【感想・ネタバレ】ことばの発達の謎を解くのレビュー

あらすじ

単語も文法も知らない赤ちゃんが、なぜ母語を使いこなせるようになるのか。ことばの意味とは何か、思考の道具としてどのように身につけていくのか。子どもを対象にした実験の結果をひもとき、発達心理学・認知科学の視点から考えていく。

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Posted by ブクログ

10年余をおいて再読。けだし名著。
子どもの言語発達をここまで明解・平易に解説したものはほかに見当たらない。イラストもクッションのように効いている。
子どもにとって、ことばとはなにか。どのようなものとしてことばをとらえているか。それはとりもなおさず、人間にとってことばとはなにか、言語の本質に斬り込むことでもある。
本書刊行の10年後、著者はベストセラー『言語の本質』(中公新書)を世に送り出すが、内容的には、本書のほうがそのタイトルにふさわしい気がする。

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2025年07月11日

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日本語教師の試験に合格後、子どもを妊娠中に実習を受けたとき、先生に「子どもが話すようになったらメモをとっておくといいですよ」と言われました。実践してみたものの、初めての育児はあまり余裕もなく、メモもいつの間にかなくなってしまいました。それでも「アイスクリーム」を「アスミック」、「エレベーター」を「エベレーター」と言っていたことは覚えていて、確かにそれをいちいち直していたわけではないのにいつの間にか直っていたなあということも思い出しました。

「ことばの意味の範囲」についてもなるほど、と。
英語を学んだとき、単語一つにつき日本語訳一つで覚えてしまっていた(当時の単語テストのせいだと言いたいですが…)のが本当に悔やまれます。

「『言葉の意味を知る』とは、ことばとことばの限定的な結びつきを覚えることではありません。」

外国語の学習と母語の学習との違いもわかりやすく書かれており、外国語学習にも役に立つと思います。

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2025年05月15日

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気になった部分。
語彙は巨大なシステム。このシステムは以下の「発見」「創造」「修正」のプロセスによって作られていく。特に創造はスーパーコンピュータにも出来ないもの。人間は赤ちゃんの時からこれを繰り返し言葉を身につけていく。

・分析と発見
 単語を覚え、暫定的にそれに意味をつける。覚えた単語の間に共通するパターンを見つけようとする。
・創造
 単語の間に共通するパターンをみつけたら、多少の間違いをしてもよいからその知識を新しいことばの学習に使い、語彙を増やし、成長させようとする。
・修正
 語彙の中の単語の数を増やしたら、さらに単語の 間の共通性を分析し、手がかり自体をアップデートする。

言葉を身につけるために子どもがしている思考は、科学的な思考と大きく重なる。子どもは言語を学習することで、科学的な思考をトレーニングしている。

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2023年07月05日

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赤ちゃん〜学齢期前の幼児が、名詞や動詞、助詞などをどのように学習するか、具体例を交えてわかりやすく説明する。中学生くらいでも読めそう。赤ちゃんの言葉の発達を通じて、自らの日本語の使い方への理解についても気が付かされる。「あげる」「もらう」「くれる」を無意識に使い分けてるのも、結構複雑なんだなと感じた

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2022年12月07日

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赤ちゃんが言語システムを獲得していく過程を様々な実験から明らかにしていく。
実験の方法がおもしろい。メケ。
言語システムが物事の考え方を規定してしまうという指摘は重要。

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2022年08月31日

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本書は、ちくまプリマー新書シリーズということもあり、中高生向けの本であるから、非常に易しい文章で書かれている。新書を初めて読むような人にもおすすめできる。
一番おすすめしたいのは、未就学の子どもがいる人だ。自分の子どもがなぜ言い間違いをしたのか、科学的な観点から理解できる。この本を読み終えたあとは、子どもと会話をするのがもっと楽しくなると思う。

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2022年07月15日

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自分が大人だから単語と物を結びつけることで新たな言葉を取り入れることが簡単に出来るが、言葉のシステムすら知らない子供がどのように言語を獲得していくのかを詳しく解説してくれている本
母語毎に文法などが全然違うにも限らず、親や周りと話すことでそれぞれの文化に合わせた言葉を覚えていくのを不思議に思っていたが、赤ん坊の脳がどれほど模索して改善して更新していくのかということを知れてとても良かった
赤ちゃんに向けてオノマトペを使うことを今まであまり良くないのではと思っていたけれど、きちんとそれにも意味があって納得。

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2022年06月29日

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赤ちゃんが、音の区切り・母音子音、名詞、動詞、形容詞、と母語を学び使いこなせるようになる過程が詳細に書かれています。

チンパンジーに単語とその意味を1対1で結ばせることはできるけれど、ことばを使うようにすることはできない。

ことばを学ぶとはどういうことか、
単に単語の意味を知って、文法を知れば足りるわけではなく、システム全体(「英語独習法」では、「スキーマ」と表現されているものですね)の存在を推測し、自分の考える全体像に沿って実践し、それがそぐわない場面に出会うたびに都度修正しながら全体像を完成させて行く、それがことばを学ぶということ、そして、ことば以外の学びにも通じる人間にしかできない活動、と理解しました。

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2021年12月31日

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娘の語彙から、ひとがどうやって言葉や概念を獲得していくのか……みたいなことが気になって、前にも読んだことのある今井むつみさんの本を手に取ってみました。
これがめちゃくちゃ面白かった!赤ちゃんが言語を獲得していく過程や、母語と外国語が同じように習得できない理由、語彙と心的辞書のシステムの話から、概念の獲得、思考の道具に至るまで、ぜんぶ興味深いし、心のへぇボタン押しすぎて壊れたぐらい。
ヘレン・ケラーの「Water」のエピソード、あれによって彼女が何を得たか、という話もめちゃ面白かった。ことばは単なるラベリングではない、とあって、なんかすごく嬉しかったしうかうかしてられないとも思う。
心的辞書(レキシコン)が気になるので関連書籍を読んでみたい。

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2021年05月16日

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人は生まれたときから辞書を引きながら言葉を獲得するわけではなく,
生活の中で言葉を獲得していくのですが,
そのプロセスがよくわかる本です。
私には,ちょうど幼稚園に入るころも子供がいるので,
「なるほど,そう覚えたのか」
という体験も相まって,
楽しく読めました。

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2021年03月22日

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最近、連続5つ星が続いているが、この本も本当に面白い。

子どもがどのように「ことば」を覚えていくのか、論理的・科学的に説明されていた。
生まれたばかりの赤ちゃんはまず名詞から覚える。
名刺と言ってもコップや机などの形のあるものが一番覚えやすいそうだ。
水や空気などの不可算名詞や目に見えないもの、固有名詞などはその後になる。
そして、ある程度名詞を覚えだすと、動詞や形容詞に進んでいく。

このように簡単に言うけれど、一つ一つのことばを覚えるのはめちゃくちゃ難しい。
例えば「赤」といっても、薄いピンクよりの赤〜濃い茶色よりの赤まで様々でグラデーションんがあるし、「コップ」といってもガラス製や陶器製、取手のついているものやついていないもの様々あるもの全てがコップだ。

そんな曖昧な世界をある一つの「ことば」で切り取る作業が言語の習得なのだ。
ある具体的事象のことばを覚えたとしても、それが他の場合に使えるかはわからない。だから、覚えた言葉を実際に使ってみて、合っているか間違っているか試していく。そして試しながら修正していくのだ。
そういったアナロジーを試しては正解を探していく。トライアンドエラーの精神に似た作業を赤ちゃんのときからひたすら繰り替えてしているのだそうだ。

この言語習得の過程は科学の探究に似ていると著者は書いていたが、僕自身もまさにその通りだと感じた。
言葉や概念がない世界に言葉という武器をもって意識できるように変えていく。
この行為をわれわれ人間は小さい頃からずっと繰り返してきたはずだから、自らの思い込みで自分には科学が向いていないだとか思わずに、どんどん新しく思いついたことを試して失敗すればいいのだろう。

まだまだ、書きたらないことが多いので続きはnoteに書くことにする。

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2021年10月02日

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☆☆☆☆☆私がこの本を手にしたのは、子どもを見ているときにふと閃いた「人間が言葉を獲得していく過程は人間の観念の世界を拡張していく姿のようだ」と思ったことがきっかけだった。
自分が言葉を身につけてきた記憶はどうにも辿ることはできないが、子どもや孫たちのことばを身につける姿には何か不思議なモノを感じさせられていた。
「彼等は何のために、何に向かってことばを身につけていこうとしているのだろうか?」という疑問だ。

そう思った時に、この言葉の獲得の過程をもっと理論立てて知ることから始めてみようと思い、この本にたどり着いた次第です。

初めは『ことばを覚えるしくみ』を読んで見たが具体的過ぎて、学問をしているような感じだったので、その本でも勧められていたこの本を読んでみることにしました。

子どもの成長段階の各ステージで、必ず発する誤ったことばの使用を、楽しみながら「今、彼等には何が起きているのだろうか?」彼らの見つめている世界を覗くと、そこには人間の完成形に近づこうとするモガキみたいなものが感じられた。

本当に幼児期の成長の各段階、そして、“名前”や“固有名詞”、“動詞”などの具体的で視覚で捉えられる初期に覚えることばや、“形容詞”や“数字”などの抽象概念を要求されることばにわけて、どうやってことばの獲得に子どもたちが奮闘していくのかをよく描かれている。

子どもはことばを獲得していく過程で様々なエラーを犯しながら膨大なことばの世界を消去法で、ひとつひとつ潰していく。彼らはひとつのことばを獲得する過程で、そのひとつのことばを覚えるにとどまらず、その背景にあることばのシステムの全体に少しづつ近づこうとしている。

そして、一番印象的だったのは、最終章

「ことばが新たな概念を生む」
というタイトルの章では、私が期待していたことを 今井むつみ先生が語っていたこと。
ことばを覚えていくしくみと、物事を思考して何かを発見する姿勢の共通性を述べた部分

〜〜大事なことは、よく理解されている現象とまだ仕組みが分かっていない現象を対応づける時には、二つの現象の間の表面上の類似性(見た目の類似性など)ではなく、要素の間の「関係の類似性」を当てはめるということです。
二つの現象をそれぞれシステムとして考え、そのシステムを構成している要素そのものの共通性ではなく、要素どうしの類似性をそぎ落とした要素間の関係性の類似性、つまり二つのシステムの間の構造の共通性を考えるわけです。〜〜

“ことばの発達の謎”は“人類の存在の謎”を垣間見せてくれるものなんだなぁ。
なんか、迷宮へ入り込んだ様な感覚だ。
2016/12/23

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2016年12月23日

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子どもがどうやって言葉を学ぶかについて。

言葉の音と意味の両面で「似ているもの」を見つけることで音と意味のまとまりを見つけていく。その似ているもののグループをカテゴリーと呼ぶ。

子供は最初に聞いた言葉を固有名詞としては認識せず、一般名詞として認識する。そうやってカテゴリーを見つけていく。

なんとなく言語の仕組みとして分かっていたことでもあるが、実際の実験の話など具体的な例を出しつつ説明してくれるのでとてもわかりやすかった。

ヘレンケラーが指文字で言葉を覚えた話や、子供が犬・豚・首輪の写真をみて、犬と首輪を同じグループに入れる話など。逆に、大人が持っているカテゴリーの偏りに気付かされる。

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2025年08月16日

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先に読んだ著者の「ことばと思考」とほぼ同じ内容だったが
、実験の内容の詳細などが省かれておりこちらの方が読みやすかった。
私たちには当たり前の、「前、後、右、左」という言葉と概念を持たない人々がいたり、色や数を表す言葉が2つしかない言葉があったり、言葉の切り分けが様々にあることはとても興味深い。
れにしても、方向音痴の私には常に東西南北を把握できる能力は驚異である。そのような言語が母語であれば、方向感覚は自然に備わるのであろうか?

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2024年09月29日

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普段意識せずに使ってる言葉をどうやって習得したか、それによって世界をどのように体系化して捉えてきたかということを理解する一助となった

今後子供ができたらどのように言葉を覚えていくのか意識してみてみたいと感じた

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2024年04月13日

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言語習得のメカニズムをわかりやすく解説。ヒトの脳の可能性に驚くしかない。外国語習得にも参考になるが、もう無理だと言われている気もしないでもない。

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2023年06月29日

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子どもが言葉を学習するメカニズムを知ることができる。
哲学や言語学ではなく、認知科学の視点から実験の結果をベースとしているため、素人が読んでもわかりやすい。

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2022年12月11日

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ことばって不思議、ということ、そして、その不思議な言葉を子どもがどうして習得していくのか、それもさらに不思議。それがシステムとして言葉を習得していくという観点だと思うのだが、この観点は、外国語学習にも活かせそうだと思った。

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2022年07月07日

Posted by ブクログ

ことばはどう獲得されていくのかを探った本。

子どもの言葉の言い間違いは、複雑な言葉の仕組みを子どもが一生懸命理解しようと奮闘している過程の表出であることがわかって感激。言葉を獲得する過程ってすごいなあ。言葉ってやっぱすごい。子どもすごい。子どもたちの言い間違いにもっと着目しよう。

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2022年06月11日

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ネタバレ

印象深かったのが、胎児は母国語をリズム(だったか文節だったか)で記憶しているという話。
だから生まれた後、母国語を一番に理解できるらしい。

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

子どもがどのようにして言葉を習得していくのかについて、実証実験と共に紐解いていく。
子どもはお腹の中にいる段階からリズムやイントネーションを通じて言葉のパターンを学んでいく。そこから名詞を習得する。それもまずはざっくりと似たものを分類しながら学んでいく。その後に動詞や形容詞を自分で導き出したパターンをもって習得する。繰り返し学びながらパターンを高度化するという点では機械学習と同じだが、人間は言葉のシステムそのものを少ない単語数から推論しては繰り返し修正し構築していく点が大きく異なる。

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

はじめに
第1章 アラミルクガホシイノネ――単語の発見
第2章 ヘレン・ケラーのwater事件――ことばの世界の扉を開ける
第3章 歯で唇をフム――動詞の意味の推測
第4章 血圧がヤスイ――モノの性質、色、位置関係の名前の学習
第5章 ことばの発達の謎を解く――発見、創造、修正
第6章 言語が思考をつくる
終 章 読者のみなさんへのメッセージ

2章で名詞→3章で動詞→4章で形容詞。
んでその前後でシステムという観念の獲得と修正。
目新しい話ではないが、きれいに整理されている。
ちょうど2歳終盤の子供を見ていて、思い当る節が大有りで、そのへんも面白い。

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2019年02月28日

Posted by ブクログ

「ちいさい言語学者の冒険」の後で読んだので、
内容が重なっている部分もあるが、「ことばの発達の謎を解く」の方が学術的な内容であり少し難しい。再読しようと思う。

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2025年10月12日

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ネタバレ

ことばの習得とは、まさに0→1のクリエイティブで、観察し分析し発して修正していく、そんな高度で科学的なプロセスを経て完成していくものだと知った。

言葉を知ることで、概念や知識が自分に身についていく、そんな一見当たり前なことを論理的に理解し、より多くの言葉に触れたいと思わされた。

誰かに勧めるのははばかれる、少しばかり限定的で回りくどい内容だけど、自分が子どもを持つ時には要点を読み返したいと思う本。


以下、本文より
- 言語の発達は、カテゴリーの中の事例どうしを、違うところには目をつぶり、そのカテゴリーにとって大事な同じ部分にのみ注目して「同じ」とみなす
- 「似ている」には、いろいろな種類の関係がある:形、大きさ、色、つながり
- 「愛」や「喜び」など目に見えない概念のことばを学び、ことばを学ぶことによって抽象概念をシステムの中で理解し、自分の一部にしていく

→つまり、「愛」という言葉を知らなければ、「愛」という概念や感情は生まれない(生まれていても当人が察知できない)

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2025年02月08日

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大変勉強になったのですが、頭の良すぎる方で優しい語り口調なのに中々頭に入ってこなくて苦労しました。自分の頭の悪さに涙が出ます。

子供がどうやって言語を獲得していくかが実験をもとに語られています。好きな方の書籍だったのでめちゃくちゃ楽しみに読ませていただきました。
また語学の勉強もしたいと思っていたのでこの本に書かれていた事をもとに学び方や基礎をしっかりつけていきたいと思いました。

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2024年12月26日

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同期から、面白かった本
さらっとななめ読み。
へぇーって感じ。
(しっかり読む時間と興味がなかった…)

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

オノマトペは乳幼児が言葉を理解することに非常に重要。言語発達の面から考えると積極的に使った方が良い。

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2023年06月22日

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大人になってから多言語を学ぶにはその言語を使う国の文化や生活も分かってないと使うのが難しいし、逆に分かれば感覚的に使えるようになる。結局机上で勉強するよりも移住しちゃった方が手っ取り早いんだろうな。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

ことばがどう発達していくか。4歳の息子がいてるので、乳幼児期の話題については、そういうことだったのかと謎が解けた。また、わざわざ言い方を大人が修正しなくても、子どもの中で整理されていくところが興味深かった。
「発見・創造・修正」

ことばの発達から、英語の学習まで、そのとおりだと感じた。英語のときも、ただ単語を単一に覚えるでなく、結合・繋がりを意識して学び身につけていきたいと感じた。「要素とシステムの連合」wearとput on

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

2022-04-22
ほぼ「あかちゃんは言葉をどう学ぶのか」と被った内容。当たり前か。終盤の、抽象概念の言語化の話が興味深い。やはり、数なんだよ。(なにが?)

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2022年04月23日

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