隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。観客動員90万人突破の大ヒット映画の原作がついに登場。
Posted by ブクログ 2023年05月27日
再読。
阪急電車には乗ったことがないが、この本を読んでから兵庫県を少し身近に感じるようになった。
それほど電車や周りの風景の描写がリアルで美しく'さすが有川浩"の一言。
同じ電車の車両に乗っている人と人とは、ただ同じ空間にいるのではなく、出会っている。そんな当たり前に気付かされる...続きを読む
購入したまま読んでいませんでしたが、思い出して手にとってみたらあっという間に引き込まれてしまいました。一本のローカル線の中で交錯する人間模様が本当に面白く、またその交流に暖かみがあってほっこりします。おすすめの一冊です。
Posted by ブクログ 2023年03月26日
他の方々も書いておられるように、ほんと面白いわ、これ。
わりと短いお話なんだけど、全編通じていろんな人々が繰り返し出てくる。たまたま電車で乗り合わせただけなんだけど、いろいろ関わりあってそれぞれに影響しあっている。想像すると、楽しくなってくる。
有川浩の本を1冊だけ勧めるのだとすれば、この1冊だね。...続きを読む