作品一覧

  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
    4.1
    1巻1,056円 (税込)
    日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。

ユーザーレビュー

  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ読みやすい。専門用語もまあまあ出てくるが、巧みな例えを使いながら意味を分かりやすく説明してくれるので、最後まで詰まらずに読めた。
    前半は、オノマトペと普通の言語、それ以外の事象とを比較しながら、オノマトペの持つ性質や、子供の言語習得にもたらす影響について迫っていく。
    後半は、アブダクション推論にテーマをおいて、子供の言語習得を促す足掛かりを考えていった。
    基礎知識や既存の研究を提示し、新たな問いを立てていく流れがスムーズで、言語学に触れたことがなくても面白かった。

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    2025年11月25日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    2024年の新書大賞作でもある本書は、慶應義塾大学環境情報学部教授と名古屋大学大学院人文学研究科准教授による共著であり、言語はどのように進化してきたのか、人間はいかように言語を理解するのか、について書かれています。

    共著といっても、章ごとに別分担で書かれたのではなく、全章共同執筆されているのもおもしろいです。

    テーマを解き明かす鍵は、帯に書かれているとおりですが「オノマトペ」と「アブダクション推論」。

    鈴木孝夫『ことばと文化』においても「ことばによることばの「定義」は、教える人の経験と、教わる人の経験の差、および「定義」をする目的などの条件で千差万別の形をとり得」、やもすると循環論法にな

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    2025年11月22日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    息子が小さいころ、「行く」と「来る」の使い分けがごっちゃになってたのを思い出した。自分が友だちの家に向かうときに「ぼくが来るね」など。
    どちらも移動するシーンを動詞で表したものだから曖昧に感じたんだ!となんだかスッキリ。

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    2025年10月29日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペと言語習得の過程を通して、記号接地問題に迫り、言語の本質を垣間見る。言語関係の研究に触れると、意識や認知、AIなど、様々なジャンルで深い洞察が得られる。特に、人間の脳のメカニズムとAIというのは、基本的にはすでに同じプログラムになっており、ただ、そのベースとなる部分が、人間の脳は進化の過程において積み上げられたルールに支配されている、ということではないかという考えを、本書を読んでより強くした。

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    2025年10月24日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    記号接地問題 記号(単語)がどうやって現実の意味と結びつくか、という未解決問題。身体的経験や感覚との対応(接地)が必要ゆえに人工知能は記号同士のつながりは扱えるが、身体を持たないため「本当に理解しているのか?」は答えが出ていない。

    子供やオノマトペから抽象的な言語を身体の一部にしていく「ブートストラッピング・サイクル」知識が知識を生み雪だるま式に知識を成長させていく仕組み
    アブストラクション推論 仮説を出して答えを予測
    ヒト 対称性推論(A→BならB→Aであると思考)を言葉のわからない赤ちゃんの時からやってる
    →チンパンジーはしないが1匹だけするやつがいた

    「人間はあることを知ると、その知

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    2025年09月16日

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