【感想・ネタバレ】火花のレビュー

あらすじ

NHKでドラマ放送スタート!(出演・林遣都、波岡一喜、門脇麦)
第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。
受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。

売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。
神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。
笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
第一五三回芥川賞を受賞し、累計発行部数283万部を誇る傑作が待望の文庫化!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

神谷さんと徳永の掛け合いで笑った。
挑戦をし続けている人はかっこいい。
自分を持っている人はかっこいい。
オリジナルでありたい。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

本当に面白かった。読んで良かった。
お笑いの世界は厳しくて泥臭いと思った。
身近にお笑い芸人を目指す人がいたが、こんな世界であることをもっと早く知りたかった。
そうしたらもっと理解してあげられたのにと思う。

徳永と神谷はお互いに無い感性や考えを持っている。だから惹かれあったのだと思う。
想像も出来ないほどの覚悟を持って、売れるかも分からない中、表現を続ける。
2人の生き方はかっこいい。

人に見せるものである以上、世間と切り離すことが出来ないし、面白さだけで表現をしてはいけない。
私たちは常にルールの中で生きていて、その中で何をするのか、考えなければならないのだと思う。
お笑いは特にその難しさが現れる部分だと思った。

自分の生き方についても考えさせられた。
私はこれでいいんだろうか。もっとやりたいことに全力を注いでみてもいいんじゃないか。何度でも読み返したい、心を震わせてくれる小説だった。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

純真で不自由な男と、彼を師匠と仰ぐ男の、売れない芸人達が生きる人生の話。
お笑いの舞台や、仕事の話をするものだと勝手に想像していたが、どちらかというと何気ない日常から主人公が得たもの、失ったものを描いていた。

ベンチに引き戻されるくだりはベタなのに、笑ってはいけないのに、描写のうまさと不意を突かれた驚きで、声に出して笑った。
ラストの違和感のところは流石にやりすぎだけど、素朴で純粋な気持ちが、見る人によっては差別になることに気付かされる。何気ない会話でも気にするのに、世界に向けて発信する芸人さんは難しいだろうなあ。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ずっと気になってはいたものの、何となく難しそうなイメージで読まず嫌いしていた
こんなに面白いと思わなかった。泣いた

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

おもしろかった
又吉の本難しいんかなと思ってたけど全然そんなことなかった。
芸人の話をずっと聞いてるみたいに読める本で楽しかった。
舞台に立って自分の考えたことをいう苦悩は計り知れへん、舞台に立ったものだけがわかる
かっこええわ芸人

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

日中は過ごしやすく、夜になると肌寒さを感じはじめる季節に読みたくなる本です。

この作品を読むと、自分の軸を持つことの大切さと、それを貫き通す難しさを再確認させてくれます。
自分軸を守るために他人の目を気にしてそれなりの成功を果たした主人公と、自分軸を守り抜いたために社会的な成功を果たせなかった先輩
両者の気持ちがわかるからこそ、痛快で切なく、何回読んでも心に響く作品です。

大学生の時に当該作品に出会い、今は社会人一年目なので、影響を受けやすいのかもしれません。

この作品を私の文章力で評価するのも大変烏滸がましいので、機会があれば一度手に取っていただきたいです。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

若手芸人の主人公・徳永は、先輩芸人である神谷と電撃的な出会いをして、師匠と呼び慕うようになる。神谷は生粋の"芸人"だった。

「面白い」というのは感覚なので、受け手の趣味嗜好や価値観やらに左右されて、明確な正解というのがないと思う。そう考えると、人を笑わせるというのがどれだけ難しいことか。
神谷の「面白さ」を、世間の多くの者は受け入れなかった。認められないものは、淘汰されていく。
どんどん落ちぶれていく様が痛々しく描かれる。
それでも神谷は自分が面白いということをただ信じていた。というより、それしか知らないのだとも思う。芸人として生まれ、芸人として生きていく。悲しいほど健気に。
時が経ち、芸人の道を諦めて不動産の仕事に就いていた徳永の元に神谷から電話が来る。
久しぶりに会った神谷は、今も変わらなかった。
愛しいほどに、純粋に生きていた。
生きている限りバッドエンドはない。

近年では特にM-1などで、芸人のカッコよさがフィーチャーされることが多い。
そこで描かれる"芸人"のカッコよさとはなんだろうかと考える。
ふざけたりおちゃらけたりして一見「カッコいい」とは遠い位置にありそうではあるが、その距離がむしろ哀愁を生んでいるのではないかと感じた。

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2025年11月21日

購入済み

びっくり

警察ものの小説ばかり読み漁っており、気分転換にと本書を購入。当初は期待していなかったが、良い意味で裏切られた。
主人公の心情、描写、構成も優れていると思う。

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2020年04月04日

購入済み

話題になった作品

火花は芸人のピースというコンビの又吉さんが書いた小説で芥川賞も受賞し一昨年話題となった作品。主人公は芸人であり、尊敬する先輩との物語となっている。人間の感情をかなり細かく表現していて、読みながら自分が持っている普段は人に恥ずかしくて言えない感情と重ね合わせられとても面白かった。あー、こういうの分かるという感じ。繊細な心の人に是非読んでほしい作品。きっと共感できることや、こうゆう風に考えてしまうのは自分だけではないのかと安心できると思う。本読むスピードが遅い自分も夢中になってしまいあっという間に読み終えてしまった。また又吉さんの書く作品を読んでみたい。

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2017年04月22日

Posted by ブクログ

「誰かには届いていたのだ。少なくとも誰かにとって、僕たちは漫才師だったのだ。 」みんなに伝わらなくていい。純真な阿呆になって自分を追い求め続ければそれはきっと誰かには届く。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

徳永と神谷が出会い、師弟関係を結ぶところから始まる小説。
徳永が又吉さんと被り、リアルな芸人の世界を垣間見た気持ちになった。
思わず笑ってしまう場面も多々あり、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかも気になりつつ、楽しく読めた。
スポンサーが大金を出した花火のような大きな成果は出せずとも、自分の信念に真っ直ぐいきていく神谷先輩の姿はかっこよかった。実際にそれで社会に溶け込んで生活していくには難しいけど、なかなか出来ることではない。

難しい言葉も出てきたり、深いなぁと感じる文章も沢山あって、流し読みはできないタイプの本。
再読したら更に好きになりそう。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

特に何かを成し遂げたわけでもない。
その人たちの人生を知らない人からしたら
時間の無駄という言葉で片付けられてしまう努力を
ここまで鮮明に書いてくれたのは
芸人の苦労をした人の特権なのか。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤は流し読みしていたら全く意味が入ってこなくて何度も戻って読み返してしまったけど、終盤が最高だった。スパークスの解散前のライブで、言いたいことと逆のことを言ったら伝わりやすくなるみたいな理屈で暴言吐いていくところが本当に感動で目がうるうるした。相方やお客さんに感謝してるけど改まって口にするのが照れくさいからこそ、よく分からない理屈を唱えて伝えたその不器用さが泣かせにきてた。あと、結果が出るか分からないことに時間を費やすことの恐怖、みたいな語りのところ刺さった本当にその通り過ぎて。スパークスは芸人の頂点に立った訳ではなくほんの一瞬だけテレビとか出演したわけだからまさに火花というタイトルが相応しいと感じた。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

なぜ秋は憂鬱な気配を孕んでいるのかと言うことについて、己の見解を熱心に聞かせてくれた。昔は人間も動物と同様に冬を超えるのは命がけだった。多くの生物が冬の間に死んだ。その名残で冬の入り口に対する恐怖があるのだと言う事だった。その説明は理に叶うのかもしれないが、1年を通して慢性的に憂鬱な状態である。僕は話の導入部分からうまく入っていくことができなかった。

路上で漫然と無表情で謎の楽器を演奏するお兄さん
「ちゃんとやれや!」
「お前に言うとんねん!」
「お前がやってんのは表現やろ。家で誰にも見られへんようにやってるんやったらそれでええねん。でも外でやろうと思ったんやろ?俺はそんな楽器初めて見た。めっちゃかっこいいと思った。だからどんな音がすんのか聴きたかったんや。せやのに、なんで、そんな意地悪すんねん。聴かせろや!」

「美しい世界を、鮮やかな世界をいかに台無しにするかが肝心なんや」
そうすれば、おのずと現実を超越した圧倒的に美しい世界があらわれる



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2025年11月04日

Posted by ブクログ

表現が非常に好きだった。
自身の正義と社会の正義。みんな悪気なく人を傷つけあっている。人って難しいなぁ。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

組んでる相方が違っていたら?一緒にいた女性がもし違っていたら?生まれる時代が違っていたら?様々な偶然や要素が重なりぶつかりあってその時代のスターは輝きを得るのだろう。その陰にもまた本作に出てくる芸人のように全力でぶつかり火花を散らし刹那的な輝きを放ち消えていく者たちがいる。又吉さんだから書ける下積み芸人の苦悩やクスッと笑える言葉が散りばめられていて読んでて楽しかったし、苦難を乗り越えて成功というよくある美談ではなく妙にリアルで悲哀に満ちたストーリーに心動かされた。
まさか豊胸オチがあるとは思わなかった笑

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。

芸人の師弟関係のかっこよさやダサさが、詰まっていた。神谷の芸人はずっと芸人で、1度でも舞台に立った物は他のものに影響を与えて、それがトップの人にも繋がるというのが共感できた。

最後のオチがなんとも言えない哀しい気持ちになり、芸人の狂気を感じた。

この作品が実写で、どのような作品になっているのか興味が出てきたため、いつか映画を見てみたいと思う。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

又吉さんの「ライブのノリがわからない」ネタが個人的に刺さりまくったので、この本が気になり、今更ながら読んでみました。最初はなかなか世界に入り込めなかったのですが、ラストで徳永・神谷さんの人生の蓄積が一気に頭に流れ込んできました。神谷さんのような自分の中の正義を貫く生き方は、自分には到底真似できそうにもなくて、かっこよかったです。無駄な挑戦、無駄な人生はないと言ってもらえて、背中を押してもらえました。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

すごく良かった
主人公と先輩の関係、周囲の人間色々なことがしっかり書かれて芸人さんが書いてると思えないくらいよく出来てました。
芸人さんの葛藤とか社会的地位とか人間関係とか色々なことが書かれていて学びにもなったし物語としてもすごく面白いものでした。
次の作品も読もうかなぁ

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

火花
2025.09.30


「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?ほんで、反対に新しいものを端から否定すると、技術アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるものだけをよしとするとバランス大会になり下がってしまわへんか?」

一つだけの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでまうねん。

この言葉は神谷のお笑いに対する根幹を示すものであるが、確かに今の日本はなんでもある一つの基準で評価することが多いなと感じる点で納得した。『共感は阿呆でもわかるから依存しやすい感覚だけど創作に携わる人はどこかで卒業しなくてはならない』という内容の言葉も同様に納得させられた。
又吉さんの深い考えと、それを繊細に書き表す能力がすごく素敵だなと思った。


芸人さんが自分の突き進んだ道でおのおのの良さをたとえ認められなくとも生きていく姿がバチバチと散っていく火花と重なった。火花というタイトルは素敵だなあと。火花は一瞬で儚いけれどその一瞬はものすごく熱い、それが芸人さんらしいなと感じた。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

思ったより面白かった。
普通の何気ない会話自体が面白いし、会話の中に含まれてる常識とかをあえて文字にしてる感じがとってもよかった。
関西弁なのもすごくよい。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

とにかく、とにかく、優しい小説。
こんなにやさしさだけをこれでもかと詰め込んだ小説って今どき珍しい。著者は太宰治が好きと公言しているが、どちらかというと志賀直哉の正当な後継者なのではないだろうか。
読み終わったら、じんわりと身体が芯から温まる、そんな優しい素敵な小説。
著者は「人を赦すこと」に慣れた優しい人なんだろうなぁ。
この人は、とにかく「赦す方法」を小説によって提示していくことを、小説家としてライフワークにしていくんだろうか?今後が楽しみだし、他の著作も読んでみたいと思った。
人間のエグい部分を痛快に言語化した小説が近年の流行りだけど、この作品は真っ向からその対極に位置している作品。
世の中や人間に疲れたら、又吉直樹の小説を読んで「まぁ世の中も人間もそんな悪いもんちゃうで。おもろいとこもあるやん」って慰めてもらおう。

この優しいままで、ずっといてほしいな。
結構なお手前で。優しさをありがとう。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

心がいっぱいになった
読んでていろんな感情になったのにろくな感想も書けない自分に失望
人生をこんなふうに誰かに読んでもらいたいなとは思った

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2025年09月27日

購入済み

芥川賞受賞作だったので。

お笑い芸人、漫才師のお話です。作中に登場するのは又吉さんそのまま当てはめて読みました。日常の様子を小説にした内容ですか、ある登場人物のおかげで、平凡から、非凡で常識外れな世界が見れました。ラストは意外な展開とまだ続きがあると思わせる文で、女性が読むと、男性の友人関係のサッパリさに、やや物足りなさを感じます。

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2021年02月24日

購入済み

宿命

想像していたよりもずっと繊細で,苦しくて,衝撃的。
自伝ではないものの,又吉さんの人間性がにじみ出ていた。
命を削って心を削って人を笑わせる,人に笑われる仕事。
生まれてから死ぬまで,まわりの人を笑顔にし続ける宿命。

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2020年07月04日

購入済み

人間描写が鮮明で実生活と重なる

実際に会話として噛み合っていない掛け合いすら笑いとなる芸人の世界感を感じることが出来、自由な発想を持って生きて良いのだと改めて思わせられる作品でした。誰もが実生活で経験する人間描写が鮮明でイメージしやすく想像を搔き立てられました。

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2019年12月26日

ネタバレ 購入済み

1日で読みました

仕事の休憩中に少し読んで(お姉ちゃんのピアノの話まで)、面白かったのでその日の夜には全部読んでしまいました。

神谷は良い人物であるし決してイキっていてイカレている訳ではないんだけど…、、というのがしっかり表現出来るオチで、素直に凄いと思いましたw

あと家を出ていくシーンは、それぞれのキャラクターが「自分ではない誰かの為に」振る舞っていて、いいシーンです。それぞれ怒り出してもいい筈なのに。

純文学がどうこうはわかりませんが、面白かったですよ。
人の惨めさや情けなさを上手に表現しつつも胸糞感があっさりしてて(個人的には「夜と霧」以来…)、又吉直樹、良い書き手だと思いました。

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2017年10月02日

Posted by ブクログ

神谷と徳永の掛け合いが既に漫才になっている
神谷は一見粗野で傍若無人だが
笑いに対しても人生に対しても美学を持っている不思議な魅力がある。

「お笑いは真っ当な阿呆にしかできん」と後輩に息巻きつつ
ベージュのコーデュロイパンツをコッソリ隠すのである。
すごく人間味がある。

でも芸人の師匠ってこんなちょっと間の抜けた、愛嬌ある人が多そうだよね。

最後に豊胸するところが
ちょっと非現実的すぎて面食らってしまった
借金してお金に困ってたのに、そこにお金掛けるかっていう...
でもそれだけ真っ直ぐに狂ってる人だったんだろう。

「夢破れた芸人や去っていった芸人達も
お互い舞台で鎬を削った仲間なのだから、全員でお笑いを作り上げている
だから誰一人として芸人を志して意味のなかった奴はいない」
この言葉に全てのお笑い芸人(引退した人も含む)が救われたのでは?と思う

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

現役の漫才師が書いた小説。
登場する漫才師の破滅的な行動には、哀しさを感じるし、少し嘘くさい。
ホンマに、芥川賞ってマチマチやねぇ。考えたら「新人賞」なんやから、仕方ないのか。
又吉さんの別な作品を読まなければと思うけど、まだ機会がない。キャラクターは好ましいのですけどね。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

評価されないけど凄い人ってのはどこにもいる、評価っていうのも誰にもできることでは無いからみんなに認められてる人はみんなにも理解できる範囲内の人でしかないのかもしれない。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

才能もあり面倒見も良い先輩と慕う後輩。相方も恋人も親も自分も時間は過ぎ歳をとる、後輩が活躍していく、そんな中での売れない芸人、想像するだけで残酷な世界。何にすがればよいか分からなくなってしまった先輩の現在地もリアルで哀しい。
今年のM-1はリスペクト忘れずに観よう笑

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

神谷という極限まで純粋な人物と主人公の交流を通して、お笑いという道で生きることの厳しさと喜びを描いている。
花火の一瞬の輝きが人の記憶に残り続けるように、草臥れたお笑い芸人の人生も誰かの記憶に残り続ける。「花火」がお笑いというコンテンツ全体を示すのであれば、花火を構成する「火花」は芸人自身であるといえる。芸人の立場だからこそ分かる苦悩・青春が存分に詰め込まれている作品だった。
ラストの、観客・神谷・スパークスの誰もが泣きながらの漫才はグッときた。
全体的に平易な文章で、とても読みやすい。ボリューム的にも内容的にも、純文学の入門書的存在。
信じれないくらいの売上を記録し、純文学(小説)というコンテンツを大衆に行き届けた功績は大きすぎる。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

又吉直樹の処女作
主人公にとって芸人とは、神谷そのものだったのだろう。笑いから理想、現実、孤独、人間関係を学び、神谷とともに走った年月だった。最後の漫才が全てを物語っていたのだろう。なぜか豊胸して、素で謝っている神谷には笑った。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

audibleで鑑読です。
堤真一さんの声のイメージはどちらかと言うと先輩の方で、主人公・徳永ではないなーと思いつつ、堤真一の朗読を聴けるのは映画の中のようで、やっぱり贅沢な時間だと終わってから改めて思う。
お笑いに取り憑かれ、気づいたら飲み込まれて…
最後は怖くて実録ホラーを聴いた気分だった。
うしようもない先輩を前に、徳永の気持ちも分かるのが辛い。
こんな人がかわいくもあるのも事実、近寄りたくないがほぼ100%

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

漫才師をやっていた二十歳の徳永くんが、漫才の先輩である神谷さんに出会って過ごした10年間の物語です。神谷さんの癖の強さに圧倒されっぱなし。堤真一さんの朗読に味わい深さが2割増しで、太鼓のお兄さんの下りなんか最高に面白かった!場面にあった音響がプラスされているのも手が混んでいてAudibleの力がこの作品に力を入れてるんだなって伝わってきました。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

売れない芸人の徳永は先輩芸人の神谷に出会い、弟子入りする。徳永は神谷と芸人人生を歩むが移ろう季節と共に何事も同じでは居られなくて。

ずっと気になっていた又吉直樹氏の作品。淡々とした筆致と対照的に主人公達の葛藤や苦難がドラマチックに描かれている。短めの小説ではあるが読み応えたっぷりの作品だ。

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2025年09月18日

読んで良かった!

文章は文学的で最初読みづらいかな?と思ったが、一気に読めた。内容は全体的に暗く、芸人のお笑い哲学というのがわかりやすく描かれてはいるが、映像のほうが感情移入しやすいのかなぁ、と思ってしまった。まだ映像は見ていないのですが。最後のオチが酷い!しかし時間が経つとじわじわ笑える気もする。悲しいお笑いという感じかな。

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2019年08月04日

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