【感想・ネタバレ】腑抜けども、悲しみの愛を見せろ のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年05月22日

大好き。
この薄いページの中に、登場人物たちの行き場のない鬱屈した感情がぎゅっと濃厚に詰まっている。気がする。
映画は見たことないけど、姉役がサトエリってぴったり。

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Posted by ブクログ 2017年01月07日

異常な自尊心とそうではないものとの境界はどこなんだろう。人に必要とされたい要求、特別だと思われたい要求は、人間の普通の感情な訳で、でもそこがあまりにも高いとその人にも周りの人にも悲劇を生む結果になる。自尊心は大切だ。誰のものも。ただ相手を大事にすることが行き過ぎると、自分を粗末にし汚してしまうことも...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年03月07日

「もう誰も思い出せないほど昔からこの家で活動する扇風機の生温かい送風を受け、彼女の短い黒髪、制服のスカートの裾だけがもがく生き物と化し、バタバタとはためいては逃亡の意志を見せている」

言葉が視覚的な意味で具体的。全ての場面が映画の一シーンのように脳に浮かぶ。さすがだと思いました。
読み返してみると...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年12月10日

力強いタイトルが印象的な一冊。でも読み終わって、なんでこのタイトルなんだろう、、と思うなどした。美人だけどそれ以外がメチャクチャな姉と、才能があるけどその興味が姉に偏ってしまった妹。義兄と義姉のいびつな夫婦関係。激しい怒りの応酬。呪い。

ラストシーンの赤い封筒が散らばるシーンの鮮やかさが印象的だっ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年06月08日

 『異類婚姻譚』以来2冊目。既に崩壊しきっているる感のある家族で両親が死んでしまい、残された子どもたちと嫁いできたお嫁さんがいよいよ大変なことになっちゃう話。今年読んだ中でも屈指のヤバイ小説だった。もう本当に、ヤバイ以外の形容詞が思い付かないのだ。
 『異類〜』は極めて近い人間関係が齎す発酵のような...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

自身の才能を信じる女優志望の姉、彼女を観察し漫画にした過去のある怯えた妹、最悪のちょっと上の半生だった鈍い兄嫁。俯瞰するような視点が独特の心地好さで、どうしようもなくても三人が不思議と力強くて、無二の世界にとても引き込まれた。ぼんやりと覚えている映画版を思い出しながら、更に濃やかに強力に感じた。

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Posted by ブクログ 2017年10月24日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろって、誰の台詞だったんだろう。
それが分かったら、もっとこの作品を理解できるような気がするのに。

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Posted by ブクログ 2017年03月27日

女優になるため上京していた姉・澄伽が両親の訃報を受け帰郷。その日から妹・清深への復讐が始まる。家族間で繰り広げられる悲しみの愛を描く、魂を震わす物語。
非常に非現実的なストーリーだが、決して嘘っぽくない。人間が持つ嫉妬や羨望、愛情と憎悪がチクチクと突き刺してくる。妹の痛烈なしっぺ返しは驚きだが、彼女...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年12月26日

和合家の両親が交通事故で亡くなったところから、物語はスタートします。女優になることを夢見て上京していた長女の和合澄伽も実家へと戻り、その日から、長男の和合宍道と次女の和合清深、そして宍道の嫁の待子は、澄伽に振り回されることになります。

澄伽は幼少時から自分は女優になるべくして生まれてきたのだと信じ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年12月26日

映画は鑑賞済み。

妹が弱いと思いきや、昔も今回もしっかり姉の邪魔。
兄夫婦の関係がさらに追い打ちかける絶望感、
田舎の雰囲気とはまって飽きない。

世の中呪いつつ終わる徹底ぶりに爽快ささえ感じた。

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Posted by ブクログ 2015年12月20日

 自分は唯一無二の存在であるという自意識を強く持つ姉と、そんな姉を客観的に見て面白がってしまう自分に嫌悪しつつもやめられない妹。二人の自意識がぶつかり合うラストは劇的で禍々しくて色鮮やかで、楽しいシーンではないけれどどこか痛快さもあって不思議。また、本作の姉はぶっ飛んでいて痛々しいのだけど、他人事と...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年04月02日

作者自らが手がける劇団の、同タイトルの公演を小説化したものらしいです

うまく言葉にできないけれど、なんだかいつも読んでる小説とは違う感じ。元は演劇だからでしょうか。


私の理解が追いつく前に終わってしまった
ある意味、清々しい結末だったのですっきり。

映画化もしているようなのでいつか見ます

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Posted by ブクログ 2014年11月05日

気持ち悪いのにおもしろいってまさにこれ。がらがらと崩れていくところが最高で、読んでから5年も経った今でさえ強烈な印象を残している。

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Posted by ブクログ 2014年09月08日

アンバランスな家族が主役になっています。ドタバタと、リアルに落とし込みすぎて読むと、暴力シーンには辟易としてしまうでしょうが、ちゃんとフィクションとして読むとこの作品の暴力シーンは笑えてしまう。そこが戯曲的だと思うのです。

澄伽は自信たっぷりに女優を目指す性格にふさわしい美人なんだろうなぁと想像し...続きを読む

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Posted by ブクログ 2014年08月21日

登場人物も、状況設定も、ぶっとんでいる。
情景描写も、心理描写も、恐ろしくグロテスク。
でも目が離せない。
読んでいるうちに腑抜けどもが愛おしくなっていくのは、どうしてだろう。

ラストは大団円のようにも思えてしまうから、不思議です。

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Posted by ブクログ 2015年11月12日

本当は、『生きてるだけで、愛。』が読みたかったんだけど
本屋になかったので、仕方なくこっちを手にとってみた。

一言で言うと、圧倒された。
この登場人物達に、この状況に、この小説を書いた本谷有希子に。

人間のエネルギーってもっと、健全に使われることが多いと思っていた。
私の想像力は、この世界に及ば...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年09月01日

しんどー!終始陰鬱な雰囲気で読んで疲れた。全然良いことないし、みんな狂ってるし。笑
しかし、最終シーンでのスミカの圧倒的な咆哮、独白は強烈に心に刻まれた。
田舎というギミックを使って陰鬱な雰囲気を微細に描くのが上手すぎる。

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Posted by ブクログ 2018年03月10日

怒涛。

読んでて、なんだか吐きそうになった。
とても良い意味で気持ちが悪くなった。

もう1人じゃ抱えきれないくらいのもの。

共感とか嫌悪とかそんな小さな話じゃなくて、
もっと、めちゃくちゃ大きい石をうおりゃーって一方的に投げられた感じ。

目には見えないけど、分かりやすいエネルギーの量。
あふ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年02月25日

2018.2.25

小説の中には絶対に筆者が登場していると思う
この場合は次女 どの人間の視点も微妙に狂っている
こういう姉の性格は先天性のものなのだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月12日

女優志望の女性が両親の葬儀のため実家に帰ったことから巻き起こる家族内の確執とその結末を描いた物語です。

どこかにいそうと思える部分がなくはないものの、現実離れした個性を与えられた登場人物が何よりも印象的でした。

特別な人間でありたいという思い。
自分の負の側面から目を背けること。
本人が大真面目...続きを読む

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