今井むつみのレビュー一覧
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【内容】
本書は、発達心理学者と言語学者がそれぞれの専門的視点から、人間はいかにして言語を獲得するのかを考察した共著である。
著者らは、オノマトペ(擬音語・擬態語)を、身体性の高いジェスチャーと、恣意的で体系化された言語との橋渡しを担う存在として位置づける。子どもはオノマトペを足掛かりに、身体的な経験と抽象的な言語を結び付けながら言語を習得していく。
その過程では、人間特有のアブダクション(仮説形成)によって既存の知識から新たな知識を生み出し、それを足場として知識体系を自己拡張していく「ブーストラッピング」が重要な役割を果たす。こうした学習を通じて、身体性への依存が比較的低く、高い拡張性を備 -
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①言語以前の能力
群れの信頼関係、助け合いの本能
他の個体を模倣する能力
発声器の獲得
音を真似る能力
広める欲求
気づいたことはなんでも共有したい
創意工夫
②プロト言語の発生
先に行動が変わりその後に遺伝的適応が起こる
言語とジェスチャーの混合
100万年前
なんとなくこの辺で音楽が生まれてそうな感じある
ホモエレクトゥスのあたり
③人間の言語への適応と、言語自体のブラッシュアップ
ネアンデルタール人→3万年前絶滅
デニソワ人
20万年前くらいから急速に進む
このへんからホモサピ
社会、文明の発展もこの頃から
コミュニケーション(音声、ジェスチャー、リズム -
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SFCの教授が最終講義として行った授業。
「人間を知る」が本書のテーマ
前半はすらすら読みやすい。
世界を客観的に見ることができるのか?というテーマで、人間には
・バイアスがあること
・記憶が脆弱なこと
・論理的な思考が苦手なこと
・確率よりも感情で考えてミスすることなどが書かれている
それを踏まえて後半ではAIとの違いを説明。
人間は
・スキーマがあるから、高度な思考が成り立つこと
・アブダクションという人間の特有の推理方法があること
・AIは超一流の達人の再現ができないことを述べている
・自分の見ている世界≠隣の人が見ている世界
・見落とすことはある
・人は期待し、予測しながら -
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学力について書かれている本だが、普段の日常にも大きく関わる話だった。
学力を通して他者理解の部分について深く触れているため、自己理解にも繋がっていく。
教育現場以外の職場でも、大いに活用できる話があるように感じた。
わたし自身、教育現場に少し携わっており、
子どもから数学の質問を受けたとき、この質問があるということは根本的な核となる部分の理解ができていないな、、、どう教えたらいいのか、とよく悩んでいた。
その悩みの部分が、明確に記されていたように思う。
自分が子どもたちにできることの幅が、とても広がる本だった。
学力以外の部分にも置き換えられる知識がたくさんあったため、非常に役立つ一冊にな -
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とても私にとっておもしろい本でした。
日常生活において、話したことが適切に伝わらないことは多々あり、自分の話し方に難ありなのだろうと思いこの本を手に取りました。
そうか、人は話を聞いている間に考えているのか。そして人それぞれにバイアスがあって、異なるスキーマで聞いているから伝わらないことがあるのかと腑に落ちました。自分の考えていることは、思っている以上に相手に伝わっていないものだとまず考える必要があったんだとわかりました。
話し方は具体的かつ抽象的に。つまり、話の枠組みを話して全体を定義させてから、具体例を言うといいのかなとそう捉えました。
他の方の感想を見て、著者の他の本はおもしろか -
Posted by ブクログ
本書を読んで、子どもに読み聞かせをする時間が増えた。理由は、認知科学の知見として「読める」ようになるには、「文字を読めるようになる前に、どれだけ耳から聞いた単語がたくさんあるかが大事」という情報があったから。下の子も2026年12月までには文字を読み始めるだろう。もう時間がない。
算数の文章題が解けない子どもたちの状況は衝撃的。その原因として、教える側の大人に知識に対する誤解があること、子どもたちのスキーマが誤っていることが挙げられている。「知識は「覚えるもの」ではなく「学び手が創り上げていくもの」」という指摘は実感にも沿う。
子どもは、誤った推論を自分で正していく力を身につけなければなら