今井むつみのレビュー一覧
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乳幼児期の子供の言い間違いをイラストと共に解説している。
期待していたより解説の量が少なく、あくまで言い間違いの事例集であることに留意したい。
しかし、人間がどう言語を習得していくのか、その過程が垣間見ることができた。
特にあとがきで触れられている「言語の経済性」についてはなるほどと思わずにはいられなかった。
なぜ同じ言葉に複数の意味があるのか。それぞれの事象を表すのに新しい単語を作っていては単語を覚える量が無限に増えてしまう。そこで多義語にすることで脳への負担を減らし、経済性を高めているのである。
子供の言い間違いは時に大人の発想を超えるものがある。言い間違いを正すのではなく、ときに子供の柔軟な発想を伸ばす方向へ正しても良いのではないかと思える本でした。 -
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本著は言葉を多く知り、空間から体験から抽象的で感覚的な想像力と創造力を養う力を養うことの重要性を主張する良書である。
私たちが子どもの時にそうであったように、「読み聞かせ」を体験・経験してきた。それは本著では有効であるとし、幼児期において多くの読み聞かせが重要であるだろう。そこがスタートであり、多くの事を幼児期から成人するまで私たちは言葉と想像力を養うだろう。
だが、本著でも指摘しているが、言葉は言葉だけを覚えるだけでは足りないと問う。その意味を知り、文脈を知り、自分視点の活動や生活の場で活かされたときに始めてその意味を理解し、世界を見る視点が明確となる。そして、同時に、自分で考え抜く、決断する力も重要である。本著では、考える力が養う重要性を主張している。
私たちは、自分で考え、考え抜き、自分の意思で決断するのに個人差がある。戦後から昭和平成令和に至るまで、知識だけを教えて、自分で考える力を養えていないのが実状である。住んでいる場所、親の教育方針、生活環境、経済状況、家族構成、地理的な側面等、様々な要因と機会が重なりあって、私たちはその中でその時の自分が決断したベスとを尽くしていることだろう。
学力においても、自分という人生においても、自分で考え抜く力、質の良い情報を集める力、行動する力が必要であり、本著においても、質の良い言葉を覚え、語彙力を身につけ、意味を知り、見えている世界の解像度を高くして、物事や自分の周りで起きていることを理解し、それは思考力を鍛えることの重要性を繰り返す。
本著は言葉の力と、考える力について問い、教え、示す、良書である。 -
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発見したことをすぐに別のシーンで応用する。
例えば「食べ物にかけておいしくするモノ→しょうゆ」からコンデンスミルクのことを「苺のしょうゆ」と言う。
子供は時に大人でも気付かない「モノとモノの間の『抽象的な関係性』に気付くことができる。例えば言い間違い「歯で唇を踏んだ」噛むも踏むも「上からものに力を加える」ところが共通している。分析力!
子供は2歳にして語彙がどのような関係からできているか分析し、新しいことばがどこに収まるのかを考えている。新しいことばを覚える時、その見分けかたも一緒に探り出している。例えば「羊」を覚えると「ワンワン」の範囲が狭まる。
前後左右で伝える「自己中心枠」と「モノ中心枠」同じパーキングの「前向き駐車で」という指示でも人によって「前向きの枠」が違うのである人は「通路が前」ある人は「自分の進行方向が前」と考えて逆の現象になっている。
「ことばの力」は「考える力=思考力」に関わっている。
「考える力」は言葉の学習を通して成長していきます。言葉の力と考える力は皆さんの右足と左足のような関係です。歩く時右足が前に出れば自然と左足も前に出ます。言葉の力が伸びれば、考える力も同時に伸びていきます。そして、考える力が伸びれば、言葉の力もおのずと伸びていくのです。
思考力とは問題を解決しようとする力。推論力。暗記しただけの知識は「死んだ知識」。必要な時にすぐ取り出せて、他の知識と組み合わせて新たな知識を生むことができる知識を「生きた知識」とする。
推論の中には、①相互排他の推論、②アナロジー「類推」の推論、③帰納推論があり、それぞれを組み合わせながら目の前にある言葉を推測していく。
相互排他の推論も、アナロジーの推論も「アブダクション推論」に含まれる。「仮説形成推論」の事。目に見えないメカニズム(構造)を発見すること。
情報処理能力
自己をコントロールする能力(実行機能)
も合わせて重要。 -
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その英単語がどのような文脈で使われるのが正しいのか、ネイティブにとっては自明の、そして学習者にとっては大変習得が難しい問題を地道に身に着けていくことが英語上級者への道である、ということが解説されている本でした。
後半のネット上のコーパスや辞書を利用する実践的方法をちゃんとやりながら読めばとても役にたつと思います。
練習問題の答えは最後に書かれています。
私はざっと最後まで読むことを優先したので(言い訳)、ネット上のサイトは活用してませんが。。
必要となったとき、というよりそういったサイトで遊ぶように色々やってみることが、少しづつ英語を身につけていく細い道なのでしょう。 -
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ネタバレことばの習得とは、まさに0→1のクリエイティブで、観察し分析し発して修正していく、そんな高度で科学的なプロセスを経て完成していくものだと知った。
言葉を知ることで、概念や知識が自分に身についていく、そんな一見当たり前なことを論理的に理解し、より多くの言葉に触れたいと思わされた。
誰かに勧めるのははばかれる、少しばかり限定的で回りくどい内容だけど、自分が子どもを持つ時には要点を読み返したいと思う本。
以下、本文より
- 言語の発達は、カテゴリーの中の事例どうしを、違うところには目をつぶり、そのカテゴリーにとって大事な同じ部分にのみ注目して「同じ」とみなす
- 「似ている」には、いろいろな種類の関係がある:形、大きさ、色、つながり
- 「愛」や「喜び」など目に見えない概念のことばを学び、ことばを学ぶことによって抽象概念をシステムの中で理解し、自分の一部にしていく
→つまり、「愛」という言葉を知らなければ、「愛」という概念や感情は生まれない(生まれていても当人が察知できない) -
Posted by ブクログ
赤ちゃんの時にたくさんの英語に触れさせれば英語が流暢になるのか?
私の周りの子持ちの友達は、幼児期から英語のアニメを見せている人も多い。
rとlの聞き分けは生後10ヶ月くらいまでは聴き分けでき、その後不必要とされ衰えていく。
この聴き分け能力を残すために
1歳未満のうちに、ネイティブ話者と対面で遊ぶ必要があるとのことだ。
ビデオやオンラインなどの遠隔では効果が見込めないというのは驚きだった。
人間は必要なスキルを残し、不要なスキルは忘れていく。
英語学習においても、子供のうちから
英語を覚える必要性を肌で感じなければならないのだと知った。
そして、その後もその必要性を強く感じていなければ、英語を使いこなすレベルまで到達するのは難しいのだなぁと感じた。
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英語のドラマなど見る時、まず字幕なしでどの程度理解できるかを知り、日本語字幕で見て、聞き取れない所を英語字幕で見るのがオススメ。
日本語で意味が分かってからの方が、単語を聞き取ることに脳のリソースを使えるから。
自分の持っている語彙力の範囲で基本的な単語を駆使して英文を作る練習が必要。知っている単語でなんとか言いたいことを表現する工夫。言いたいこと全体を英語の発想で英語に置き換える習慣。
まずは語彙を増やす。語彙がなければアウトプットの練習をしても意味がない。
英語のアウトプットはスピーキングとライティング。ライティングに重きを置いて練習するのが良い。
英語スキーマはライティングで作れる。
スピーキング、ライディングの時は注意を向けながら数をこなし、自分の感覚で掴むこと。
ライティングが自由にできるようになれば、短期間の集中的な練習で上達する。
長期的には感覚学習の方が記憶の保存良く、深い知識が得られる。英語学習に完成はない。完璧を求めず楽しみながら続けること。