今井むつみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
気になった部分。
語彙は巨大なシステム。このシステムは以下の「発見」「創造」「修正」のプロセスによって作られていく。特に創造はスーパーコンピュータにも出来ないもの。人間は赤ちゃんの時からこれを繰り返し言葉を身につけていく。
・分析と発見
単語を覚え、暫定的にそれに意味をつける。覚えた単語の間に共通するパターンを見つけようとする。
・創造
単語の間に共通するパターンをみつけたら、多少の間違いをしてもよいからその知識を新しいことばの学習に使い、語彙を増やし、成長させようとする。
・修正
語彙の中の単語の数を増やしたら、さらに単語の 間の共通性を分析し、手がかり自体をアップデートする。
言 -
Posted by ブクログ
先日読んだ広瀬有紀さんの『ことばと算数』で取り上げられていたこともあり、こちらも読んでみることにした。
子どもが誤ったスキーマを身につけてしまうこと、それを修正するメタ認知が働かないことなどが印象に残っている。
ではどうするのか、についてはあまり具体的なことが書かれていなかったので、そういったことが分かればと思い、少し専門的ではあるけれど、この本も読んでみることにした。
(思いがけない自分の向学心?に自分で驚くよ。)
小学生のつまずきの原因をさぐるために、アセスメントとなるテストを開発し、その結果を分析したもの。
だから、本書でいう学力は、受験でいい学校へ受かるための学力とは少し違う。
こ -
Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオから今井むつみ先生の魅力に触れ、書作初挑戦。
最近の子供たちは読解力が不足している、学力低下の危機と巷で騒がれ始め久しいが、認知心理学という学問の観点からのアプローチの軌跡を読み知れる。決して〇〇のせい!とは断定せず、複合的な要因があるのだと真摯な姿勢で説いているのが非常にアカデミックで好感が持てる。
言語能力が学力に深い関わりを持つという一般的な評判に対する金言
個別でことばを多く知っているのではなく、学力とは組み合わせによる推論力が重要
P164
しかし、そこで想定されている「言語能力」は、ほとんどが語彙のサイズ(どれだけ多くのことばを知っているか・・・)であった。しかし -
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