今井むつみのレビュー一覧

  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    「プレイフル・ラーニング」という考え方と、その事例の紹介がよかった。遊びの中で「記号接地」や「生きた知識」の習得が可能なことを説明している。

    学生時代の「受験勉強」の影響で、私はどうも「学び = 苦行」という知識観をみにつけてしまっているようだ。大人になってから学ぶ楽しさを実感する機会は増えたものの、自らに苦行のような学び方を強制してしまうことも多い(そして続かなくて自己嫌悪する)。

    「効率性」を求めるための学びを一度やめてみよう。まずは今の知識観を「学びは遊び」に修正することを目標にして、学び方に工夫を凝らしてみようか。長い目でみれば、これが自分の生活を真に充実させるこに繋がるように思っ

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    2025年08月03日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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    「算数文章題が解けない子どもたち――ことば・思考の力と学力不振」を読んで、今井さんに俄然興味を持った私は、この本を手にしました。
     上記の本は、認知科学の知見から、学習に躓く原因を事細かく分析していました。初めて知ることの連続で、学びの多い本でしたが、どうやって学力を伸ばしていくのかには、ほとんど触れられていませんでした。よって、本書には具体的な方策が語られることを期待していました。
     具体的な提案がなされていたのは後半の一部だったので、少し残念でしたが、授業作りのヒントを得ることができました。

     ●プレイフル・ラーニング
     遊びを通して学ぶこと。人間は遊びから学ぶ。なぜか?遊びは楽しいから

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    2025年08月02日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    人間が言葉を駆使していろいろな推論をする能力は、AIにはないことを強調しており非常に頼もしい提言だと感じた.
    小生をAIを活用しているが、自分の得意分野での彼らの回答はまずますではあるが、合格点ぎりぎりのレベルだと思っている.未知の分野では彼らの答えが妥当かどうか判断するのは難しいだろう.その観点から「記号接地問題」が紹介されていたのは非常に適切だと感じた.‘’記号から記号へ漂流し、一度も地面に降りることができずに回り続けなければならないメリーゴーランドのようだ‘’はよく吟味された文言だと思った.

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    2025年08月01日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    ☑問題解決に必要な「推論の力」
    1.アダプション推論:仮設を立てる
    2.自分で使ってみる
    3.修正する
    ☑知識を素早く取り出す力→情報処理能力
    ☑思考をコントロールする力→実行機能

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    2025年07月26日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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     普段、知識をどのように使っているかは、意識することはないが、知識を使うとはどういうことで、どのような能力が必要なのかの説明が、とても興味深かった。
     実行機能、作業記憶能力、視点変更能力(他者視点取得能力)、推論能力、メタ認知能力などの認知能力が必要だとのこと。

     実行機能・・・必要な情報にのみ注意を向け、不必要な情報への注意を抑制したり、注意を指示に応じて柔軟にシフトさせたりする能力、いわば注意をコントロールする認知機能。
     作業記憶能力・・・作業記憶の容量や効率性の個人差は生まれつきの要因よりは、訓練による効果が圧倒的に大きいとされる。
     視点変更能力(他者視点取得能力)・・・学力の前

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    2025年07月26日
  • 英語独習法

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    著者は認知科学等を専門としている慶応大学の先生。スキーマという概念の説明が中心で、外国語を身に付けるにはその外国語のスキーマを身に付ける必要があるという主張。そのためにはある単語を適切に使うためにはその単語と一緒に使われる単語を理解する、リスニングに力をいれるよりある分野の記事や論文を読んでその分野のスキーマを強化することに力を入れる、等のアドバイス。このあたりChatGPTなどのLLMが単語の関係を学習して流ちょうな言葉を使いこなすこととも関連して説得力を感じた。
    後半は具体例の解説が豊富(あまりちゃんと読んでない)。

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    2025年07月20日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    「言語を学ぶ」とは、単に語彙や文法を知ることに留まらず、異なる世界観や価値観を内面化し、柔軟な思考力や高い認知能力を獲得することであり、現代社会における協調性と理解の深化に不可欠な力となることを主張している。
    言語に興味がある人、外国語を学ぶのが好きな人、言語学を専攻している人にはぜひ読んでほしい一冊。

    モノリンガルとマルチリンガルの違いを脳科学的な観点からも分析していて、多言語を学ぶモチベーションが上がった。

    言葉を習得して終わりではなく、世界を見る窓を増やすという意識で言語の可能性を広げたい。

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    2025年07月02日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    楽しい❤️

    うちの5歳の孫は、
    めっちゃおしゃべりで、すごく小さい頃からよく喋っていたんだけど、
    輪ゴムのことを『ワグゴム』というわけ。
    響きが可愛いから、みんなでワグゴムっていうようになり、5歳の今でもワグゴムって言ってます。
    そろそろ本当のこと教えてあげた方がいいかな?

    ちなみに、59歳のあたしの友達は。
    赤い靴履いてた女の子は、曾祖父さんに連れられて行っちゃった。と、つい先日まで思っていたそうです。
    こわっ

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    2025年06月18日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    ネタバレ

    著者の他の書籍と、伝えるメッセージは変わらない。

    ただ本書は子ども向けに書かれており、復習にちょうど良かったです。

    p95 にある「ことばのセンス」を上げるためのコツが、個人的には収穫でした。

    - ことばは、そのことばと関連することばと一緒に覚える。
    - ことばの意味は、「点」ではなく、広がりがある「面」として捉える。
    - 抽象的なことばの意味をしっかり本質まで理解する。

    心に刻みたい。

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    2025年06月17日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    『きょう、ゴリラをうえたよ』!!

     衝撃的なタイトルを見て思わず手に取り、目次を繰って本文に当たりました。果たしてゴリラさんは大人しく植えさせてくれたのかしら?

     と、心配して見たら、植えたのは「パンジー」でした(122ページ)。
    はて? なぜに「パンジー」から「ゴリラ」に?

    「ゴリラ」発言をしたのは、4歳の男の子でした。
    幼稚園で「パンジー」を植えて、
      →「なんとなくチンパンジーみたいな名前」と記憶し、
       →家に帰って思い出せなくなり、
        →「なんか大きいサルみたいな名前だった!」と思い当たり、
         →「ゴリラをうえたよ!」となったのでした。

     カワイイですね♡

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    2025年06月08日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    すごく軽く読める
    ここから今井むつみ先生の本に行くと良いかも
    事象を笑いと捉えるに終わらず学問することで、ひらける道がある

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    2025年06月01日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    「できるようになる」ということについて言葉・言語の専門家である今井むつみさんと、アスリートという身体の学びの専門家である為末さんの対談書。身体の学びには言葉が、言葉をはじめ学問的な学びには身体がそれぞれどのように関わっているのか、お互いの専門領域や経験を踏まえた解説、比喩、そして問いかけが絶妙なバランスで知的刺激が大変心地良い対談でした。為末さんの『熟達論』も続けて読むつもりですが、私が考えたいのは「コンサルティングなどの組織支援、組織開発等を適切にできるようになる・育成する」であり(アスリート的な文脈とは異なる仕方だが)身体もことばも両方使う職種なので、本書の横断的な視点が重要なのかなと思う

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    2025年05月27日
  • 言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで

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    赤ちゃんの言語習得もすごいし、それを明らかにするために赤ちゃん相手の研究をする学者もすごい。みんな天才。

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    2025年05月21日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    ネタバレ

    かわいい! でも深い子どもの言葉。

    子どもの言い間違いを集めて、その現象の裏にある言語を習得する仕組みを考える。生成文法とはすごいものだ。言われてみれば確かに、と思う間違いの数々。興味を持った人はぜひ言語学を齧ってみよう。

    これ系でいうと、自分は水戸黄門でいう「ちりめん問屋のご隠居」というのが魚屋さんだと思っていた。ちりめんといえばじゃこ。

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    2025年05月18日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    ベストセラーになった新書も面白かったけど、それをさらに噛み砕いたかの内容の本書も、やはり興味深い。AIがトライした試験結果を見ると、まず国語の読解力ありき、ってのが可視化されてますわな。

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    2025年05月16日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    3歳になった長男が最近嘘をついたり空気を読んだりと、言葉はつたないのにハイコンテクストな会話をするようになったこともあり、手に取ってみた。

    80個のほっこりする子どもの言い間違いとともに、言語の本質、母語習得の為に子どもが無意識に行っている推論についての解説が添えられている一冊。

    言語習得は単なる大人の真似ではなく、高度な推論によって行われており、可愛い言い間違いもその誤りから起こるものだと知ると、ひとつひとつの言い間違いを愛おしく思える。

    一説には男性の方が子どものレベルに合わせず難しい単語を平気で使う為、父親とのコミュニケーションが多い子どもの方が言語発達が早いというようなこともある

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    2025年05月14日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    子どもの言い間違い、言語学的な見地から見るとこういうことだったのねー、という事例が集められている本です。見開き2ページで左はイラスト、右はエピソードとコメントの構成なので気楽にサラッと読めます。
    一般の人にも分かるようにするためか、言語学の専門用語みたいなものはコメントにはほとんど出てきません。しかし、言語学の専門家が書いた本だからか、書店では言語学のコーナーに並んでいたりします(私は都内某大型書店の店頭で購入時、本の所在が分からず、書店の検索機を使ったら言語学の分類で陳列されていました)。内容は子育て界隈に刺さると思うので、育児関係の本の近くにも置いてもらった方がいいなぁと思ったりしました。

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    2025年04月29日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    毎週楽しみにしているゆる言語学ラジオの水野さんの本
    笑ってしまうが次男がよく言い間違いしていたのを思い出す。
    言語習得って難しいけどその過程は、おもしろい。
    ちなみに、次男は「しゃぶしゃぶ」を「しゅぶしゃぶ」
    「鬼さんこちら、手のなる方へ」を「鬼さんこちら、エロ股オーエー」
    さんぽの歌「坂道、とんねる、草っぱら」を「坂道、とんねる、草あったら」などなど
    中でも「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、セブンつ」は笑ったなー。

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    2025年04月27日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    子どもたちの脳の能力値に差があるのではなく、認知負荷を下げるための方略を持っているかの差に注目するべきということがわかりました。

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    2025年04月23日
  • ことばと思考

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    【星:4.0】
    ことば思考にどのように影響するのか、ことばがないと思考できないのか、違う言語話者は理解し合うことが可能なのか、などなどことばと思考の関係を、様々な調査結果から解き明かそうと試みる。

    例えば、ひとえに「オレンジ色」といっても、日本語話者と英語話者で認識が異なる、前後左右ということばを持たない言語があり、そのような言語話者の思考はどのようなものか、などなど。

    言語の思考に対する役割の大きさ、言語によってことばの表す内容に違いがあることなど学びが多い本であった。

    ただ、調査結果はふんだんに書かれているのだが、「ことばと思考の関係はつまるところどうなんだ」、という根幹部分について

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    2025年04月15日