国内小説の検索結果

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  • 列島融解
    3.8
    東日本電力社員を経て衆議院議員となった小川正人は、未曾有の大震災後、日本が直面するエネルギー問題に真っ向から取り組んでいた。原発の行方と、代替エネルギーの可能性は。停滞した経済は復調し、安全は守られるのか。日本自由党政権となり激動する政財界を見つめながら、この国のかたちを描き直す意欲作。(講談社文庫)
  • お嬢さん放浪記
    4.4
    1948年、米国に留学中だった著者は、サナトリウムで療養しながら「起業」し、そのお金でヨーロッパに旅立った――。渡航が難しい時代に世界を渡り歩いた女性が残した、驚きと発見溢れる旅文学の金字塔!
  • 吸血鬼は殺し屋修業中(吸血鬼はお年ごろシリーズ)
    3.0
    エリカの仲良し三人組、色気より食い気(!?)のみどりに彼氏ができた! 幸せいっぱいのみどりだったが、デートのあと忘れ物を取りに戻ると、そこには拳銃を持つ彼の姿が。イケメンで優秀、だけど普通の大学生のはずの彼が見つけた「いいバイト」は、引き金を引くだけで百万円の殺し屋稼業……!? 表題作ほか、『吸血鬼の秘湯巡り』『吸血鬼は怒りの日に』の2編を収録。新装版シリーズ、第25弾!
  • くるくるコンパス
    3.9
    中学将棋部の男子三人、カズト、シンヤ、ユーイチは、京都行きの修学旅行について、危険な計画を立てた。それは、転校してしまった部活仲間の佳織に会いに、自由行動時に抜け出して大阪へ行くというもの。恐ろしい体育教師や非協力的な班の女子、迷路のような大阪の街……三人は無事に佳織の家にたどり着いて、戻ってこられるのか? 人生に一度きり、熱くて特別な、長い長い修学旅行。ラストに感動が訪れる爽やかな青春小説!
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
    3.7
    「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なのだ」――。女優になるために上京していた姉・澄伽(すみか)が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深(きよみ)への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために……。小説と演劇、2つの世界で活躍する著者が放つ、魂を震わす物語。
  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希
    値引きあり
    3.9
    奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。人気アイドルであった瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、容疑者が絞り切れないまま捜査は進む。そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき……。人気警察小説の新シリーズ第1弾。
  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意
    値引きあり
    3.7
    六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた。警視庁「女性犯罪」捜査班の面々はさっそく現場へと赴くが、肝心の原麻希は休暇中で連絡がつかず、妊娠8ヵ月の圭子を捜査へと駆り出すことに。そのころ、たまがわ市に住む女子中学生が二人死亡していることが判明。麻希の娘の菜月はいち早くそれが連続殺人事件であることに気づくが――。天才捜査官・原麻希が難事件に挑む、人気シリーズ第2弾!!
  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 蝶の帰還 上
    値引きあり
    3.6
    長女の授業参観に参加していた警視庁捜査一課の広田達也は、下北沢の女性の死体が見つかったとの連絡を受け、急きょ現場へと直行する。そこは以前、広田と原麻希が巻き込まれた殺人事件の現場と同じ場所だった。続けて、広田の娘が何者かに誘拐されてしまう。すべてが8年前と同じ状況――はたしてこれらは、かつての“アゲハ”事件の再来なのか。伝説の犯罪者アゲハが蘇る、大人気シリーズ第5弾。
  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 氷血
    値引きあり
    4.1
    北海道に帰省していた原麻希一家は、観光に寄った札幌の公園で、氷漬けとなった女性の遺体を発見する。女性は以前、東京に住んでいた際に、警視庁「女性犯罪」捜査班にストーカー相談に訪れていたことがわかった。捜査を開始した麻希は、警察官を志すきっかけとなった北海道警の瀧正義警部と再会するも、その姿は変わり果てていた――。天才捜査官・原麻希の切ない過去が初めて描かれる、人気シリーズ第4弾!!
  • TAS 特別師弟捜査員
    3.7
    関節を有り得ない方向に曲げ、赤黒い血溜まりの中で死んでいたのは、学校一の美少女だった──。飛び降り自殺と噂する生徒。転落事故と主張する校長。騒ぎ立てるマスコミ。校内外が騒然とする中、クラスメイトの慎也は、ある引っ掛かりを覚えて事件性を疑う。そこに従兄で刑事の公彦も加わり、二人は潜入捜査を開始する。猛スピードの展開、予想だにしない結末。ノンストップ学園ミステリー。
  • ドッグカフェ・ワンノアール 凛とシルビー、危機一髪!
    値引きあり
    3.2
    京都市中京区に店を構える、地元で人気のドッグカフェ・ワンノアール。 そこに勤める森川凛とその飼い犬シルビーは、幽霊を見ることのできる能力を持つ。 その特性から、カフェ周辺で起きる謎の事件に巻き込まれ、自然と事件の解決に関わってしまう。 しかし、ある日からシルビーが何者かに狙われるようになり……。 天然で素直なドッグカフェの店員とその飼い犬が大活躍する、人気連作短編ミステリー、シリーズ第2弾!
  • ドッグカフェ・ワンノアール 凛とシルビーの謎解き幽霊譚
    値引きあり
    3.5
    飼い犬と共にお茶が飲めることで人気のドッグカフェ「ワンノアール」に勤める森川凛は、 幽霊の姿が見え、幽霊と会話できるという能力を持つ。 カフェの前に捨てられていた仔犬を育てることにした凛は、シルビーと名付けたその犬も死者が見えることがわかる。 凛とシルビーはその能力を生かして、カフェ周辺で起きている事件を次々と解決していく。 一方、相談をしていたカフェの同僚の晶太には大きな秘密があって……。 死者が見えるカフェの店員と犬が事件の謎を解いていく、連作短編ミステリー。
  • 吸血鬼ブランドはお好き?(吸血鬼はお年ごろシリーズ)
    3.0
    ファッションデザイナーの卵・麻乃は、師匠の草間紫音になかなか認められず落ち込んでいた。偶然見かけたクロロックの姿をヒントに描き起こした新デザインが採用され、喜んだのもつかの間、麻乃はブランドをクビにされ、盗まれたデザインは〈ビバ! 吸血鬼〉という新ブランドとして発表されて……!? 図らずもモデルになった吸血鬼クロロックと娘エリカが正義のために立ち上がり、悪徳デザイナーの闇に迫る! 他2編収録。
  • 偽りの愛の向こう側 契約婚のはじまり
    値引きあり
    4.5
    めちゃコミックにて年間総合ランキング2022、2023の2年連続 第1位を獲得 大人気恋愛マンガの原作Web小説『偽りの愛の向こう側』が待望の書籍化! 小説投稿サイトのエブリスタでも投稿時から人気を博した原作小説は、現代のシンデレララブストーリー。 仕事を辞めたばかりの桜井遥菜は、大手不動産会社に勤める綾瀬理人から期間限定の契約婚を提案される――。 二カ月連続刊行第1弾!
  • 海援隊烈風録
    -
    瀬戸内海の塩飽諸島出身の船乗り、高次は、幼少時より千石船の船頭になることを夢見ていた。だが、ある日、江戸湾で黒船を目撃し、より大きな海に乗り出すことを決意し、咸臨丸に乗船して太平洋を横断。勝海舟、ジョン万次郎の志に共鳴し、格段に進歩した新興国アメリカの文明に度肝を抜かれる。このまま日本が鎖国を続ければ世界から取り残される……。だが、帰国した日本には攘夷の嵐が吹き荒れていた。高次は坂本龍馬と出会い、運命をともにしてゆくが……。
  • 死亡フラグが立ちました!
    値引きあり
    3.6
    1~4巻420~424円 (税込)
    『このミス』編集部が驚愕した話題作です!“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される――。特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。凶器はなんと……バナナの皮!?【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。
  • 新装版 妖しいクレヨン箱
    4.5
    丘を走る少年と白い犬、金色の月の光と錬金術、酒場の赤い酒が運んで来たもの、安アパートの玄関に置かれた青いハイヒール、年上の少女と飛ばした桃色の紙飛行機――十二の色彩鮮やかな物語を紡ぎ出す<妖しいクレヨン箱>。ここではない世界への境界線を軽々と越えていく全35編の傑作ショートショート集。
  • 燃ゆるとき
    4.2
    1巻902円 (税込)
    わずか4パーセントの生存率といわれるノモンハンの激戦を生き抜いた森和夫は、「どんな苦労も苦労のうちに入らない」と、築地魚市場の片隅に従業員4人で起業した。商社の横暴、ライバル起業との特許抗争、米国進出の苦難を乗り越え、東洋水産は、「マルちゃん」のブランドと「赤いきつね」のCMで知られる大企業へと育つ。「運命共同体」を経営理念に、創業以来社員と共に歩んだ経営者の情熱と成功を実名で描く、経済小説の傑作。
  • ウォーク・イン・クローゼット
    3.6
    対男用のモテ服好みなOL早希と、豪華な衣裳部屋をもつ人気タレントのだりあは、幼稚園以来の幼なじみ。危うい秘密を抱えてマスコミに狙われるだりあを、早希は守れるのか? わちゃわちゃ掻き回されっ放しの、ままならなくも愛しい日々を描く恋と人生の物語。表題作他「いなか、の、すとーかー」収録。【解説入り】
  • 吸血鬼はレジスタンス闘士(吸血鬼はお年ごろシリーズ)
    3.3
    戦時の活躍から『レジスタンスの英雄』として知られるフランス元外相が、来日中にジョギングをしているさなか皇居のお濠に転落した。クロロックに救出された彼は、何者かに突き落とされたと訴えるが、厳重な警備で不審な人間を見たものはいない。だが正統な吸血鬼でふしぎな力を持つクロロックにだけは、彼の背後にこの世ならざる姿が見えていた…。表題作ほか、大臣暗殺計画に巻き込まれロープウェイで宙吊りに!? クロロック父娘絶体絶命の『吸血鬼地獄谷を行く』、白昼の交差点に暴走車が突っ込み、子どもを助けたエリカは病院で犯人の男と鉢合わせてしまい…『吸血鬼、交差点に立つ』の二編を収録。今回も、吸血鬼父娘が怪事件を華麗に解決!
  • ミス・吸血鬼に幸いあれ(吸血鬼はお年ごろシリーズ)
    3.0
    「ミス・吸血鬼コンテスト」が開催されることとなった。「ミス・ネックレス」から急きょ名称を変えたいと主催者が言うのだ。審査員はなんと、エリカの父で正統派吸血鬼のクロロック。しかし、このコンテストどこかいわくありげで……。夢と希望に溢れた美少女たちに、忍び寄る黒い影が──!? 表題作のほか『吸血鬼は初恋の味』『吸血鬼、タクトを振る』の2編を収録。新装版シリーズ、第23弾!
  • 私の彼氏は吸血鬼(吸血鬼はお年ごろシリーズ)
    4.0
    大好きな彼氏に振られた。それもひどい方法で。傷心の女子高生、岡野栄江の周辺で血なまぐさい事件が起こり始める。正統派吸血鬼クロロックと娘のエリカは事件の解明に乗り出すが……。我は復讐のためによみがえれり。そんな怪しげな落書きを、“クロロック商会”のトイレの鏡に見つけて……? ほか「マドモアゼルと吸血鬼」「吸血鬼と眠りを殺した男」を収録。新装版シリーズ、第22弾!
  • アフリカの瞳
    4.0
    10人に1人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。
  • 安吾 戦国痛快短編集
    4.0
    1巻440円 (税込)
    『堕落論』で有名な坂口安吾だが、彼の作風の神髄は、戦国小説においてこそ発揮されている。本書は、無頼の生涯を送った奇才・坂口安吾が戦中・戦後に著した、戦国時代を舞台にした四編(「梟雄」「決戦川中島 上杉謙信の巻」「狂人遺書」「イノチガケ」)を収録。確かな史料に基づいた、短編ながらも道三の波乱に満ちた生涯が手に取るようにわかる「梟雄」、自由自在に時代を駆け巡る、安吾独特のルポ「決戦川中島」、秀吉が死の床で自らの半生を回想する「狂人遺書」、伴天連に襲いかかる苦難を臨場感あふれる筆致で描いた「イノチガケ」など、『白痴』『桜の森の満開の下』だけではない、歴史小説の「開拓者」坂口安吾の縦横無尽な筆致による傑作群が一度に堪能できる一冊! 巻末には、「最後の安吾番」として編集者生活をおくり、実際に本書収録の「梟雄」の原稿を受け取った作家・半藤一利氏のインタビュー付き。
  • 新編 銀河鉄道の夜
    4.0
    貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である『銀河鉄道の夜』や、『よだかの星』『オツベルと象』『セロ弾きのゴーシュ』など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、『北守将軍と三人兄弟の医者』『饑餓陣営』『ビジテリアン大祭』を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく集めた一冊。

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  • ぎぶそん
    4.0
    中学二年「ガンズ・アンド・ローゼズ」に心酔した少年ガクは、仲間を集めてバンドをはじめる。 親友のマロと幼なじみのリリイ。 それに「ギブソンのフライングV」を持っていてギターがうまいと噂――の問題児かける。 ケンカや練習を経て、四人は次第に仲間になっていく。 ガクとリリイの淡い恋、文化祭ライブ、十四歳のできごとのひとつひとつが多彩な音を響かせあう青春ストーリー。 第21回坪田譲治文学賞受賞作。
  • 人生ベストテン
    3.6
    40歳を目前にして、人生のイベントベストテンを自虐的に並べてみれば、我が身には25年間、なにも起きてはいないのだ。年相応の達成感も充実感もない日々に愕然としながら、私は岸田有作に会いに行く。13歳の夏に恋をした相手に――どこにでもある出会いが生み出す、おかしくいとしいドラマ、全6篇。
  • 夏の体温
    3.9
    夏休み、小学三年生の瑛介は血小板数値の経過観察で一ヶ月以上、入院している。退屈な病院での日々。そんなある日やって来たのが「俺、チビだけど、九歳」と陽気に挨拶する同学年の壮太だった。低身長の検査入院らしい。たちまち打ち解けた二人。でも一緒にいられるのは、あと少ししかない――表題作「夏の体温」。大学生男女の新たな歩みを描く「魅惑の極悪人ファイル」と掌編「花曇りの向こう」の全三編。ビターな想いをじんわりと温かく包みこむ、瀬尾ワールドの真骨頂! 文庫版特典として、巻末にエッセイを収録。 
  • お父さんと伊藤さん
    値引きあり
    3.8
    34歳のフリーター・彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。父は「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。
  • 顔のない裸体たち
    3.1
    1巻539円 (税込)
    赤いロープで縛られ、四つん這いになっている女。顔にはモザイクがかけられているが、間違いなくこれは私――! ごく平凡な女教師・吉田希美子は、出会い系サイトで知り合った男との行為にのめり込んでいく。男の趣味は、自らの性行為の撮影。アパートの駐輪場、大阪城、新幹線のトイレの中……あらゆる場所での淫らな行為がアダルトサイトに投稿されていた。しかし顔にはモザイクがかかっていて、誰にもわからないはずだった。事件が起きるまでは……。芥川賞作家が過激な描写でネット社会の罠を描いた問題作。

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  • 欲しいのは、あなただけ
    3.8
    「お願いやからして下さいと、言うてみろ」――19のとき夢中になった人は男らしい人だった。囚われの身となり、こじ開けられ、これでもかこれでもかと辱めを受ける。男らしい人の言いなりになっている自分が好きだった――。「金曜の夜は絶対に抱きたい」――30を過ぎて優しい人に恋をした。優しい人は金曜の夜、わたしの部屋で過ごしたあと知らない場所に去っていく。彼にもらった期限切れの定期券がわたしのお守りだった――。責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんなものじゃない。わたしが欲しいのは……。一度でも恋に溺れたことのある人へ送る超ド級の恋愛小説。

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  • 世界の中心で、愛をさけぶ
    3.8
    高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。321万部空前のベストセラー、待望の電子書籍化!

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  • ここはとても速い川
    3.7
    読んでいる間、ずっと幸福でした。――川上弘美 保坂委員が説明の途中で嗚咽した場面は 野間新人賞の選考の歴史に刻まれよう。――長嶋 有 選考委員--小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋 有、保坂和志-- 満場一致の、第43回野間文芸新人賞受賞作 【あらすじ】 児童養護施設に住む、小学五年生の集。 一緒に暮らす年下の親友ひじりと、近所を流れる淀川へ亀を見に行くのが楽しみだ。 繊細な言葉で子どもたちの目に映る景色をそのままに描く表題作と、 詩人である著者の小説第一作「膨張」を収録。 選考委員の絶賛を呼び、史上初の満場一致で選ばれた、第43回野間文芸新人賞受賞作。
  • トマトの先生
    値引きあり
    3.6
    “トマト"を取り巻くエンタメ・ラブストーリー。祖母の所有するアパートに住む大学農学部の講師・日置(ひき)と知り合った早苗(さなえ)が、日置から偽婚約者を演じることを頼まれたことから始まる、快活なエンターテインメント作品です。
  • 剣狼の掟
    -
    1巻836円 (税込)
    山田浅右衛門の弟子である首斬り人の片桐京之助は、おゆきという女の斬首を任されることになった。おゆきは、女中として奉公していた薬種問屋から二十両を盗んだという。だが、彼女は処刑場で、襟に挿してあった簪を京之助に教え、源次という者を殺してほしいと怒りを露わにした──。京之助は、自ら斬首したおゆきの最後の願いを叶えるため、事件の背後を探りはじめる(「怒りの簪」より)。全5編を収録した珠玉の時代小説。
  • 三日月少年漂流記
    4.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 博物館に展示されていた三日月少年が消えた。充電式のニッカド電池で動く精巧な自動人形は、盗まれたのか?自ら逃亡したのか?三日月少年を探しに始発電車に乗り込んだ水蓮と銅貨の不思議な冒険を描く、幻の文庫オリジナル。
  • 名のないシシャ
    3.8
    人間の寿命を予知し、運命を変える力を持つ名無しの少年は、少女・玖美から“テク”という名前をもらう。しかし永遠に大人になることはないテクと、成長していく玖美の間には避けられない別れの運命が迫っていて!?
  • クロイツェル・ソナタ
    3.0
    殺人者を裁けぬ法とは何かを問う。心優しい少女が無残に殺され、壮大な復讐の装置は動き出した! 社会派推理の傑作長編――バイオリニストをめざしていた無垢な少女が、拉致され、暴行を受けて惨殺された。親たちを襲う激しい悲傷と、私的制裁への衝動。慟哭の中で崩壊する家庭。逮捕された冷酷な犯人はしかし……。相応の刑罰を免れた殺人者は、許されてよいのか? 社会派推理小説の第一人者が、法と人間に鋭く迫る、衝撃の長編。
  • 瞽女物語
    -
    三味線を手に越後路を流浪する盲目の旅芸人―瞽女―その秘められた美学とは? 休むことを知らず曠野を流れる三味の音に似て、人間の原点とも言える孤独を背負いながら、地獄と浄土の世界を内にさまよい、苦悩、陶酔する女たち。その鮮烈なる赤と、暗く重たい青の絵具に重ねて、鬼才・斎藤真一が描く、瞽女―愛と死の物語。
  • 聖書の常識
    5.0
    日本人が知らなすぎる聖書の知識を満載! 聖書をやさしく教えてくれる好著――聖書を知らない人はいないのに、聖書についての正しい知識となると、私たち日本人は、きわめて心もとない。聖書は1冊の本ではなく、一定の方針で編集された全書である。とりわけ旧約聖書は、世界最古の歴史書であり、革命思想の原点でもあり、キリスト教だけではなく、ユダヤ教やイスラム教の聖典でもある……。さまざまな角度から解説を試みた、ユニークな聖書入門書。貿易摩擦も文化摩擦も、聖書を知らないから発生する!
  • わたしはみどり
    -
    1巻330円 (税込)
    ★著者の1970~80年代の絶版本を電子で復刻する「みつはしちかこレトロスペクティブ」シリーズ第2弾!★ 思い出してください はじめての恋… 恋なんて気づかずに いちばんきれいな恋をしていた あの頃…
  • 花のベッドでひるねして
    4.2
    海辺で拾われた捨て子の幹は、血の繋がらない家族に愛されて育った。祖父が残したB&Bで忙しく働きながら幸せに過ごしていたが、廃墟のビルに明かりが点いてから不穏な出来事が起こり始める。両親の交通事故、夢に出る気味の悪いうさぎ、玄関前に置かれる小石……。歪んだ世界を、小さな村の平凡な営みが正してゆく。希望が芽吹く傑作長編。
  • ニッポニアニッポン
    4.0
    1巻385円 (税込)
    21世紀の始まりを告げる、戦慄のテロ文学!地元を追い出され東京でひとり暮らしする17歳の少年・鴇谷春生(とうやはるお)は、日夜インターネットを渉猟し、トキに関する情報を集めていた。種の保存のために管理されるトキを解放することが自分の使命だと信じるようになった彼は、スタンガンと催涙スプレーを購入し、佐渡島を訪れることを決意するのだった。中学時代の同級生・本木桜への春生の思いと、地元を追い出される原因となった罪、明かされていく「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」の全貌……すべての妄執に囚われたまま、運命の時は近づいていく。 著者は、渋谷を舞台としたプルトニウムをめぐる攻防を刺激的に描いた『インディヴィジュアル・プロジェクション』で注目を集めた「J文学」の旗手。第125回芥川賞候補作となった本書は、国の天然記念物「トキ」をテーマに、日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだした中編小説だ。 17歳の鴇谷(とうや)春生は、自らの名に「鴇(とき)」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている引きこもり少年。日本産のトキの絶滅が決定的であるにもかかわらず、中国産のトキによる保護増殖計画に嬉々とする「欺瞞」に違和感を抱いていた春生は、故郷を追われたことをきっかけに「トキの解放」を夢想しはじめる。その選択肢は「飼育、解放、密殺」のいずれか。「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」という自らが描いたシナリオを手に、スタンガン、手錠、催涙スプレーで武装した春生は、やがて佐渡トキ保護センターを目指す…。 「俺を一人にしたことを、この国の連中すべてに後悔させてやる」と決意する春生は、拠るべき場所もなく孤独にさいなまれながら生きる現代人の「いらだち」を増幅させた人物。現実と虚構との境界が崩れてしまった若者だ。本書がきわめてスリリングなのは、その虚構への扉が読み手にも開かれている点だ。春生が情報収集するサイトは、ほとんどが現実に存在する。「虚構」の象徴とされるインターネットが、本書では読み手と春生をリアルにつなぐ重要な接点となっている。読み手をたえず挑発し、いつしか作品世界へと巻き込んでしまう快作だ。(中島正敏)
  • 魔法使ひ
    4.3
    空襲で市街の九割が焼けた青森。闇市を仕切る香具師の親分、江藤家の双子の令嬢が、惚れた男のため「魔法使ひ」に近づいた。あまりに危険なその代償とは。がれきの街の混乱の中、たくましく生き抜く人々の、壮絶で妖しい物語。<文庫書下ろし>
  • 百合の心・黒髪 その他の短編
    -
    九州高速道路パーキングエリアに始まる、バラバラ死体遺棄事件。交友関係のもつれによる事件の経緯を私は「黒髪殺人事件」として書こうとしていたが、その企画は打ち切りとなってしまった。しばらくして届いた亡き友の講義録「黒髪考」をひもとくうちに……。というブッキッシュな作品「黒髪」を含む、初期傑作短編自選集。
  • 春琴抄
    4.1
    盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。

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  • CAボーイ
    4.2
    外資系ホテルで敏腕ホテルマンとして働いていた入社5年目の高橋治真。彼には、長年胸に秘めていた夢があった。「パイロットになりたい」――。その夢に近づくべく、治真はNAL(ニッポンエアライン)のCA採用試験を受ける。CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後、希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。 しかし、実は治真には秘密があった。治真の父は、かつてNALで航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった――。素性を隠し、有能な「男客」としてスタートを切った治真だったが……。 『校閲ガール』の著者が贈る、笑えて泣ける、新たなお仕事エンタメ小説!
  • だって望まれない番ですから【ノベル分冊版】 1
    無料あり
    5.0
    番(つがい)――それは生まれ変わってもなお惹かれ続ける、唯一無二の運命の相手。  パイ屋を営む天涯孤独な娘アデリエーヌは、竜族の第三王子の番に選ばれた前世の記憶を思い出した。長命で崇高な竜族と比べて、弱く卑小な人間が番であることを嫌った第三王子に殺された、あの時の記憶を。再び第三王子の番候補に選ばれたという招待状がアデリエーヌのもとに届いたことで、止まっていた運命が動きはじめ――。やがて、前世の死の真相と、第三王子の一途な愛が明かされていく。 【登場人物】 ・第三王子 とある理由で名を奪われた竜族の王子。前世のアデリエーヌとは関わろうとしなかったが……。 ・アデリエーヌ 第三王子の番として、竜族の王宮で暮らした人間の娘。生まれ変わり、今はパイ屋を一人で営んでいる。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
  • 空夜
    3.0
    幼ななじみの慎一が診療所の医師として戻り、真紀の心は波うつ。夫に仕事に疲れていた病弱な彼女に、生きる歓びが甦る。絢爛たる桜、一面の菖蒲、燃え上がる櫨(はぜ)の並木……、見慣れたふるさとの風景も色づいて見えてくる。四季の移ろいの中に揺れ動く大人の純愛を描いた、柴田錬三郎賞受賞作家の名作ロマン。(講談社文庫)
  • なぎさ
    3.9
    故郷を飛び出し、静かに暮らす同窓生夫婦。夫は毎日妻の弁当を食べ、出社せず釣り三昧。行動を共にする後輩は、勤め先がブラック企業だと気づいていた。家事だけが取り柄の妻は、妹に誘われカフェを始めるが。
  • 砂漠
    4.4
    この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。限定の書き下ろしあとがき収録。
  • 366日誕生花・幸運花の本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 花はあなたに、「何か」をささやいてくれます。その「何か」を聞きとるのは、あなた次第。自分の誕生花、幸運花。愛する人の、友だちの、家族の……。知っていれば、きっと役に立つはず。花や植物が持つパワーを取り込み、潤いのある幸福な生活をしてください。花言葉、花占い、幸運を招くシンボルワードなど、花情報満載!
  • 傷口にはウオッカ
    3.6
    40歳の永遠子は、もう晩年期じゃないかと思いつつ、生への執着はなまじっかじゃない。恋人の寿一郎を手放せばあとがないけれど、恋愛が終わるとわかっていればそれでいい。しかし恋愛は思いがけずしてしまうもの――。自らの体で感じる痛みを確かめながら生きる永遠子の愛のかたち。ドゥマゴ文学賞受賞作。(講談社文庫)
  • さくらさくら
    -
    1巻385円 (税込)
    彼は青い月光を含んだ冷たい夜の空気で胸を満たしたかった。けだるい足を運んで、彼がその開けはなった高窓の鉄枠に身をもたせかけた、その時だった。青い桜の下に、ふいに白い影が浮かび上がった。ぎくりと身を起こして凝らした目に淡く儚げな少年の姿が一瞬映り、瞬きする間もなく青い闇の中に溶け入って消えた。(本文より)  精神科医である安達実彦は、赴任先である郊外の病院を訪れた。中庭の中央には、明らかに古木と知れる、なんともいえない妖しい息づかいを感じさせるような桜があった。やがてその桜にまつわる不吉な伝説を聞かされて……。本格耽美サスペンス。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 十四歳のエンゲージ
    3.7
    たった一人のともだちだったルー。優しかったルーが妊娠して傷ついて死んだ。日の輝く晩、三角山の頂きに集うシュウや冴子さん、カツヤたちで静かに雪の中、ルーの埋葬が始まった。愛情に満ちあふれた家庭を捨てきれず、不良仲間にも入り切れない少女の14歳の心のふるえをみずみずしく描いた青春小説。
  • ちいさな幸福 All Small Things
    3.8
    恋人と過ごした、どんな時間が1番心に残ってる? デートといってもひとそれぞれ。中学生だった頃の帰り道、地味なパートナーとの淡々としたひととき、年上の女性を追っていったギリシャ旅行……ていねいに紡ぎ出された12の恋模様。読者100人のアンケートによる「最も好きなデート」の実態も収録した短篇集。
  • 人間失格 アニメカバー版
    4.0
    1巻308円 (税込)
    ≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫ 無頼の生活に明け暮れた太宰自身の苦悩を描く内的自叙伝であり、太宰文学の代表作である「人間失格」と、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の由来にもなった「桜桃」を収録。 <シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
  • 悪漢刑事
    値引きあり
    3.4
    1~20巻313~379円 (税込)
    「お前、それでもデカか?ヤクザ以下のクズじゃねえか!」犯罪者ややくざを食い物のにし、悪徳の限りを尽くす悪漢刑事・佐脇。執着するのは女。だが、部下の死をきっかけに旧悪が露見した佐脇は負われる身に。関係した女性を利用し、陥れた警察上層部に一矢を報いつつ、部下の死の真相を探る。スリリングなエロチック警察小説の傑作!
  • 牙王物語
    5.0
    北海道・大雪山の峻烈な自然の中で、生をうけた混血犬・キバは、渓流で死に瀕したところを牧場主の娘・早苗に救われ、牧場で育てられる。キバの屈強ぶりを見込んだ猟師が、殺人熊・ゴンを倒すための猟犬としてもらい受けたが、キバの血にひそむ野性は、彼を再び山深く逃亡させた。動物文学の第一人者が描く感動の名作。
  • ロコ! 思うままに
    3.9
    絶対的に君臨する父親によってお化け屋敷に閉じこめられている少年・ロコ。独りぼっちの彼が美しい一人の少女と出会う……ほろ苦い衝動が初めてロコを突き動かす! 泣ける表題作他を収めた充実の短編集。
  • おまめごとの島
    4.0
    無駄にイケメンな三十男、高橋秋彦と、恋も結婚も諦めたアラフォーの三輪言問子。どちらも東京での居場所をなくし、ここ小豆島に人生をリセットするためにやってきたが――。家庭から逃げ出したい30代主婦の真奈美や、超絶美少女・遥の出現で平穏な島が大揺れに。軽妙な筆で描かれる、笑いと涙のノンストップ家族小説。
  • 感応連鎖
    3.7
    母親が自分に寄せる夢を体に溜め込み肥満化した節子。他人の秘め事を言い当てられるがゆえに高慢で孤独な絵理香。周囲の期待に応え続ける美貌の由季子。膨らんだ自意識は、彼女たちを苦しませるだけではない。生きあぐねる女子の生態と心理を辛辣かつユーモラスに描き、痛快極まりないラストへと誘う傑作長編。(講談社文庫)
  • 首を売る死体
    3.0
    秩父郊外の鬼島家。その屋敷跡で、右手に首をぶら下げた死体が発見された。調査した結果、なんと胴体と首は別人だった。数日後、新聞社に「怨みの首一つ一億円也」の怪文と女性の髪が、首屋の名前で送られてきた。この一帯を牛耳る政治家の下にも同じものが……。犯人の狙いは何か? 猟奇殺人の謎を巡る、本格的推理小説。
  • 闘った人びと ベトナム戦争を過ぎて
    -
    長い戦争を闘い抜いた人びとの想像を絶する体験。渾身の力作レポート。写真家の魂がベトナム戦争の真の姿に迫る! ――超大国アメリカを倒した、アジアの小国のふしぎな力とは? ベトナム戦争の真実を求めて、気鋭のフォトジャーナリストが初めてとらえた沈黙せる民の衝撃の証言。暮しの中で知恵を絞りながら長い戦争を闘い抜いた人びと、その体験を初めて肉声としてとらえた衝撃のレポート。 ◎「ベトナムの人口約五千万人のうち、ほとんどの民衆があの戦争を各々の立場で闘った。(中略)そういう一人一人の強い意思と知恵の結晶が超大国の近代兵器をしのいだのである」<本書より>
  • 葦の浮船 新装版
    3.4
    R大学の史学科に教員として勤める小関は、大学内での処世術にも長けた同僚の折戸に、強い嫉妬心を抱いていた。 学問のうえでも差を付けられた小関だったが、ついに妻までもが折戸に奪われてしまう……。 大学内の派閥争いを軸に男女の愛憎を描いた、松本清張の傑作長編。
  • おやつストーリー
    4.0
    究極のスウィート・メモリー、美味しく懐かしいお菓子大コラム! きっとあなたも好きだった、嬉し懐かし美味しいお菓子。泉麻人が甘味に挑戦します! ――セブン‐イレブンやニコマート、あるいは町のお菓子やさんの戸を開けた瞬間、遠足の前の日みたく、胸がワクワクときめいてしまう。そんな気持ちを忘れないすべての人に捧げる、嬉し懐かし、とっても美味しいお菓子大コラム。ミルキー、つくんこ、おっとっと……etc.。いっぱい詰まった、究極のスウィート・メモリー。
  • たたかう天気予報
    4.3
    1巻704円 (税込)
    ついに出た!火浦功の腹を抱えてトコトン笑える小説集「たたかう天気予報」がコレだ。一度読み出した者は、最後の最後まで涙を流して笑い続けるという、恐怖笑説でもりだくさん。
  • 丸太の鷹
    4.5
    1巻704円 (税込)
    下北沢探偵公司の辰吉さんが、銀次と絵里ちゃんを従え、難解を通り越え不条理の域に達してしまった事件を追っかけて、白昼の団地へ夜の巷へ、はたまたインド、香港へ――。さらには、未収録の傑作短編を三つも加えて、生きててよかった二重丸の1冊です。
  • やがて海へと届く
    値引きあり
    3.8
    すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。
  • 芥川賞ぜんぶ読む
    値引きあり
    3.3
    1巻990円 (税込)
    文学好き、カルチャー好きに贈る絶対保存版。話題となった『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』の著者・菊池良による最新作。もとはWebメディアで2018年に始まった連載ですが、著者はこの連載のために勤めていた会社を辞めるほど熱を入れて執筆。漫画をまじえながらマニアックに、作家、作品、選考についてまとめています。芥川賞を通じて文学史が学べ、当時の世相も振り返ることができる一冊です。
  • P+D BOOKS 岸辺のアルバム
    5.0
    1巻990円 (税込)
    昭和ホームドラマの金字塔、その原作小説。 1977年夏にTBS系列で放送され、「辛口ホームドラマ」として放送史に燦然と輝く名作。その原作小説は1976~77年にかけて東京新聞ほかで連載された。 高度成長期の大企業に勤めるモーレツサラリーマンの夫・田島謙作。傍目には恵まれた貞淑な妻・則子。才気煥発な女子大生の娘・律子と気弱な高校三年生の息子・繁。一見すると、郊外の戸建て住宅に暮らす幸福そうな一家が、ある1本の電話から破綻に向かって走り出す。主婦の浮気、レイプなど当時は斬新なテーマを意欲的に描いた、脚本家・山田太一の代表作。
  • 若い樹々
    -
    快活で美しい立花理々子には、父がない。中学を卒業すると、東京に出て働きながら夜間高校に学ぼうと決心する。上京した彼女はお手伝いさん勤めをするが、慣れない環境で身も心も疲れていった。そういう理々子の心の支えになるのが、洗濯屋のご用聞きをしている戦災孤児の橘悟くん。周囲の無理解と蔑視に傷つき、また悩みながら、しかし希望をもって彼等は生きる……。幸せを願い、明日をさして伸びゆく若い樹々のような若者たち。働く人たちの愛と生活を暖かく描いて定評ある壺井文学の名作長篇。大映映画化。若い世代に贈る話題の1冊。
  • ネタ元
    3.6
    事件記者とそのネタ元。騙し合い、ときに共闘するその特別な関係が、日本の歴史を作り続けた。時代をえぐる著者渾身の短編集!
  • エリートの転身
    3.6
    1巻715円 (税込)
    部下の不祥事の責任を取って退職した証券マンは、チョコレート職人への転身を目指し単身スイスで修業を始める(『エリートの転身』)。派閥争いに巻き込まれ、些細な理由で会社上層部から懲戒解雇にすると脅されたサラリーマンが、重役と刺し違える覚悟で会社に闘いを挑む(『エリートの反乱』)。転機を迎えたサラリーマンの生き方を、厳しくも温かい眼差しで描いた珠玉の4編。組織で働く全ての人たちへの応援歌。文庫化にあたり、著者による後日談を含むあとがき解説を収録。
  • 最低。
    3.5
    元AV女優の母親を憎む少女・あやこ。家族に黙って活動を続ける人気AV女優・彩乃。愛する男とともに上京したススキノの女・桃子。夫のAVを見て応募した妻・美穂。四人の女優を巡る連作短編小説。
  • 八咫烏シリーズ外伝 さわべりのきじん
    4.8
    山神さまによって開かれたと伝えられる世界・山内を舞台にしたファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝。今回の主人公は少年時代の澄尾。 八咫烏の一族の長、金烏の治める山内で母とふたりで暮らす澄尾。宗家近衛の元で働く山内衆の養成所「勁草院」に推薦されるが、病身の母を気遣い申し出を断っていた。そんな時、澄尾はある貴人と出会う。
  • 川っぺりムコリッタ
    値引きあり
    4.2
    川べりに建つハイツムコリッタ。家族も生き甲斐もなく、ひとりで生きたいと思っていたはずの「僕」は、図々しくて、おせっかいで、ダメ人間で、落ちこぼれで、繊細で、あたたかくて、人間らしい、このアパートの住人たちに囲まれ、少しずつ「ささやかなシアワセ」に気づいていく――。 大ヒット映画「彼らが本気で編むときは、」「かもめ食堂」の監督が贈る、新しい「つながり」の物語。 荻上直子監督最新作・映画『川っぺりムコリッタ』、2021年全国公開予定。
  • 父と私の桜尾通り商店街
    3.5
    店を畳む決意をしたパン屋の父と私。引退後の計画も立てていたのに、最後の営業が予想外の評判を呼んでしまい――。日常から外れていく不穏とユーモア。今村ワールド全開の作品集!
  • 坂口安吾3冊セット 『黒田如水』『織田信長』『堕落論』
    -
    1巻1,320円 (税込)
    昭和初期「無頼派」の代表的作家として活躍した坂口安吾。 数多くの作品を発表した彼の作品の中から、 歴史小説2作、そして戦後の日本人の価値観を変えた名作『堕落論』を 一冊にまとめたお得なセット本が登場。 【収録作品】 ◆黒田如水 戦国時代屈指の知将「黒田如水」。 戦国という壮絶な時代に生きた彼の生き様を、 歴史書を基にした詳細な時代描写で生き生きと描いた作品。 ◆織田信長 天下取りに王手をかけようとする壮年期の信長と松永弾正、斎藤道三の3悪党。特に、信長と松永弾正との間の奇妙な友情ともいうべき関係には、なれあいがなく、理屈ではない男の意気が漂う。一度ではなく、何度も読み返し、著者の信長をはじめとする登場人物への深い洞察を味わいたい作品。 ◆堕落論 人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。 ――混迷した終戦後の社会において、虚飾を捨て、現実をあるがままの姿で受け入れ、人間本来の姿に徹すべきなのである。 人間の本質を鋭く突いた、現代においても、否、今だからこそ読んでおきたい作品。
  • 津和野の殺人者
    3.0
    事件は、萩・津和野ツアーに参加した花谷有子の弟が、宿泊先のホテル火災に巻きこまれたことに始まる。そしてツアー仲間のOLが、入院中の病室で犯され、墜落死する。犯人を示す血液型は、AとBの二つ。容疑者は、ツアーの4人の男性。その中で真相に気づいた弟が、「五一五五」の謎の言葉を残して、殺された!
  • 七色の海
    -
    どのように生きても、この世の生は哀しい。外国を舞台に描いた、曽野文学の珠玉作12編。海外に取材した様々な人生の真実を描く――花は誰のためにも咲く。春はどこにでも来る。それだけを、私は信じていられるのだ……。どうしようもない非情な現実の前で右往左往する、人間という小さな存在。生のはかなさ、滑稽さの認識に立ち、外国を舞台にした、多種多様な人生の真実をみつめる、柔軟で暖かいまなざし。曽野文学の珠玉作12編を収録。
  • 桜の夢
    続巻入荷
    3.0
    1~4巻330円 (税込)
    一人の語り手によって語られていく、いろいろな恋の物語。表題作「桜の夢」は、桜の夢に導かれた春日の君が、気持ちがよく春の野辺にて寝てしまいます。目が覚めてみると、突然目の前に美しい女が現われ……。他「花橘の香り」「真珠の野」の二編を収録。
  • 雪に埋もれていた物語
    -
    夫婦・親子などの関係の中に、さりげなく気高い人間の生き方を探求する傑作短編の数々。さりげなく輝かしい生き方を探る名作集――金沢の旧家へ、子連れで後妻に入った雛子。「よく出来た奥さん」の評判を得ている彼女に、一夜、晩餐のもてなしを受けた「私」は、他日、意外にも彼女の隠された顔を、実の息子から知らされる、という表題作。他に、「音戸の瀬戸」「初めての旅」「泥川の杭」「藤」など、男と女、夫と妻、親と子などの、人間関係を描いた10編を収録。
  • 恋愛中毒
    4.0
    もう神様にお願いするのはやめよう。――どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。
  • 彼のオートバイ、彼女の島
    完結
    3.0
    全1巻275円 (税込)
    夏と、島と、オートバイ。 退屈を知らない日々のためには、 まずその3つが必要だ。 一度目は高原の道で。二度目は共同浴場で。 偶然の出会いが2度あった「彼女」は、 もう無関係な他人ではない。 仕事や悩みが毎日の多くの時間を占めてしまったとしても ひとたびオートバイに乗り、歓びを分かち合う人が隣にいて 風が、道が、光が、山々が、自分と一体になってしまえば もはやそこに退屈の入り込む隙間はない。 夏という時間、島の時間を生きる彼ら彼女らは 限りなく自由だ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 黒いニットのタイ
    4.0
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】喋ることが中心なら、食べ物はフライドポテトだけで十分。 ライターの西野晴彦は、ビーンという空豆を模したようなカウンターのある、バーのような、しかしそうではない店のオーナーで出版社も持っている米沢光太郎から、小説を書かないかと誘われています。ビーンで彼に付いた吉川久美子もまた、米沢から誘われて、この店で働き、この後は米沢の出版社に勤めることになると言います。西野が久美子に渡す黒いニットのタイに合わせるシャツの色、フライドポテトに付けるソースの色、コーヒーの色、スパムと目玉焼きの色、西野が目にする色彩が、BLTサンドのイメージとなってひとつの物語が生まれます。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 掏摸
    3.6
    東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」――運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは……。その男、悪を超えた悪――絶対悪VS天才スリ師の戦いが、いま、始まる!!

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  • ステーシーズ 少女再殺全談
    4.0
    近未来、いかなる存在の意志によるものか? 15歳から17歳までの少女たちが突然、世界中で狂死を始めた。少女の屍は立ち上がり、人肉を求めてさすらう無数の大群と化す。屍少女“ステーシー”殲滅のために完全武装の再殺部隊が組織されるが、戦いは血まみれ、泥沼の様相を呈し、涙は枯れ、心は凍りついていく……。大槻ケンヂの音楽も含めた全作品の中でも、最も狂気性に満ちた名作に、外伝2編を加えた完全決定版。
  • リーチ先生
    4.4
    1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く感動のアート小説。第36回新田次郎文学賞受賞作。
  • アサッテ君(1)偉大なる家族の巻
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶妙のユーモアでサラリーマン家庭を描く!――家族を愛し、もちろん仕事もそれなりに愛している我らが良き隣人アサッテ君。御同輩と同様に、気楽そうに見えてもけっこうタイヘンな毎日を過ごしております。平凡なサラリーマン一家をとりまく平凡な日常を、絶妙のユーモアで描きながら大庶民の本質を鋭く浮かびあがらせる東海林さだおの傑作4コマ第1弾。
  • 絵のない絵本
    4.0
    無邪気な者への共感、貧しさへの熱き同情、湖に漂う白鳥に托す詩情…。そっと月が話してくれた33の話。音楽がきこえてくるようなロマンティシズムに薫る、巨峰アンデルセンの、絵にも似た詩的散文――無邪気なもの、貧しいものへの熱い共感と、湖に漂う白鳥の孤影に託された詩情。ローマの廃墟から中国の寺院にまで及ぶ、そっと月が話してくれた三十三夜のおはなしは、憧れを懐くもののよろこびと悲しみを奏でて、豊かな詩的アラベスクをなす。新訳で贈る、北欧風ロマンティシズムの香り高い「絵画詩」とも言える名作。
  • オホーツク殺人ルート
    4.0
    北海道と伊豆で女性が怪死! 新機軸の野心作――北海道の観光地めぐりだけ、という好条件のアルバイトに、狂喜した女子大生ふたり。存分に旅を楽しんだあと、彼女らは別行動をとる。ところが直後、ひとりはサロマ湖畔の砂丘に埋められた! 同じ頃、伊豆下田では、女性作詞家の死体が発見された。2つの事件の背後に浮かんだ人物とは? 新境地をひらいた、トラベル・ミステリーの傑作。
  • 買占め
    -
    山協証券営業部長の美川道三は、熱海の旅館業者・大林、山県たちと組んで、北千住に工場をもつ東部ゴムの株の買い集めに狂奔した――。減配をうわさされるような業績のふるわない不良会社の株を、なぜ、美川たち一派は買いまくっていったのであろうか……。地下鉄工事にからむ工場買収で、33億円という大金が手に入るという情報をひそかににぎった大林たちが、東部ゴム乗っ取りのための株集めの先鋒として、美川をもひきこんだのであったが……。資本主義の裏側に仕組まれた巨大企業の利潤追求のカラクリに敢然と挑戦する、一匹狼の物語を巧みに描く野心的長編。
  • 影を裁く日
    5.0
    その日、外務省のキャリア組は震え上がった。TOKIOサミットが終了した晩、ホテル・ニューオークラで開かれていたパーティーの会場から、朝倉外務省欧州局長の姿が忽然と消えた。ほどなく、死体が中庭の池に浮かんだ。元外交官の著者が、一見はなやかな外務省内部に秘められた、キャリアとノンキャリアの確執、権力の腐敗を描き、人間性の本質に迫る傑作ミステリー。
  • 兜町狼
    -
    三条銀行の頭取・高藤喜七郎は、財閥解体政策によって統制を失っている旧三条財閥を、銀行の主導権の下に復活させることを悲願としている。しかし、三条不動産社長・田淵英造は、高藤に対抗し、不動産の主導権による三条系列再編成を画策する。一方、もと証券取引所守衛・山沢新二郎は、某外国人と組み、三条不動産株の買占め、乗っ取り、さらには東京のド真中・日本橋の租界化を企む。買占めの情報は「とり屋」の栗山に嗅ぎつけられ、事件は影の主役、保守政党政調会長の登場をよぶ。欲望の町・兜町を舞台に、利権を追って浮沈する人間の相をダイナミックに描く長編ロマン!
  • 脱出
    4.3
    ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から、一人の男を刺殺してしまった混血児・岡田サチオ。夜の新宿を逃げまわる彼に、救いの手を伸べてきた4人の若者がいた。週刊誌記者、学生、歌手志望の男、ゴーゴーガール。彼らはサチオの渡航を助けようとするが、真意は何なのか? 息詰まる迫力で展開される、サスペンス劇の会心作。
  • 南紀殺人ルート
    3.5
    奇妙な連続殺人に挑んだ十津川警部の執念! ――和歌山駅前のホテルで弁護士が、そして串本の海中展望塔で仲間の会社社長が、続いて殺された。彼らは、グループで悪徳詐欺をはたらいていたらしい。次の殺人を予期する捜査当局をあざ笑うかのように、第3の殺人現場は、伊勢線の無人駅だった。容疑者の鉄壁のアリバイに挑む十津川警部らの執念は? 著者会心の長編トラベル・ミステリー。
  • ハート型の胸毛が熱い
    -
    1巻330円 (税込)
    ◆ハート型の胸毛が熱い 桔平は、母親である杏子にも父親である俊明にも似ていない。 それどころか、それぞれの親戚筋まで調べてみても桔平に似ている者はいなかった。 両親とも産院での取り違えを疑い、桔平自身ももらわれっ子なのではないかと疑念を抱く。 桔平はその思いを打ち消すかのように音楽へのめり込んでいく。 社会人になってからもバンド活動を続けていたが、バンドメンバーのひとりである清治が自殺未遂で入院したという。 清治を立ち直らせるにはどうしたらいいのか。 そこに桔平の妹である美鈴が飛び込んできて、事態は急展開に……。 ◆ダメ男と医者、どっちがいいって? 住宅街の一角にある何の変哲もないマンション。 そこに引っ越してきたのは、都内の商社でOLをしている小川風香だった。 風香の左隣には医者の沢田が、右隣には子持ちの金城が住んでいる。 ハンサムで紳士的な沢田に惹かれる風香。 一方で、金城は悪人ではないものの、最初から嫌味な男だった。 だが、金城の長男である直樹と話したことがきっかけで金城への気持ちも変化していき……。 ◆笛吹き 昔は賑わっていた町も、今では見る影もない。 そんな町にも、かつての賑わいを思い出させるものがひとつだけ残っていた。 それが町にある電子部品の製造業者のブラスバンド。 角田純子は笛吹きとして、そのブラスバンドでフルートを吹いている。 だが、そのブラスバンドが不況で切られるという。 ブラスバンドのリーダーである牧田は社長に直談判したが、結果は変わらなかった。 そこで牧田は会社を立ち上げると言い出し……。
  • 室町抄
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    酒色に溺れ政治に無力な足利将軍と、奔放に御台政治を貫く日野富子を活写。義政夫人の威力に破れた男たちの声――何もしない文人将軍・足利義政に嫁いだ日野富子が、天性の資質で幕府を牛耳り、応仁の乱を切り抜けて、強大な御台政治を貫く面白さ。酒色に溺れ、滅んでいった、足利家の男たちの文化の素晴しさ。権勢の近くにうごめく武将たちの、凄絶な闘い。富子を中心に、刺激と活気にみちた室町時代を縦横に描く、傑作小説。一族の野望をになって足利家に送りこまれ、室町幕府に権勢をふるった日野富子の生涯。美しく、わがままで、強い女の魅力とその時代。
  • 遊戯の報酬
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    耐性皮革研究所という名の奇怪な洋館には、ときどき上流階級とおぼしき数人の客がやってきた。館の主人は、美貌の女性である。が、ある日、欧風のサロンにも見えたこの邸で、殺人事件がおきる。しかも、被害者は志村千恵――女主人であった。千恵の弟・達夫は、姉の死に不審を抱く。彼は、自分の学資を出すためにコールガールまでしていた、姉の過去を知っていたのだ。何かが隠されている! 達夫の調査は、次々に洋館の正体を暴いてゆく。耐性皮革研究所は、実は皮具を用いて、サディストやマゾヒストが快楽をむさぼる隠れみのだった。そして、姉の本当の死因とは……。

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