今井むつみのレビュー一覧

  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    これまでにもことばの発達についての著作の多い著者が、「小さな子どもを育てる保護者に向けて初めて書き下ろした本」とのことで、少なめの文章量、太字、イラストにより、とてもわかりやすい本になっています。

    とはいえ人はそれぞれ個性もありますし、生まれ持った才能も違うので、あまり肩ひじ張って読まずに、さらっと読み流すことも必要かな、と思います。

    育児真っ只中の方は、「◯◯しなければならない」と思わず、子どもと一緒に過ごす時間を楽しんでほしいと思います。

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    2025年04月13日
  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    単語を暗記してもことば力は育たない。
    丸暗記しただけの私のかつての勉強がまさしくそう。

    自分で考えて覚えたことが応用も効くのもたしかに。
    生きたことばを子どもに身につけてほしい。

    子どもがことばをどう覚えていくかの仕組みも面白かった。

    そして、9歳の壁で出てきた抽象的な概念について、低学年の息子はだからまだ具体ばかりなのだと納得。
    大人でも、具体と抽象の行き来ができなくて、理解が乏しいひとにたまに出会うんだけど、、もしかしたらこの壁をひきづったままなのかな。。

    ことばを育てる方法はどれも参考にしたい。
    すきなことにとことん付き合う…は、なかなかできてない。忙しいからあとでね、をしていた

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    2025年03月26日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    為末さんの実践経験に基づく疑問を、今井さんが学問的に表現していく。対談形式は読みやすくわかりやすい。
    人的資本と言われ、人財に注目が集まる昨今。わかる、熟練するということはどういうことで、そこを目指すためには何をどうすればよいのか、考えている組織が多いと思います。この本、とても示唆的です。
    リスキリングとして、野放図に雑多な動画コンテンツを揃える。これはだめだと確信しました。役割期待と目指すべき到達点を明示し、必要となるスキルを可視化し一覧性を高める。一方で、情報が多くなりすぎないようスキルは絞る。実践を前提として。実践は、復習要素も入れて段階的に高度化していき、目指すべき水準まで様々に経験さ

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    2025年03月24日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    学力不振=問題演習の不足という単純な話ではない。
    「理解力不足」という状態を、より具体的に細かくどのステップでつまずいているのか、分析が秀逸。

    「生きた知識」であることの4要件:
    (1)システムの一部となっていること
    (2)身体の一部になっていること
    (3)絶えず修正され、アップデートされること
    (4)自分の理解の程度が過大評価されておらず、自分は何がわかっていないかがわかっていること。

    問題解決のパーツはできていても、複雑な問題を解けない子には、認知的な負荷を軽減できるような方法を自ら状況に合わせて見出せるようになるための支援をすると有効。

    テストの点数だけを見るのではなく、解決に至る

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    2025年03月15日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    タイトルから内容を想像して借りたら全然違う内容だった。なんと、認知心理学からの考察だった。薄い本だし、せっかくなので読んだ。

    以前AIがらみで私も経験したことがある内容に触れられていた。それは、AIが生成した文章に「AだからBだ」という文が含まれていたが、「AだからBだ」とはならない内容だったという話だ。どうしてこういうことが起きるのか。本書ではAIの仕組みにほんのちょっと触れた後、「AIは意味を理解していない」、「人間の直感のようなものがない」などという表現を使って話をすすめている。

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    2025年03月05日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    とても読みやすくかつ理論的に、思考力とはどういう要素でできているか、なぜAIに頼ることが危険なのかを順番に教えてくれる本。
    中学生に読んでほしいが、保護者としても出会えて良かった。
    スマホで情報の波に飲まれる人たち、AIに頼る子どもたちを前に、ただ「見過ぎちゃだめ」とか「AIは間違ってることもあるよ」と漠然とした批判では次世代をつくる子どもたちに説明不足。言語学からみて、情報を選び取る力のこと、AIの答えの作り方と人の思考による答えの違い、育むべき直観の大切さを系統立てて知ると、漠然とした思いが整理される。
    この本では、抽象的な概念を自分のものにするには日々の経験と結びつけること「記号接地」に

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    2025年02月11日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    学習のつまづきの原因を「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の結果を分析することで明らかにしてゆく。「生きた知識」を使うためには「実行機能」「作業記憶能力」「視点変更」「推論能力」「メタ認知能力」これらが複合的に関わる。子どもを順序づけるためのテストではなく、支援の手立てのヒントとすること。かつて算数が苦手だった子どもとして、確かにこれは引っかかるなぁ〜とか懐かしくも読んだ笑そもそも文章題って解く必要性が感じられないと適当に式に当てはめがちだったよな、と笑

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    2025年01月26日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    外国語の学習の意義を一変させてくれる素晴らしい本
    本書の主眼はバイ/マルチリンガルにあり、多言語を習得することで如何に脳が物理的に変化し高いパフォーマンスを発揮できるか、という盲点なテーマに驚嘆した
    今井先生による解説も必見

    普通に流したけど、「単行本」に解説が付いてるの凄くないか?
    まぁ洋書の翻訳だからあっても不思議じゃなけど、慣れてないからびっくりした

    あのね、この本ホントに良いの
    マジで十数ページ毎に目が覚めるような文章が刺さって読むモチベーションを上げてくれる
    内容も、心理学者故の人間に焦点を置いた研究がテーマだから、文章にも人間味がある感じで読みやすい

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    2025年01月02日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    12歳から15歳を対象とした「ちくまQブックス」シリーズの一冊。これまでの著者の本の中では1番簡単で、丁寧で、読みやすい。しかし、書いてある内容は認知心理学から見た言葉の獲得の話で、決して内容的に簡単なものではない。他の本と比べて、抽象的で複雑なところを端折ってあるので、そこは注意が必要だが、初学者にはちょうど良い本。
    アブダクションや接地問題に触れつつ、生成AIに思考を委ねないようにと言うメッセージは大学生にこそ伝わってほしい。

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    2024年12月30日
  • 英語独習法

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    英語学習よりも、記憶とその定着について考えるきっかけになった。言語化することについても考える。言語化できない、なのにわかると言う現象をスキーマのおかげだと言っているところがわかりやすかった。

    今井むつみさんは実験のイラストがいちいち可愛い。このイラストをちょっと楽しみにしている自分がいる。ワードチョイスも絶妙で、真剣な実験と相まってユニークだ。

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    2024年12月18日
  • 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

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    後半に向かってスッキリしていく。昔から人の常識は違うというけれど「なるほど」と思える内容であった。知識や思考の枠組み(スキーマ)が同じ人はいない。なぜなら育ってきた環境が違うから。ここで思い出されるのはアインシュタインの「常識とは18歳までに身につれた偏見のコレクションのことをいう」である。近いスキーマになるようお互いの歩み寄りが不可欠なのは言うまでもない。本書の内容も教育現場で伝えられないものだろうか。

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    2026年02月24日
  • AIにはない「思考力」の身につけ方 ――ことばの学びはなぜ大切なのか?

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    物事を学習していく基本スタンスが書いてある。
    現時点での知識・考え方との違いを楽しむ。

    計算とかは特に、「計算機でやった方が確実じゃん。」と思って考えることを放棄してた。。。
    いくら便利な装置があるからといって、100%それに頼ったら自分の力が衰えるんだろうなと思った。

    便利な世の中だからこそ、「自分の頭でしっかり考えて判断していく」意思が必要だなと思った。
    便利な世の中だからこそ、とんでもない間違えを起こさないようにするには簡単だけど、間違えを恐れるより自分で考えて決断して、経験値を積みながら物事を学習していくことを最優先していきたいなと思った。

    メモ
    ・名詞を使えるようになりには、そ

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    2025年01月07日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    身体化。何かを理解すること。学ぶということ。
    学び方を学ぶ。わかったつもりを脱却する。
    認知科学の今井むつみと元陸上選手の為末大。この2人の考えが違うレイヤーだけど同じことを言っている。
    自分の問題意識にすごく共通していて読んでいて楽しかった。

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    2024年11月21日
  • 言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで

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    書いてあることはとても興味深く、ことばの習得に関して知りたい方は通読すると良い。もう少しライトに読みたい方は各章にまとめが書いてあるのでそこを読むと良い。そこから戻るという読み方をすると、研究が書かれている箇所で深められるように感じる。
    読み始めてから読み終わるまでかなり時間が経ってしまった。もう少しライトな、または絞った今井さんの本を読んでみようと思う。

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    2024年11月19日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

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    今学校や入学試験で問われている学力は本物の学力ではない。学力は知識の単純な足し算で構成される物ではない。
    表層的な知識の有無を問うことを主眼とした学力テストは見直すべきだと筆者は問う。
    学力とは新たな情報を認知能力と推論能力を駆使して自分が持ってる知識体系に組み込み、統合し、拡張すること。

    ことばのたつじつん、かんがえるたつじんは小学2年生くらいまでの生活、遊び、読書などで培われた知識や認知能力、推論能力を測るためのテスト。

    知識が断片的で、学んだ知識になっていない。
    →足し算の手続きの意味がよくわかっていない。
    誤った知識をもっている。
    →1の固定化、全体、単位が理解できていない。時間、

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    2024年11月19日
  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    母国語も英語も学び方は変わらない。生活に根ざした、お母さんや周りの大人との会話の中で生きた言葉が身に付いていく。
    絵本の読み聞かせは、親にとっても家事や仕事から離れ、非日常を楽しむご褒美タイム。
    幼児期から小学生までの間に読書好きになった子供は、難解な文章に触れることも違和感なく、きらりと光ることばのセンスが育つ。全ては経験値の差。
    子供の年齢に応じた声掛けは、身近にいる母親の直感でO.K.というアドバイスは、確かになるほどと、思う。
    読書や読み聞かせの輪を広げていきたい。
    #読み聞かせ #ことばのセンス #読解力と表現力

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    2024年11月17日
  • 学力喪失 認知科学による回復への道筋

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     9月に購入して以来、積ん読になっていた、本書を少しだけ読んでみた。

     小中学生の学びの躓きの原因が認知科学によって明らかにされていく。そんなところに原因があったのかという気付きが心地よく読み進められる。
     
     例に取られているのは、小学校の算数が主なようだが、英語の場合はどうなのだろうかと興味を持った。今井氏には、同じ岩波新書から『英語独習法』という著書もあるのだから、そちらにも少し目配りがあってもよかったのでは。英語教育学者の研究も待たれる。

     索引はないが、各章の末尾にまとめがあり、詳細な参考文献表や読書案内も付いているので、大変親切なつくりになっている。
     

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    2025年12月28日
  • 英語独習法

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    比較的高度な英語を正確に操るためには英語として自然な語選択を身に付けることが必要である。どのような場合にどのような単語を選ぶか、名詞は可算なのか不可算なのかなどのように、母語として育てば自然と身に付くが、そうでない場合には意識にすら登らない、そういった言語独特の知識の体系のことを「スキーマ」と本書では呼んでいる。「英語スキーマ」を身に付けるための独習法が本書の主眼である。
    もちろん、基礎的な構文、語順、文法は理解していることが前提である。そういう意味では完全な「独習法」ではなく、「中学・高校英語を履修したうえでさらに上達するための独習法」という感じかな。
    当然受け身的な学習法でできるわけはなく

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    2024年10月10日
  • ことばの発達の謎を解く

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    先に読んだ著者の「ことばと思考」とほぼ同じ内容だったが
    、実験の内容の詳細などが省かれておりこちらの方が読みやすかった。
    私たちには当たり前の、「前、後、右、左」という言葉と概念を持たない人々がいたり、色や数を表す言葉が2つしかない言葉があったり、言葉の切り分けが様々にあることはとても興味深い。
    それにしても、方向音痴の私には常に東西南北を把握できる能力は驚異である。そのような言語が母語であれば、方向感覚は自然に備わるのであろうか?

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    2024年09月29日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    ・マルチリンガルはストループ課題で他よりもいい成績になることが多い
    ・マルチリンガルの失語症は、母語を失ってから取り戻す、第2言語を失ってから取り戻す等さまざま
    ・バイリンガルの脳は、一次聴覚野などの知覚処理を司る部分や、実行機能を司る部位が特に発達している

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    2024年09月19日