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三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日がやってくる。先輩職員らに囲まれて成長する日々を優しい目線で描くドラマティック長篇。
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Posted by ブクログ
児童養護施設のことを知るきっかけになった本。自分のものさしや色眼鏡で見がちな世界を分かりやすく表現してくださる有川浩さんが素敵で、レインツリーの国を読んだときのような、他者理解を深く考えさせられた。もちろん、どの年代の方からの視点でも面白いと思うが、中高生の頃に出会いたかったと思う本。
この本に出会って良かったと本当に思える作品でした。 児童養護施設で暮らす子供たちを「かわいそう」と思ってしまう事は、私の上から目線の傲慢な気持ちであった事。 施設での生活に幸せを感じている子に対して「かわいそう」はとても失礼だ。 しかし、高校卒業と同時に施設を退所し自力で生きていかなくては...続きを読むいけない現実。 私が同じ時期に、当たり前のように学費を出してくれたり生活を支えてくれた親が、施設の子たちにはいない事に心が痛んだ。 自由に自分の進路を決めたり、退所後も心のよりどころになる場所ができるように国をあげて考えなおさなくてはいけない。 なにより、この本を多くの人たちが手にして現実を知る事がとても大切です。 大人だけでなく、中学生や高校生の子たちにも読んでほしいです。
人は自分たちの生活に直接関係のないことは興味を持って知ろうとしない。知らないから薄く表面だけを見て児童養護施設で生活する子をひとまとめにして「かわいそうな子」と勝手な同情してみたり、ちょっと上から目線になってしまったりするのだろう。思い当たることもあり私も少し反省。 児童養護施設の子供たちは未来の大...続きを読む切な大人、児童養護は社会の負担ではなく未来への投資!素敵な考え方だと思った。票稼ぎの変なばら撒きではなく私たちが払っている大切な税金を未来への投資に使ってほしい。そしてこの本に出てくるような熱く愛ある職員さんがたくさんたくさん集まるように福祉職の処遇改善をもっとすすめてほしいと思う。
読み終えて、あとがきに心が震えて、胸が熱くなった。 本編でも何度も目頭が熱くなった。 読んでよかったと思える小説に出会えてしまった。 みんなにも出会って欲しいと思った。 児童養護施設というものがどういう存在なのか、在ることを知っているから一歩だけ分かるに近づけた気がする。
娘が児童養護施設に就職した。 親戚から、「介護なの?障害のある子どもの世話は大変そうね」と言われて、そうかと納得した。 私は学区に施設が入っていたので、そこから通ってくる同級生や施設の存在は認知していた。 けれど、世間的には、とくに年配層には、あまり認知されていないのだと知った。 本作では、私たち...続きを読むがメディアからエンタメとして植え付けられてきた「悲壮感漂う孤児院」ではなく、現実の、ありのままの児童養護施設とそこでの日常が描かれている。 ⚫︎当事者たちに選挙権がなく、発言権の弱い分野では国の予算がおりにくい。 ⚫︎退所後のケアをしてくれるような施設が少なく、その設立や運営は自治体に任されているため、地域によって格差がある。 施設の子にとっては進学がハンデ。 両親に育てられていない子どもはかわいそう。 どちらも問題は社会構造にある。 両親に育てられる(特に母親)のを当然視して、それが最善策だと疑わない社会や個人。 進学を希望しても資金がないと進学できない社会。 人の営み、福祉、教育を利益追及型の資本主義構造にねじ込んだ結果、生産性の低い、利益を生まないケアが評価されない社会。 かわいそうだと思うとき、自分の中で何が起こっているのか、強者からの見下し、憐れみの目線になっていないか、内省が必要だ。
すごい話だった もしかしてそうなのかな?って思いはあったけど、解説を読んだ瞬間「やっぱり!」となって涙が出て止まらなかった 読んだら胸が熱くなって、何か行動に起こさなきゃ!となる1冊 家から1番近い児童養護施設を調べて寄付しようと思います(多くは無理ですが…)
この一冊で分かった気になってはいけないと思うが、児童養護施設について、理性と感情のバランスが取れた記述のなされた作品だと感じた。登場人物のモデルにもなったと思われる方による巻末の「解説」も非常に良かった。
たくさん取材したのだろうなと思う。 それぞれの心の機微がとてもしっかり描かれていて、心がグッと掴まれることも何度も。 光が見えてよかった。
児童養護施設について知りたくて読み始めました。 そこで暮らす子供達の思いやつまずき、先生方にも考え方の違いがあるのだなぁと知りました。でもやっぱり子供達の将来を真剣に思っているのだなぁとどの先生も応援したい気持ちになりました。 後半のあしたの家の子供は明日の大人というところは、そーだ、そーだ!と叫...続きを読むびたい気持ちになりました。 未来に生きる子供達のために私でもできることはなんだろう?と考えさせられました。
児童養護施設について、自分の持っている偏見を改めることができた。 個人的には、自分は教員をしているので、子供に対する接し方や真摯に向き合う職員たちの姿勢に感動した。特に、猪俣先生とアッコちゃんのエピソードは涙なしでは見られなかった。 感動する良作。
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明日の子供たち
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有川浩
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