腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

492円 (税込)

2pt

「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なのだ」――。女優になるために上京していた姉・澄伽(すみか)が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深(きよみ)への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために……。小説と演劇、2つの世界で活躍する著者が放つ、魂を震わす物語。

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月06日

    小説でここまで感情をむき出しに伝えられるのはすごい。
    パッションに圧倒されつつ、自分も勘違いな学生時代を生きていたよなって思い出しながら主人公のことがちょっと愛しく感じる。手段を選ばなすぎてちょっと引くけど。

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    Posted by ブクログ 2021年01月15日

    幸せって諦めることなんだな
    どれだけ酷い仕打ちに遭っても不幸中の幸いを見出そうとする待子の姿が印象的だった
    相反して自分だけは特別だと思い込む澄加はどう見ても痛々しかった
    自分に似た部分があるから余計に
    ある程度の諦めが大事なのかもしれないな
    映画の方もまたみてみたい

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    Posted by ブクログ 2017年01月07日

    異常な自尊心とそうではないものとの境界はどこなんだろう。人に必要とされたい要求、特別だと思われたい要求は、人間の普通の感情な訳で、でもそこがあまりにも高いとその人にも周りの人にも悲劇を生む結果になる。自尊心は大切だ。誰のものも。ただ相手を大事にすることが行き過ぎると、自分を粗末にし汚してしまうことも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月07日

    「もう誰も思い出せないほど昔からこの家で活動する扇風機の生温かい送風を受け、彼女の短い黒髪、制服のスカートの裾だけがもがく生き物と化し、バタバタとはためいては逃亡の意志を見せている」

    言葉が視覚的な意味で具体的。全ての場面が映画の一シーンのように脳に浮かぶ。さすがだと思いました。
    読み返してみると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月28日

    セブンルールってなんだかいけ好かない連中が出てるテレビ番組でこの人かわいいなって思ったのが本谷有希子で、どんな本書くのかなと読んでみた。んーところどころ面白い - ぷっと笑えるって意味と、実は深い考察が裏にあって興味深いって意味で - んだけど、なんだろうな心の底から楽しめなかったな。各キャラはめち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月26日

    佐藤優さんのオススメで読みました。少々エグい表現もありましたが、人間が持つ病んだ部分をテレビドラマを見るように描いた作品です。

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    Posted by ブクログ 2020年04月28日

    タイトルが格好いい。「腑抜けども」とはなかなか実生活で言う機会がないから、言ってみたい。エキセントリックな女優志願の姉・澄伽と、内に秘めた思いが凄まじい妹の清深、血の繋がらない兄の宍道。そして宍道の妻の待子。4人のおかしい人達の死闘のようなぶつかり合い。皆さん相当ぶっ飛んでるけど、各々にほんのちょっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    自身の才能を信じる女優志望の姉、彼女を観察し漫画にした過去のある怯えた妹、最悪のちょっと上の半生だった鈍い兄嫁。俯瞰するような視点が独特の心地好さで、どうしようもなくても三人が不思議と力強くて、無二の世界にとても引き込まれた。ぼんやりと覚えている映画版を思い出しながら、更に濃やかに強力に感じた。

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    Posted by ブクログ 2017年10月24日

    腑抜けども、悲しみの愛を見せろって、誰の台詞だったんだろう。
    それが分かったら、もっとこの作品を理解できるような気がするのに。

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    Posted by ブクログ 2017年03月27日

    女優になるため上京していた姉・澄伽が両親の訃報を受け帰郷。その日から妹・清深への復讐が始まる。家族間で繰り広げられる悲しみの愛を描く、魂を震わす物語。
    非常に非現実的なストーリーだが、決して嘘っぽくない。人間が持つ嫉妬や羨望、愛情と憎悪がチクチクと突き刺してくる。妹の痛烈なしっぺ返しは驚きだが、彼女...続きを読む

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