今井むつみのレビュー一覧
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今井むつみ先生の本を何冊か読んできて、ゆる言語学ラジオでのお話も何度も拝見してきて、今井むつみ先生の知見を「ビジネス書」という形態で伝わりやすいよう心を尽くして書かれた本だと感じた。
教育の側面、ビジネスに関わらない人と人とのコミュニケーションについての方が書きやすいのに、ビジネス書の形にしないといけないから大変そうだなぁと思いながら読んだ。
買ったときには親子のコミニュケーション云々の表紙が上にかけられていた状態だったので、やはりビジネス書というよりは…という訴求の仕方が合っているのかも。
だから、ビジネス書を読んできた人とか、そういう内容を求めている人には、もしかしたら物足りなかったりコレ -
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帰納法推論、アブダクション推論ができることが言語獲得には重要な要素である。
アブダクション推論とは「道が濡れている。雨が降ったのだろう」と仮説を立てる推論のことである。
この仮説を立てる能力なしには帰納法は成立しない。
なぜなら、仮説なしにどういったデータを抽出すればよいのかが成立しないからだ。
そして、これは正しい論理とはいえない。
(道が濡れているからといって、必ず雨が降ったとはいえない)
そのためなのか、この推論手法を用いるのはヒトだけである。
そして、この帰納法、アブダクション推論が言語を獲得するために必要なこととなる。
未知の語彙「チモっている」に出合ったとき、それが動きを表 -
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ネタバレ難しいテーマを取り扱っているけど、よく考えられた文章の構成と文章の上手さで、大筋は捉えられながら読むことができた。
言語学の面白いところは、誰にとっても身近な現状から思考を深めていくところだと思うので、「オノマトペ」という日本人にとって身近な現象から言語の本質を考えるという本書のストーリーは、言語学の魅力が詰まっている。
言語学は文系科目で、AIは理系の科目。全く関係ないように思われるけど、本書でも触れられているようにとても関係性が深い。AIが人間のように思考できるようになるには、人間のことを理解しなければならない。そのために言語学とは切っても切れない関係になるのだと思う。 -
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ラジオ、メディア系のPODCASTをメインで聴く私だが、
独立系?で聴くのは、コテンラジオと、ゆる言語ラジオ。
そのゆる言語ラジオのパーソナリティのひとり、水野 太貴さんの本。
ゆる言語ラジオ、楽しい回とそうでもない回があるが、
こどものいいまちがいは間違いなく楽しい回。
間違った言葉そのものの楽しさもあるが、
それ以上に、そのいいまちがいが言語学上に持つ意味の深さに
驚かされることしばし。
その意味で、それを開設する水野さんや、
頻繁に参加してくれる今井むつみ教授の解説は楽しい。
むしろ言い間違いをすることもの発言のほうが言語学的には正しく、
それを違う形で運用する我々大人が実は間違っ -
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【内容】
本書は、発達心理学者と言語学者がそれぞれの専門的視点から、人間はいかにして言語を獲得するのかを考察した共著である。
著者らは、オノマトペ(擬音語・擬態語)を、身体性の高いジェスチャーと、恣意的で体系化された言語との橋渡しを担う存在として位置づける。子どもはオノマトペを足掛かりに、身体的な経験と抽象的な言語を結び付けながら言語を習得していく。
その過程では、人間特有のアブダクション(仮説形成)によって既存の知識から新たな知識を生み出し、それを足場として知識体系を自己拡張していく「ブーストラッピング」が重要な役割を果たす。こうした学習を通じて、身体性への依存が比較的低く、高い拡張性を備 -
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①言語以前の能力
群れの信頼関係、助け合いの本能
他の個体を模倣する能力
発声器の獲得
音を真似る能力
広める欲求
気づいたことはなんでも共有したい
創意工夫
②プロト言語の発生
先に行動が変わりその後に遺伝的適応が起こる
言語とジェスチャーの混合
100万年前
なんとなくこの辺で音楽が生まれてそうな感じある
ホモエレクトゥスのあたり
③人間の言語への適応と、言語自体のブラッシュアップ
ネアンデルタール人→3万年前絶滅
デニソワ人
20万年前くらいから急速に進む
このへんからホモサピ
社会、文明の発展もこの頃から
コミュニケーション(音声、ジェスチャー、リズム -
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SFCの教授が最終講義として行った授業。
「人間を知る」が本書のテーマ
前半はすらすら読みやすい。
世界を客観的に見ることができるのか?というテーマで、人間には
・バイアスがあること
・記憶が脆弱なこと
・論理的な思考が苦手なこと
・確率よりも感情で考えてミスすることなどが書かれている
それを踏まえて後半ではAIとの違いを説明。
人間は
・スキーマがあるから、高度な思考が成り立つこと
・アブダクションという人間の特有の推理方法があること
・AIは超一流の達人の再現ができないことを述べている
・自分の見ている世界≠隣の人が見ている世界
・見落とすことはある
・人は期待し、予測しながら -
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学力について書かれている本だが、普段の日常にも大きく関わる話だった。
学力を通して他者理解の部分について深く触れているため、自己理解にも繋がっていく。
教育現場以外の職場でも、大いに活用できる話があるように感じた。
わたし自身、教育現場に少し携わっており、
子どもから数学の質問を受けたとき、この質問があるということは根本的な核となる部分の理解ができていないな、、、どう教えたらいいのか、とよく悩んでいた。
その悩みの部分が、明確に記されていたように思う。
自分が子どもたちにできることの幅が、とても広がる本だった。
学力以外の部分にも置き換えられる知識がたくさんあったため、非常に役立つ一冊にな