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死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までの
フリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。
忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、
誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。
その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。
その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より)
芥川賞受賞作『火花』、話題の映画の原作小説『劇場』の
元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品
『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。
18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、
傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。
東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに
装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
又吉大先生、最高です。
こんなに面白いエッセイは初めて読みました。めちゃくちゃ笑いました。そして、最後は、グッと心が引き締められました。受動態がわからないから変な日本語だけど、律せられました。やります。
こんど、東京に行くときはこの本を持参します。
太宰が通ったと聞いて又吉が通った店に、僕も通ってみたい。
そして、なにより、この本を読んで、僕は又吉にめちゃくちゃ似ているんだなと思った。
自意識が肥大した人間。
とても共感した。わかる。あの感覚。
そして文庫本収録の最後の一編。
これはめちゃくちゃ胸打たれた。アツイ。アツすぎる。
僕達は誰かを喜ばすために生きているわけではない。ただ、生きている。
いい思想だ。
僕も、自分の選択に自分で責任を持って、鼻水撒き散らしながらでも、泣き言いいながらでも、一歩ずつ進んでいきたい。
うおぉ〜。2025年、早速良い作品に出会ってしまった〜。
Posted by ブクログ
⚫︎感想
東京に旅行中、読んでみた。
笑えるものから、ジーンとくるもの、不思議なもの、不気味なもの、後輩、先輩とのやりとり、好きな作家さんとのやりとりなどまで幅広く、又吉さんの繊細な感性が表れたエッセイ。とても良かった。また読み返したい。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
振り返れば大切だったと思える、「ドブの底を這うような」青春の日々の記憶
死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までの
フリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。
忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、
誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。
その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。
その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より)
芥川賞受賞作『火花』、4月公開の話題の映画の原作小説『劇場』の
元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品
『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。
18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、
傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。
東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに
装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。
Posted by ブクログ
筆者のその時々の気持ちを東京という街に絡めて書いた随筆。「東京百景」というタイトルは、言い得て妙である。 GWなのに、緊急事態宣言が出て外出するのが憚られることもあり、読書で東京の名所巡りでもできるかと積読していたこの本を読むことにした。
ジャンルとしては随筆になるのか。3〜4ページの文章もあれば、7、8行で終わるものもある。彼が東京に出て来てから、東京の色々な街で七転八倒する姿が描かれている。苦しい体験だけでなく、人の温かさも描かれている。また、SFっぽい文章もあり、筆者の頭の中が覗けるのが興味深い。
「過剰な意識たちが皮膚に突き刺さって痺れるような痛みを感じる街。」これは、原宿についてだ。仕事もなく貧しく、感性だけを研ぎ澄ませていたからこそこのような表現ができるのか。これが彼の才能なのか。
「誰かを喜ばせるために文章を書こうと思ったことはない。・・・(中略)・・・結局、自分を延命させるために書いている。」
「ピースでできないことをやらないままにせず、一人でやる。そのノートに書いた言葉は漫才やコントではなく『東京百景』になった。」
よい本を読んだと思う。
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