あらすじ
『言語の本質』(中公新書)で
「新書大賞2024」大賞を受賞した
今井むつみ氏の書き下ろし最新刊!
間違っているのは、
「言い方」ではなく「心の読み方」
ビジネスで 学校で 家庭で ……
「うまく伝わらない」という悩みの多くは、
「言い方を工夫しましょう」「言い換えてみましょう」
「わかってもらえるまで何度も繰り返し説明しましょう」では解決しません。
人は、自分の都合がいいように、いかようにも誤解する生き物です。
では、都合よく誤解されないためにどうするか?
自分の考えを“正しく伝える”方法は?
「伝えること」「わかり合うこと」を真面目に考え、
実践したい人のための1冊です。
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Posted by ブクログ
いかに自分が己のスキーマ・価値観のもとで ものごとを判断してきたか そしてそれでいかに失敗してきたか はたまた傲慢だったか ということを省みることのできた一冊。という意味で星5つ〜!!!(正章ヴォイス)具体的にじゃあどう伝えればええねん!てのは、この己の反省のもとに日々さらに反省を積み重ねて培われていくのであろう。今後の自分に期待。答えが絶対どっかにあるとか思ってたことそれも己のスキーマよ(詠嘆)。日々の生活で早速実践あるのみ。お、なんか感想書いてるうちに前向きなってきた。自身の価値観スクラップアンドビルドで死ぬまで成長、成長街道まっしぐら。(満31歳)
Posted by ブクログ
仕事や家庭でタイトルのとおり何回説明したにもかかわらず伝わらないことがしばしばあり、何か解決策はないかと思い読みました。
言葉というものは、具体的に思えるが曖昧さも含んでいるため意図がしばしば伝わらないことがおきます。
この本を読むことでなぜこの伝わらないことが発生するのか理解できました。
この本を読んで、相手へ伝える=相手に伝わったという考え方を持たずに相手へ伝える≒相手に伝わっただと認識し、可能な限り=に近づけていけるように、例示、日々のコミュニケーションを意識して、お互いに気持ち良い環境になるように努めたいです。
Posted by ブクログ
日常でよくある“伝わらなさ問題”を、認知科学の視点から驚くほどクリアに解説してくれる一冊です。
この本のおもしろさは、単なる「伝え方テクニック本」ではなく、“なぜ人はそもそも理解し合えないのか”という根本原因に切り込んでいる点にあります。
著者は、私たちの頭の中にはそれぞれ固有の“概念の地図(認知地図)”があり、同じ言葉を使っていても、その地図の違いによって認識がズレる、と説明します。
つまり「伝わらない」のは能力不足ではなく、脳がそういう仕組みになっているから起こる現象だということ。
さらに面白いのは、「説明」と「学び」が最初から噛み合わない理由を、言語習得研究や子どもの学習過程の事例を交えて示しているところ。
相手の背景知識、経験、前提の違いを想定せずに話すと、いくら説明しても届かない──という認知科学的な“当たり前”を、誰にでも分かりやすく言語化しています。
そして本書は、解決策も実用的。
相手の認知地図を推測しながら話す、例えや具体例を段階的に変える、自分と相手の「理解のズレ」を先に確認する、など、今日から使える方法が満載です。
「なんで分かってもらえないんだろう?」と悩む人に、原因と対処法をセットで教えてくれる、コミュニケーションに悩む人必読の一冊です。
Posted by ブクログ
複雑な現代を理解するためのライトを渡してくれる一冊。
”スキルよりもファンダメンタル(基礎)が大事でなのではないか”
“では、「ビジネスにおけるファンダメンタル」とは何か。 そう考えたとき、本書でテーマにしている「コミュニケーション」こそが、まさに、「ファンダメンタル」なのではないかと思いました。”
「うっすらと感じていたこと」が、的確に言語化されている。おそらく読書という行為はメタ認知やスキーマを強化する行為であり、作品をきちんと「鑑賞」することはファンダメンタルの強化につながるのだろう。三宅香帆さんとの読書論とも響き合っていた。
今井先生のあとがきがめちゃくちゃ沁みた。現代を自分の力で読み解こうとする読者のために光の当て方を教えてくれてる。もちろんズバリ答えが書かれているわけではない。なぜなら我々は多くのことを俎上に載せてうなりながら、自分の結論を出していくしかないのだから。
素晴らしい本だった。ぜひ今井先生の他の本も読んでいきたい。
Posted by ブクログ
とても読みやすい。そして、例えがわかりやすい。
認知科学に興味が湧いた。
相手に何かを伝えたい時、受け取る側の枠組み(スキーマ)が違うから同じように説明しても受け取り方はそれぞれ。
枠組み(スキーマ)は学びや経験、育ってきた環境、興味関心で変わる。
それを踏まえた上で、相手を知り相手の心に耳を傾けて、相手の思考に辿り着いた上で、伝える努力が必要だと感じた。
なかなか難しいですね。でも頭の片隅に置いて意識はしていこうと思う。
あと、人の記憶は曖昧だと。頭に残っている記憶が「事実」とは限らないと。本人ですら気づかず記憶がすり替わることはあるということ。
ここで突然ですが、私の気になる子どもの頃の記憶が蘇りました(笑)どーでもいい話です。
私は子どもの頃、何かを食べて「ほっぺが落ちる経験」をした記憶があります。何を食べたかは思い出せない。でもほっぺが落ち、頬が重力に逆らえず地面に引っ張られるぐらい落ちてとっても痛かったのです。本当にほっぺが落ちたのです。ほっぺの筋肉が強く下方にひっぱられたのです。そしてほっぺを落ちないように抑えてたという、まんが日本昔ばなしのようなことがあったと記憶しています。でもいま、みんなにそのことを話すと「そんなことないない〜」「比喩」だと言われて終わります。そうだよね、そうなりますよね。
でも私の中では本当にあった話なのです(笑)私の記憶は嘘ものなのかなぁ〜。どこかのタイミングで記憶がすり替わってる?そんなことを考えてしまった。
Posted by ブクログ
人は、育ったバックボーンは異なるし、時代や文化が異なる。でも、互いに同じと考えてしまうことによって、伝わらない、という現象か発生してしまう。
そう理解することによって、コミュニケーションが円滑に進められるといいな。
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最後にビジネスマン向けに書かれたと知ったが、(なるほど出版社が日経BPである)幅広い人にとって有益だと思う。例えば、カウンセラーにとって、接し方のスキルを学ぶにも、本書を読むことでかなり腹落ちするのではないか。各自が持つスキーマの違いにより相手に伝わらない、自分の判断を客観視するメタ認知を鍛えること。経験により直感力を磨くこと。AI偏重になりつつある今、本著の存在は大事である。わかりやすく読みやすい。2025.2.15
Posted by ブクログ
「思いは伝わらない」を前提にしたコミュニケーション術
人は相手の言葉を聞き逃し、都合よく解釈し、誤解し、忘れるものである。しかも、意識されずに使われる思考の枠組みがある。その前提で、伝え合える様に考えることがいいコミュニケーションだ。ビジネスの、社会生活の本質はコミュニケーションである。「話してもわからない」、「言っても伝わらない」そんなありきたりだが切実な悩みを認知科学の視点から解決していく本書は、すべての人に役立つ必読の書だ。
Posted by ブクログ
「スキーマ」ってIT用語かと思ってたけど、心理学の用語でもあるんですね。伝わらない理由がスキーマを使って分かりやすく説明されています。
その他、様々なバイアス、直感による意思決定、記憶における具体と抽象など興味深い内容が続き、いろいろと納得できました。
一人ひとりスキーマが異なるから伝わらないんですね。でも日本のようなハイコンテクストな世界だと、そのことを常に意識していないと、「話せばわかる」とつい期待しちゃいますよね。
ラスト50ページくらいはちょっとハウツー本のようになってしまうけど、主題はそれまでの分析部分だと思います。面白かったです。
Posted by ブクログ
悩みの尽きないコミュニケーションを認知科学の視点から。
分かりやすかった。
当たり前のことなんだけど、だからこそ難しい内容。
私は専門家でも大した立場でもないけれど、たまに思い出して過ごしてみたい。
悩みすぎない程度に。
Posted by ブクログ
直観を磨くために日々研鑽していかなければならないなぁと思わされました。
そしてやっかいなことに、ねじ曲げられた記憶に関して話しているときには、真実を述べていないにもかかわらず、本人に嘘をついているという自覚はありません。その記憶は本人にとっては「真実」なのです。
この部分、その通りですね。
Posted by ブクログ
「うまく伝わらない」というコミュニケーションの悩みに対して、認知科学の観点からなぜそのようなことが起こるのか、どのようにすればより良いコミュニケーションが取れるのかが書かれている。
「結論から先に伝えましょう」みたいな説明の仕方を解説したものとは、また違う気づきがあった。「うまく伝わらない」のが当たり前だという意識を持って、今後はコミュニケーションを試みてみたいと思う。
Posted by ブクログ
ビジネス書のようなタイトルだけど、認知科学の本。
こうしたら伝わるという蘊蓄より、「伝わらないのは、どうしようもないことだから」ということが強調されている。
Posted by ブクログ
自分と相手が持っている言語や文化、認知の「スキーマ」(枠組み)は異なっていると言うことを前提に生きていこう、と言うお話。
例えば「丁寧にやろう」と言う発言で、どこまでが丁寧なのか?何が丁寧の定義なのか?曖昧さがあることはもちろん、人によって認識にばらつきが出るのは当然。家族でも認識が異なっており時たまアンジャッシュのコントのようなすれ違いが起きたり、重大なコミュニケーションエラーがおきるのだから、いわんや職場でをや。
マニュアルからは一切の曖昧さを排除すべきだし、指示を出す時は「これくらいわかるだろう」を取っ払って発信しなければならない。
また、専門性があるがゆえに発信できる内容が異なってくると言う尾身会長のエピソードもなかなか面白かった。確かに経済のプロ、感染症のプロ、政治のプロと色んな立場があって、責任を持って発信できる内容と「発信すべき」内容はそれぞれ異なっている。これらを調整していた当時の厚労大臣の加藤さんは大変な心労だったろう…
語り口調が優しいので、サクサク1時間くらいで読めます。
様々なバイアスが紹介されていたが中でも「信念バイアス」には大きく頷けた。
ネトウヨの両親を持つが、彼らにどんな反論をしたところで信念を曲げることはないし、信念を相手にも押し付けようとしてくる。こういった手合いと議論することはそもそも無駄なのだとよく分かった笑
色々あるけれど、相手の立場になって聴く・伝える、が結局大切ってこと。
Posted by ブクログ
分かりやすい 『メタ認知』=自分自身の意志決定を客観視すること
典型的なものがテストの見直し。子ども、特に幼い子どもからすれば、「自分の思考の過程や、出した答えを振り返る」というのは、自然にできることではない。
これ結構重要じゃない?なぜ見直しが必要なのか、それを理解してしっかり見直しをする習慣をつけて大人になっていけばよいのではないか。
合わせて、自分はもう大人だけど、読み終わった本をレビューを書くために改めて振り返るのもすごくいい作業のような気がしてきた。
Posted by ブクログ
掻い摘んで参考にしたい。いきなりこれを活かすのは無理だが、知っていれば自分が相手に対する接し方・気持ちの持ち方を考え直せるし、折り合いがつけやすくなるかなと思った。
Posted by ブクログ
今年度は10名弱のメンバーと一緒に仕事していましたが、私にとっても初めてのことや、確信をもって正しいと思える判断がなかなか出来ない仕事が多く、
指示や意図をうまく伝えられていない実感があったので、久しぶりにコミュニケーション系の本を読みました。
学びがいくつもあり、良かったです。
以下、印象に残ったところ。
・日頃ひとまとめに「コミュニケーション」と呼んでいるものが、実は様々な認知の力(言語を理解する力、文脈を把握する力、記憶する力、思い出す力、想像する力など)に支えられている(P3)
・知識や思考枠組み=スキーマ。個々人によって異なるスキーマが、コミュニケーションのバックグラウンドで機能することにより、100%互いに意志疎通ができることはない。
・スキーマは、外国語学習でもよく分かる。「着る」と「wear」は完全一致しない(P34)
・記憶するには、丸暗記より、「理解」というプロセスを経た方がスムーズであり記憶しやすい(P84)
・議論が噛み合わないとき。手を変え品を変え丁寧に説明するのではなく、相手がどういう視点からその意見を言っているのかを読み取り、それぞれの懸念を払拭すること(P111)
・「神聖な価値観」の危険性。「熟慮して出した結論だと見せかけて、実は厄介な細々とした因数分解をする手間を省いて自分の価値観から自動的に結論を持ってきただけで、証拠を吟味するなどの思考はほとんどまったくといっていいほどしていない」(P141
)
・「信念バイアス」に気付くには。価値観ではなく、結論に焦点を当てること。価値観を重視するが故におかしな結論になっていないか?(P144)
・「連携しておいてください」?「AチームとBチームで今週中に話をし、なんらかの結論を出しておいてください」(P160)
・相対主義の罠。すべての問題において、「それぞれ違っていて、それぞれいい」という立場が行きすぎると、重要な判断ができなくなってしまう。「多様性の中でどれが合理的か」と考えることを放棄してしまうことにもなる(P162)
・直感による意志決定「システム1」と、時間をかけて熟慮する「システム2」(P180)
・数字に疎すぎる人。数字という抽象と、お金や時間という具体がうまく紐付けられていないのかも。(P223)
・ビッグデータは抽象のおかげ。もし抽象化せず、一つ一つを個別の存在として捉えていたならば、新しい出会いのたびに膨大なデータを思い出して、目の前のものと対照するといった作業をしないと正しく認識できない(P226)
・我々はコミュニケーションにおいて、常に相手の意図に気を配っている。それにより、最初から何もかもを説明されなくても、やり取りを通じて相手の目的を理解できる。ただし、目的がすり変わってしまうと問題を起こす。意図や目的ではなく、人の気持ちへの配慮を優先してしまうと、忖度として問題行動を引き起こしてしまう。(P244)
・分析力がない人はただ失敗して凹むだけで、失敗を重ねることになる(P256)
・やらかしの報告が来たら、ポジティブに振る舞う。なぜなら、相手はやらかし報告の時点でネガティブな感情を抱えている。ネガティブな感情があると、相手の些細な行動もネガティブに脚色され記憶に残ってしまう(P280)
・「達人の直観」を育てるのに必要なのは、長時間に及ぶ「真剣で工夫を凝らした訓練」。システム2による集中した訓練を長期間行うことで、精度の高いシステム1思考ができるようになる(P294)
Posted by ブクログ
非常に分かりやすくて読みごたえがあった。
なんでこの本を読もうかと思ったかというと、
タイトルの通り「なんで伝わらないの?」って出来事が
身近で起こるようになってきて、その理由を知りたかったから。
でもこの本を読むと、伝わらないというのは奥が深く、
数字を見せれば伝わるわけでもなければ、
手を替え品を替えやっても伝わらないときもある。
それぞれが生きてきた道によって常識や思い込みがあり、
また覚えていたことでも記憶がすり替わることなんかもあって、
正常な伝わり方をしないことは多々あるということが分かる。
これは何も、相手にだけ当てはまることではなく、
誰しも当てはまる話である。(もちろん自分にも)
「自分は話せばわかる人間だ」というのはそれ自体が思い込みであり、
私に対して周りの人が既に「こいつ何回言ってもわかんねーな」と思っている可能性もある。
じゃあどうすれば伝わるのか、というのが一番肝心なのだが、
これが本当に難しくて、
私がこの本から読み取ったのは「自分だけの力では不可能」ということだ。
自分が相手に分かってもらいたいとどんなに手を尽くしても、
相手が自分の常識や知識を疑うこともせず、
相手の立場を慮ることもなく、
そもそも理解しようとしていなければ話はどこまでも平行線なのだ。
出来ることは、今後自分が変なバイアスまみれにならないようにするだけ。
もうそういう奴は捨て置いて私だけ高みに行かせていただきます、
くらいの精神力を持たないと今後しんどいかもしれない笑
解決策がない、と思った点で星3つにしたが、
本来であれば学びが多く星4つつけていたと思う。
現在の悩みが解決しなかった…という落胆で星を下げて申し訳ない。
今このタイトルにあるような悩みに直面していない人でも、
一度は読んでみてほしい本なのは間違いない。
Posted by ブクログ
今井さんの本、3冊目読破。2冊ともとてもよかったので、期待していたのですが、本作は私にはあまり刺さりませんでした。
しかし、なるほどと思ったこと、学んだことはいくつかありました。
【学んだこと】
・相手に何かを伝えたい時、受け取る側の「スキーマ」(思考の枠組み)が違うから、同じように説明しても、受け取り方はそれぞれ違う。スキーマは、学びや経験、育ってきた環境、興味・関心で変わる。わかりやすい説明をするためには、上手な説明の仕方を身につけるよりも、聞き手のスキーマを考え、相手の立場に立って、相手のこと・心を知ろうとすることが大切である。
・人間は「記憶マシーン」にはなれず、言葉や感情、時間の経過がどんどん記憶を書き換えていく
Posted by ブクログ
なんというか、いろいろとショックでした。
先ずもって、『話せばわかる』は幻想、と、私の思い込みを一刀両断(泣)。
氏によると、(完全なる不可知論とまではいいませんが)人間は違った「スキーマ」(思考システムのようなもの)を持っており、そもそもが話をしても伝わっているのかどうは分からない、と。違う色メガネをそれぞれかけて同じものについて語るようなイメージでしょうか。
例えば、外国語というのはまさに全く異なったスキーマであり、当然日本人は外国人と素では会話はできない。あるいは世代間ギャップなんて言いますが、同じ日本人でも話がかみ合わない。あるいは男子と女子でも話がかみ合わないことがある。これらはすべて「スキーマ」の違い、ということができる。
・・・
もう、粗々に結論をまとめると、コミュニケーションにおいて必勝法はなく、手探りで工夫と努力を重ねるしかない、と。
スキーマがキーなので、相手の立場(スキーマ)に配慮して話す、また相手にも我々(ないしカウンターパート)の立場(スキーマ)に立って話してもらう、とのことでした。
なお、外国で働いたことのある方の経験談として、間違えようのない明確・明白なマニュアル(やチェックシート・手順書)を用意する、というのがありました(移民が多くて多様なレベルの方が職場にいらっしゃったら確かにそうですね)。まあそうですけど。。。
・・・
でまあ、これを読んで、仕事そっちのけで自分のプライベートで頭くらくら。
うちは国際結婚、家庭内言語は日本語です。
まあ、家内の日本語はうまくないし、外国在住でどんどん劣化していきます。うすうす分かってはいましたが、一生理解しあえないかもしれない、というのを専門家から言われ改めてガーン、と。
多分風邪だろうなと、ごまかしながら頑張ってきたけど、熱を測ったらやっぱり風邪だった。それが分かったらもう頑張る気が失せた、みたいな。
ただ、これは言語もさることながら、個々人でスキーマが違うというのだから、正確には言語の違いによらないはず。言語の違いは一番分かりやすい例ですがね。
家内とは知り合ってもう30年も経とうというのに、やっぱり日々ぶつかることがあり、これが今後一生続くと思うと、昔流にいうとorz。
逆に、未だにこじれた母親との関係も、スキーマの違いに私は全く配慮しなかったと考えればこれもまた納得。
・・・
あと、絶賛くすぶり中の部下。
彼女とは、これまで禅問答のような会話ばっかりして、結果として結構イジメてしまいました。
私も同じ局面を経験し苦しかったのですが、その苦しみの先に「悟り」ではないですが、やっぱり経験と思考・試行を経て分かったものをメンターに与えて貰えたと今でも感じるのです。私も彼女には「悟」ってほしい。故の、考えてほしいがための禅問答。
でも、本作のミスコニュニケーションへの回答の一例は「明白なマニュアル」。
そうかあ…。
・・・
先ずもって、そういうものを作る手間。めんどくさ、と、ため息がとまりません。
また、部下さんの考えないで指示に従えばOKというメンタリティが気に食わないのですが、これだと一生彼女の成長が見込めません。
スキーマの違いを克服するために、敢えて成長を促さない(けど意味が通じる)やりかたをするべきなのか。
確かにそれも考えていました。もっとプロセスを細分化して、明確な手順を設定し、考えなくてもミスしない。そういう方法。
ただ、これだと「何故手順が変わったか」「イレギュラー事項の意味合いは?」みたいなものに極端に弱くなります。そしてきっと、仕事は断然詰まらなくなると想像しています。
それとも、言われたことをやるだけの詰まらない立場に追い込み、奮起を促すとか?
もう、どうすればいいんだよー。
・・・
とういことで、認知心理学ついての今井氏の著作でした。
科学的知見の最前線の内容を当然のごとく提示されたのですが、救いを求めていた私は、その結論に失望を隠せませんでした。
同じような不可知論的な議論をウイトゲンシュタインやフッサールがやっていたと思いますが、哲学者は「分かり合える」希望・理論を捨てていないようにも見えました。科学は厳然としておりますね。とほほ。
あと、家族なら、それでも頑張って分かり合いたい。会社だけの関係でどこまで力を尽くすべきか、悩ましいところです。
Posted by ブクログ
とても学ぶことも多かった
そうしているつもりがなくてもなってしまっていることがあるんだろうなあって反省することもあったり…
ただ、色々得るものはあったし実践できることもあったのだけど、結局こう、気がついた側だけが改善の余地があって、問題となっている人も自分を変えないと成り立たないこともあるのでは?と思ってしまった
双方か相手の立場に立てないと進まないこともあるのかなあ、と。
現に職場ではこちらが譲歩したらしただけ相手は我儘になってる…
相手の成長とか、気遣いとか、一方的じゃとうしようもないこともあるんよなあってただ思う。
Posted by ブクログ
認知科学の観点から、自分と他者との物事の捉え方や考え方の違い、意思疎通の難しさについて書かれていた。
基本的に人は理解し合えない。
そのことを前提に関わらないといけない。
内容としては面白さもありいろいろ考えさせられた。
いろんな側面から『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか?について書かれていたのだと思う。
が、タイトルから想像していた内容とは違ったため星3。
Posted by ブクログ
何故相手に伝わらないかを説明している本。
凄く整理されている本だとは思うが、自分にとってはあまり新しい情報が少なかった。
基本的にスキーマが違うから伝わらない、だからそれを整えるためにどうするかという話。
人は見たいものしか認知できないのと同じかな。
相手の立場にどう立ち想像するか、それに基づいて攻略する必要があると。
Posted by ブクログ
・理由を添えることで相手の納得を得られやすくする
・相手の感情に寄り添う
・具体と抽象を行き来する
・コントロールせずに相手を動かすには
関係性を築く、相手の成長を意識する
Posted by ブクログ
今井先生の本や認知科学の本を読んだことがない方、「スキーマ」という言葉を聞いたことがない方にオススメ。
言語コミュニケーションですれ違いがなぜ起こるのか、その理由を認知科学の専門家がこれ以上なく平易な言葉で説明してくれる。
「相手の立場に立って考えよう」と子供の頃からよく言われたが、それは倫理や優しさの問題じゃなくて、異なるスキーマを持つ相手とコミュニケーションするために必要だからなんだな。
生成AIと、人間の「流暢性バイアス」が、僕たちから「生き生きとした直感」を奪う説は、リアリティがあって怖い。
タイトル最高。