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認知科学や発達心理学を研究する東京大学・針生先生。先生は生後6~18ヶ月くらいの子ども、いわゆる“赤ちゃん研究員”の「驚き反応」に着目し、人がどのようにことばを聞き取り、理解しているかという言語習得のプロセスを明らかにしてきました。本書はその研究の概要を紹介しながら、これまでに判明した驚くべき知見を紹介していきます。何も知らない赤ちゃんが聞いたことのない「音」をどうやって「ことば」として認識する? 生まれた時から英語に触れていたら、今頃はバイリンガル? 赤ちゃんは胎内で聞いたお母さんのことばを覚えている? そのプロセスを知れば、無垢な笑顔の裏側に隠された「努力」に驚かされると同時に、赤ちゃんへ敬意を抱くこと必至。あなたはどのようにして言葉を覚えましたか?
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Posted by ブクログ
早いうちから外国語に触れさせると楽にその言語を使いこなせるようになるという親の考えを検証し、それは違うということを研究により解説していく。
最後にバッサリと1歳前後の子供に馴染みのない外国語のオーディオなどを与えてもあまり効果はないと斬っている。
早い段階から母語以外の言語環境の中に入れれば第二言語の習得も早いと思われがちだがそうではない。第二言語を習得していっている裏では母語の習得が遅れていくか、習得した母語が欠落していっていることにも注目すべき。
脳の可塑性がなくなるある程度の年齢8歳頃〜になると、母語も保ちながら新しい言語も習得できるようになる。
英語でコミュニケーションが取れないことを、その言語ができないためだと思いがちであるが、相手が何を求めているか、自分はどのような表現を使って何を伝えるべきなのかをまずは母語でしっかり考える力を身につけるべき。
本書では、外国へ転居した家族の子供が現地の言語を習得していく様子や、赤ちゃんが母語を習得していく様子が非常に細かく書かれている。
以下はメモ
小さい頃に複数の言語を同時に身につけるとすれば、オーディオやビデオでは意味がなく、生身の人間とのコミュニケーションこそ重要。
著者らの研究によると、語彙爆発前の1歳3ヶ月児は既に助詞は欠落していても意味が通じることを理解している。そのため二語文を話し始めた時、パパいた など、助詞欠落の文となっている。
りんごを見せてこれは何?と聞かれた時に、上位レベル(果物)でもなく下位レベル(紅玉)でもなく、基本レベルのりんごと答えることができるのは2歳手前。
Posted by ブクログ
外国語を学ぶにあたって早期教育が必ずしも良いわけではない。
赤ちゃんに話しかければ話しかけるほど言葉が早いと言うが(もちろん少ないより多い方が良いのは前提として)、赤ちゃん自身が単語とそれが指すものの意味が一致していることに気付いていなければならないことに気付かされた。
考えてみれば確かにそうだ、読むまでは考えつきもしなかった、ということが多く書かれていた。私たち大人たちの常識とはかけ離れているところから赤ちゃんの言語習得はスタートする。
赤ちゃんに大変な努力があること、自分にも赤ちゃんのときには知らずに努力していたことを想像し、面白く読めた。
Posted by ブクログ
まだメモ状態です。
子供は楽々と言葉を覚える。
3歳くらいで完璧な母語の使い手になる。
子供のうちから英語に触れていたらバイリンガルになれたのに。
そんな巷に溢れる噂の真偽をひとつひとつ実験してあきらかにする。
赤ちゃん相手にはそんな実験方法をとるのか、と面白い。
その言語ならではの音を聞き分けること(しかし、男性vs女性、機嫌の良い時vs怒っている時の声色は同じ音だと捉えなければならない)の難しさ。
1歳半ごろには「私とモノ」「私とあなた」の二者だった世界が「私とあなたとモノ」の三者の世界になる。
ガバガイ問題
ものを指したときに出てくる名前は「基本レベル」のカテゴリー名。
それは大人の常識なので、子供にはまだ理解されていない
生後15ヶ月までには、単語の文法形式を手がかりにして、名詞とそれ以外の単語とを区別するようになっている。
あとに「が」や「は」がつく言葉は名詞。「らない」とか「る」はつかない、と気づいている。
家庭内と異なる言語が話される環境に入った時の年齢が年少であるほど、新しい言語の習得には時間がかかる。
ほぼ全ての疑問が解決
"リスニング力くらいはつけてあげたい"
子育てに迷いが生じたので購入しました。
子どもが言葉を獲得する過程が分かりやすく説明されています。各章が様々な先行研究と筆者の研究で裏打ちされており、とても納得感がありました。
同時に、読み進める中で読者が抱くであろう疑問も投げかけそれに答えてくれていて、かゆいところに手が届いた感じでした。
また研究の引用ばかりでなく筆者の研究が筆者の言葉で描かれていること、さらに筆者の研究体験から具体的な子供のエピソードも挿入されており私にとってとても、新鮮な内容でした。
アメリカで0歳児を育てています。
数年で日本に戻る予定のため、子供は日本語だけで育てる方針です。
しかし育てるうち、私が今英語に苦戦しているため"せっかく乳児の頃からアメリカにいるのだから、今からネイティブの英語を聴かせていればリスニング力はつくのでは"、と欲目が出てきて一緒に英語を聴くことが増えていました。
方針からブレていることに気が付きつつ子供には出来るだけ良い環境を、、と迷ってしまったので、乳児の発達に関する本を数冊購入しました。その中で一番参考になりました。
涎をたらしてゴロゴロしているだけのうちの子もまさに今、一生懸命私の言葉を聴いて吸収しているのだな。と感動すら覚えました。
買って良かったです。
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