あらすじ
単語も文法も知らない赤ちゃんが、なぜ母語を使いこなせるようになるのか。ことばの意味とは何か、思考の道具としてどのように身につけていくのか。子どもを対象にした実験の結果をひもとき、発達心理学・認知科学の視点から考えていく。
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Posted by ブクログ
印象深かったのが、胎児は母国語をリズム(だったか文節だったか)で記憶しているという話。
だから生まれた後、母国語を一番に理解できるらしい。
Posted by ブクログ
ことばの習得とは、まさに0→1のクリエイティブで、観察し分析し発して修正していく、そんな高度で科学的なプロセスを経て完成していくものだと知った。
言葉を知ることで、概念や知識が自分に身についていく、そんな一見当たり前なことを論理的に理解し、より多くの言葉に触れたいと思わされた。
誰かに勧めるのははばかれる、少しばかり限定的で回りくどい内容だけど、自分が子どもを持つ時には要点を読み返したいと思う本。
以下、本文より
- 言語の発達は、カテゴリーの中の事例どうしを、違うところには目をつぶり、そのカテゴリーにとって大事な同じ部分にのみ注目して「同じ」とみなす
- 「似ている」には、いろいろな種類の関係がある:形、大きさ、色、つながり
- 「愛」や「喜び」など目に見えない概念のことばを学び、ことばを学ぶことによって抽象概念をシステムの中で理解し、自分の一部にしていく
→つまり、「愛」という言葉を知らなければ、「愛」という概念や感情は生まれない(生まれていても当人が察知できない)