あらすじ
高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
哀しいけど永田側の人間だと自覚しているし、ちゃんと生きにくいし、演劇もやってたし、わかる、わかるよ〜の連続だった。劇場、映画の方がおすすめだけど原作も良い。
変わらなかった君は何も悪くないんだよって最後の最後まで甘やかしてしまうのも沙希過ぎるし、修復不可能なことに後から気付いて、気付いても最後まで期待を捨てきれず演劇に当てはめて都合がいいように持っていこうとするのが永田過ぎる。
私は大好きな作品、映画も小説も定期的に読みたくなるだろうな〜!
Posted by ブクログ
ほぼミステリーしか読んだことのない自分にとっては、すごく緻密で難しい文章に感じた。理解するために同じ文を何度も読み返した。
永田が本当にクズすぎて見てられないほどなのだが、それでも二人の別れ方がどうしようもなく切なくてラストで泣いた。2ケツのシーンの永田の長台詞も好き。沙希ちゃん幸せになってほしい。
映画版が好きすぎて読むのが逆に怖かったけど原作もとても良かった!
Posted by ブクログ
ダメ男に引っかかった女がダメ男に尽くして結局別れて。さきは次はいい男捕まえて、幸せになるんだろうな〜という感想だけど、心理描写にグッときたので星4です!あのなんとなく過ごしている、何かを見ている、ぽやーっと考えている時の人の心の動きを的確に言語化されてるのすごすぎます…!
Posted by ブクログ
序盤の主人公とんでもなく尖ってたが、年月が経つにつれてだんだん丸くなっていったように感じた。
それはもちろん歳を重ねて落ち着いたからでもあるだろうけど、沙希ちゃんの影響もかなりあったんじゃないかと思って、心がじんわりした。
ふたりはきっともうどうしようもないんだと伝わってきて悲しかった。永田がふざけたり明るい調子で話すほど、余計に切なくなった。