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「致死性脳劣化症候群」という、複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至るという不治の病に冒された妻。小説家という職業は、この病気と最も相性の悪いものだった。妻は書かない人生を選べるのか、現実に追い立てられる夫婦の行く末とは……
本作は、不治の病にかかった妻の物語であるside:Aと、side:Aを受けて描かれたside:Bの2部構成となっています。Side:BはSide:Aを描いた小説家のストーリーになっているのですが、最後まで読み進めると、Side:Aをフィクションとは思わせないような構成と、綺麗ごとでは片付けられないような現実の描写の生々しさが読者を引き込んできます。「実は作者の実体験で、ノンフィクションなのではないか」と思わせるほどの構成は圧巻です。何度も読み直したくなります。
有川浩先生の入門編としては少し重めかもしれませんが、面白いので是非読んでいただきたい作品です。
Posted by ブクログ 2024年03月18日
ほんとにいちばんすきな小説かもしれない
sideAが好きだけど、Bも最後の1行で心震えた、、
あと小説家っていいなーって思った。主人公も小説家で、言い合いがあった時とかに思ったことが言語化できててわたしまですっきりした
あとやっぱり言葉選び?が素敵
微笑ましくてにやにやもするし、この夫婦かわいく...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月26日
「最強の夫婦」のはなし。
そして、作家ってすごい。
自分もいつか死ぬ。
たぶん、配偶者のあの人とは、どっちかが先でどっちかが後だ。
そのときに、この物語のように残された時間を過ごせればいいな。
そして、
お互いの価値観を認め合って
お互いの生きざまを支え合って
世間体だとか前世代の常識だとか職場...続きを読む
ヤッパリ有川浩さんのお話は面白い。
死と直面しているのに、フッと吹き出したくなるセリフが飛び出したりして、読後も軽やかさだけが残り、まだ続きがありそうな気さえしました。
サイドAで涙が溢れてくる物語に心を掴まれ、サイドBにてさらにその意味に深みが含まれ、そしてあの終わり方。完全に物語に魅了されました。まさに、本書に書かれているように有川さんは『書く』才能をもった作者というしかありません。この作品を『読む』読者として関われて良かったです。
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