今井むつみのレビュー一覧
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単語を暗記してもことば力は育たない。
丸暗記しただけの私のかつての勉強がまさしくそう。
自分で考えて覚えたことが応用も効くのもたしかに。
生きたことばを子どもに身につけてほしい。
子どもがことばをどう覚えていくかの仕組みも面白かった。
そして、9歳の壁で出てきた抽象的な概念について、低学年の息子はだからまだ具体ばかりなのだと納得。
大人でも、具体と抽象の行き来ができなくて、理解が乏しいひとにたまに出会うんだけど、、もしかしたらこの壁をひきづったままなのかな。。
ことばを育てる方法はどれも参考にしたい。
すきなことにとことん付き合う…は、なかなかできてない。忙しいからあとでね、をしていた -
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為末さんの実践経験に基づく疑問を、今井さんが学問的に表現していく。対談形式は読みやすくわかりやすい。
人的資本と言われ、人財に注目が集まる昨今。わかる、熟練するということはどういうことで、そこを目指すためには何をどうすればよいのか、考えている組織が多いと思います。この本、とても示唆的です。
リスキリングとして、野放図に雑多な動画コンテンツを揃える。これはだめだと確信しました。役割期待と目指すべき到達点を明示し、必要となるスキルを可視化し一覧性を高める。一方で、情報が多くなりすぎないようスキルは絞る。実践を前提として。実践は、復習要素も入れて段階的に高度化していき、目指すべき水準まで様々に経験さ -
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ネタバレ学力不振=問題演習の不足という単純な話ではない。
「理解力不足」という状態を、より具体的に細かくどのステップでつまずいているのか、分析が秀逸。
「生きた知識」であることの4要件:
(1)システムの一部となっていること
(2)身体の一部になっていること
(3)絶えず修正され、アップデートされること
(4)自分の理解の程度が過大評価されておらず、自分は何がわかっていないかがわかっていること。
問題解決のパーツはできていても、複雑な問題を解けない子には、認知的な負荷を軽減できるような方法を自ら状況に合わせて見出せるようになるための支援をすると有効。
テストの点数だけを見るのではなく、解決に至る -
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とても読みやすくかつ理論的に、思考力とはどういう要素でできているか、なぜAIに頼ることが危険なのかを順番に教えてくれる本。
中学生に読んでほしいが、保護者としても出会えて良かった。
スマホで情報の波に飲まれる人たち、AIに頼る子どもたちを前に、ただ「見過ぎちゃだめ」とか「AIは間違ってることもあるよ」と漠然とした批判では次世代をつくる子どもたちに説明不足。言語学からみて、情報を選び取る力のこと、AIの答えの作り方と人の思考による答えの違い、育むべき直観の大切さを系統立てて知ると、漠然とした思いが整理される。
この本では、抽象的な概念を自分のものにするには日々の経験と結びつけること「記号接地」に -
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外国語の学習の意義を一変させてくれる素晴らしい本
本書の主眼はバイ/マルチリンガルにあり、多言語を習得することで如何に脳が物理的に変化し高いパフォーマンスを発揮できるか、という盲点なテーマに驚嘆した
今井先生による解説も必見
普通に流したけど、「単行本」に解説が付いてるの凄くないか?
まぁ洋書の翻訳だからあっても不思議じゃなけど、慣れてないからびっくりした
あのね、この本ホントに良いの
マジで十数ページ毎に目が覚めるような文章が刺さって読むモチベーションを上げてくれる
内容も、心理学者故の人間に焦点を置いた研究がテーマだから、文章にも人間味がある感じで読みやすい -
Posted by ブクログ
ネタバレ物事を学習していく基本スタンスが書いてある。
現時点での知識・考え方との違いを楽しむ。
計算とかは特に、「計算機でやった方が確実じゃん。」と思って考えることを放棄してた。。。
いくら便利な装置があるからといって、100%それに頼ったら自分の力が衰えるんだろうなと思った。
便利な世の中だからこそ、「自分の頭でしっかり考えて判断していく」意思が必要だなと思った。
便利な世の中だからこそ、とんでもない間違えを起こさないようにするには簡単だけど、間違えを恐れるより自分で考えて決断して、経験値を積みながら物事を学習していくことを最優先していきたいなと思った。
メモ
・名詞を使えるようになりには、そ -
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ネタバレ今学校や入学試験で問われている学力は本物の学力ではない。学力は知識の単純な足し算で構成される物ではない。
表層的な知識の有無を問うことを主眼とした学力テストは見直すべきだと筆者は問う。
学力とは新たな情報を認知能力と推論能力を駆使して自分が持ってる知識体系に組み込み、統合し、拡張すること。
ことばのたつじつん、かんがえるたつじんは小学2年生くらいまでの生活、遊び、読書などで培われた知識や認知能力、推論能力を測るためのテスト。
知識が断片的で、学んだ知識になっていない。
→足し算の手続きの意味がよくわかっていない。
誤った知識をもっている。
→1の固定化、全体、単位が理解できていない。時間、 -
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9月に購入して以来、積ん読になっていた、本書を少しだけ読んでみた。
小中学生の学びの躓きの原因が認知科学によって明らかにされていく。そんなところに原因があったのかという気付きが心地よく読み進められる。
例に取られているのは、小学校の算数が主なようだが、英語の場合はどうなのだろうかと興味を持った。今井氏には、同じ岩波新書から『英語独習法』という著書もあるのだから、そちらにも少し目配りがあってもよかったのでは。英語教育学者の研究も待たれる。
索引はないが、各章の末尾にまとめがあり、詳細な参考文献表や読書案内も付いているので、大変親切なつくりになっている。
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Posted by ブクログ
比較的高度な英語を正確に操るためには英語として自然な語選択を身に付けることが必要である。どのような場合にどのような単語を選ぶか、名詞は可算なのか不可算なのかなどのように、母語として育てば自然と身に付くが、そうでない場合には意識にすら登らない、そういった言語独特の知識の体系のことを「スキーマ」と本書では呼んでいる。「英語スキーマ」を身に付けるための独習法が本書の主眼である。
もちろん、基礎的な構文、語順、文法は理解していることが前提である。そういう意味では完全な「独習法」ではなく、「中学・高校英語を履修したうえでさらに上達するための独習法」という感じかな。
当然受け身的な学習法でできるわけはなく