間の興味がある新書大賞をチョイスしました。 さまざまな科学的視点から言語が語られることが新鮮でした。文系読み物ではなく理系読み物で、理系の人にも「おもろいやん」と言ってもらえそうな本です!
子どもがどのように言語獲得をするのか関心があり、読んでみた。 非常に明快で読み応えがあった。 対称性推論の有無がヒトとそれ以外をわけている、ヒトは対象性推論が先天的にできる、というところが面白かった。
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言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
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