言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

ビジネス・実用
1,056円 (税込)

5pt

日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
  • タイトルID
    :
    1352839
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年05月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    超面白かった!!

    普段から何気なく使ってる言葉という人間の武器ともいえるものの本質はどこにあるのか

    オノマトペというすごく身近なものから紐解いていく過程がすごく面白かった!

    深く考えたことないテーマだから、改めてワンステップずつ解析していくと興味深いことが尽きなかったし、人間すげー!ってなる!笑

    こういうテーマの本すごく好きだけど、内容の密度がすごくて読むのにすごくエネルギーを要した笑

    けど自分のペースで理解できたように感じるからとてもいい読書体験でした!またこういう本読みたいな!

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    帰納法推論、アブダクション推論ができることが言語獲得には重要な要素である。

    アブダクション推論とは「道が濡れている。雨が降ったのだろう」と仮説を立てる推論のことである。
    この仮説を立てる能力なしには帰納法は成立しない。
    なぜなら、仮説なしにどういったデータを抽出すればよいのかが成立しないからだ。

    そして、これは正しい論理とはいえない。
    (道が濡れているからといって、必ず雨が降ったとはいえない)
    そのためなのか、この推論手法を用いるのはヒトだけである。

    そして、この帰納法、アブダクション推論が言語を獲得するために必要なこととなる。

    未知の語彙「チモっている」に出合ったとき、それが動きを表す動詞だと仮説をたてることで、語彙を習得していくからだ。

    そして、本書は、「言語は最初、自然を写し取ったオノマトペ(擬態語)から始まったのではないか」という仮説のもと論説が進められていく。

    これも、まさしくアブダクションなしには成し得ない考察! アブダクションってすごい!

    そしてこのアブダクション(対称性バイアス)は、先天的にヒトに備わっているという。

    であれば、この能力をどのようにしてヒトが獲得するに至ったのか?
    ある日突然変異的に? いや、もしかしてやっぱり宇宙人? それとも・・・?

    あくまでも数多の言語起源論の一つにすぎないという本書の内容であるが、しかし、これはかなり良い仮説なのではないかと思える。

    以下は、私の考察。
    おそらく言葉とは、ヒトが情報を共有するときに必要となったものだ。
    だけど情報を共有するだけなら、動物の鳴き声だけでも事足りただろうと思う。
    その鳴き声、みたいな状態がヒトではオノマトペだったのかもと考える。

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    【内容】
    本書は、発達心理学者と言語学者がそれぞれの専門的視点から、人間はいかにして言語を獲得するのかを考察した共著である。

    著者らは、オノマトペ(擬音語・擬態語)を、身体性の高いジェスチャーと、恣意的で体系化された言語との橋渡しを担う存在として位置づける。子どもはオノマトペを足掛かりに、身体的な経験と抽象的な言語を結び付けながら言語を習得していく。
    その過程では、人間特有のアブダクション(仮説形成)によって既存の知識から新たな知識を生み出し、それを足場として知識体系を自己拡張していく「ブーストラッピング」が重要な役割を果たす。こうした学習を通じて、身体性への依存が比較的低く、高い拡張性を備えた言語体系が形成される。また、恣意的な記号であるはずの言語が、身体的な感覚を伴って理解・使用されるのも、この過程によるものではないかと著者らは考察している。
    このような観点から本書は、言語を単なる情報伝達の手段ではなく、身体性と記号性という二つの性質を併せ持ち、それらの相互作用の中で発達・運用されるシステムとして捉えている。

    【感想】
    「人間はどのようにして言語を習得するのか」という根源的な問いに対し、発達心理学と言語学の知見を統合して一つの説明を提示した良書だった。
    専門的な内容でありながら、議論は具体例を交えつつ丁寧に積み上げられており、論理の飛躍を感じることなく読み進められる。また、本書は言語獲得の議論を現代のAIにも接続し、「AIは言葉の意味を本当に理解しているのか」という記号接地問題へと視野を広げている点も興味深い。
    オノマトペを単なる言語表現ではなく、身体経験と抽象的な言語をつなぐ重要な役割として捉え直す視点や、言語を受動的に覚えるのではなく、ブーストラッピングを通じて主体的に構築していくという考え方は特に印象に残った。言語習得や子どもの発達への理解を深められるだけでなく、生成AIの可能性や限界を考える上でも多くの示唆を与えてくれる一冊のように思われた。

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    人間の進化と言語の関係、動物との違い。
    オノパトペは言語なのかから話しが始まり、言語の持つ身体性から、アブダクション推論による言語習得まで、言語の本質をついた興味深い話が満載。
    赤ちゃんのように外国語を学ぶという話は昔からあったと思うが、大人はすでにインストールされた母語OSがあるだけに、自由発想なアブダクション推論がしにくいのかもしれない。
    ニカラグア手話の話が秀逸で、言語の進化の過程を追体験できそうなので、話を詳しく調べたいと思った。

    0
    2026年05月15日

    Posted by ブクログ

    人が言語を習得する過程を、オノマトペから始まる「音声記号と世界の経験の接続」から説明し、さらになぜヒトだけがそこから広大無辺な言語の世界を切り開いていけるのかを、ヒトと動物の対照実験で説明している。ヒトだけが持つ不完全な推論こそが新しい気づきをもたらすのであり、それには誤りを犯すことが必要不可欠なのであった。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    オノマトペから言語の本質を論ずるという意外性に惹かれた。ヒトがどのようにオノマトペから抽象的な言語体系を発展させるのかが詳しく書かれていて言語学をもっと学びたいと思った。特に、対称性推論、アブダクション推論など非論理的な推論がヒトと動物の言語の有無を区別するという説がとても面白かった。

    0
    2026年03月24日

    Posted by ブクログ

    オノマトペと発育
    オノマトペは国によって違う?
    人間特有?
    動物と人間は思考、推論の仕方が違う?
    オノマトペ、音象徴を中心とした言語学に心理学やちょっとした論理学取り入れている。
    多角的で面白い。
    読み応えもある。

    0
    2026年03月17日

    Posted by ブクログ

    最高に面白い 今井むつみさんはゆる言語学ラジオの赤ちゃん言語習得シリーズで間接的に知ってるだけだったけどいくら褒めちぎっても足りないくらい文章が面白い そして実験デザインも上手い キーワードと実験結果とで大きな問い 言語の本質について果敢に切り込んでいく様 最後に言語の本質が読み上げられるところで涙が滲んでしまった 新書なのに大河ドラマ見終わったみたいな読後感

    オノマトペ、記号接地問題(記号から記号へのメリーゴーランドになってしまうAI)、アブダクション推論、ブートストラッピング
    言語を獲得していない乳児とチンパンジーに対して同様の実験を行なってアブダクション推論をするのは乳児とごく一部のチンパンジー(霊長類研究所でわたしも会ったことあるチンパンジーだった)のみとわかるくだり、格好よすぎる ゆる言語学ラジオの赤ちゃんミステイクアワードが繰り返し引用されるのもじんわりとアツい

    自分の子が周りの赤ちゃんと比べて探索行動が激しめで、それをとても好ましく頼もしく思っているのだけど、締めくくりで記号接地問題を再度引っ張ってきて「赤ちゃんはその身体をもって世界を探索し、記号と自身を接地させていく」みたいに記述してるのがもう美しくて切なくて尊くて心臓鷲掴みにされた ああ素晴らしき乳児が繋ぎ見つける世界よ!

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    オノマトペを入り口に言語とは何かという壮大なテーマに挑んだ野心作。幼児がオノマトペを好むことをきっかけに、対象物のアイコン性が強いオノマトペは幼児の言語学習への足がかりになっていることが示される。しかしながら、言葉のほとんどは音声から対象物を容易に想像できない恣意的な性質を持つのはなぜなのか。その疑問から考察を進め、オノマトペを入り口に恣意性の高い一般語を幼児が習得していくシステム、つまり他の動物と違い言語を使えるようになる人間の言語学習過程のシステムを仮説化することで言語の本質に迫ろうとする。認知科学、言語心理学・発達心理学の専門家と言語学の専門家がタッグを組むことで、この問題に迫る仮説の構築に成功した。

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    想像していたよりも読みやすかった。高校生でも読めるんじゃないか。
    オノマトペの特徴といわゆる普通の言葉との違いから入って、そもそも言語とはなんだろうかについて考察を与えてくれる。記号接地問題は、今まで考えたこと良い角度で面白かった。人間がここまで言語を発達させられたのはアブダクション推論ができたから。確かに今自分が使う言葉全てが体験したもの、ことではないけれど連想ゲーム的に辿ればどこかでは接地している。それができるからメモリ不足にならないというのは面白かった。
    チンパンジーの実験では、言語からものへの認証は作れても、多くの個体は逆向きは認識できない、ただし一部ではできる、というのは言語を作ってきた過程を示唆しているようで面白かった。

    0
    2026年09月02日

言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
  • タイトルID
    :
    1352839
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年05月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す