今井むつみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある程度前知識がある中で読んだので、非常に理解できたということもあるが、とても面白かった。よく耳にする人は生まれた状態は白紙であり、その中に何を書いていくかで変わっていくということがあるが、まさに言語におけるものだと思う。生後1年未満の幼児においては言語における思考に対する関与があまり見られないため、異言語間の違いは生まれず、言語を多少なりとも理解し始めるようになればその違いが生まれるということであった。様々なことにおける性善説や性悪説にも繋がりそうな有意義な1冊であると思われる。言語学に興味ある方はもちろん、高校生や大人には是非一読していただきたい1冊です。
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Posted by ブクログ
本書からの学びは非常に多かった。
その中から2つだけ残す。
・私たちの思考には、意識されずに使われる「枠組み(=スキーマ)」がある p30
・「失敗・分析・修正」をセットでできる人だけが、「失敗は貴重な経験だ」と言うことができる p256
一つ目は、コミュニケーションをする上で忘れてしまいがちなこと。人は誰しも同じ経験をしていない。その多様性を大切にしようとしている。しかし、思考の多様性は仕事をする上では無視されがちなのではないか。その違い(多様性)を理解することで、感情に流されず、的確な判断を下せるようになるのではないかと思う。
二つ目は、新人や初めての業務に携わる際にとても重要 -
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ネタバレ言語の本質にオノマトペから迫る非常に面白い一冊。
オノマトペのもつ「アイコン性」が言語獲得に大きな役割を果たしているという論が印象的だったが、果たしてそれは世界の言語にどれほど当てはまるのだろうか。オノマトペに馴染みの深い日本人からするとなんだか誇らしく感じる一方、オノマトペが発達していない他の言語——例えば英語——では何がオノマトペの役割を補完するのだろうと疑問に思った。
まさか言語獲得にも多様性があるのか!?そんな妄想が膨らむ興奮やまない貴重な読書体験だった。
言葉や言語に少しでも興味のある人全員にオススメしたい!!
〜以下、ネタバレ〜
オノマトペは、それが表すものとその表し方に類似性 -
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なるほど認知科学の研究者から見れば、外国語の習得はこのように見えるのだ。スキーマ(schema),つまり意識することなく行なわれる言語情報の処理のしくみが英語は日本語とは異なるから,それを理解した学習法が必要なのだ。つまり日本語をそのまま英語にすると,奇妙な英語になってしまう。違和感のない英語のためには、自分で英語のスキーマを構築しなければならない、と著者はいう。学生のころ、「英語を書くときは英語で考えろ」と言われたことを思い出した。
英語のスキーマの構築には,語彙力ーーたくさんの単語を知っているということではなく、使われる構文、共起する語,頻度,使われる文脈,意味の広がり、更には概念のネット -
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今井むつみ先生の本を何冊か読んできて、ゆる言語学ラジオでのお話も何度も拝見してきて、今井むつみ先生の知見を「ビジネス書」という形態で伝わりやすいよう心を尽くして書かれた本だと感じた。
教育の側面、ビジネスに関わらない人と人とのコミュニケーションについての方が書きやすいのに、ビジネス書の形にしないといけないから大変そうだなぁと思いながら読んだ。
買ったときには親子のコミニュケーション云々の表紙が上にかけられていた状態だったので、やはりビジネス書というよりは…という訴求の仕方が合っているのかも。
だから、ビジネス書を読んできた人とか、そういう内容を求めている人には、もしかしたら物足りなかったりコレ -
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帰納法推論、アブダクション推論ができることが言語獲得には重要な要素である。
アブダクション推論とは「道が濡れている。雨が降ったのだろう」と仮説を立てる推論のことである。
この仮説を立てる能力なしには帰納法は成立しない。
なぜなら、仮説なしにどういったデータを抽出すればよいのかが成立しないからだ。
そして、これは正しい論理とはいえない。
(道が濡れているからといって、必ず雨が降ったとはいえない)
そのためなのか、この推論手法を用いるのはヒトだけである。
そして、この帰納法、アブダクション推論が言語を獲得するために必要なこととなる。
未知の語彙「チモっている」に出合ったとき、それが動きを表 -
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ネタバレ難しいテーマを取り扱っているけど、よく考えられた文章の構成と文章の上手さで、大筋は捉えられながら読むことができた。
言語学の面白いところは、誰にとっても身近な現状から思考を深めていくところだと思うので、「オノマトペ」という日本人にとって身近な現象から言語の本質を考えるという本書のストーリーは、言語学の魅力が詰まっている。
言語学は文系科目で、AIは理系の科目。全く関係ないように思われるけど、本書でも触れられているようにとても関係性が深い。AIが人間のように思考できるようになるには、人間のことを理解しなければならない。そのために言語学とは切っても切れない関係になるのだと思う。 -
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ラジオ、メディア系のPODCASTをメインで聴く私だが、
独立系?で聴くのは、コテンラジオと、ゆる言語ラジオ。
そのゆる言語ラジオのパーソナリティのひとり、水野 太貴さんの本。
ゆる言語ラジオ、楽しい回とそうでもない回があるが、
こどものいいまちがいは間違いなく楽しい回。
間違った言葉そのものの楽しさもあるが、
それ以上に、そのいいまちがいが言語学上に持つ意味の深さに
驚かされることしばし。
その意味で、それを開設する水野さんや、
頻繁に参加してくれる今井むつみ教授の解説は楽しい。
むしろ言い間違いをすることもの発言のほうが言語学的には正しく、
それを違う形で運用する我々大人が実は間違っ -
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【内容】
本書は、発達心理学者と言語学者がそれぞれの専門的視点から、人間はいかにして言語を獲得するのかを考察した共著である。
著者らは、オノマトペ(擬音語・擬態語)を、身体性の高いジェスチャーと、恣意的で体系化された言語との橋渡しを担う存在として位置づける。子どもはオノマトペを足掛かりに、身体的な経験と抽象的な言語を結び付けながら言語を習得していく。
その過程では、人間特有のアブダクション(仮説形成)によって既存の知識から新たな知識を生み出し、それを足場として知識体系を自己拡張していく「ブーストラッピング」が重要な役割を果たす。こうした学習を通じて、身体性への依存が比較的低く、高い拡張性を備 -
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①言語以前の能力
群れの信頼関係、助け合いの本能
他の個体を模倣する能力
発声器の獲得
音を真似る能力
広める欲求
気づいたことはなんでも共有したい
創意工夫
②プロト言語の発生
先に行動が変わりその後に遺伝的適応が起こる
言語とジェスチャーの混合
100万年前
なんとなくこの辺で音楽が生まれてそうな感じある
ホモエレクトゥスのあたり
③人間の言語への適応と、言語自体のブラッシュアップ
ネアンデルタール人→3万年前絶滅
デニソワ人
20万年前くらいから急速に進む
このへんからホモサピ
社会、文明の発展もこの頃から
コミュニケーション(音声、ジェスチャー、リズム -
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SFCの教授が最終講義として行った授業。
「人間を知る」が本書のテーマ
前半はすらすら読みやすい。
世界を客観的に見ることができるのか?というテーマで、人間には
・バイアスがあること
・記憶が脆弱なこと
・論理的な思考が苦手なこと
・確率よりも感情で考えてミスすることなどが書かれている
それを踏まえて後半ではAIとの違いを説明。
人間は
・スキーマがあるから、高度な思考が成り立つこと
・アブダクションという人間の特有の推理方法があること
・AIは超一流の達人の再現ができないことを述べている
・自分の見ている世界≠隣の人が見ている世界
・見落とすことはある
・人は期待し、予測しながら