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『言語の本質』『学力喪失』『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』の今井むつみ氏の、
慶應大学SFC最終講義!
「人は、わかっていても間違え、偏った視野をもち、誤解するもの。
だからこそ、どう学び、人とつきあい、社会を生き抜いていくかを考えることが大事。
そのために、認知科学からの知恵とエールをみなさんに贈ります。」
認知心理学のものの見方・考え方が、
複雑で、正解のない世界と対峙し、判断していくための手がかりとなる。
世界的な認知科学者が28年かけてつくりあげた決定版!
【目次】
開講 AI時代を幸せに生きるには
そもそも私たちは、「客観的」に世界を見ることができるのか?
「記憶」はあまりにも脆弱(ぜいじゃく)
人は基本的に「論理的な思考」が苦手である
「確率」よりも「感情」で考えてミスをする
「思考バイアスに流されている状態」は、思考しているとはいえない
■■■■■■
スキーマがあって初めて、高度な思考が成り立つ
情報処理能力や記憶の制約が生み出した人間独自の思考スタイルとは?
アブダクションによって人は、知識を拡張し、因果関係を解明し、新たな知識を創造している
一般人と一流の違いは、アブダクションの精度にある
AIは記号接地しない=新しい知識・生きた知識を生み出さない
A I が生み出すのは、「一般人の平均値」。唯一無二のパフォーマンスを生み出せるのは、人間である「あなた」
「得手(えて)に帆(ほ)を揚(あ)げる」という生き方
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
SFCの教授が最終講義として行った授業。
「人間を知る」が本書のテーマ
前半はすらすら読みやすい。
世界を客観的に見ることができるのか?というテーマで、人間には
・バイアスがあること
・記憶が脆弱なこと
・論理的な思考が苦手なこと
・確率よりも感情で考えてミスすることなどが書かれている
それを踏まえて後半ではAIとの違いを説明。
人間は
・スキーマがあるから、高度な思考が成り立つこと
・アブダクションという人間の特有の推理方法があること
・AIは超一流の達人の再現ができないことを述べている
・自分の見ている世界≠隣の人が見ている世界
・見落とすことはある
・人は期待し、予測しながらものを見ている。
だから文脈により見え方が変わる
・文字列を見ると、人は意味を解釈する。
その解釈した意味しか記憶できない
・必要条件と十分条件の取り違えや因果と相関の混同のような基本的な間違えも頻繁に起こってる
・人間は確率思考が苦手。
ちょっとしたことで、論理性や合理性を失ってしまう。
・バイアス=悪 ではない
世界には情報が多すぎるため、バイアスがいっさいなくなったら、困る
・確証バイアス…都合のいい情報ばかり集める
・スキーマは「思い込み」の塊。
人間はスキーマに基づいて情報収集や論理的思考を行っている。
会話が成り立つのもスキーマに従って行間を埋め、理解し記憶しているから
・スキーマに頼ったアブダクション推理(正解が一義的に決まらない、論理の飛躍を伴う推論)が人間の非常に特徴的な推論のしかた
…論理に飛躍があるためら思い込みな偏見の源にもなりがち
しかし、人間的な推論のしかたである
普段から私たちは
「実はこうなのではないか?」
の考えて、欠けている情報を補い、推論している。
・アブダクションによって、人は知識を拡張し、因果関係を解明し、新たな知識を創造している
・アブダクション推理の精度を上げるには
システム1の直感的な思考は普通に生きていく上で不可欠だが、時に致命的な間違いを犯す
システム2はよりよい判断のために不可欠だが、時間はかかる
システム1の思考をシステム2で振り返り、自分時間の思考の特徴や傾向を知る訓練を通して、よ理質の高いシステム1の思考ができる
・AIはアブダクションをしない
AIが行っているのは確率計算
身体感覚で感じることはできない
・人はアブダクションを通して、自分で外界をサンプリングし、いくつかの点だけで、面の知識を創る
・練習することで、知識が創られる
推論して、さらに新しい知識を創り、さまざまな場で使う練習を重ね、体の一部にする
その過程で自分の知覚能力、認知能力、推論能力もどんどん向上させてきた
・AIは超一流の達人の再現ができない
理由
AIには感情がない
効率のよい学習はできてもら突き詰めることはできない
「好き」という気持ちが超一流の達人になるためには必要
・得手に帆を揚げろ
苦労がない人生は絶対無理
好きなことをやっていても苦労が必ずある。
だなら、迷ったときは、それぞれ自分な得意技や好きなことに目を向ける
Posted by ブクログ
キーワード
アブダクション、記号接地、得手に帆を揚げる
学生向けの講義をまとめた内容であるので分かりやすく読みやすい、ただ内容は深い。この本はあくまで入口であり、さらに理解するために挙げられていた本を読みたいなと思わせる。全く畑違いの仕事をすることになり、日本語なのに理解できないという状況が続いていたが、スキームがないからだったんだなと腑に落ちた。そして、全く違う分野であるからこそ、それを身につけることでアブダクションし、あらたな知識の創造につながると思うと、少し気分も上向く。卒業して何年も経つが励まされた気になった。最後の尾身先生の講義内容を引用したまとめが特に心に残る。得手に帆を揚げる、得手がわからなければとりあえず目の前のことを一生懸命やってみる。その心意気で取り組んでいこう。
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