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不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
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Posted by ブクログ
交通事故の怪我により、ブルーインパルスの道が寸前で途絶え、戦闘機パイロットの資格までも剥奪されてしまった航空自衛官の空井が広報室へ異動し、戸惑いながら成長する物語。 自衛隊の事をいかに曖昧にしか理解していなかったか痛烈に感じる作品だった。 災害などの有事のため厳しい訓練を受けている隊員たちは...続きを読む、その技術を使わずに済む世の中を願っている。 鍛え上げられた自分の身体を見て、「早くこの力を発揮したいな〜。災害起きないかな〜」なんて思わないだろう。 全ては国民が安心して暮らせるように。 何かあっても自衛隊がいるから、安心して温かい気持ちで暮らせるように、自衛隊の方たちは日々鍛錬を続けている。 正しく自衛隊を伝えるため広報室という仕事があることも初めて知った。 本来は2011年夏に発行されるはずだったが、東日本大震災の影響で1年延期に。 「あの日の松島」が加筆され、より自衛隊への感謝と信頼の気持ちが強くなった。 個人的には空井とリカのプライベートな進展が気になるところでもある。
登場人物たちのことを、いつのまにか好きになっていた。読んでいるうちに自衛官のイメージも変わって、空井やリカと一緒に広報や空自のことを学んでいるようで楽しかった。
分厚い本で中々手に取れなかったけどようやく読んだ。長かったけどとても素晴らしい作品だと思った。不慮の事故で夢を絶たれたパイロットが、広報として奮闘し前向きに生きる姿に胸を打たれた。取材をされたのがしっかり反映されていると思ったし、自衛隊のことを知る良い機会になった。星4.5
第10回本屋大賞 第4位 ダ・ヴィンチ「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」 第1位 生きた人としての自衛官が描かれている心に残る作品だった。 広報室のメンバーのキャラクターは様々で、わちゃわちゃしたやり取りが微笑ましく民間人となんら変わらない。 わりとコミカルで笑える場面も多く、空自を表す 「勇猛...続きを読む果敢・支離滅裂」はおもしろかったけど、陸自の「用意周到・動脈硬化」には吹いた。 本作では自衛隊の活動について学べたし、いかに日陰者として扱われているかを認識できた。 自衛隊も同じ人間で、有事に対する覚悟あるという点だけが違い、わたしたちはその覚悟に日常が支えられていると知り失礼ながら初めて敬意を抱いた。 あとがきにある、「一体何という清廉な人たちに私たちは守られているのだろう」という言葉が印象的。 また、報道についても焦点が当たっていて、視聴者への届き方はとても重要だと思った。 空井が自衛官がヒーローのように伝わる自衛官に寄り添う報道ではなく、それが国民の安全にどう繋がるかを報道してほしいと語るのが素敵。
2025.06.21 ★5.0. この小説を読んで航空自衛隊を美化し過ぎだとか、現実にありえないと言う人が居たらかかって来い!と言いたくなる 誰かとケンカするつもりは毛頭ない。が、人の陰なる貢献を否定するのは違うのではないか。 有川浩の自衛隊贔屓は否定しないが、否定されても仕方ないものと、否定...続きを読むしてはいけないものの違いはあると思う。 空自の変わった部署のコメディかと思いながら読んでいると、最終章で打ちのめされる。 巻末にこの小説のモデルになった方(空自の偉い方)の解説が載っている。 少々長いが、この小説への理解が深まるので是非読んで欲しい。 ↓↓↓内容↓↓↓ 不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
空井さんと稲葉さんはこの後どうなるんでしょう? 自衛隊に対する私自身の偏見を覆すような作品でした。 チームっていいなあ。 ドラマが先行していたのですが、新しい気持ちで読むことができました。 最終章の空飛ぶ広報室はもう一度読みたいかも。 チームのリーダー的存在の立ち位置について再考させられたかもしれな...続きを読むい。 自衛官をヒーローにしてほしくないという空井さんの気持ちに共感しました。 仕事には裏も表もないんだな。
自衛隊への間違った知識を覆してくれた。 こんなにも日本の国民のために尽くしてくれていたとは。しかも自分達はあとにして。 本当にありがたい。自衛隊を見る目が変わりました。 親は反自衛隊意識。この本を読ませたいです。
主人公が広報部に異動した際に1番初めに怒った出来事から、急に物語の中に入った感じがしました。一緒に怒られて、その何かの言葉が傷つけてしまったんだなって一緒になって考えてしまっていました。 そこからはもう秒で読み進めました、主人公だけでなくて他の登場人物も背景がしっかりあってすごく面白かったです。自衛...続きを読む隊っていう仕事の裏側も描かれていて勉強になりました。
航空自衛隊の素晴らしさがエンターテイメント性もあいまつて、すごく伝わってくる。必要最小限の用語も登場人物の会話を介して、理解できるし、広報とは何かについて、学ぶこともできる。極めて良い本でした。
わたしも稲葉さんのように自衛隊に関しての知識が薄く、しかも陸と海の2種類だと思っていました(航空自衛隊の皆様、すみません)。 ですがこの本を読み終わって、自衛隊やその広報室の在り方について色々考えさせられたり、知る事ができました。 いつも読後は影響を受けやすいというか、その職業になりたいと思ったり...続きを読むするのですが、 最後の東日本大震災のお話を読んで、登場した自衛隊の方々が、自分達よりも市民の生活を優先していて、 わたしが自衛官だったら果たして同じことが出来るだろうか…?と考えてしまいました。 登場人物みんな、すごく立派な方達です。 分厚い小説ですが、一度は読んでいただきたいです。
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空飛ぶ広報室
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有川浩
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