今井むつみのレビュー一覧

  • 英語独習法

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    英語学習への新しいアプローチ。
    例えば、日本語の「は」「が」という助詞を使い分ける際、文法的な法則よりも、なんとなく違和感を覚えるとかしっくりとくるなど文脈によって言語化できない暗黙の知識(スキーマ)を英語学習にも有効活用してゆくのが本書の目的。
    英語の多読、多聴だけでは(使える)語彙は増えない。また、可算・不可算名詞、前置詞など日本人が苦手なものは本書で紹介される(無料)オンラインツールを活用するのが近道。
    例えば、
    ・instinct(本能)とintuition(直感)の使い分け
    ・learnは主体性の少ない学び、studyは自分で学ぶ
    などなんとなく曖昧に使っていた言葉の輪郭がはっきり見

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    2024年05月02日
  • 英語独習法

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    中上級向けである。

    p.15に「仕事の場でアウトプットができるレベル、すなわち自分の考えを的確・効果的に表現し、相手に伝えられるレベルの英語力を目指す人」が対象とある。

    TOEICなら800以上、英検なら準一級以上を目指す人向け、ということになる。
    (もっともそれ以下のレベルなら、英語そのものより、AIや自動翻訳の活用法の習熟に時間と労力を使った方がいいかもしれない。)

    映画を「熟見」するリスニング学習法はおおいに共感。
    楽しそうだし、力がつきそう。

    ただ、「スピーキングの前にライティングを」はどうだろう?
    覚えた表現をとりあえず実践で使ってみて小さな成功体験を重ねる、あるいは失敗して

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    2024年04月05日
  • 言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで

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    なんだかちょっとまどろっこしいです。同じようなことが何度も書かれていて……。学術書といった感じです。子供の語彙についてどのような実験を行っているのかを知りたい方には良いかもしれません。

    子供がなにもない状態から言葉を学ぶとき、「形の似たものを同じ名前で呼ぶ」みたいなある種のバイアス(本書ではメタ知識と呼ばれています)を持っているから、一度新しい言葉を聞いただけですぐにその言葉を(他の対象にも)使えるようになる、とのこと。

    以前『ことばの発達の謎を解く』を読んだときのほうが感動が大きかった気がします。内容的な問題なのか、読解力の問題なのか……。

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    2024年03月31日
  • 言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで

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    【文章】
    すこし読みづらい
    【ハマり】
     ★★・・・
    【気付き】
     ★★★・・

    子供は大量のインプットからの帰納推論によって言語を習得していると考えられる。

    通常の英語学習のように、文法などの規則を覚えてから演繹的に習得するのは難しい。

    言語処理のハード(脳)、ソフト(アルゴリズム)、コンテンツ(知識)が互いに補完しながら発達していく。

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    2024年03月24日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    マルチリンガルの頭や体で起きていることに驚き。ただ、因果関係と相関関係はまったくの別物なので、本書で紹介されている実験結果について誤解しないように注意が必要。

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    2024年03月22日
  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    子供達の語彙力と思考力が気になり手に取りました。
    私が一方的に教える知識は『死んだ知識』として
    子供が推測して考えて覚える知識は『生きた知識』として刻まれるということで、忙しくても対話と経験は大事だなと改めて感じました。
    小1の末っ子はまたまだ抽象的な言葉に弱いので
    積極的に親から抽象的な言葉を使って
    実際に自分の感覚として覚えて欲しいと思いました、

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    2024年03月02日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    キノコが発する神経の電気信号のようなものが発せられてるとは知らなかった。
    タイトルに惹かれた方は読んでみたらいいと思う。

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    2024年02月23日
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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    スポーツでは、実際にデモンストレーションや、映像を見せ、よく見ればわかる、なんて指導が行われているかもしれない。でも映像は人が理解するにはあまりにも情報量が多すぎる。人が理解できるのはせいぜいのその中の一つ。熟練した人ならば自然に見るべきポイントがわかるが、経験の浅い人はそのポイントがわからず、いくら見ても向上しない。
    だからこそ、ことばが大切になる。ことばというのは、視覚や聴覚や触覚など、あまたある外界の刺激のある部分をぎゅっと抜き出して表現します。
    そして、すぐれたコーチは受け取る人の理解できることばを適切に使える人。
    そのためには言語能力を高めること

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    2024年01月03日
  • 英語独習法

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    ⚫︎感想

    語学は自分で納得しながら、じっくり取り組む。
    大人になってからでも、いつからでも語学は伸びることを改めて実感できる。具体的な例も挙げながら、知らなかった所だけ拾って知識として入れられる


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    英語の達人をめざすなら、類義語との違い、構文や文脈、共起語などの知識に支えられた高い語彙力が不可欠だ。記憶や学習のしくみを考えれば、多読や多聴は語彙力向上には向かない。語彙全体をシステムとして考え、日本語と英語の違いを自分で探究するのが合理的な勉強法なのだ。オンラインのコーパスや辞書を利用する実践的方法を紹介。

    ■目次
    はじめに
    第1章 認知のしくみから学習法

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    2023年12月14日
  • ことばの発達の謎を解く

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    同期から、面白かった本
    さらっとななめ読み。
    へぇーって感じ。
    (しっかり読む時間と興味がなかった…)

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    2023年11月25日
  • 言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで

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    難しかった〜〜。
    論文等、難しい文章を読み慣れているような方からしたら読みやすいのでしょうが、普段エンタメ小説ばかり読んでいる私には読むのが大変でした。
    しかししかし、内容はちゃんと理解できて、とても興味深かったです。
    普段当たり前に話している日本語ですが、たしかにこのクオリティで話せているのすごすぎるよな〜と思いました。
    ぱっとわかりやすく印象的だったのは、実験の方法が素晴らしいなあということです。
    界隈の方からしたら当たり前なのかもしれませんが、実験を正確に行うということ自体がそもそもとても大変なことだと気付きました。
    今後も言語に関する本は読んでいきたいと思います。

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    一つ一つの

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    2023年11月08日
  • 英語独習法

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    書名は誤解を生むでしょうね〜。一般的な英語学習者がこの書名から期待する内容ではないですからね〜。

    「外国語学習研究の手引き」とでもしておいた方が良かったのでは?と思ってしまいます。

    とは言え、外国語学習の本質に触れていることに間違いはなく、ある程度のレベルに達した学習者が自らの学びを体系的に理解するという役割としては優れた手引き書だと思います。



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    2023年09月21日
  • 英語独習法

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    認知科学の観点から、英語の学びかたについて解説をおこなっている本です。

    本書が対象としている読者については、「本書は主に、仕事の場でアウトプットできるレベル、すなわち自分の考えを的確・効果的に表現し、相手に伝えられるレベルの英語力を目指す人に向けて書かれている」と述べられています。

    著者は、日本語と英語のあいだでことばを正しく用いるためのスキーマが異なっているために、正しい英語の運用がむずかしいことを説明します。そして、英語を正しく運用するためには、それぞれの語彙の具体的な運用にかんする深い理解が必要であると主張します。そのうえで、そうした語彙にまつわるスキーマを学ぶために役立つ、インター

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    2023年08月03日
  • ことばの発達の謎を解く

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    オノマトペは乳幼児が言葉を理解することに非常に重要。言語発達の面から考えると積極的に使った方が良い。

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    2023年06月22日
  • ことばと思考

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    言語が思考を決定するか、
    異なる言語の話者が異なる思考をしているか、
    というのをいろいろな角度から考察した本。

    いろいろな実験結果から話を進めていく。

    個々の実験の話はわかりやすいのだが、そこからの考察は私にはちょっと難しかった。

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    2023年06月12日
  • 親子で育てる ことば力と思考力

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    とにかく対話
    ことば比べ
    すきなことにとことん付き合う
    買い物はチャンス
    空間ことば
    時間ことば
    算数トーク
    教えるより足場掛け
    小学校入っても読み聞かせ

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    2023年05月20日
  • ことばの発達の謎を解く

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    大人になってから多言語を学ぶにはその言語を使う国の文化や生活も分かってないと使うのが難しいし、逆に分かれば感覚的に使えるようになる。結局机上で勉強するよりも移住しちゃった方が手っ取り早いんだろうな。

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    2023年04月24日
  • 英語独習法

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    言語の習得には、各言語、文化に起因するスキーマの習得が必須であり、特に簡単ではないよ。
    子供の言語習得を研究する筆者。
    いやまさにその通りだろう。その上で、どうやって学習するのがいいのか提案してくれる。
    前半の理屈のところは共感したが、特段今、英語を習得しようと思ってはいないので、後半の具体的なところはすっ飛ばし。
    逆に言えば、実際習得しようとしてる人には、とても有効ではないか。薄い本なのに。

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    2022年11月25日
  • 英語独習法

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    <目次>
    第1章  認知のしくみから学習法を見直そう
    第2章  「知っている」と「使える」は別
    第3章  氷山の水面下の知識
    第4章  日本語と英語のスキーマのズレ
    第5章  コーパスによる英語スキーマ探索法
    第6章  コーパスによる英語スキーマ探索法上級編
    第7章  多聴では伸びないリスニングの力
    第8章  語彙を育てる熟読・熟見法
    第9章  スピーキングとライティングの力をつける
    第10章  大人になってからでも遅すぎない
    付録   探究実践篇

    <内容>
    英語の「独習法」だが、これだけで独習法がみにつくわけではない。ただ、オンラインの辞書やSkELL、COCAなどの英単語の例文をあげるツ

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    2022年10月27日
  • 英語独習法

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    認知心理学におけるエビデンスとセットになっているというよりも,個人的経験が綴られている印象。この本でないと明記されていないというのは「スキーマ」という捉え方くらいで,他の本はそのスキーマで示されていることを,スキーマと呼ばずに説明しているのではないだろうか。外出を控えた中で家で英語学習でもというコロナ禍に出版されたことがそれなりに売れた背景があるのかもしれない。

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    「わかりやすく教えれば,教えた内容が学び手の脳に移植されて定着する」という考えは幻想であることは認知心理学の常識なのである。(p.3)

     たとえば料理教室に通って料理を学ぶ人はたくさんいるが,プロの料理人になりたい人は

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    2022年10月04日