今井むつみのレビュー一覧
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『きょう、ゴリラをうえたよ』!!
衝撃的なタイトルを見て思わず手に取り、目次を繰って本文に当たりました。果たしてゴリラさんは大人しく植えさせてくれたのかしら?
と、心配して見たら、植えたのは「パンジー」でした(122ページ)。
はて? なぜに「パンジー」から「ゴリラ」に?
「ゴリラ」発言をしたのは、4歳の男の子でした。
幼稚園で「パンジー」を植えて、
→「なんとなくチンパンジーみたいな名前」と記憶し、
→家に帰って思い出せなくなり、
→「なんか大きいサルみたいな名前だった!」と思い当たり、
→「ゴリラをうえたよ!」となったのでした。
カワイイですね♡
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Posted by ブクログ
「できるようになる」ということについて言葉・言語の専門家である今井むつみさんと、アスリートという身体の学びの専門家である為末さんの対談書。身体の学びには言葉が、言葉をはじめ学問的な学びには身体がそれぞれどのように関わっているのか、お互いの専門領域や経験を踏まえた解説、比喩、そして問いかけが絶妙なバランスで知的刺激が大変心地良い対談でした。為末さんの『熟達論』も続けて読むつもりですが、私が考えたいのは「コンサルティングなどの組織支援、組織開発等を適切にできるようになる・育成する」であり(アスリート的な文脈とは異なる仕方だが)身体もことばも両方使う職種なので、本書の横断的な視点が重要なのかなと思う
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3歳になった長男が最近嘘をついたり空気を読んだりと、言葉はつたないのにハイコンテクストな会話をするようになったこともあり、手に取ってみた。
80個のほっこりする子どもの言い間違いとともに、言語の本質、母語習得の為に子どもが無意識に行っている推論についての解説が添えられている一冊。
言語習得は単なる大人の真似ではなく、高度な推論によって行われており、可愛い言い間違いもその誤りから起こるものだと知ると、ひとつひとつの言い間違いを愛おしく思える。
一説には男性の方が子どものレベルに合わせず難しい単語を平気で使う為、父親とのコミュニケーションが多い子どもの方が言語発達が早いというようなこともある -
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子どもの言い間違い、言語学的な見地から見るとこういうことだったのねー、という事例が集められている本です。見開き2ページで左はイラスト、右はエピソードとコメントの構成なので気楽にサラッと読めます。
一般の人にも分かるようにするためか、言語学の専門用語みたいなものはコメントにはほとんど出てきません。しかし、言語学の専門家が書いた本だからか、書店では言語学のコーナーに並んでいたりします(私は都内某大型書店の店頭で購入時、本の所在が分からず、書店の検索機を使ったら言語学の分類で陳列されていました)。内容は子育て界隈に刺さると思うので、育児関係の本の近くにも置いてもらった方がいいなぁと思ったりしました。 -
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【星:4.0】
ことば思考にどのように影響するのか、ことばがないと思考できないのか、違う言語話者は理解し合うことが可能なのか、などなどことばと思考の関係を、様々な調査結果から解き明かそうと試みる。
例えば、ひとえに「オレンジ色」といっても、日本語話者と英語話者で認識が異なる、前後左右ということばを持たない言語があり、そのような言語話者の思考はどのようなものか、などなど。
言語の思考に対する役割の大きさ、言語によってことばの表す内容に違いがあることなど学びが多い本であった。
ただ、調査結果はふんだんに書かれているのだが、「ことばと思考の関係はつまるところどうなんだ」、という根幹部分について -
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為末さんの実践経験に基づく疑問を、今井さんが学問的に表現していく。対談形式は読みやすくわかりやすい。
人的資本と言われ、人財に注目が集まる昨今。わかる、熟練するということはどういうことで、そこを目指すためには何をどうすればよいのか、考えている組織が多いと思います。この本、とても示唆的です。
リスキリングとして、野放図に雑多な動画コンテンツを揃える。これはだめだと確信しました。役割期待と目指すべき到達点を明示し、必要となるスキルを可視化し一覧性を高める。一方で、情報が多くなりすぎないようスキルは絞る。実践を前提として。実践は、復習要素も入れて段階的に高度化していき、目指すべき水準まで様々に経験さ -
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ネタバレ学力不振=問題演習の不足という単純な話ではない。
「理解力不足」という状態を、より具体的に細かくどのステップでつまずいているのか、分析が秀逸。
「生きた知識」であることの4要件:
(1)システムの一部となっていること
(2)身体の一部になっていること
(3)絶えず修正され、アップデートされること
(4)自分の理解の程度が過大評価されておらず、自分は何がわかっていないかがわかっていること。
問題解決のパーツはできていても、複雑な問題を解けない子には、認知的な負荷を軽減できるような方法を自ら状況に合わせて見出せるようになるための支援をすると有効。
テストの点数だけを見るのではなく、解決に至る -
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外国語の学習の意義を一変させてくれる素晴らしい本
本書の主眼はバイ/マルチリンガルにあり、多言語を習得することで如何に脳が物理的に変化し高いパフォーマンスを発揮できるか、という盲点なテーマに驚嘆した
今井先生による解説も必見
普通に流したけど、「単行本」に解説が付いてるの凄くないか?
まぁ洋書の翻訳だからあっても不思議じゃなけど、慣れてないからびっくりした
あのね、この本ホントに良いの
マジで十数ページ毎に目が覚めるような文章が刺さって読むモチベーションを上げてくれる
内容も、心理学者故の人間に焦点を置いた研究がテーマだから、文章にも人間味がある感じで読みやすい -
Posted by ブクログ
ネタバレ今学校や入学試験で問われている学力は本物の学力ではない。学力は知識の単純な足し算で構成される物ではない。
表層的な知識の有無を問うことを主眼とした学力テストは見直すべきだと筆者は問う。
学力とは新たな情報を認知能力と推論能力を駆使して自分が持ってる知識体系に組み込み、統合し、拡張すること。
ことばのたつじつん、かんがえるたつじんは小学2年生くらいまでの生活、遊び、読書などで培われた知識や認知能力、推論能力を測るためのテスト。
知識が断片的で、学んだ知識になっていない。
→足し算の手続きの意味がよくわかっていない。
誤った知識をもっている。
→1の固定化、全体、単位が理解できていない。時間、 -
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思考に言葉は必要か。語彙力が豊富な人間ほど、思考は深いのか。
考えさせられるテーマだ。思考には必ずしも言葉はいらないというのが私の考えで、物忘れしたときに漠然としたイメージで思考する事はあり得ない話ではない。寧ろ、緻密な文章やなど頭の中では構築せず、正確な語彙も無視して、感情を想起しながら考える事が普通だ。
これに対し、本書を読んで考え直させられた。三つある。深い思考には言葉は必要だという事。相手の思考に作用するために、言葉が必要なのだという事。しかし、時に言葉が思考を制限し、誘導してしまうという事。
ー 隣接する二つのカテゴリーの境界にある刺激を、二つのカテゴリーの中間の曖昧な刺激とし