近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻

近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻

ビジネス・実用
1,232円 (税込)

6pt

黒船がもたらしたエネルギー革命で始まる日本の近代化は、以後、国主導の科学技術振興・信仰による「殖産興業・富国強兵」「高度国防国家建設」「経済成長・国際競争」と、国民一丸となった総力戦体制として150年間続いた。明治100年の全共闘運動、「科学の体制化」による大国化の破綻としての福島の事故を経たいま、日本近代化の再考を迫る。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    近代日本一五〇年
  • タイトルID
    :
    503837
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年03月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    明治維新以降、科学技術総力戦体制を、見え方が違えどずっと繰り返していることを認識させられました。福島第一原発の事故が「科学技術の進歩によってエネルギー仕様をいくらでも増やすことができ、それにより経済成長がいくらでも可能になるというようなことがありえないことを示した」という著書の指摘に感化されざるを得ないです。

    拡大・成長の追求が必ずしも人間の幸せや精神的充足をもたらさないこと を我々がより強く感じ始めている、、、 という広井氏の引用も感覚的に同意。

    低成長下での民衆の国際連帯の追求 は、斉藤先生の人新世時代のコミュニティ社会の実現に繋がるのか?

    低成長下の日本でどう共感を呼べるか?一度大きな失敗、価値観の大転換的打撃を受けないと無理か?そうなったらそうなった時に、再び潜在的強者の官産学が総力戦的発想で社会を復興させようとするのか?虐げられるのは知識と富のない弱小たる小市民なのか? 堂々巡り、、、

    ただ、この度の選挙結果を違う角度で見られ、今後の展開を予見できる知識を得られたことは、大きな収穫。

    問題意識の高いヒトにオススメしたい素晴らしい新書と思います。

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    著者の名前は団塊世代には様々な事象を想起させる.p236に次のような総括がある.「明治から大正にかけての経済成長、すなわち富国化・近代化は、主要に農村の犠牲のうえに行われ、昭和前期の大国化は植民地と侵略地域の民衆の犠牲のうえに進められたのだが、戦後の高度成長もまた、漁民や農民や地方都市の市民の犠牲のうえに遂行されたのである.生産第一・成長第一とする明治150年の日本の歩みは、つねに弱者の生活と生命の軽視をともなって進めてきたと言わざるをえない.」第6章以降は小生の記憶と合致する部分もあり、さらに筆者の筆も佳境に入った感じで的確な視点で問題を暴き出しているのが、非常に面白かった.戦時中に優遇された科学者が他の分野で戦後に出てきた戦争責任の問題を無視あるいは軽視して、そのまま高度成長期に突入したことを厳しく指摘している.このような発想が公害を隠蔽してきた科学者の行動に繋がったという論考は傾聴に値するものだ.

    0
    2019年07月11日

    Posted by ブクログ

    日本の科学技術と日本的経営が行き詰まって行く過程をよく説明していると思う.では,どうすべきかについての著者の説明は,夢があるが,実現することは容易では無い.I habe a dream.それは叶うだろうか.

    0
    2018年08月20日

    Posted by ブクログ

    明治以後の150年を、科学と技術という観点から見て書かれた通史。圧巻は5章以降で、戦中の戦時即応体制を作るために社会や政治経済の仕組みが総力戦体制に編成され、それが戦後の高度経済成長をも可能とした条件になったという。社会経済について1940年体制ということはすでに言われているが、科学、技術の面でそれが明らかとなっている。

    0
    2018年03月01日

    Posted by ブクログ

    日本の科学技術にフォーカスして書かれているため、いままでの歴史本になかった新鮮さを感じた。戦時中に出てくるのは大抵中心が政治家とか軍人なのだけれども、そこに科学者が入ってくる。科学者や科学という学問がどういう位置づけで推移していくかというのも興味深かった。
    とりわけ被爆国としての原子力の研究については、被爆国だからこその非戦用途としての原爆研究がなされるべきだという主張に、そういう科学者もいたのかと驚いた。
    2018年の本なので、やはりちょっと古く感じる。ただ、こういうアプローチの本はあまりないので貴重だと思う。軍事産業に関しては、今の状況で書かれるとまた新たな情報が大量に追加されるのではないかな…と感じた。
    COTEN RADIOの科学技術のシリーズを聴き直そう。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦を挟んで戦前と戦後で変わらず継続されているものとして、官僚制があることはよく知られていたが、科学者も全く変化なく研究を続けていたことに気づかされた。戦争責任などの大義からの追求とは、目的を持った行動なのだとつくづく思った。

    0
    2019年03月17日

    Posted by ブクログ

    科学と技術という視点で近代日本を振り返った一冊。
    科学技術という言葉にあるように、日本人には科学と技術を混合してしまっている人が特に多い。その理由を歴史的な背景から分かりやすく説明してくれる。

    0
    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    岩波新書
    山本義隆 近代日本150年


    近代の軍事技術や戦後の原子力開発など 国策と結びついて発展した科学技術を批判した本


    近代批判というより、現代の原発批判の元に 近代の国策と結合した科学技術の姿を見出して 批判の対象としている


    戦後の原子力開発を いつでも核武装できるという意味で、潜在的軍事力として位置づけ、近代の軍事技術の流れを引き継ぐという論調


    科学者が政府の言いなりになったことや、科学技術が 日本を大国化させたこと の責任を問うのは無理があると思う









    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

    日本の技術開発の経緯がどのような積み重ねや研究土台・開発環境の下で今日に至っているのかをまとめてくれており、過去から現在に至るまで研究開発の成果が実際に戦争、政治、搾取等に利用されている現実に対して強く問題提起している一冊である。

    技術開発は恩恵を生み出したその一方、兵器、原子力問題、自然破壊、利権等、多くの損害を生み出していることは理解しておくべき良識である。なのにソーシャルメディアからの発言を見る限り、現代人でそれを理解できていない人というのが随分と多い気がしてならない...。

    産業革命からたった150年でこの技術進化...、自分は死んでるけど100年後の地球がちょっと心配な感じが少しあるかな...。

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    黒船到来から始まった近代日本は2018年に150年を迎えた。本書はその歴史と2011年の福島第一原発事故での科学技術幻想の終焉を描く。日本がこれから取るべき方向はどこなのか。

    0
    2022年01月30日

近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    近代日本一五〇年
  • タイトルID
    :
    503837
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年03月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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