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Posted by ブクログ 2024年02月29日
千早さんテイスト満載な一冊でした。
艶めかしくダークで、とても純粋で正直な登場人物がたくさん。
”危ないって思うまでは目を奪われることを恐れなくていい。『異形のものに神宿る』と申しますでしょう。何が良くて何が正しいかなんて一概に言えません。昔の人は今よりずっと大らかでしたよ。”
”露悪的に見えて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月03日
念願通り、桜を眺めながら読みました。
どのお話もひらひらと美しかった。
ひとつ選ぶとしたら、春の狐憑きが好きかなー。
以前、ある桜好きの人が、
桜はあんまり縁起の良いものでは無いと思う
と言っていたけれど
私は桜には不思議な良い力があると思ってる。
花荒れ、でも描かれていたけれど
何度でも、幸...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月21日
桜モチーフの短編が七つ入った1冊。
千早茜作品は幻想入り交ざるような思いと生活がとても好きで、本作もその行き来が心地よかったです。儚さ、日本の風景、身近な桜の様々な要素が人々の記憶や一瞬の風景に結びついて、描かれていきます。
決して答えを出してくれるわけではない物語。読み手によって色を変えるような短...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月07日
桜にまつわる7つの短編物語。ここで千早茜さんの書く物語は多くの人が求める涙と感動という類なものではなくて、むしろ世の中で生きにくさを感じているような人々に焦点をあててその心の中のありのままを、桜のモチーフに重ね合わせて書き上げているような印象がしました。
昼間の桜と夜の桜、青い空の下で穏やかに咲く桜...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月22日
桜がモチーフの短編集。
「あたしは…クラスの子たちより言葉を知っていると思う。言葉の数とかじゃなくて、その意味や味を知っている。例えば、失望とか、羞恥とか、後悔とか、孤独とか。だって、あたしはそれらの言葉を口に入れて、噛みしめて、涙がにじむくらいその苦しみを舌に浸み込ませて、やっと飲み込んでき...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月03日
【2023年87冊目】
私が初めて千早茜さんの作品に触れたのは「男ともだち」だった。衝撃を受けた。あまりにも好みの作品だと思った。今でも全ての作品を読めているわけでたいはないが、無条件で、両手をあげて、白旗を振って、私は千早茜さんが書いた作品が好きであることを認めざるを得ない。
本作は「桜」をモチ...続きを読む
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