ユーザーレビュー 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ / 秋田喜美 p.205 「学習」と呼べるものは、必ず何らかの粒度で情報の取捨選択と抽象化をしなければできない。その時点で、学習は「経験の丸暗記」によるものではなく、「推論」と言うステップを経たものなのである。 著者らの研究も、それをまとめたこの本も、上記の引用に集約されるようでした。 あとがきにもありましたが...続きを読む、発達心理学と言語学の出会いにより、すばらしい問いがいくつも生まれてきたという話には、研究への熱を感じさせられ読者としても胸が熱くなりました。まさに本書でも述べられているブートストラッピング・サイクルといったところでしょうか。 様々な抽象化された概念が出てくるため、言語学に門外漢のような私でも、自分の畑ではどう使えるだろうかと考えながら読むのが楽しいです。 Posted by ブクログ 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ / 秋田喜美 言語の本質とは何かというものすごく大きな問いについて、身近なオノマトペという言葉を発端に考えていく。 手に取ったきっかけは、言語の本質を知りたいというよりも、「オノマトペってそういえばあんまり考えたことがなかったかも」という小さな疑問からで、この小さな疑問が「言語の本質」を解き明かすスタートになって...続きを読むるとは思いもよらなかった。 ただ、テーマは難しいように思えるが、論理の流れが非常にわかりやすく、どの章もまとめがあるので、まとめで復習しながら読み進められる。 個人的には言語の本質への直接的な答えとしての、アブダクション推論の部分が本当に面白かった。 Posted by ブクログ 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ / 秋田喜美 言語の不思議に触れながら、だんだんと深掘りしていくのが面白かった。 日本語に限らず海外の事例や研究・実験を多数引用していて読み応えがあり、かつ出来るだけ分かりやすい実例や図を紹介していたので興味を持ち続けながら読み進めることができた。 Posted by ブクログ 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ / 秋田喜美 理解力乏しいワタシにとって、言ってる意味を理解する事がなかなか難しかったのですが、何度か読む、わからない語句は調べるの繰り返しでようやく読み終わりました。 まだとこどころ理解に及んでいないので、また読んでみようと思います。 Posted by ブクログ 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ / 秋田喜美 「絶賛!」の書評に騙されたと思うことが多々あったが、この新書はまさに「絶賛!」。冒険しているかのように高揚しながら〝言語の本質”に迫っていける。キーワードは、①オノマトペ→②ブーストラッピング・サイクル→③アブダクション推論。あえて分筆としない今井先生と秋田先生の共著にも好感をもった。 Posted by ブクログ 秋田喜美のレビューをもっと見る