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乳幼児は驚異的な「学ぶ力」で言語を習得できる.しかし学校では多くの子どもたちが学力不振に陥り,学ぶ意欲を失ってしまう.なぜ子どもたちはもともと持っている「学ぶ力」を,学校で発揮できないのか.「生きた知識」を身につけるにはどうしたらよいのか.躓きの原因を認知科学が明らかにして,回復への希望をひらく.
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Posted by ブクログ
オーディブルで とても興味深く読んだ。 ぜひ、教育関係の方達、現場の方にも、教育行政に携わる方達にも知っていただきたいと思う内容だった。 算数文章題が解けないのは、国語力、読解力が弱いせいと思っていたが、それだけではなかった。 そもそも、数学にまつわる基本的な概念(例えば、分数であったり、1、...続きを読む0、マイナスなどの数の概念など)が記号接地(この言葉も今回初めて知った)できていないことにも原因がある。 ただ、闇雲に学力テストをやって、点数を出しても仕方がない。間違った問題の何が理解できていないのか、そこを明らかにしてアプローチしていかなければ根本的な解決には至らない。 そして、学習のための基本的な概念をきちんと記号接地していくために、ゲームなど遊びの要素がある中で繰り返し鍛え定着させていくのは良い方法だと思う。 この本を読んでいて、ふと思い出したのはシュタイナー教育の小学校での教育課程について書いた本(子安美智子さんのものだったと思う) 朧げな記憶なので、勘違いしていたら申し訳ないが、シュタイナーの特に低学年の課程では、園芸、美術、ダンス、手芸や工芸的なものが授業の大きな部分を占めて、実際に自分の手や体を動かしながらその中で、算数国語理科社会などの要素を合わせて学んで行ったりしていたが、あれは実体験で記号接地しているということだったのだなと改めて腑に落ちる思いであった。
『言語の本質』は共著であったこともあってかオノマトペについての内容が非常に多かったが、こちらは小中学生の、特に学力低位層におきている言語を通した知識が記号接地できていないことについて丁寧に書かれている。 教育者は、PBLや自由進度学習などの著書だけでなく、やはりこういった認知心理学の著書にも手を伸ば...続きを読むしていけるとよい。
『言語の本質』で一斉を風靡した今井むつみ氏による、子どもの「学力」とはなにかという根底を問うた本。 今井氏が強く推す「記号接地」という概念、ここに大きな社会課題解決があると感じます。
「学力喪失」、すなわち「学ぶ力」の喪失ということで、学ぶことに焦点を当て、それは記号を接地することなんだ、ということ。記号接地はおそらく「腹に落ちた」とか「手足のように使える」とかそういう感覚なんだろう。子どものまなびを主題に据えているが、これは大人でも変わらない構図であり、そして大人でも遊ぶように...続きを読む学ぶことを意識した方がいいのかもしれないな。
記憶とは何か、学力とは何か、知識とは何か。 人間が生きた知識を身につけるプロセスとともに、なぜ子供が学校の授業に躓いてしまうのか、どうすれば躓きを解消して知識を身に着けていけるのか。 子どもたちがどれだけ難しいことをしているのかがよくわかる。 どうしてこんなこともわからないのか?と思うこともあるが子...続きを読む供からしたら「そんな事」がいかに難しいか。
全ページが面白くて貪るように読んだ。知育とかって言うけど目指す先はどこなんだろう、ということを考えるきっかけになったし、乳幼児が言語を習得するプロセスについても学びを得られる。去年の本なので、生成AIとの付き合い方など鮮度の高いトピックがあるのもいい。認知科学という分野が面白すぎて、心臓がバクバクし...続きを読むてる。今井さんの著書は全部読んでみたい。
子どもはなぜ文章題が読めないのか。 そもそも文字の理解とは?みたいなところから進めていってめちゃくちゃ面白かった。 後半の実践も事例が多くてとても勉強になった。
初年次教育に携わるようになり、「学力とは何か」「なぜ分からないのか」に直面する機会が増えた。 本書はその疑問に認知科学の視点から丁寧に応えてくれる一冊。 具体的には「どうしてわからないのか?」という問いへの解像度が上がる。 『言語の本質』でも印象的だった「記号接地」という概念が、学習における「わか...続きを読むる」の本質を考える手がかりとして本書でも中心に扱われている。 また、生成AIの限界やハルシネーションの話も、人間の学びと対比する形で明快に解説されており、非常に興味深かった。 「時間」の概念につまずく娘のサポートにも役立つヒントがあり、教員としても親としても気づきをもらえた点がありがたい。 アクティブラーニングや授業設計に活かせる知見も多く、監修中という知育教材も期待している。 それまでに娘が時計を克服してくれていたら…と願いつつ、折に触れて読み返したい一冊。
認知科学に関する見慣れない語句が頻出.しかし、人間が言葉を覚えて駆使する過程が綿密に描写されており非常に楽しめた.記号接地という語句も児童が分数を理解できていない文脈で登場したが、面白い概念だと感じた.人工知能との関連も興味深い内容だった.「たつじんテスト」「時間どりじゃんけん」「時計カルタ」「分数...続きを読むのたつじんトランプ」など工夫された教材の紹介も良かった.p298にある‘’子どもが基本概念に自分で接地をし、アブダクションによって知識を拡張していくことができるなら、何から何まで直接教えてもらわなくても、自分で新たな知識を、それも「生きた知識」をつくっていける‘’が核心だと思った.
子どもたちのわからないがわかり、それは大人にも当てはまることだということがわかる本だと思います。 テストの点数が悪い子どもたちにドリルをやらせても学力は上がらない。そもそも学力ってなんだっけ?というところからとても丁寧に述べられています。学ぶとはなにか、子どもたちのわからないは何がわからないのか。...続きを読む5つ星はこれだ!という本に出会った時のためにとってあり、いつもは星4つのことが多いのですが、これは迷いなく星5つでした。
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学力喪失 認知科学による回復への道筋
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今井むつみ
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