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Posted by ブクログ
一瞬で物語の中に引き込まれる。情景や登場人物がありありと浮かぶ。まるで映画を観ているかのように、その世界観に没入できてしまう。この文章は有川浩さんの凄さだと思う。
しかしながらもっとすごいのは、この物語のストーリーとテーマだ。どうしたらこんなストーリー考え出せるのかわからない。テーマも、「不幸の比べ合いをしたって仕方ない」というキーフレーズが、心に刺さったし響いた。
登場人物がなによりとても魅力的だ。出てくる人全員が魅力的で愛おしい。誰もが恵まれすぎてない。不幸な境遇を前提として持ちえていながら、何故かすごく羨ましいコミュニティに思えた。特別派手なものはなく、それぞれが大切にする愛が、愛おしい繋がりをつくっている。日常のあたりまえのように思えている時間や人が、幸せでもあるんだと思う。
僕は、こういう恵まれていない人の物語が共感しやすくて好きだ。僕自身が自分を、恵まれない不幸な被害者みたいに捉えているからだと思う。でも、本当は、そういう部分があるにせよ、それと同じぐらい恵まれている面があって、誰かにとってはとても恵まれた羨ましい部分も持ちえているのだと思う。
本当は、誰がどれだけ恵まれていないかではなく、誰もが今そこにある幸せに目を向ける意識を持つことが大切だ。小さな救いを、感謝して、楽しんで生きていきたい。
Posted by ブクログ
冬になったら読みたい本。毎年読んでるはず。
家族愛と恋愛を丁寧に描いていて、近くにいる人を大切にしようと思える一冊。
「自分と彼女の辞書が違うことが面白かったけど、その違う辞書が原因で別れることになった」の一説は一生忘れないと思う。
それぐらい、当時高校生?の私に響いた。
他の人より特殊な経験をしている自負はあるからこそ、主人公の心の傷に共感できて重ね合わせることができるのだと思う。
いいか悪いかは別として。
あと個人的には、「悪役」とはっきり言える人たちがいないのがこの本の素敵なところ。
やってることは間違ってたとしても、彼らにもみんなと同じように心の傷があり、その人が守らなければならない家族や仲間がいる。
憎めないけど、胸が痛むけど、どうかみんな幸せになってほしいと願わずにはいられなかった。
むしろ、のっぺりしてる親父が一番嫌いだった!彼なりに悩んでたけどね。
まあそんな一冊。
やっぱりキャリアウーマンって難しいなあ。とも思った。
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