今井むつみのレビュー一覧
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子どもがつまずく原因として、思考力そのものより思考の制御の問題が大きいことを知っておくべきだ。
自分で埋めた知識が間違っているので結論も間違いになる。自分の常識(スキーマ)から離れ、現実では観察できない過程を受け入れたうえで、思考を進めなければならないことがあるということ。
抽象的な概念を生活で経験できる具体的な事例に結びつけ、そこから学習者が自分で抽象化をしていく必要がある。子どもたちに必要なのは、頭でなんとなく分かりかけた、接地しかけている概念を何度も使い、身体の一部にすることだ。
スキーマを広げ、時に言葉や概念を間違えながらも開拓していく作業は、答えを一筋縄では教えない教師側の工夫も必要 -
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人間が持っている最強のコミニュケーションツールである言語とは何かを知りたくて本書を読んだ。
まず第一に研究者の探究心に圧倒された。オノマトペをきっかけにした知への渇望が最終的に言語の本質までに辿り着く過程は圧巻だった。
言語学×認知科学で片方の学問だけでは解き明かせない問題がたくさん紐解かれていき、やはり横断した学びの重要性を感じた。
普段何気なく使っている言語。時代によって変化したり、文化に依存する部分があったり、あるいは変わらない共通の感覚があったりと色々な発見があって面白かった。
改めて知識がある人の話は面白いなあと感じたし、学びの良さを感じた。
これから何気なく使う言葉やオノマトペも今 -
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ネタバレ私たちにいくら論理的思考や確率的思考ができる能力があるとしても、ちょっとしたことでその思考を無視し、「自分のスキーマに合うか」という一点で何かを判断してしまうことが起こりうる。
スキーマ…経験を自分で抽象化して、無意識の知識にしたもの。
アブダクション推論…正解が一義的に決まらない、論理の跳躍を伴う非論理推論。
アブダクションの本領…知識を拡張する
AIが行っていることは、帰納推論を大規模なデータで行う統計的な帰納。 ある種のパターンを導出し、そこから未来、まだ起きていないことを予測する。
答えが一つに定まらない非論理的な推論という点はアダプション推論と共通。しかし、帰納は新しい知識は -
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ゆる言語学ラジオから今井むつみ先生を知り、友人との縁もあり数年ぶりの読書にチャレンジ。5日程度で読み終わり、音象徴、ガヴァガーイ問題、アブダクション推論など動画で何となく聞きなれているもののあまり理解していなかった言葉たちをより深く理解できた気がする。内容は非常に難解という訳ではなくむしろ面白い実験や事例紹介があり読みやすい本だとは思った。しかし自分の職業柄、発達心理に関心があるため子どもの推論や言語習得の話ではスラスラと読み進め内容も頭に入ってきたが、文法、言語の条件、アイコン性...といった言語学の話になると途端にペースダウンし一文を繰り返し読むこともしばしば...久しぶりの読書というのも
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「こんなに説明しているのに、どうして伝わらないんだろう」
仕事でも家庭でも、そんなふうに疲れてしまう日がありますよね。相手が悪いのか、自分の伝え方が悪いのか。つい「正しく伝える技術」を探したくなる。
でも、この本を読んで驚いたのは、そもそも私たちは“同じ世界を見ていない”という事実でした。
今井むつみさんの『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』は、認知科学の視点から、人間の「わかり合えなさ」を解き明かしてくれる一冊です。
本書の中心にあるのは、「スキーマ」という考え方。人はみんな、これまでの経験や育った環境から作られた“自分専用のフィルター”を通して世界を見ています。
つ -
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子どもの認知がどのように発達していくのかを知りたくて手に取った一冊。
認知心理学の入門書という位置づけで、とてもわかりやすく、一気にさらっと読むことができた。
人は自分の経験をもとに、物事を一般化・抽象化しながら「スキーマ」と呼ばれる暗黙の知識を形成し、それをもとに判断している。そんな認識はなんとなく持っていた。しかし本書を読んで、誤った理解や思い込みから形成されたスキーマが、その後の認知や判断の誤りにつながること、そして一度できあがったスキーマを修正し、より正確なものへと作り変えることが想像以上に難しいことを知り、こどもの不可解な認知はここから来ているのかと納得した。
また、人間の認知の不完 -
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コミュニケーションは様々な認知の力
①言語を理解する力
②文脈を理解する力
③記憶する力
④思い出す力
⑤想像する力
などに支えられて行われている。コミュニケーションの前提には「スキーマ」がある。それぞれの頭の中の当たり前(スキーマ)が皆同じではない為に認知の力がうまく働かない。
「人は何をどう聞き逃し、都合よく理解し、誤解し、忘れるのか」を知ること。それでも伝え合えるように考えることがいいコミュニュケーションの実現には不可欠。
私たちは話せばわかり合えるものなのでしょうか。何かが伝わらない場合、問題は説明の仕方や表現の仕方の問題であって、それを改善すれば伝わるようになるのでしょうか?
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著者の今井むつみ氏は、言語習得や認知発達の専門家。
本書の語り口は非常に優しく、専門用語も平易な言葉で説明されている。
頭にスッと入ってくるのだが、本書で語られている内容は、私たちの常識を根本から覆すほどに鋭いものだ。
読み進めるうちに、自分の脳がいかに「偏った見方」をしているかに気付かされてしまう。
この本能に気付いて、それを意識できるかどうかで、人生は大きく変わると思う。
これは決して言い過ぎとは言えないだろう。
とにかく我々は「見たいものしか見ていない」という現象に支配されている。
自分では世界をありのままに、客観的に見ていると思いがちだが、それは全くの勘違いでしかない。
認知心理学の世