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「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なのだ」――。女優になるために上京していた姉・澄伽(すみか)が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深(きよみ)への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために……。小説と演劇、2つの世界で活躍する著者が放つ、魂を震わす物語。
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Posted by ブクログ
「もう誰も思い出せないほど昔からこの家で活動する扇風機の生温かい送風を受け、彼女の短い黒髪、制服のスカートの裾だけがもがく生き物と化し、バタバタとはためいては逃亡の意志を見せている」
言葉が視覚的な意味で具体的。全ての場面が映画の一シーンのように脳に浮かぶ。さすがだと思いました。
読み返してみると姉以外はほとんど心理描写がなく迷いや期待もどこか遠くから解説しているようで。その無関心さが、逆に(読み手にとって)救いであるように感じた。
浅はかで残酷で、人間として何かを踏み外していて、やっぱり彼らは愛おしい兄妹なんだなと思いました。
最後に言葉が全部自分に跳ね返ってくる皮肉的な終わり方も良い。
Posted by ブクログ
こんなことって、現実にあるのかな?
なんか、ありそうで怖い。
人から承認欲求を満たしてもらわないと、
生きられない人間って…
悲劇だな。
滑稽とも言える。
他人事ならね。
普通は気づくよね?
周りの人の反応で、自分に才能があるかどうかって。
わからなくて突っ走る。
25歳くらいまでなら、有り得るかも。
その頃までって、意外と自分のこと、
よくわかってなかったりするから。
1番最後が救い。
やっと本当の人生を始められる。
だから、読後感はそんなに悪くはない。
本当に、自分で自分のこと認められないって、本当に悲劇だね。
身に沁みてわかったわ。
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