今井むつみのレビュー一覧

  • ことばと思考

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    言語はどのように思考に寄与するのか、「言語が異なれば、認識する世界は異なる」とするウォーフ仮説に対して、現代の知識を用いて再検証と疑問提起を行った本。
    為末大のTwitterで紹介されていて手に取ったが、これまたいい本だった。

    言語による世界の切り分け方、認識の違い、言語間を超えた普遍性、それらを踏まえた上でヒトは言語を介してどのように発達するかを書いていくのだけど、一連を通して言語がヒトの認識にもたらすものを示唆する内容になっている。

    ヒトが生物の中で支配者になりえたのは、言語による記録を開発することで一世代間での擬似的な進化を獲得したことによるという認識は持っていたけども、この本を読ん

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    2020年11月21日
  • ことばと思考

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    とても面白い!言語に関わる人は読んだ方がいい。全体的には,言葉が認知世界を切り分けるという話.母語に依存する言葉によるモノや情報のカテゴライズ方法によって,区別を知覚はできていても認識できないとか,記憶にずれが生じるとか興味深かった.

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    2020年04月22日
  • 科学が教える、子育て成功への道

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    子育てをするようになり、何が子どもにとって好いことで何が悪影響を与えるのかというのも気になるようになったが、自分の幼少時代とは全く異なるこの先の世界において、この子が迷ったり辛い思いをしたりすることが少しでも無くなるようにするには、どのように子供と向き合っていけばいいのだろうか、と考えるようになった。

    そんな中で出会った本書。著者は「深く考え、自ら創造し、行動する人になるために必要なスキル」として、Content(読み書き計算)、Collaboration(仲間とアイデアを出し合う)、Communication(発見をまとめる)、Critical Thinking(冷静な見極め)、Creat

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    2020年04月01日
  • ことばと思考

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    異なる言語の話者は世界を異なる仕方で見ているのだろうか?この問いかけに答えようとしたものだ。世界は目で見えているものそのもだろうか?それとも、言葉で切り分けたものだろうか?結論的には、どちらかに決めつけられないものだ。言語によって物のカテゴライズの範囲は変わってくる。しかし、言語に普遍的に共通でカテゴライズされるものもある。赤ん坊を被験者とした実験は面白い。言葉のしゃべれない赤ん坊ではあるが、その興味がどちらにあるのかをよく考えられた実験で比較する。

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    2019年12月17日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    今井むつみ入門書的な。
    読みやすかったー

    以下マーカー

    ●この世の中に、因果関係が断言できるものは、実はとても少ないかもしれない。そう知っておくだけでも、擬似相関を因果関係だと勘違いしてしまう危険性を下げることができる

    ●思い込みなしに世界と対峙できれば素晴らしいこと。でもそれは、できない。思い込みなしで世界に取り込まれたら、情報の海から溺れるしかないから。

    ●自分と他人の違いを認められない、物事を多角的に捉えることの必要性さえ感じない人が増殖してしまった社会は、とても危険

    ●人は「世界の誰かが持っている知識=私の知識」という認知バイアスを持つ傾向があることに、まずは気づくこと。

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    2026年02月01日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    人は世界をどう見ているか
    ・同じ写真を見ていても、人によって色の見え方が違うことがある。
    ・人は期待し予測しながらものを見ているため、 文脈によって見え方が変わる。
    ・「見落とすはずがない」と誰もが思う劇的な変化すら、他のことに注意を向けていると人は簡単に見落としてしまう。


    人は世界をどう記憶しているか
    ・人間の記憶はあまりに脆弱で、ビデオカメラのように記憶することはできない。対象に名前がついただけで、そのモノ、コトの記憶が書き換わってしまうこともある。
    ・文字列を見ると人は意味を解釈してしまい、その解釈した意味しか記憶できない。


    人はどのように思考しているか
    ・私たちは「自分は論理的

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    2026年01月31日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    「思いは伝わらない」を前提にしたコミュニケーション術

    人は相手の言葉を聞き逃し、都合よく解釈し、誤解し、忘れるものである。しかも、意識されずに使われる思考の枠組みがある。その前提で、伝え合える様に考えることがいいコミュニケーションだ。ビジネスの、社会生活の本質はコミュニケーションである。「話してもわからない」、「言っても伝わらない」そんなありきたりだが切実な悩みを認知科学の視点から解決していく本書は、すべての人に役立つ必読の書だ。

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    2026年01月25日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    AIか生み出すのは、一般人の平均値。
    唯一無二のパフォーマンスを生み出せるのは、
    人間である。

    認知心理学である、筆者の言葉である。

    AIが急速に、社会全体に浸透する現在。
    AIに仕事が奪われる、AIで何ができるのか、疑心暗鬼という方も多いと思われる。

    AIの特徴として
    ・AIが真似できるのは、超一流でない熟達者
    ・AIは、過去のパフォーマンスの再現

    そして、意味がある逸脱ができるのは人間だけ、と述べている。

    さらには、
    ・突き詰めること、好きという気持ちが、超一流の達人になるのに必要
    ・好きのある人間には、超一流の扉が開かれる
    ・迷ったときは、自分の好きや得意に目を向ける

    と述べ

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    2026年01月23日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    例がたくさん出てくるので、関心を持って最後まで読めたが、そこそこ難しい話も多かった印象。

    ポケモンの名前について、進化を重ねると濁音が増えると言う話や、ぱおんの真面目な分析などは普通に面白かった。

    途中で異国の言語を見せられ、意味を推測するクイズがあったのだが、正答率8割くらいを出してしまって震えた。

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    2026年01月17日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    今井むつみ先生の今までの本がぜんぶまとまっているような内容!一番始めにこれを読んで、派生していくと定着しやすそう。

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    2026年01月16日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    【スキーマ】経験と知識から心の枠組みを作る。消防車を見て、火事を消火し、人を救出するイメージを浮かべる。【アブダクション】不完全な情報から仮説を推論する。道路が濡れているのを見て、雨が降ったと推測する。【記号接地】身体的感覚が言葉に結び付く。「熱い」と聞いて、やけどの体験を想起する。…AIが持っていない人の能力。唯一無二のパフォーマンスを発揮できるのは人間。どんなに科学が発展しても機械には任せきれない価値がある。心理学を学ぶことで、技術も知り、哲学を思う。バイアスという欠点をわかったつもりで考え続ける。

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    2026年01月11日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    ことばは、どのようにう生まれたのかと言われてピンとこなくて気になり読みました。

    内容は、オノマトペを柱として世界との比較、動物の比較などを用い言語の本質に近づいていきます。

    読み物としては、大学で扱うような内容に近く、考えながら読んで、ちょっと戻りを繰り返し読みました。

    オノマトペって凄いと思う1冊だと思います。

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    2026年01月11日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    非常に読みやすい論説、陸上で話題の為末選手が、疑問を的確に言語化している。今井先生は言わずもがな。言葉や学習についての興味をもっているため、スラスラ読むことができた。

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    2026年01月10日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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    オノマトペとアブダクション推論、記号接地問題、ブートストラッピングサイクル をキーワードに言語の本質、人間の思考の本質への思索に至る大作?新書。
    なぜ人類だけが言語を獲得できたのか、学習したことを逆方向の結びつきに過剰一般化するバイアスが鍵という。対称性推論も相互排他性推論も論理的には正しくないし、だまし絵や錯視を勝手に補正して非論理的に見せている人間の脳の働きこそが言語体系の獲得というエベレスト山頂にまで到達する。
    人間とはかような非論理的で過ちを犯すからこそ、なおさら論理学という教養が重要視されるのだろう。
    AIのことは少ししか出てこなかったけど、こういった人間の思考回路がより正確に理解で

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    2026年01月10日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    塾講師をしている傍ら、中学生の学力向上にはワークなどを何度も解くことが根本的な解決にはなっていないのでは(?)、という薄っすらとした疑問が解決された。
    一般的な学力低層の学生たちが、どういう理由で問題に詰まっているのかがよく理解できた。

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    2026年01月06日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    個人のスキーマが異なるので話しても伝わらないことは起こりうる。どのようにして他人へ上手に説明していくかなど理論的に解説されている。

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    2026年01月04日
  • ことばと思考

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    実験の内容も詳しく記述してくれているが、人によってはノイズかも。言語を相対化し、認識や思考の枠組みを客観視し、世界の多様性と人間の奥深さを再発見できます。ガチ哲学はついていけないので勘弁なのですが、少し哲学的なアプローチというか、寄せた設定というか、問いかけや構成を変えてみたら、さらに好み。哲学者との対談ものが読んでみたいな。

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    2026年01月03日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    数や言葉の概念において、大人と子どもで共通認識があると思わないことが大事だと感じた。
    子どもがそれらの概念を理解できているか注意深くみていくことが必要。
    そして遊びの中で概念の感覚を培い、大人が指摘するのではなく子どもたちが指摘しあったり、気づきあう中で学ぶことが大事。遊びの中であれば間違えを指摘されても失敗したと緊張することもない。

    分数や少数のカードで大きい数字を出して行くゲーム、時計カルタ、時間取りゲームなどとても良いなと思った。

    子どもが小学生に上がったらぜひやってみたい。

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    2026年01月03日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

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     いかにして現実感覚と接地しているオノマトペから、抽象的な記号に見える言語に至るのかを考察した本書。議論が丁寧なので、序盤は退屈するかもしれないが、まぁそうだよねー的な妥当な結論に至っており、文字通り言語の本質を感じ取れた。

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    2026年01月01日
  • 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

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    今井先生の温かいメッセージな響く
    システム1、2については知っていたが、どっちも人間にとって不可欠な思考回路。心のどこかで、システム1で反応してしまう自分をダメだと思っていたけれど、そんなことはない!
    人間の不確実性、不安定性をまた新しい角度から知ることができました。
    ゴリラの実験、めっちゃ引っ掛かりました(笑)

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    2025年12月31日