【感想・ネタバレ】劇場(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。

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ネタバレ

自分には慣れていない詩のような綺麗な文章だったので読むのにはとても時間がかかったが、最後には涙しました。

永田はこうなってしまった結論として「俺に才能がないから」と表していたのが印象に残った。二人が離れる以外の結末はなかったのかと考えても永田の成功がなければ同じ結果になっていた可能性が高いので、この考えは責任逃れにも思えるが、的を得ているのだと感じる。

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2026年09月01日

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売れない劇作家と彼を無償の愛で支える彼女との恋愛小説

男として、嫌な部分がわかり過ぎて、辛過ぎる。卑屈なようにみえてしまうけど、性根はピュアで優しくて、仕事がうまくいってれば、いい人でいられるのに、というような、自己中心的で、不器用過ぎて、現実味があり過ぎるところに、もやっとした。みんなそう思いながら生きてるのかな。。彼にはそのままの自分で強く生きてほしいなと思った。

火花に続き、これも良かった。また読みたいし、他のも読もう。


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2026年08月13日

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誰にでも少しはあるダメな自分を見せつけられているようで形容し難い感情で読み進めた。
後悔しないよう周りの人は大切にしないとですね。

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2026年08月13日

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これ天才的な文をしている、これストーリー的には平凡なカップルの話なんだけど主人公の心情がうまくかれてて、なんかひねくれすぎた人の思考回路がちっとだけわかたって自分もその片鱗があるんだなって自覚してしもた、カップルってずっと一緒にいて、わらったりしてるけど、細かく見るとちっとずつのすれ違いで、とんでもないことになるんだなって初めて実感できたキがすふ
最後はなんとなくおわったけど、この後の2人の関係を想像すると、さいごは主人公がつくった演劇のように別れちゃうんだなっておもうとかなしくなった火花もよんでやろっと

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2026年07月08日

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ネタバレ

最後の最後に永田が沙希の部屋で演劇のセリフとしながら自分の思ってることを素直に全部吐き出すシーンを泣きながら読んだ。
永田の今までの沙希に対する態度は正直最悪で、沙希に甘えてるにしてもこの態度は無いでしょと思いながら読んでたのに、最後は涙が止まらなかった。
永田の弱さもわかるし、お互いすごく好きだったんだよなぁという思いも込み上げてくるし、でもあれは酷かったという気持ちもあってぐちゃぐちゃなのに、最後の「ばぁぁぁ」でフッと笑ってしまった。
やっぱり又吉さんの書く文章は好きだ。

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2026年07月06日

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ネタバレ

 初めは永田は又吉さんの脳内に近いのかと思っていたが、そうではないのかもしれない。『火花』の主人公の方が又吉さんに近くて、永田は又吉さんの考える劇作家、つまり又吉さんの一歩その先や又吉さんの脳内の芸術家的な要素の部分を取り出した存在なのかもしれない。  あとがきで触れられるまで忘れていたが「まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことはまだない。」という書き出しがいかにも永田らしい。永田はこういう語り出しがないと自分のことなど語ることはできないだろう。  前半は永田の変人的な部分が描写されていて、だんだんそれがクズさにつながっていき、沙希との別れの雰囲気が出た後は、なんとか沙希に対して正直になり始めることができるという感じになっている。前半〜中盤はなかなか読むのがしんどいと感じた。別れの雰囲気は辛かった。最後は多少のカタルシスを感じた。セリフと畳み掛けて感動を呼ぶのは又吉さんの得意な手法なのだろう。おそらく又吉さん自身が頭で色々考えるたちで感情が乗った時や何か心の深いところにあることを言いたいときはそうなるのだとも思える。  この物語の後は沙希は地元で就職するのだろうが、永田はどうなるのだろう。二人の関係は?個人的には沙希がしきりに謝っていたことからも別れるのだと思う。沙希は東京から離れるとともに永田からも離れるのだろう。永田は劇を作りそうだ。『まだ死んでないよ』の劇を見た後のカウンターもできていないから、きっと東京での恋愛を描いた劇を作るのだろう。つまりこの小説は永田の劇の内容なのかもしれない。そう考えると語り出しも納得がいく。永田のことだから最後のアドリブでセリフという部分は本当にアドリブでさせそうだ。  又吉さんの書く恋愛が好き。不器用でお互いや環境が変化をしていく。二人が変わらなくても環境が変わっていくのでうまくいかなくなる。そして二人が変わるところにはカタルシスを感じる。不器用さと簡単には変われない人間味に閉塞感を感じる。

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2026年04月25日

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ネタバレ

いろんな感情を引き出してくれる一冊だった。

読み進める中で人の心の中は結局わからないものだと改めて感じた。

綺麗な感情だけではなく、リアルでしんどい部分まで描かれていて読んでいて何度も心が揺さぶられた。

「変化への抵抗と現状への違和感。私は変わっていくのに」

どうして人は、失ってからその大切さに気づくのだろう。一度壊れてしまったものは戻らないのにという切なさも強く感じた。

最後まで現実と想いのズレが胸に残る作品だった。

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2026年04月02日

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又吉さんの実体験や、それまでの人生経験をベースに書かれた作品なのかな、と思いました。

主人公の抱える過剰な自意識や嫉妬心は、私自身の心の中の深い部分にも存在している感情です。
(大人になってから上手く隠せるようになってきたとは思いますが)
そうした生の、リアルな感情が、包み隠さずしっかりと描かれており、どうにも他人事とは思えませんでした。

また読み返したい作品です。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

2人の間に起こった出来事は決して劇的なものではなく、むしろありふれた話で、だからこそ自分の経験とリンクして胸が締め付けられる思いだった。

『火花』が良すぎてなかなか読めていなかったのだけど(?)、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。

「乱暴に言う自分の言葉で興奮しているようだった」
「涙を感動の物差しとして誰かに示すことを恥と思ういやらしさ」
「(沙希には)夢のある暮らしに対する期待があった。それを目の当たりにしてしまったことがつらかった」
「僕の場合、与えるということは「欲求」であって「優しさ」なんかではないのかもしれない。こんなことを考えている時点で下品だなと思う。」
「芸術というものは、何の成果も得ていない誰かが中途半端な存在を正当化するための隠れ蓑なのではなく、選ばれた者にだけ与えられる特権のようなものだという残酷な認識を植えつけられた。」
又吉さんの文章を読んでいると、自分の中にある卑屈な人間性やコンプレックスが刺激される。あのセリフやあの描写、普段見て見ぬふりしている自分の嫌なところを見せつけられてるみたいで自己嫌悪に陥る。

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2025年02月22日

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理想とその理想とかけ離れた現実とのギャップが、人の目を盲目にしてしまう危険があると感じた。本来大事にしていた価値観や身近で大切な人間は変わらずいつも存在しているはずなのに、気持ちの変化やエゴが周囲の見え方を変えてしまう。またギャップを分析し、論理で理解できるからこそ、俯瞰できている自分はできるんだと思ってしまい、見栄やプライドみたいなものがどんどん大きくなっていってしまう。わかることと並ぶことは違う。これを断ち切るための何かが足りなかった物語だったと思う。何かを強く追い求めることは同時に、何かを犠牲にすることもあるということも感じるさせられる内容だった。

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2026年08月23日

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最後にかけて、苦しすぎた。
一緒に住むことがゴールじゃない。
好きだけでは、一緒に生きていけない。
夢も恋愛も、どちらも捨てられない。

「ここが一番安全な場所だよ。」
私も誰かにとって、そんな場所になれたらいいと思った。外の世界では頑張っていても、帰ってきたら安心できる、秘密基地みたいな場所。

本を読み終えても納得できず、映画を観た。
同じ物語なのに、終わり方の違いが面白い。
本と映画、それぞれにしかない余韻があった。

さすが又吉の『劇場』。
そして、yonigeの沙希。
すべてが完璧だった。

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2026年08月11日

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ネタバレ

〜1周目〜
2026.07.31
演劇と女と男の話。
演劇というものに魅せられて、縛られて、自分の感情を2人の感情を蔑ろにしてしまったという話。
最後の方に出てくる1人語りがとてつもなく寂しく感じる。

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2026年07月31日

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演劇制作に打ち込む青年と服飾デザイナーを目指す女子の恋愛模様を描いた小説。ひょんな出会いから恋人関係になった二人が、同棲し数年を過ごすが、徐々に関係性に変化が生まれる。彼は定職に就かず舞台作りに励むが、観客や演劇関係者からの評価はなかなか上がってこない。一方彼女は女性服販売店や居酒屋で働くが、上京し夢見た姿には遠い日々。そんな中、二人は交際を続けるが、しだいに距離が生まれていく。そして彼女は東京を離れ実家に戻る。離れ離れになった二人は連絡を取り続けるが、彼女は彼との別れを決断した上で、東京に出てくる。彼の方はまだ、彼女に愛情があり、部屋をかたづけて実家に帰ろうとする彼女を笑わせようと必死におどける。しかし「あんたとはもう一緒にいられない」と言う彼女の気持ちは変えられない。どこまでも夢を追い続けようとする彼と、年齢や過ぎた時間から夢に見切りをつけた彼女、対照的な二人の姿の描写が読者に感慨を与えてくると思った。

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2026年04月13日

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青春、夢、恋愛、挫折…そんな淡い儚い言葉が満載の小説でした。

大阪から上京し劇団を旗揚げした永田が大学生の沙希と出会い、やがて2人は暮らし始める。しかし永田の書く芝居の公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、大きな挫折に見舞われるが、沙希に『あなたには才能がある』と言われ、永田は変わることができない。そのまま沙希に甘え続け、いわゆる『ヒモ』状態が続き、些細なことで諍いになり、沙希は次第に心身をすり減らして、やがて二人には溝が生まれる…誰もが若い頃に経験しただろう夢と挫折、将来像を二人は描けなくなってしまう…若さというものが残酷で、切なさだけが残る。

この『劇場』は、コロナ禍の2020年に映画化され山﨑賢人と松岡茉優という配役が素晴らしかった。
小説の何気ない描写がしっかりと映画に活かされていたように思う。
(小説とは違う映画のラストシーンは賛否両論あるかもしれないが、ちょっと泣けた)

やっぱり又吉直樹さんの小説は、悔しいけど面白いな。

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2026年03月12日

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 演劇と沙希を核に持つ永田と恋人沙希の不器用な恋の物語。
 正直に言って恋愛小説とは思えないが、どこか恋愛小説のような気配を感じる本。永田のクズさに途中苛立ちを覚えたが、読み進めていくとクズであることに変わりなくとも、永田本人も自覚しきれていない変化を読み取れる。
 中盤あたりの永田は本当に嫌気がさすが、根気よく読み続けてほしい。沙希という「神様」のおかげで少しずつ永田の中の傲慢さが溶けていく。最後は完全なハッピーエンドとは言えないにしても、なにかスッキリとした爽快感が残る。終盤の短い部分でこの小説の色が変わる。どうか最後まで読んでほしい作品だ。 
 
 最後にこんな感想を読んでくれたあなたに感謝する。

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2026年03月06日

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捻くれている永田もまっすぐな沙希ちゃんも、危なかしくて目が離せなくて一気に読んだ。
登場人物みんな人間くさくてリアリティがある。
最後が切なかった。自業自得だけれどそれが永田という人間なのだと思う。

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2026年02月23日

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ネタバレ

永田がクズすぎて感情移入出来ないなとも思ったけど、永田から見た初期の沙希の魅力的なものが物語が進んでいくにつれてだんだん見れなくなってきて、最後のシーンに感じた喪失感で結局は永田に感情移入していたんだなと思った。

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2026年02月11日

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偶然の関係が、演劇とともに壊れていく。
正しさが分からなくなった先で、お互いの気持ちの変化がすれ違っていく描写がとても苦しかった。
ラスト、ずっと胸の内に留めていた本音を演劇に重ねて言い合う場面がとても良かった。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ストーリーはおもしろかったが、情景描写が細かく繊細で難しく感じた。又吉さんの伝えたいことに対して、自分が理解しきれていないのではないかと思った。
これからも本をたくさん読んだ後に再読してみたい。

永田の繊細さや不器用さが又吉さんそのものに思えることがあり、それも含めて面白く、魅力的だと感じた。
た、それ故にバッドエンドになってしまうのかとヒヤヒヤしていたが、希望にも受け取れる方向性でホッとした。

好きなフレーズ「この嫉妬という機能を外してもらえないだろうか。」
自分は永田ほど変なやつじゃないと思いつつ、永田の心の声を知ると、自分にも当てはまることが少なからずあり、過去を振り返って恥ずかしくなり反省した。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

『火花』を最初に読んだときは芸人の本か…と少なからず偏見があって、なかなか内容が入ってこなかった。今回の『劇場』は『火花』を2回読んで多少又吉さんへの感じ方が変わってから読んだ。最初の4行でかなり掴まれてしまった。
永田も沙希ちゃんもどうしようもない人なんだけどどうしようもなく惹かれてしまうものに抗えないその姿ってちょっとうらやましいと思った。
サッカーゲームの場面とか商店街の場面とかそういう情景描写に好きだなって思う瞬間が何度かあった。

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2026年01月02日

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永田の感情が複雑すぎて、「?」ってなるところも多かったけど、最後は泣きそうになった
心がえぐられるような話だった

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2026年07月30日

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オーディブルにて。ナレーター豊原功補。
最低ひも男の物語。ただただダメ男の話。こんな男を小説にしてどうするんだ。女からしたら胸糞悪い。

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公・永田
「クズ」という言葉で括るのはもったいないくらい、人間臭さの詰まった人物だった。
彼の中のあまりに強い自意識と自己顕示欲が、いわゆる世間の感覚を持った私たち(読者)とのズレを生んでいる。誰しもに内在する自意識や自己顕示欲を、私たちは必死に抑え込んで生きている。それをしようとしない永田に対して、嫌悪感を抱いて「共感できなかった」と多くの人が言うけれど、実は「共感したくない」だけ。「感情移入できない」のではなくて、永田の目線に「立ちたくない」だけなのだと思った。気づかないうちに同族嫌悪してしまうほど、純粋な人間だった。
永田に足りなかったのは、狂気さ、もしくは、実績。それがあればもっと愛されるキャラクターになっていたと思う。

個人的には紗希にこそ共感できなかった。

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2026年05月03日

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ネタバレ

"未来に恐怖を感じるように、等しい時間の隔たりがある過去にも同じように恐怖を感じるのは自然なことなのではないか。"

この前に読んだ又吉直樹の別作品、"人間"よりも今作の方が読みやすく、彼の思考センスが好きだった

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

良い作品を作りたいという強いこだわりが時に周囲の人間を傷つけてしまう。
そんな残酷さと社会から孤立した芸術家の苦悩が感じられる作品。

売れない劇作家の男とその男の才能に惚れ込んだ女優志望の女の物語。

この男はいわゆる“クズ男”で、劇団員を誹謗中傷し他人の作品を見下しながら、自身の劇は売れず常に金欠状態。
そんな彼をすべて包み込むように肯定し続ける彼女の存在が、あまりにも報われず読んでいて辛くなる。

火花にも同じような人間が登場したが、又吉自身がもしかしたらこの男のような生活をしていたのかもしれない。

演劇の夢を追いかけるという真面目なテーマの中でも、くすりと笑わせるような文章が散りばめられており、やはり芸人ならではのセンスが発揮されている。

不器用で人との付き合い方が下手すぎる主人公にもどかしさを感じるが、他人の作品を侮辱したりする態度などクズすぎる部分が出すぎていて、特段応援したいとは思えなかった。

期待を膨らませて上京した人間の夢が散って行く様はとても切ない。

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2026年04月07日

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著者らしいなと思う作品です。
玄人向きというか、素人の自分には少し言いたいことが伝わりにくかったかなと感じてしまいました。
自分はすごいと思っているちょっとイタイ奴って、結構普通にいるなと思いますし、なんかそういう人が集まりやすいのが芸能の世界なのかなと思いました。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

165ページからの駅前の描写が一番好きだった、こういう街の風景に溶け込む人になりたい

面白かったけど、いいのか悪いのかずっと又吉直樹という人物が書いた小説ってのが頭から離れなかった、作家性が強すぎるなと思った

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2026年03月21日

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19.11.5
永田の人間としての器の小ささばかりが表に出ていて読んでいてあまり良い気はしなかった。
ただ沙希が次第に永田から離れていく場面辺りからは読み応えがあったかなと感じた。

前半から中盤があまりにも退屈だった故に

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

永田がずっと1人で色々あーだこーだ考えてる描写が多く、難しく考えるだけじゃなくて行動しなよとか思ったりしたけど、そのまま自分に返ってきた

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

夢を追い、そして壁にぶつかった経験がある人にとって、この本は劇薬です。才能への嫉妬、動けない自分への言い訳、そして最も愛すべき人への八つ当たり。永田の醜態は、かつての、あるいは今の自分を見ているようで、読み進めるのが苦痛になるほど感情移入してしまいました。あまりにリアルで、あまりに切ない。自分の「黒い部分」を突きつけられ、読後に深い溜息が漏れる一冊です。

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2026年03月26日

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