今井むつみのレビュー一覧

  • ことばの発達の謎を解く

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    10年余をおいて再読。けだし名著。
    子どもの言語発達をここまで明解・平易に解説したものはほかに見当たらない。イラストもクッションのように効いている。
    子どもにとって、ことばとはなにか。どのようなものとしてことばをとらえているか。それはとりもなおさず、人間にとってことばとはなにか、言語の本質に斬り込むことでもある。
    本書刊行の10年後、著者はベストセラー『言語の本質』(中公新書)を世に送り出すが、内容的には、本書のほうがそのタイトルにふさわしい気がする。

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    2025年07月16日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    教育現場に携わる人はぜひ読んでいただきたい一冊です。後半に向かって教育現場と強く結びついて行き、腑に落ちる内容であった。

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    2025年06月29日
  • 英語独習法

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    期待通りのクオリティで、さすが今井むつみ先生。

    巷にあふれる聞くだけでとか、100フレーズだけでとか魅力的な喧伝に一家言モノ申してくれております。英語学習に対する幻想を打ち破って現実に引き戻される、それはそれでちょっと残念だが真理だからしょうがない。

    「スキーマ」というキーワード。英語母語話者のスキーマを身体的に落とし込むという作業が、英語を本当の意味で使いこなすには必要である。
    英語=日本語訳の一対一対応を暗記するのではなく、構文や共起表現まで自分で探索すること、それこそが本当の意味で語彙力を養うということだ。

    SKELLコーパスで検索しながら読み進めたけど、似ている意味の単語が異なるニュアンス、主流の共起表現があるなど新しい気付きで脳汁ダクダク。面白いツールを知ることができた。

    あとは、本書きっかけで映画の熟見は実践してみてる。字幕なしでもマルチモーダルな映像(とWikiのあらすじを読んでしまう)で、ストーリーは理解できる。2周目の日本語字幕を入れるだけで、意外と英単語が聞き取れるようになることに驚き。名作映画の視聴も増えていくし、一度で二度おいしい。

    ファスト的に英語力を摂取したい人向けではない。
    が、本当の英語力を身につけたい人はこの教えを心に留めておく必要があるかなと強く思う。地道にコツコツ英語母語話者のスキーマににじり寄っていこう。

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    2025年06月07日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    外国語を学ぶのがそもそも好きな私にとってはスッと入ってきやすい内容だった。けれども抽象的なことばを語彙として増やしていくことで「思考力」も伸びていくというところが、子ども向けの本ながらも大人にも響く部分だった。

    ことばを理解するときに点じゃなくて面で理解していくこと、似た言葉をセットで調べる、覚えることでさらに理解が深まるというのは外国語学習なら当たり前にできるのに、日本語だと途端にやっていないのはなぜだ?

    アブダクション推論:仮説を立てたり違う分野の知識を組み合わせたりして目には見えない現象を推論すること(仮説だからもちろん答えは一つではなく、間違うことだってある)
    ex)・AではないからBだ(相互排他の推論)
    ・関係の同じを見つけ出す(アナロジーの推論)
    ××数ある事例を参考にして考える(帰納推論)

    ChatGPTの利用が台頭する中で、経験に基づく直観、推論、記号接地(ここでは身体感覚や経験とことばを接地させる。抽象的な概念を自分に接地させ、身体の一部にする→生きた知識を身体や経験を通じて学ぶことで自ら作ることができる人に。)は人間ならではのものとして意識していきたい。
    ※生きた知識:ただ抽象的なことばを覚えるのではなく、今持っている知識と結びつけ知識とする

    あと、知らない分野についてChatGPTに聞くのはダメだ、気をつけよう。

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    2025年06月04日
  • ことばの発達の謎を解く

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    日本語教師の試験に合格後、子どもを妊娠中に実習を受けたとき、先生に「子どもが話すようになったらメモをとっておくといいですよ」と言われました。実践してみたものの、初めての育児はあまり余裕もなく、メモもいつの間にかなくなってしまいました。それでも「アイスクリーム」を「アスミック」、「エレベーター」を「エベレーター」と言っていたことは覚えていて、確かにそれをいちいち直していたわけではないのにいつの間にか直っていたなあということも思い出しました。

    「ことばの意味の範囲」についてもなるほど、と。
    英語を学んだとき、単語一つにつき日本語訳一つで覚えてしまっていた(当時の単語テストのせいだと言いたいですが…)のが本当に悔やまれます。

    「『言葉の意味を知る』とは、ことばとことばの限定的な結びつきを覚えることではありません。」

    外国語の学習と母語の学習との違いもわかりやすく書かれており、外国語学習にも役に立つと思います。

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    2025年05月15日
  • 英語独習法

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    日本語と英語のスキーマのずれ、これに尽きるという話。そもそも世界の捉え方を日本語的に考えていることそれ自体を、英語的に変化させる必要がある。

    これは全くその通りで、頭の中で日本語→英語の変換をついやってしまうが、これでは話せない。なぜならそのまま変換できないからだ。頭の中で世界をイメージして、それを英語で表現するというのが正しそうである。
    そして、ただ英会話の練習をしても英語は上達しないということ。なぜなら英語のスキーマをもって、語彙や英語のシステムを頭の中に取り入れられていないから。
    過去に2か月英語留学に行ったが、そこで感じたのはまさにこれだった。とりあえず喋ればいいということに違和感を感じて、後半、授業のコマ数を減らしてインプットにひたすら時間をあてることにした。そもそも非同期に、時間をかけても英語を正確に利用できないのに、英会話をひたすらやれば喋れるようになるなんて厳しいと思っていた。

    今は英作文の練習をひたすらChatGPT相手に行っている。自分の中に上手く英語スキーマを取り入れることができてきたら、実際の英会話で「リアルタイムに慣れる」にフォーカスを当てて英語学習に取り組みたいと思う。

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    2025年05月14日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    ネタバレ

    はじめに
    学校の勉強はムダではありません
    「考える力」つまり「思考力」を身につけること
    「すべての科目で使うもの」はそれは「国語力」です
    「ことばの力」と「思考力」で、問題を解決する

    第1章あなたはことばを、どう覚えてきたか
    ・「自分で発見して考えて学ぶ」

    第2章問題解決に必要な「推論の力」
    ・「ことばの力」は「考える力=思考力」と関わり合う
    ・知識を素早く取り出す力ー「情報処理能力」
    ・思考をコントロールする能力ー実行機能
    ・詰め込んだ知識も、取り出さなければ意味がない
    ・「考える力」というのは「知識を使って、推論し、問題を解決する力」

    第3章学校で必要になる「ことばの力」

    第4章AI時代の「考える力」
    ・AIの特徴は、「意味を理解しないこと」。「直感を持たないこと」
    ・本当の意味で新しい知識を創造することはできないのが、人間とAIの違い
    ・人間は学びの過程で、考え、間違え、それを自ら修正することで、技を身につけると同時に、直感を磨きます。

    おわりに
    ・ぜひ次の本へと手を差し伸ばしていただきたいと思います。なぜなら本は、ことばを増やし、生きた知識をつくるための一番手軽なツールだからです。

    次に読んでほしい本
    ・今井むつみ「ことばの発達の謎を解く」
    ・大津由紀雄編「ことばの宇宙への旅立ち〈3〉
    ・池上嘉彦「ふしぎなことば ことばのふしぎーことばってナァニ?」
    ・川添愛「世にもあいまいなことばの秘密」

    ほんとうにことばの力は基本的にいちばん大切な力だと思います。
    ことばの力と考える力思考力で、問題を解決する
    勉強していくうえでも、距離を取っていくうえでも、人や、社会とコミュニケーションをしていくうえでも、仕事をしていくうえでも

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    2025年04月20日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    為末さんと今井むつみさんという言語化の達人二人の対談。
    非常にハイレベルな言語化能力を駆使して、かゆいところに手が届くような表現で、上達に関することなど様々なことを説明してくれている。

    基本的な概念が接地していることが大切。それさえできていれば、具体的なイメージを離れて抽象的な操作が自然とできるようになる。
    逆に設置していないと「記号から記号へ漂流してしまう」事になるのだ。

    上記はとても納得がいく。一つ一つの具体的なレベルでしか理解できていない人は、他に類推して考えることができないので、複数の経験を積んでも、一向にその人の中で積み上がりが起こらない。

    言葉が身体につながっていることはとても大事、

    「今ここでの経験」を、ことばというものにパッケージ化することができるからこそ、その場を離れて、自分が直接経験していないことを、過去のことでも未来のことでも、離れた場所にいる人に伝えることができる。

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    2025年04月13日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    学びとは、AIにできること、AIにはできないけど人間にはできることが、これからの時代を生きていくヒントになる事を学んだ。
    〜しながら本を読むだけでなく、時間をとって本を読んで、思考を深める時間をとりたい。

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    2025年03月30日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    ネタバレ

    哲学者のように言葉に厳密で、教育の実践者である為末大さんと、認知心理学・言語発達心理学の専門家である今井むつみさんの対談は非常に面白く、新たな気づきを多く得られた。付箋を多く貼った。

    ・情報量が正確すぎて多すぎる映像に対して、ことばは受け手に合わせて編集し、ポイントだけを切り取って提示できる。受けてが解釈する余白を残せる。
     →自分で考え解釈した情報は知識となり、身体の一部になりやすい。
     →基本的な概念が身体や経験につながっているから、その先の抽象的な概念を理解できる(=「今ここ」を離れて想像により拡張できる)

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    2025年03月18日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    「言語の本質」、「学力喪失」などの著者が中高生向けにリライトしたもの。
    大変わかりやすく、アブダクション推論(仮説を組み立てる)や記号接地について書かれている。
    また、「情報処理能力」などは上記の本ではあまり触れられていなかったと思うので、「情報」と「知識」の違いも曖昧な自分にとって、ちょうど良く整理してくれたと思う。
    言葉の力、抽象的な言葉を知ることが学校の勉強には不可欠である。
    また、情報処理能力や実行能力といった言葉を使う中で育てられる力も大切だ。
    この本を高校生みんなが読んで理解できたら…学力低下の問題など雲散霧消してしまうだろうに。

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    2025年02月19日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    思考するとは何か? 人工知能が発達してきている今、改めて人間の思考力の大切さを説いた本。幼児が言葉を習得する過程を例に、知識を得るための思考とは何かを解説している。
    考えるためには言葉が必要、という部分にとても納得した。

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    2025年02月13日
  • ことばと思考

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    思考は言語に影響されることは重々わかっていたつもりだったが、影響されやすいカテゴリーがあることがわかった。位置関係の理解は言語を大いに使うため、失語症者は苦労することが容易に想像がついた。

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    2025年01月20日
  • ことばと思考

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    ネタバレ

    ここ最近読んだ言語学関連の本でいちばん面白かった。

    言語が思考に影響を及ぼす例として、「文法的性」があげられているが、確かにそうかもしれないと思う。
    私は大学時代に文法的性をもつ言語を学んでいた際に単数形、複数形以上によく分からない概念だし、ネイティブの人はどういう感覚を持っているのだろうと疑問に感じていた。
    しかし、この文法的性と私たち日本人が使う助数詞は、ものを文法で決められたカテゴリーに分類している点で同じという説明を読んで考えが変わった。
    私たちが助数詞に対して持っているなんとなくのイメージや無意識下の使い分けを、ネイティブの人たちは文法的性に対してしていると考えるとすごく腑に落ちた。

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    2024年12月05日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    メモ
    もうひとつの言語を持つのは、もうひとつの魂を持つに等しい-初代神聖ローマ皇帝カール大帝
    ドイツ語を話す人は、橋について「美しい、エレガント、壊れやすい、きれいな」と描写するが、スペイン語を話す人は「大きい、危険、長い、強い」といった印象を持つ。
    高齢者の場合、マルチリンガルであることは、アルツハイマー病やその他の認知症の発症を4年から6年遅らせ、「認知予備脳」(脳が認知症の状態になっていても、症状が出にくい状態のこと)を強化する。
    生涯を通じて見ると、2つ以上の言語を習得することは、脳の実行機能の向上につながり、大切なものに集中し、そうでないものを無視するのがより簡単になる。
    そして創造性とダイバージェント思考を用いるタスクのスコアが向上する。
    母語以外の言語を使うと、より論理的で、より社会全体のためになるような意思決定を行う可能性が高くなる。
    全世界で見ると、子どもの約66%がバイリンガルとして育てられ、そして多くの国で外国語が学校の必修科目になっている。
    バイリンガルの脳内ではある単語を耳で聞いたとき、第一言語と第二言語の両方で、その単語のスペルと発音が持つそれぞれの意味が浮かんでくる。
    英語でいとこを表す単語はcousinしかないが、中国語には8つある。母方か父方か、男か女か、自分より年上か年下か。この利便性によっていとこの属性を分類する言葉を持たない言語を話す人よりも、いとこにまつわる記憶を引き出すスピードがはるかに速くなるのだ。
    16歳のときTOEFLを初めて受けた。1回の受験料が、当時ソ連で公務員の医師として働いていた両親の月給を合わせた額よりも高かった。テストを受けるには29時間も列車にのってモスクワまで行かなければならなかった。幸運にもアメリカの大学に入るのに求められる点数を2点超えることができた。
    16でMITを卒業し、19でスタンフォード大学の博士号を取得するような、世界中から集まった自然言語とコンピュータ言語の優秀なマルチリンガルは、シリコンバレー、大学、政府機関にとって貴重な知的資源であり発見とイノベーションを促進する競争で欠かせない存在になっている。
    日本語韓国語はカテゴリーⅣで学習に88週間要する

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    2024年11月23日
  • 英語独習法

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    英語を学びたく、学ぶなら効率良くという考えのもと手に取った。脳科学の視点から「学ぶ」ことの仕組みが解説され、とても面白かった。スキーマという言葉はメンタルケア分野の方面で使われていることは知っていたが、「学ぶ」時にも影響があると本書で知り、奥が深いなと思ったし、自分が興味を持っている部分との繋がりも感じられて嬉しかった。
    英語学習は進んでいないが、スキーマに注意して学ぶことは出来そうだ。

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    2024年10月25日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    この本を読んで、改めて言葉というものはすごいものだと思った。言葉の言い方、伝え方によって、こんなにも身体の動きに影響がでて、上手く動けるということにびっくりしました。わたしは語彙力がなく、人に伝えるのがとても苦手なのだが、自分でしっかり想像して、身近なものに例えて説明することで、理解してもらえるかもと自信がついた。また、語彙力を増やすにはたくさん本を読むことが大切だと、改めて気付かされたので、これからたくさん本を読んで、語彙力を増やし、自分で思考できるようにし、的確に他人へ自分の気持ちを伝えられるようにしたいと思いました。

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    2024年09月26日
  • ことばと思考

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    面白すぎる。言語で世の中は区切られている!(と自分は感じたが、言語に拘らず普遍的に通ずる概念もある、と本書では書かれていた。)左右がない世界、色が2種類しかない世界、10進法ではない世界は私には信じられないが、それで成り立っている社会が実際に存在することに衝撃を受けた。こんなに面白い本を1000円(自分は借りたので0円)で読んでいいのだろうか…。申し訳ないのでせめて自費で購入しようと思う。

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    2024年07月24日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    コロナがあって、人の顔や口や表情を見ながら話す機会が少なくなった。zoomやskypでは比較的一方通行の会話になりがちで、会話のキャッチボールがしにくい。画面越しで話を聞く際に、本質的に「耳を傾ける」動作が減った。家族の食事の時間がバラバラで、食事を摂りながらの会話が少なくなった。文字でのコミュニケーションは増えても、語彙は少ない。短文、単調、絵文字。空気を読む、正しいかの答え合わせは無い。もしくは間違えていた場合は、全て終わる。空気を読むのは、行間を読んだり行間を埋めたりする事とイコールでない。
    読書から得られる文章能力の個人差が顕著になっている?ネットニュースは、興味がある事ばかり出てくるようになる。
    他人と認識が違う事に気がつけるチャンスがない。一度の失敗でも人生の致命傷になりやすい。誤る事で得られる事より失うものの方が大きい。
    他人に無関心でいる方が、辛い目に遭わない最善策となってる。諦めている事の方が、諦めないより心身へのダメージが少ない。
    悪い意味で、合わない人と簡単に縁を切れる。逆に会う人を見つける手順はどこにも書いてないので分からない。分かった振りでも生きていけるけど、ずっとストレスから解放されない。

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    2024年06月07日
  • 英語独習法

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    英語の学習法の本ではあるが、「1週間でペラペラ!」みたいな底の浅い本とは根本的に違う。
    作者は認知科学や発達心理学の研究者なので、子供が母語を習得する仕組みをベースに、大人が第二言語を習得するための方法を教えてくれる。

    日本人が英語を簡単に習得できないのは、認知心理学用語でいうところの「スキーマ」=知識の枠組みが、英語と日本語で異なるからだという。

    例えば、英語話者は1歳半頃までには、名詞の意味よりも先に、名詞の前にaがつくかtheがつくか、複数形か否かという形態の違いに気付き、「可算・不可算」のスキーマを手に入れるらしい。しかし日本語では、名詞にその区別はないから、名詞による可算・不可算の違いに注意を向ける「訓練がされていない」のだ。

    「『聞き流すだけで英語が自然と口から出る』という英語教材の広告をよく見るが、人間の認知の仕組みに全く反している」とか、個人的にスッキリする説明も多い。

    大人が効率的に英語を学ぶ方法をエビデンスベースで知りたい人にも、英語学習をテーマに人の認知の仕組みを知りたい人にも、オススメ。

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    2024年03月15日