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気鋭の認知心理学者が膨大な実験を通して、発達期の子どもがさまざまな概念を言葉と結びつけ、脳内の地図に瞬時に書き込んでいく驚くべきメカニズムを徹底的に解明。その仕組みを応用し、母語を習得した後に外国語を学習する際の効果的な方法も提案する。
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Posted by ブクログ
実験の説明は文章で長々されても分かりにくいが、図があるので直感的に理解できた。幼児が母語を習得していく過程を様々な実験を通して明らかにしていっており、そういう方法でそういうことが分かるのか〜と感心しっぱなしであった。
読み応えがありました。子供が言葉を覚えていく仕組みを研究する。2歳、3歳、5歳などの幼児を使っての実験で単語を切り取る方法、名詞、動詞、形容詞、助数詞などを覚える方法を調べる。言語による差異もあるので、日本語児、中国語児、英語児、韓国語児、等々での実験も行っている。基本文法を人間は生得的に持っている...続きを読むという学説もあるが、この研究で分かるのは、人間は、発話された言葉の切れ目を把握して単語を切り出し、まずは名詞と想定して知っているカテゴリーに当てはめ、使っていく内に修正して、語と語の関係や上位のカテゴリーや下位のカテゴリーなどを埋めていき、大きな語彙のネットワークを作っていくようだ。名詞と違って動作の関係を表す動詞を覚えるのは難しく、また形容詞も覚えるのが名詞の後になってしまようだ。英語のように語順が重要で文法的規則で動詞を判定しやすい言語と、主語や目的語が省略される日本語や、動詞の語形変化が無い中国語などでは、覚えて適切に使える時期が遅くなるようだ。
赤ちゃんの言語習得もすごいし、それを明らかにするために赤ちゃん相手の研究をする学者もすごい。みんな天才。
書いてあることはとても興味深く、ことばの習得に関して知りたい方は通読すると良い。もう少しライトに読みたい方は各章にまとめが書いてあるのでそこを読むと良い。そこから戻るという読み方をすると、研究が書かれている箇所で深められるように感じる。 読み始めてから読み終わるまでかなり時間が経ってしまった。もう少...続きを読むしライトな、または絞った今井さんの本を読んでみようと思う。
現在私たちは当たり前のように言葉を使いコミュニケーションを取るが、もともと言葉についての知識があった訳ではなく1から覚えていく必要があった。 単語と意味を結びつけながら言葉を知っていくようにも思えるが、一つ一つの物に言葉がついているという仕組みすら知らない状態である子供が何故言葉を使えるようになって...続きを読むいくのかということを詳しく解説している本 人間の脳の発達度合いや他の哺乳類の脳との違いなど面白く知ることが出来る本。
言語 SF の匂いがそこはかとなくするけれど、立派な研究書。 目から鱗の考察や、それを裏付ける実験結果満載です。 新生児、乳幼児を対象にした実験なんかは、微妙にマッドサイエンティストの雰囲気で、ちょっと面白かったですね。
娘が生まれたので、赤ちゃんはどのように言葉をおぼえていくのかな、というところが気になって手にとりました。 具体的な実験方法からその考察まで書かれており、そういった意味では結構学術研究的な内容ですが、興味深い実験も多く、個人的には面白く読めました。 名詞の基礎カテゴリーを即時マッピングしていくとい...続きを読むう能力にすごい!と感心したり、一方で、動詞や形容詞の意味をいろいろなヒントを得ながら学習していくのにもすごい!と感心したり。 自分もどのように日本語を学習してきたのかもちろん覚えていませんし、今まさに学習している子どもたち自身もその仕組みはもちろん分からないわけで、それを明らかにしようとさまざまな実験を考えて実施・考察している言語学者の方はすごいなぁと思いました。これからさらに解明が進んでいくのが楽しみです。 外国語学習にとっても示唆に富んだ内容があり参考になりました。「同じ意味領域に属する単語を一度に学習し、母語との違いを学習者が考えること」で学んでいるその外国語の意味領域の全体像をつかめる、と。
赤ちゃんが言葉を覚えるとき、効率よく学習するため、生まれ持ったバイアスを適用して、語が表すことの可能性を絞る。単語の種類によってかけるバイアスが異なる。 名詞の場合、同じような形をしたものは同じ名前を汎用して適用する。 しかしこれだと粘土などの物質名の学習が妨げられるので、柔らかそうなものには形バ...続きを読むイアスは使わないなど、うまく適用している。 初めてあれはコップだと聞いた時に、コップのことなのか、ガラス製のもののことなのか、そのものの固有名詞なのかは区別できないが、うまくバイアスを使って驚くほど正確に一度で覚えられる。 動詞の場合、AがBを持つ等、関係する後の数が多いので安易には汎用せず、多くのパターンを覚えてそこから共通の部分を抜き出して学習する。
なんだかちょっとまどろっこしいです。同じようなことが何度も書かれていて……。学術書といった感じです。子供の語彙についてどのような実験を行っているのかを知りたい方には良いかもしれません。 子供がなにもない状態から言葉を学ぶとき、「形の似たものを同じ名前で呼ぶ」みたいなある種のバイアス(本書ではメタ知...続きを読む識と呼ばれています)を持っているから、一度新しい言葉を聞いただけですぐにその言葉を(他の対象にも)使えるようになる、とのこと。 以前『ことばの発達の謎を解く』を読んだときのほうが感動が大きかった気がします。内容的な問題なのか、読解力の問題なのか……。
【文章】 すこし読みづらい 【ハマり】 ★★・・・ 【気付き】 ★★★・・ 子供は大量のインプットからの帰納推論によって言語を習得していると考えられる。 通常の英語学習のように、文法などの規則を覚えてから演繹的に習得するのは難しい。 言語処理のハード(脳)、ソフト(アルゴリズム)、コンテン...続きを読むツ(知識)が互いに補完しながら発達していく。
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