火花

火花

小説・文芸
509円 (税込)

2pt

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NHKでドラマ放送スタート!(出演・林遣都、波岡一喜、門脇麦)
第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。
受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。

売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。
神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。
笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
第一五三回芥川賞を受賞し、累計発行部数283万部を誇る傑作が待望の文庫化!

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火花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分が大学生だったころを思い出しました。
    その時尊敬していた先輩は人間的に立派な人ではありませんでした。留年を重ね、破天荒で、女と金にだらしない。でもなぜか引力があって、輝いてみえたものです。私もこの人のように自由に生きたいと思っていました。

    歳をとり、価値観が少しずつ変わっていき、私は人として成長しました。
    言い換えれば常識やモラルに修正されつまらなくなりました。
    でも久しぶりに会った先輩はそのままなんですよ。歳取って、おっさんの見た目なのに、言ってることもかわらない。
    それを見た時の、羨望と軽蔑と自己嫌悪なんかがぐちゃぐちゃになった物悲しい感覚。本作を読んで鮮明に思い出しました。

    難しい言葉を使わず、簡潔だけど、鮮明に浮かぶ情景があります。
    会話劇のライトさに純文学の詩的なフレーズが挟まり、上手く間が取れていて独特の拍の音楽を聴いているみたいでした。
    ふわりふわりとした話なんですが、時折ギュッと締めてくるような切ない感覚がなんともいえない。
    独特な文体だと思います。

    芥川龍之介への手紙というエッセイもめちゃくちゃ好きです。

    純朴で優しい、でもどこか冷えている感じ。その温度差が心地よい小説でした。

    デカ過ぎる金魚、小さ過ぎる鯉。

    0
    2026年10月09日

    Posted by ブクログ

    久々の小説!没入して読んだ。
    後半は泣けて泣けて、芸人さん大好き、いつも笑いに助けられてる人間としては、もうたまらなかった。
    楽しく苦しく、人間の感情の複雑さと単純さと、言葉の世界に入り込める楽しさを思い出させてくれた。
    又吉先生ありがとう。

    0
    2026年10月08日

    Posted by ブクログ

    この話題作から、もう10年近く経っていることにまず驚き。
    今回はAudibleで。
    朗読は、なんと堤真一さん。これが本当に素晴らしくて、すっかり物語の中へ。もう一度聴きたいと思うほど。
    小説を聴いているというより、上質なラジオドラマを聴いているような感覚。
    何度も笑って、ときには胸が苦しくなるような場面も。
    吉祥寺は以前の職場があった場所なので、街の描写が出てくるたびに、ありありと浮かぶ情景。
    「ああ、あの階段を下りてるのね」「あの太鼓の人なの?」なんて、頭の中に実際の吉祥寺の風景を重ねながら。
    (ちなみに私、吉祥寺で又吉さんご本人を見かけたこともあります)
    お笑いにすべてを献げるような情熱。
    思うようにならない苛立ち。
    徳永と神谷の、なんとも言えない関係性。
    いつの間にか、すっかり感情移入。
    そしてラスト。
    それまで胸を締めつけられるような気持ちで聴いていたのに、最後は「ええっ!?」という、なんとも不思議な気持ちに。

    でも、これもまた「お笑いバカ」ということなのか。
    いや、これこそ神谷さんなのか。
    もう最後には、なんだか笑えてしまいました。
    面白かった。
    今さらながら、話題になった理由に納得の一冊。
    そして今さらながら、ドラマも映画も観てみたい。
    あの徳永と神谷が映像ではどう描かれているのか、ちょっと楽しみ。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    読み終わりホヤホヤではないから、少しぼやけた感想になる。

    私は物心がつく前どころか、まだたくさんの言葉を操ることすらままならない5歳のときから、母親の趣味であるお笑いを見るために、たくさんの劇場を回った。

    人と交流することは満更でもなかったが、幼すぎる私にとって、マイクに向かって言葉だけでお客さんからリアクションを引き出す芸人さんの姿は、不思議に見えた。

    かなり偏りはあったけれど、欠かすことなくお笑いを摂取し続けていたある時、見えるようになってしまった。

    頭を絞って考えたネタを披露しても、笑いが起こらないまま舞台裏にはけていく芸人さんの姿。

    かと思えば、お見送りのときには平然としている姿。

    また別の、小さな箱でのLIVEでは、同じ芸人さんから暴露される。自分の理想と現実とのギャップに耐えきれず、追い詰められていく姿。

    私は、これをずっと見てきた。

    この小説には、芸人さん、といっても主な活動の場がテレビではない芸人さんたち。

    そんな人たちのマニュアルのようなリアルが描かれている気がする。

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    約10年前に購入して、ずーっと積んだままだったが、読んでみたら面白い!読みながらニヤニヤしちゃう。ブハッて笑っちゃったりもする。
    公衆がいる場では読まない方が良いかも。
    ウケる、だけではなく、大人になる前の悲喜交々に少し切なくなりつつも、笑いがある。
    素敵なお話し、というか文章でした。
    10年も読まずにいたのが勿体なかった…!

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    映画版も楽しく観たが、小説の方が無駄がなく良い。そして彼の創作に対する態度や姿勢はいつも私を安堵させるものがある。

    0
    2026年08月29日

    購入済み

    びっくり

    警察ものの小説ばかり読み漁っており、気分転換にと本書を購入。当初は期待していなかったが、良い意味で裏切られた。
    主人公の心情、描写、構成も優れていると思う。

    0
    2020年04月04日

    購入済み

    話題になった作品

    火花は芸人のピースというコンビの又吉さんが書いた小説で芥川賞も受賞し一昨年話題となった作品。主人公は芸人であり、尊敬する先輩との物語となっている。人間の感情をかなり細かく表現していて、読みながら自分が持っている普段は人に恥ずかしくて言えない感情と重ね合わせられとても面白かった。あー、こういうの分かるという感じ。繊細な心の人に是非読んでほしい作品。きっと共感できることや、こうゆう風に考えてしまうのは自分だけではないのかと安心できると思う。本読むスピードが遅い自分も夢中になってしまいあっという間に読み終えてしまった。また又吉さんの書く作品を読んでみたい。

    0
    2017年04月22日

    Posted by ブクログ

    面白かった
    クスッと笑えたり、恋愛模様で胸が痛くなったり、最後の漫才で涙したり…
    神谷は最後まで掴みきれないキャラクターだったけど、徳永にとってはどうしようもなく魅力的なんだろうな

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    この話にに登場する主人公の先輩の神谷は、
    世間一般の基準で見れば、いわゆる「クズ」と言われる人に分類されてしまうキャラクターかもしれません。

    しかし彼には、人間らしい強烈なエネルギーと、楽観の中に潜む達観した視点があると思いました。
    もしもここが資本主義の世の中でなければ、彼は誰よりも頼もしく、人間として深く信頼できる存在だと思います。

    この作品を通して、お笑い芸人が生み出す「笑い」の裏には、その光と同じ分だけ、水面下に暗く重い事象が隠れているのだと考えさせられた面白い視点ができました。

    0
    2026年10月03日

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