劇場(新潮文庫)

劇場(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。

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  • 映画化

    「劇場」

    2020年7月17日公開
    出演:山崎賢人、松岡茉優、寛一郎

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劇場(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大抵の人は永田を嫌うだろうし、実際作中でも永田は嫌われている。ただ、なぜ嫌うのかと言うと、大人が捨ててきた子供っぽさを、永田は大事に抱き抱えつつ、大人でも子供でもない空間に浮かんでいるからなんじゃなかろうか。

    徹底的に自他をいじめ抜くからこそ、そのクリティカルさは生まれている。のにも関わらず、そい

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    もともとyonigeというバンドが好きで、
    その中でも沙希という曲が1番好きで。

    この本から影響を受けて書いた曲だと知ったにも関わらず読んだことがなかったので、
    今更ながら読んでみた。

    終盤、気が付いたら涙が止まらなくなっていた。
    最後の描写は実際の場面を見たかのように強く映像として残っていて、

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    2人の間に起こった出来事は、決して劇的なものではない。むしろありふれた話で、だからこそ自分の経験とリンクして胸が締め付けられる思いだった。

    『火花』が良すぎてなかなか読めていなかったのだけど(?)、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。

    「乱暴に言う自分の言葉で興奮しているようだった」
    「涙を感

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    葛藤と純粋の物語。一人称内向きの心内をよく書き込んでいるので読む側もそこまでか?いやそう考えるよな〜とか心揺らされた。そんな風に思うのは男だけかな?

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    初又吉本
    元々好きなタイプの喋りをする人だなとyoutubeとか見てて思ってたけど、彼の書く物語もちゃんと好きだった

    一文一文が長いし、描写が緻密すぎて最初50ページくらいはいまいちだったけど、そっから気持ち持ってかれた
    何度か物語としては盛り上がりではない一文に心痛めて泣いた

    永田は普通に現実

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    主人公が本当にろくでもない人間のような気がした。又吉の人間も同じようなテーマで自分に才能がないって気づきながらそれを見ようとせず生きてるみたいな?類似性が感じられたけど。
    私はやっぱり又吉の言葉遣いが好きだなと思った。
    普通の人が1行でいうことを3行くらいの複雑な表現をする、感じがもっと知りたい、と

    0
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    単行本207ページって短め?って思ったけど、そうとは思えないくらい内容が濃い。
    永田がクズ過ぎて、正直感情移入が難しくかなりイライラも、した、けど、
    ラストスパートでこの本の印象が一気に変わった。
    結局のところ、沙希も変だし永田はもっと変という印象。でも、最後の「2人の関係性がこれ以上どうしようもな

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    永田の悲観的で周りを認めたくなくムキになってしまい周りの人を傷つけては後悔する、良くないとわっていても彼女に寄りかかり理想を生きようとする、どこか理解できるような出来ないような。

    最後の演劇の台本を2人で読んでいるシーンは演劇の中という設定だからこそ本当のことが言えるようでとても切なく感じた。

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    永田のどうしようもなさに嫌気がさすけど、そのどうしようもなさは、形は違えど自分の中にもあるから同族嫌悪的に嫌な気持ちになる気がする。人と支え合うことは大事だけど片方が一方的に寄りかかると壊れる。

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    語り手の主人公にとって、「演劇」と「彼女」の二つの存在が自分の柱になっていて、それぞれに対する欲求、喜び、不満等をそれぞれで補い合っているような構図が印象的だった。
    恋愛小説とも言えると思うけど、軟派な印象になっていないのは著者の繊細な文章表現によるものだと感じた。
    あと、性的な描

    0
    2025年03月25日

劇場(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「劇場」

    2020年7月17日公開
    出演:山崎賢人、松岡茉優、寛一郎

閲覧環境

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