桜の首飾り

桜の首飾り

521円 (税込)

2pt

烈しくも切ない、桜と人生をめぐる7つの物語。あたたかい桜、冷たく微笑む桜、烈しく乱れ散る桜……桜の季節に、人と人の心が繋がる一瞬を鮮やかに切り取った、感動の短編集。ステージママを嫌う子役の女の子(「初花」)、謎多き愛人をめぐる二人の男(「花荒れ」)、見知らぬ女性から「青い桜の刺青の標本を探して」と頼まれる大学資料館のアルバイト(「背中」)……現代に生きる男女の幻想、羨望、嫉妬、自己回復、そして成長を、気鋭の作家が描き出す。

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桜の首飾り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    桜を介して揺れ動く心を描いた7つの短編集。

    千早さんの作品は心にすっと染み込んできて、
    心地よく読み進めてるつもりでいながら胸がざわざわする。
    自分と同じ状況の登場人物はほとんどいないのに、今自分が欲しかった言葉を不意に言われ、ドキッとさせられる。
    そんな心地よさと怖さを描ける作家さんだからこそ、

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    暑くなりきってしまう前に読めて良かった。

    繊細な心と桜の相性の良さを感じる。
    不安定だからこそ美しいのかな。

    どの話も語り手がまるで違うのに
    空気感が似ていてすぐに惹き込まれる。
    胸に秘めたことがあってもそれぞれグッと堪えて生きてる。
    そこに静かな励ましを感じる。

    0
    2024年06月11日

    Posted by ブクログ

    千早さんテイスト満載な一冊でした。
    艶めかしくダークで、とても純粋で正直な登場人物がたくさん。

    ”危ないって思うまでは目を奪われることを恐れなくていい。『異形のものに神宿る』と申しますでしょう。何が良くて何が正しいかなんて一概に言えません。昔の人は今よりずっと大らかでしたよ。”

    ”露悪的に見えて

    0
    2024年02月29日

    Posted by ブクログ

    念願通り、桜を眺めながら読みました。
    どのお話もひらひらと美しかった。

    ひとつ選ぶとしたら、春の狐憑きが好きかなー。

    以前、ある桜好きの人が、
    桜はあんまり縁起の良いものでは無いと思う
    と言っていたけれど
    私は桜には不思議な良い力があると思ってる。

    花荒れ、でも描かれていたけれど
    何度でも、幸

    0
    2023年04月03日

    Posted by ブクログ

    桜モチーフの短編が七つ入った1冊。
    千早茜作品は幻想入り交ざるような思いと生活がとても好きで、本作もその行き来が心地よかったです。儚さ、日本の風景、身近な桜の様々な要素が人々の記憶や一瞬の風景に結びついて、描かれていきます。
    決して答えを出してくれるわけではない物語。読み手によって色を変えるような短

    0
    2022年04月21日

    Posted by ブクログ

    桜にまつわる7つの短編物語。ここで千早茜さんの書く物語は多くの人が求める涙と感動という類なものではなくて、むしろ世の中で生きにくさを感じているような人々に焦点をあててその心の中のありのままを、桜のモチーフに重ね合わせて書き上げているような印象がしました。
    昼間の桜と夜の桜、青い空の下で穏やかに咲く桜

    0
    2021年04月07日

    Posted by ブクログ

    何の繋がりも無い短編集かと思いきや、最初の章で出てくる桜が有名な美術館が登場するので、もしかしたら同じ街の出来事なのかもしれない…

    「エリクシール」、死別した奥さんと同じ格好を今の奥さんにさせる描写があって、めちゃくちゃ胸糞悪かった…

    0
    2021年01月19日

    Posted by ブクログ

    まなもんが千早茜作品に出逢ったきっかけの本らしく、帯もまなもんが書いていたので読んでみた。

    桜をテーマにした7つの短編集。

    千早茜さんのとんでもなく美しく繊細な文章と、少し不思議で幻想的な物語設定に魅了されました。

    好みは分かれると思うけど、愛萌さんはこういうのが好きなのね…!ということがよく

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

     桜がモチーフの短編集。

     「あたしは…クラスの子たちより言葉を知っていると思う。言葉の数とかじゃなくて、その意味や味を知っている。例えば、失望とか、羞恥とか、後悔とか、孤独とか。だって、あたしはそれらの言葉を口に入れて、噛みしめて、涙がにじむくらいその苦しみを舌に浸み込ませて、やっと飲み込んでき

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

    桜のように切なくて淡いお話だと思いました。また桜の咲く季節になったら読み返したいな。より桜が好きになれます。

    0
    2023年08月06日

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