今井むつみのレビュー一覧

  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    発達心理学者の今井むつみ先生が、言葉の力を育てるために保護者向けに書き下ろした本。私は発達支援の仕事の参考とするために読みましたが、行間も広く、読みやすかったです。著者の他の著作も読みたくなりました。

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    2025年09月26日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    「学習においてなぜ身体性がなぜ大切なのか」という問いのヒントになるかと思い本書を手に取った。読み終えて振り返ると、答えは大きく2つに整理できると思われる。

    ひとつは記号接地。抽象的な概念を生活や経験と結びつけ、実感を伴って理解することで、初めてその概念を自由に操作できるようになるという視点である。
    もうひとつは熟達のあり方。熟達とは多様な状況にほぼ無意識に対応できる力であり、熟達するためには、言語的な学びだけでなく、身体化していく必要があるからだろう。
    どちらも結局は「身体で学ぶこと」が、学びを柔軟に応用できる土台になる、という話なのかもしれない。

    今井むつみさんの著作はこれまでも読んでき

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    2025年09月23日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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     3章まではこれまでの著作で読んだ記憶があって、スムーズに読めた。『第4章AI時代の「考える力」』が初めて触れる知見だった。

     特に、『記号接地問題』は初耳だった。ChatGPTを使ったときに感じるグルグル感…あれは確かにメリーゴーラウンドだ‼︎

     AIをどのように使っていくのか、AIの時代にひとはなにをするのか、考えていくひとつの大きなヒントを得た。

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    2025年09月22日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    大変興味深く読みました。子どものいい間違えは面白い。というか、もはや言い「間違え」ではない、という理由を、アカデミックな分析と軽快な語り口て伝えてくれます。
    スラスラ読めました。

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    2025年09月22日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    子供が算数などの義務教育についていけないメカニズムを、認知科学の視点で興味深く解説してくれる本です。一方で、大人になっても物事を理解できずに仕事で困るケースはあるもので、子供の話だけではないな、と感じる面もありました。社会に出て仕事を始めると、いろんな業界用語を使ってかかれた文章を目にすることになります。それらを「記号接地」せずになんとなく使って、なんとなく議論に入ることもできてしまいます。その結果どこかで行き詰まって、最終的に失敗するということが少なくありません。子供の教育の話ですが、大人としても考えさせられる部分が多かったです。


    AIが記号接地できていないこと、算数の問題が解けない子供

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    2025年09月20日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    言語を学ぶ、複数の言語を操れるとはどういうことか、いろいろ興味深い考察があった。

    p19
    「高齢者の場合、マルチリンガルであることは、アルツハイマー病やその他の認知症の発症を4年から6年遅らせ「認知予備能」(脳が認知症の状態になっていても、症状が出にくい状態のこと)を強化する」

    p27
    「全世界に暮らす人の過半数がバイリンガルかマルチンガルだ。(略)
    ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南アメリカの多くの国では、生まれたときから複数の言語に触れながら育ち、さらに学校で、あるいは大人になってからも新しい言語を習う。ルクセンブルク、ノルウェー、エストニアでは、人口の90%以上がバイリンガルかマルチリ

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    2025年09月14日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    今井むつみ著『学力喪失―認知科学による回復への道筋』は、子どもたちの学力低下問題を認知科学の視点から深く掘り下げ、その原因と回復の方法を示した重要な教育書です。本書の核心は、単なる知識不足や暗記の問題にとどまらず、「記号接地」と呼ばれる言葉や数式と実際の経験や身体感覚が結びついていないことが、学びの本質的な低迷につながっているという点にあります。

    まず、算数や数学の学習は単純な暗記や計算だけでなく、前の学びが積み重なってできている体系的な構造です。一部分でつまずくと、そのあとに続く学習全体が理解できなくなります。さらに、文章題の理解には文章を正しく読み解く語彙力や時間・空間の理解、論理的な推

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    2025年09月10日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    AIの時代に何を学ぶべきか、それは「思考力」である。
    思考力を鍛えるためにどの科目を学ぶべきか、それは「国語」である。
    なぜなら、国語はすべての科目を学ぶのに必要となるからであり、ことばを知っていると、思考が楽になるからである。

    そのことを、私たちがどのようにして母国語を学んできたか、子どもたちの「アブダクション」を見てゆくことで明らかにしてくれる。

    いわゆる『ヤングアダルト』と呼ばれるジャンルであり、新書に比べるとかなり易しく書かれており、正直物足りない。
    しかし、このような本を読むと、今井先生ほどの知性が、中高生に対してどのように語るか、言い換えれば、中高生の知性をどのレベルに設定して

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    2025年09月19日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    ゆる言語学ラジオの水野さん著、今井むつみ先生監修の子どもの言い間違いが集められている本。ほっこりしながらも、解説により日本語の面白さを感じさせてくれる。

    自分の知っている数少ない言葉の活用を適用している間違いも多くて、改めて子どもの言語習得能力の高さと、この時期にしか得られない可愛さを大事にしたいと感じた。

    ▼なるほどと思った言い間違い

    ・パパ、いらなかったよ
    居るを使いたいところ、要ると同じ活用をしてしまった
    ゐゐゐるゐるゐれゐよ と らりりるれれの違い…懐かしい

    ・しんぱくない?
    寒い、眠いのような形容詞の否定「〜くない」を適用した

    ・64の前は65
    “前”を過去、ひとつ小さい数

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    2025年08月30日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    読前は、教科の学力や例えば国語では、読む、書く、話す、聞くのように独立した領域があるのが学力のイメージで、何処かに重点を当てて指導にあたると考えていた。読後、基礎学力とは何か?という本書のテーマを考えた。本書の中で教科の内容を「生きた知識」として使うために必要な能力は、実行機能、作業記憶機能、視点変更能力、推論能力、メタ認知能力が必要である。(P10)
    これらを複合的に育てる視点を授業作りで持つには、一度達人テストを解いてみたいと,思った。またこのテストを活用して、授業作りの視点に生かすことは分析する時間はかかるが、必要なことだと感じた。

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    2025年08月28日
  • ことばの発達の謎を解く

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    子どもがどうやって言葉を学ぶかについて。

    言葉の音と意味の両面で「似ているもの」を見つけることで音と意味のまとまりを見つけていく。その似ているもののグループをカテゴリーと呼ぶ。

    子供は最初に聞いた言葉を固有名詞としては認識せず、一般名詞として認識する。そうやってカテゴリーを見つけていく。

    なんとなく言語の仕組みとして分かっていたことでもあるが、実際の実験の話など具体的な例を出しつつ説明してくれるのでとてもわかりやすかった。

    ヘレンケラーが指文字で言葉を覚えた話や、子供が犬・豚・首輪の写真をみて、犬と首輪を同じグループに入れる話など。逆に、大人が持っているカテゴリーの偏りに気付かされる。

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    2025年08月16日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    中高生向けのシリーズながらのおかげで分かりやすい、かつとても示唆に富む良書だ。
    基本は言語の意味と、人間が言語を獲得する過程を説明してくれるものだが、言語を獲得するのと併せて思考力も獲得しているのだと分かる。
    AIの仕組みも説明し、だからこそ思考し類推していくことが大切だと説く。おっしゃる通りだ。

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    2025年08月16日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    タイトル+今アツい著者ということでメルカリで購入+読破。

    懇談でも「うちの子、文章題が苦手で…」という声はよく聞く。全体的に話や出てくる言葉が難しいと感じる部分もあった(今井むつみ先生の本は基本そんな感じする)が、納得・共感できる部分も多くあった。

    つまずきの原因として挙がっている中で、特に共感したのは、原因7「問題を読んで解くこと」に対する認識。この説明の中で、何のために算数を学ぶのか分かっていない、学習性無力感という言葉が出てくるが、自分なりに言い換えると、
    算数のテストなんて適当に答えといたら良い(というか、丁寧に見直しまでしなくて良い)
    という子どもの思いが主原因だという点である。

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    2025年08月15日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    人間が言葉を駆使していろいろな推論をする能力は、AIにはないことを強調しており非常に頼もしい提言だと感じた.
    小生をAIを活用しているが、自分の得意分野での彼らの回答はまずますではあるが、合格点ぎりぎりのレベルだと思っている.未知の分野では彼らの答えが妥当かどうか判断するのは難しいだろう.その観点から「記号接地問題」が紹介されていたのは非常に適切だと感じた.‘’記号から記号へ漂流し、一度も地面に降りることができずに回り続けなければならないメリーゴーランドのようだ‘’はよく吟味された文言だと思った.

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    2025年08月01日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    ☑問題解決に必要な「推論の力」
    1.アダプション推論:仮設を立てる
    2.自分で使ってみる
    3.修正する
    ☑知識を素早く取り出す力→情報処理能力
    ☑思考をコントロールする力→実行機能

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    2025年07月26日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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     普段、知識をどのように使っているかは、意識することはないが、知識を使うとはどういうことで、どのような能力が必要なのかの説明が、とても興味深かった。
     実行機能、作業記憶能力、視点変更能力(他者視点取得能力)、推論能力、メタ認知能力などの認知能力が必要だとのこと。

     実行機能・・・必要な情報にのみ注意を向け、不必要な情報への注意を抑制したり、注意を指示に応じて柔軟にシフトさせたりする能力、いわば注意をコントロールする認知機能。
     作業記憶能力・・・作業記憶の容量や効率性の個人差は生まれつきの要因よりは、訓練による効果が圧倒的に大きいとされる。
     視点変更能力(他者視点取得能力)・・・学力の前

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    2025年07月26日
  • 英語独習法

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    著者は認知科学等を専門としている慶応大学の先生。スキーマという概念の説明が中心で、外国語を身に付けるにはその外国語のスキーマを身に付ける必要があるという主張。そのためにはある単語を適切に使うためにはその単語と一緒に使われる単語を理解する、リスニングに力をいれるよりある分野の記事や論文を読んでその分野のスキーマを強化することに力を入れる、等のアドバイス。このあたりChatGPTなどのLLMが単語の関係を学習して流ちょうな言葉を使いこなすこととも関連して説得力を感じた。
    後半は具体例の解説が豊富(あまりちゃんと読んでない)。

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    2025年07月20日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    「言語を学ぶ」とは、単に語彙や文法を知ることに留まらず、異なる世界観や価値観を内面化し、柔軟な思考力や高い認知能力を獲得することであり、現代社会における協調性と理解の深化に不可欠な力となることを主張している。
    言語に興味がある人、外国語を学ぶのが好きな人、言語学を専攻している人にはぜひ読んでほしい一冊。

    モノリンガルとマルチリンガルの違いを脳科学的な観点からも分析していて、多言語を学ぶモチベーションが上がった。

    言葉を習得して終わりではなく、世界を見る窓を増やすという意識で言語の可能性を広げたい。

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    2025年07月02日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    楽しい❤️

    うちの5歳の孫は、
    めっちゃおしゃべりで、すごく小さい頃からよく喋っていたんだけど、
    輪ゴムのことを『ワグゴム』というわけ。
    響きが可愛いから、みんなでワグゴムっていうようになり、5歳の今でもワグゴムって言ってます。
    そろそろ本当のこと教えてあげた方がいいかな?

    ちなみに、59歳のあたしの友達は。
    赤い靴履いてた女の子は、曾祖父さんに連れられて行っちゃった。と、つい先日まで思っていたそうです。
    こわっ

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    2025年06月18日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    著者の他の書籍と、伝えるメッセージは変わらない。

    ただ本書は子ども向けに書かれており、復習にちょうど良かったです。

    p95 にある「ことばのセンス」を上げるためのコツが、個人的には収穫でした。

    - ことばは、そのことばと関連することばと一緒に覚える。
    - ことばの意味は、「点」ではなく、広がりがある「面」として捉える。
    - 抽象的なことばの意味をしっかり本質まで理解する。

    心に刻みたい。

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    2025年06月17日