今井むつみのレビュー一覧

  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    人が言語を習得する過程を、オノマトペから始まる「音声記号と世界の経験の接続」から説明し、さらになぜヒトだけがそこから広大無辺な言語の世界を切り開いていけるのかを、ヒトと動物の対照実験で説明している。ヒトだけが持つ不完全な推論こそが新しい気づきをもたらすのであり、それには誤りを犯すことが必要不可欠なのであった。

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    2026年04月27日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    英語をより自分のものにできるようになりたいと改めて感じた。

    ・多言語を学習すると認知能力が向上する
    ・使う言語によってアイデンティティ、考え、世界観が変わる(英語を使用するとより外交的、オープンになるなど)
    ・第二言語を使うときは、より冷静に理論的で合理的な判断を下すことができる。

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    2026年04月24日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    算数ができない、数学がわからない。その理解の妨げになっている理由を、学術的に解説した本。指導法に直接活用できる情報は少ないが、教員(特に算数、数学を指導する教員)はベースの知識として読んで損はしない。

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    2026年04月24日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    とても私にとっておもしろい本でした。

    日常生活において、話したことが適切に伝わらないことは多々あり、自分の話し方に難ありなのだろうと思いこの本を手に取りました。

    そうか、人は話を聞いている間に考えているのか。そして人それぞれにバイアスがあって、異なるスキーマで聞いているから伝わらないことがあるのかと腑に落ちました。自分の考えていることは、思っている以上に相手に伝わっていないものだとまず考える必要があったんだとわかりました。

    話し方は具体的かつ抽象的に。つまり、話の枠組みを話して全体を定義させてから、具体例を言うといいのかなとそう捉えました。

    他の方の感想を見て、著者の他の本はおもしろか

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    2026年04月23日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    本書を読んで、子どもに読み聞かせをする時間が増えた。理由は、認知科学の知見として「読める」ようになるには、「文字を読めるようになる前に、どれだけ耳から聞いた単語がたくさんあるかが大事」という情報があったから。下の子も2026年12月までには文字を読み始めるだろう。もう時間がない。

    算数の文章題が解けない子どもたちの状況は衝撃的。その原因として、教える側の大人に知識に対する誤解があること、子どもたちのスキーマが誤っていることが挙げられている。「知識は「覚えるもの」ではなく「学び手が創り上げていくもの」」という指摘は実感にも沿う。

    子どもは、誤った推論を自分で正していく力を身につけなければなら

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    2026年04月19日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    ネタバレ

    最高に面白い。めちゃ笑えました。こういう子供の言い間違いって本当にかわいらしい。

    表題にもある、「きょう、ゴリラを植えたよ」は、パンジーのこと。他にも「ヒミツのライバル」→鬼滅の刃とか、「おなかのなかがはるになった」→温かいものを食べた時のひとこと、とか、「ぜひお電話ください」「でんわもってないの?」とか、「ぜんしゅうちゅう、虫の息」→「蟲の呼吸(胡蝶しのぶ)」とか本当好き。

    軽い内容でスラスラ読めるけど、解説は言語学的な視点で書かれているので、なるほど〜となる。

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    2026年04月15日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    この講義、受けたかった。当時、認知科学がなんだか分かってなかった。先生の講義を受けてたら、きっと進む道が変わっていたかも。
    とても分かり易く、実例を挙げながら説明してくれていて、知っていたことがたくさんだったけど、改めて腹落ちした。
    一番これこれと思ったのは、教育課程は、より精緻なアブダクション推論を行えるようにするためにあるということ。何のために勉強するのか、義務教育は何のためにあるのか、子どもたちにこの観点を分かってほしい。
    人との関係も、認知バイアスを理解できたら、寛容になれるということも。人間関係に悩んでいる人に読んでほしい。

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    2026年04月15日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    教養的な読み物として非常に面白かった。
    認知心理学的にみた普段自分が意識していない人間の不完全だとか偏りを客観的にみるきっかけになった。
    大学生向けの講義がベースになっていることもあり特に若い読者には今後の人生における指針になる金言がたくさん詰まっていると思う。

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    2026年04月10日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    ネタバレ

    今井むつみ先生の「『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか」を読みました。最近、読書メモをさぼっていたので久しぶりです。

    大前提は、話し手と聴き手の知識の枠組み、思考の枠組みが異なること。スキーマという言い方をしているけど、特に母国語が違う人と話をするときはこのスキーマが異なることで、同じ認識ができないということが起こりうるという話。あとは、記憶は理解して蓄積されるということ。逆に、理解の仕方によって記憶がゆがめられることもある。そして、人間はまんべんなくものを見たり認識したりすることができないばかりでなく、目に入ったり認識したりしたごく一部の情報が「すべて」だと思い込んでしまう傾向があ

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    2026年03月30日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    ネタバレ

    慶應大学今井むつみ先生の最終講義らしい。帯にも書いてあるように、「人はわかっていても間違え、偏った視野をもち、誤解するもの。だからこそ、どう学び、人とつきあい、社会を生き抜いて行くかを考えることが大事」。まさに、その通りと思います。この講義は、その人間の認知の偏りが、AIとは違ったアブダクション推論を可能として、それが「1を聴いて10を知る」と言った人間ならではの認知の仕組みを生み出している一方で、その偏りがとんでもない誤りを生んでしまうこともあるというところが起点。AIは統計処理なので、推論に偏りがない。それと人間は五感を統合して判断するが、AIはマルチモーダルな統計処理は苦手だという。後者

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    2026年03月30日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    オノマトペから言語の本質を論ずるという意外性に惹かれた。ヒトがどのようにオノマトペから抽象的な言語体系を発展させるのかが詳しく書かれていて言語学をもっと学びたいと思った。特に、対称性推論、アブダクション推論など非論理的な推論がヒトと動物の言語の有無を区別するという説がとても面白かった。

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    2026年03月24日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    オノマトペと発育
    オノマトペは国によって違う?
    人間特有?
    動物と人間は思考、推論の仕方が違う?
    オノマトペ、音象徴を中心とした言語学に心理学やちょっとした論理学取り入れている。
    多角的で面白い。
    読み応えもある。

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    2026年03月17日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    ネタバレ

     要するに、高い学習能力を持っている学習システムでは、何かのきっかけでシステムが起動されると、知識が知識を生むというブートストラッピング・サイクルによって知識がどんどん増えていくのである。単に知識のボリューム(個別の要素知識)が増えるだけではない。新しく加わる要素知識は既存の知識に関係づけられ、知識システムの構成要素となる。同時に、新たな知識は既存の知識を質的にも変化させる。知識を整理する上で根幹となる「似ている」や「同じ」についての認識時代が変化するのである。
     ブートストラッピング・サイクルによる学習では、知識はつねに再編成され、変化を続けながらボリュームを増し、構造も洗練されていく。節目

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    2026年03月16日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    面白かったです。人間とAIとの学習プロセスの比較は興味深く読みました。今後AIとどう付き合っていくのか、その見極めのためにも読んでみると面白いと思います。
    仕事でAIやプログラミングを学ぶものとして、あるいは子どもを学校に通わせている親として、とても参考になりました。

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    2026年03月12日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    本書に言及があったので、ゆる言語学ラジオの「赤ちゃんミステイクアワード」回を見てみた。
    著者も出演されていて、言語学的にも興味深いし、エンタメとしても面白かった。
    基本、視聴者投稿の子どもエピソードなのでほほ笑ましいが止まらない。

    ちょっと堅苦しい本ではあるけど、
    「ポケモンは進化すると名前に濁音が増える傾向」とか
    いろんな引き出しから論が進められるのでおもしろい。
    「言語学的視点からのファイナルファンタジーとドラクエの魔法やモンスターの命名傾向分析」みたいな論文も大学生が書いてそう。

    流行った本だけあって後半の記号接地問題とアブダクション推論の話はグッと引き込まれた。
    学問のおもしろさ思

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    2026年03月10日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    今まで読んできた今井むつみさんの教えが一冊に簡潔にまとまっている印象。かつ、「AI時代」というキーワードで人間のいびつさと、その可能性を示された気がします。
    人は歪だけど、それを認識して学ぶことが、成長することができる。まるで声が聞こえてくるようなエールに歳のいったおばさんですが背中を押してもらったような気がします。これからも生きていく勇気が持てる一冊。予想外にちょっと泣けました。迷っても悩んでも、目の前のことを大切に、自分らしく頑張ります。

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    2026年03月09日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    読みやすくわかりやすかった。

    自分の芯を持たず、様々な立場の人を許容することなく、物事を自分の考えのみで判断し、所属する集団の中の価値観を正しいと信じて発言する。

    もしかしたらわたしがこうなっているのではないかと顧みてハッとした。

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    2026年03月04日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    我々人間がなぜ言語という高度なシステムを操っているのかをオノマトペから読み解く名著。人間にできて、AIにできないことを読み解くヒントになりました。

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    2026年02月19日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    オノマトペを基点として、アイコンによる補助理解がシンボルグラウンディング問題のもつ身体性に紐付き、人間の知識拡張:ブートストラッピング・サイクルは推論様式のアブダクション推論によると結ぶ。これを人間の言語の本質として落としこんだ名著。記号接地せずに記号間を漂うだけのAIが成立するディープラーニングの可能性も感じた。読んでよかった。

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    2026年02月18日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    認知心理学のエッセンスを凝縮した本だと感じた。特に、「記号接地」、「アブダクション」、「システム1とシステム2の思考の違い」について知ることができてよかった。人間が何かを経験するということの意味や、人間が存在していることの意味も伝わってくるような気がした。生成AIで出てくる回答を読むことだけではわからないことがあるな、と知った。
    本のページ数はそこまで長くないので、何度も読んで立ち返りたい。

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    2026年02月15日