あらすじ
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。観客動員90万人突破の大ヒット映画の原作がついに登場。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ええーっ!?そこからそこへそう繋がるのー?!ってな感じで人間関係とは不思議ですね!と思ったりする電車の折り返しでした!個人的には一つの本の中でこんなにキュンキュンできた本は未だかつて無いと思います!こういうのを求めてました!ほんとに良き物語でした!
そしてこれほど早く一冊を読み終わったのも過去一ではなかろうか?
もはや読み終わるのがもったいないとかそういうのもなくて、次っ!次どうなるの的なスピードをだして読んでました!タイトルからは漂ってはきませんが、とても胸キュンできる恋愛小説です!私は大好きです!!出会えてよかったこの本に!もっとモラルとか青春とか他にもいい部分もありますが、自分の趣味趣向が全面にでた感想になりました!
Posted by ブクログ
よく電車に乗った時に「この人達にはどんな物語があるのだろう」と想像する時がある
それを思うきっかけになったのは高校生の頃最寄り駅のホームに泣きながら転がり込んで降りてきた女の人を見た時からだった
みんなが白い目や冷笑を向ける中、私はどうしても気になった、
「この人はどんな思いで電車に乗ってここまで来たんだろう」と。
もしかしたら仕事で大きな失敗をしてしまって朦朧としながら電車に乗ったのかもしれないし、大切な人に別れを告げられてすがる思いで電車に飛び乗って気づいたらこの駅に着いていたのかもしれない。
見ず知らずのたまたま出会った人なのに想像だけでここまで物語が広がる。
きっと本人は想像より遥かに大切な物語を持っている。そんな人のことをみんなと同じような目で見れなかった。
人には人の地獄がある、とどこかで聞いたことがあるがほんとにその通りで、作中に登場する純白のドレスを着た翔子さんもミサにとっては非常識な印象だったが、本人は覚悟を決めて地獄を乗り越えてきたように、目に見えるものが全てとは限らない。人は心の内面を隠して生きていくのが上手いだけだ。
その人の人生を運びながら、ちょっとのタイミングで色んな人との繋がりと出会いが生まれた阪急電車。
きっと今日も誰かの思いや心を乗せながら目的地まで辿り着くのだろう。この物語に登場した人達の選んだ人生がいい未来になっていることを願って、私も明日からまた電車に乗りたいなと思った。
Posted by ブクログ
やっぱり日本一恋愛小説うまい。
あと読みやすいんだよなー!
翔子さんのお話が一番よかったなー。
スカッとしたし、去り際が綺麗。
彼女からだけ、恋の始まりを感じさせなかったのは多分理由があるんだろうな。
Posted by ブクログ
大好きで再読を繰り返している。
この本を読むと、強くあることも、弱さを見せることも、少しずつ肯定してくれるように感じる。
ここに出てきた人たちみんな、この先幸せでありますように。と願わずにはいられない、心が温かくなる短編集。
Posted by ブクログ
おほほほ〜んとなった。
わたくしもママチャリ爆漕ぎから中型バイクにでもかえようかなぁぁ。
まちがえた。 のぞみかこだまにしようかなぁ。
やっぱ山手線ですね!!
Posted by ブクログ
電車で何気なく出会った人達の影響を受けて、自分の人生が変わっていく…人って、互いに影響を与えて生きているんだなあ。それぞれの物語があって、状況によって感じ方は皆ちがくて。誰かが困っている時に、そっと後押しできるような、勇気を与えてくれるような、そんな人になりたいと思いました
Posted by ブクログ
最近、私も、電車を使用し買い物に行く事が増えた。だいたいは、携帯電話を片手にしている人が多いし、容姿は様々であるが、無表情の人が多い。
自分は、あまり、周囲を見ないようにしているが、時々目に写った人は、どこに行くのかな?試験勉強かな?外国の方も多いな、など思うことが多い。
そんな人たちにも家族、友人、恋人、同僚がいて生活していると思って観察して見るのも、電車のいいところだと思う。
これから電車に乗るのが楽しみになってきた。
阪急電車のような世界が見れたらいいな。
Posted by ブクログ
高校の頃から本棚にあったけれど、なぜか手を伸ばさずにいた一冊。
神戸に引っ越して、偶然ダンボールの中から出てきたのをきっかけにようやく読んだ。
各駅ごとに描かれる人々の小さな物語が、まるで電車のレールのようにゆるやかに繋がっていく。
誰もが他人のようでいて、どこかで繋がっている、そんな“人の縁”を感じられる本だった。
そして、京急線沿いで育った私が、いま阪急沿線に暮らしてこの物語を読めたのも、きっと何かの“繋がり”だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
有川浩さんの書くストーリーは好き。
日常を切り取ったような、
どこにでもあるようなことにスポットをあてたストーリー。
今日、映画で阪急電車を観た。
自分の頭の中にあったイメージとは、
俳優さんが演じている風景は違ったけれど、
これはこれでいい。
宮本信子さんの演じた女性は憧れるし、
中谷美紀さんの変化も素敵だった。
Posted by ブクログ
中高生のころ読んで好きだな〜と思って、大人になって実家に帰ったときに何となく持って帰って読み返してやっぱいいなぁ〜〜〜〜になった。1つのストーリーの主人公が他の物語では登場人物になって、お互いに影響しあって1つの物語として進んでいく、当時は面白い構成で読んでて楽しいな〜と思ってたけど、今読むと人生すぎて好きすぎる1冊。途中で出てきた謎に急いでるおじさんもこのあとなんか主人公になるストーリーがあるんだろうなぁと自然に考えて、でも結局その後出てこなくて、自分の人生に直接関わってくる人以外でも、『街で偶然すれ違う全員に人生があってストーリーがある』当たり前のことに思い至った。他人にも自分にも優しくなりたいと思える物語。
Posted by ブクログ
阪急列車を利用する互いに関係のない人たちがそれぞれ影響し合い各々の人生を歩んでいくとても心温まる物語。
これと言って大きな転換のない物語だが、それがリアル感を与えて文章がスッと入ってきた。
Posted by ブクログ
この本は母が持っていて勧められたので読みました。
阪急電車沿線に住んでいるので親近感も湧いて割とさくさく読めました。
連作短編集の小説を読んだのはおそらくこの本が初めてなのですが、読みやすいし内容も面白いので何回も読み直すほど好きな1冊です!
今津線をあまり利用したことがない方でも楽しく読むことが出来ると思います。
Posted by ブクログ
様々な男女の出会いや別れが軽快に綴られた名作だと感じた。ほぼ全ての主人公がハッピーエンドで話が次に続いていくため、読み終わった後はほっこりしてしまった。
電車の中で知らない誰かに話しかける、という、現実にはかなりハードルが高いことが繰り返されていはするが、そのことに違和感を感じないくらい、偶然の出会いから新しい未来が動きだし、それに夢中になって読み入ってしまった。そして、電車で誰かに話しかけてみたい、そしたら自分の運命も少しづつ動き出すかも、と思ってしまう小説だった。
Posted by ブクログ
読んでみて最初に思ったこと。「阪急電車に乗りたい」
電車でスマホを触ることが多くなったけど、この本を読んで、電車から外の景色を眺めることや人間観察を楽しんだほうが、電車に乗ること自体楽しくなりそうと感じた。
それぞれの短編が繋がっている感じがかなり好きです。
Posted by ブクログ
全部の短編のお話が繋がってて、キュンキュンしました!阪急ユーザーにはたまらないです!気になってる人におすすめしたら、買ってみようかなって言ってくれた本なので、星5です!
購入したまま読んでいませんでしたが、思い出して手にとってみたらあっという間に引き込まれてしまいました。一本のローカル線の中で交錯する人間模様が本当に面白く、またその交流に暖かみがあってほっこりします。おすすめの一冊です。
阪急電車
有川浩さんの作品はレインツリーと図書館戦争を読んだのですが阪急電車が1番のお気に入りになりましたそれぐらい感動した。
感動したいひとは是非よんでください
オムニバスのラブストーリー
阪急電鉄の今津線の車両が舞台
各駅ごとに登場人物が入れ替り、前の人物と後の人達が、なんらかの関わりを持ってすれ違いそれぞれのストーリーが進んでいく。
この本を読んで、有川浩さんの才能の凄さに圧倒されました。
そして実際に阪急電鉄今津線に乗り聖地巡りをしてきました。
阪急電車は大阪梅田と神戸・宝塚・京都を結ぶ鉄道。西宮北口⇔宝塚の区間の駅ごとに区切って(折り返し運転もあって)、様々な人間模様を描いたオムニバス調の短編集。ほのぼのした恋愛模様があったと思ったらもの凄い修羅場があったり、登場人物も会社員・大学生・女子高生・オバサマ・祖母と孫…と盛りだくさん。私的にツボったのは後書きの入り「この電車回送になりますのでご乗車に…云々」。思わず「ブハッ」と吹き出しました。個人的にはこの作品が有川作品では初読みで、以降上位に好きな作家さん・作品です^^♪
ほっこりできる
電車のなかって実に小さな空間なのに多くの人々で溢れています。そこで起こる小さな出来事も数えきれない程あり、些細なことがきっかけで出会いや転機につながることもあるかもしれません。阪急電車のお話はそんな些細な出会いや言葉が様々な人々の転機へと繋がっています。読んでいて、こんな出会いいいなーと心がほっこりしました(^^)
Posted by ブクログ
電車に乗ってる沢山の人がそれぞれの物語をもっている
密接に関わっているわけじゃないのに行きずりの関係だけでも他人の人生を少し良くしたりする
変に着飾るのではなく素のままの自分でいたい
Posted by ブクログ
友達に、読書初心者におすすめと言われて読んだ本。
確かに読みやすい連続短編小説だった。
大学生から電車を使い始め、社会人になって上京した今でも満員電車にお世話になっているが、この本のように窓の外の景色や乗り合わせた人々に思いを馳せることは滅多にない。
同じ路線に同じ時間にたまたま乗り合わせた偶然だらけの人々に注目してみたり、毎日の景色だが、その中から違いやお気に入りを探してみたりすることも風情があって面白そうだと思った。
最後の解説にて、児玉清さんが文章を添えていたが、その文章力が魔法みたいだなとおもった。
「舌なめずりするような喜び」「人生のつなぎの時間」「所在なく自分の心を休業状態にしている」など、同じ本を読んだ人間とは思えない素敵な文章で驚いた。
つまりこの読書を通して何を感じたかというと、日常の一コマを映画の一部のように感じて表現すること、私もできるようになりたいと思った。
Posted by ブクログ
電車通勤や電車通学をしたことがないため、電車や駅でのちょっとした偶然や出来事に憧れる。日常を切り取ったような文章が続き読み物としても読みやすいし、スゥーッと入ってくるから不思議
Posted by ブクログ
いろんな作家さんが物語を紡ぐ短編集をお書きになりますが、わたしはこれが一番好き。あの、ワインレッドのちょっと高貴な気分になれる阪急電車懐かしいです。
Posted by ブクログ
人の良いところも、ちょっと嫌なところも、視点を変えながらみることができました。
電車で他の人の話が聞こえてくるような感じです。
知らない人であっても、気軽に声をかける関西の文化が少し羨ましくなりました。
Posted by ブクログ
素直な気持ちで人と向き合えば、電車の中でもこんな素敵な出会いが待っているのかな。電車はだいたいいつも混み合っているし、あまりよい印象がないけれど、この本を読んだら少し気持ちが前向きになった。
Posted by ブクログ
どうも、阪急宝塚線、ではなく阪急京都線ユーザーです。
阪急電車を普段からよく利用する者として、これは読まなければいけない!と思い、手に取った一冊。せっかくなら阪急京都線バージョンも書いて欲しい。
阪急電車に乗った人々のそれぞれの人生が交差する物語。
たまたま同じ電車、同じ車両に乗り合わせただけなのに、それぞれの人生と人生が出会い、ぶつかり、新たな人生、未来へと切り拓かれる。
読んでいて、あたたかく、ほっこりとして、幸せになれる、いつの間にか笑顔になっているそんなお話し。
これから阪急電車に乗った時は、この本での出来事みたいなことが何か起こらないかなぁ、と薄く淡い期待を抱いてしまいそうだ。
Posted by ブクログ
兵庫県に住んでいて阪急電車を頻繁に利用する大学生のうちに呼んでおいてよかった。阪急今津線宝塚ー西北間の上下線を往復する形で各駅で区切り、それぞれの区間で主人公が変わっていく。各主人公は年齢も境遇もバラバラで人生の様々なステージに立っており、新しい恋を始める者、恋を終える者、希望に満ちている者、憎しみに満ちている者など様々。そうした彼らの物語が1本の私鉄路線を軸に、他人として関わり合い、別れていく。
阪急のこの路線を何度も利用したことがあるため、本当にこのような物語が起きているのかもしれないと思いながら読み進めていくと、不思議に思えてくると同時になんだか嬉しくなる。人それぞれの人生があり、人間社会はそうした異なった人々が混じり合っているのだということが再認識できた。様々な人の視点に入り込むことができワクワクしてしまうハートフルな作品。
Posted by ブクログ
ほのぼの。ハートフル。
行きから、半年ほど経過したのが折り返しの物語。
関西という地域だから成り立つのか。
首都圏は電車内で見知らぬ人から話しかけられたり、話しかけたりって皆無でしょう。淋しいけど。
Posted by ブクログ
面白かった。
ちょっと女性や男性の描写が昭和の価値観すぎると思ったけど意外と2010年に当時38歳の作者が書いていた。そこだけ少しすっきりしなかった。