【感想・ネタバレ】阪急電車のレビュー

あらすじ

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。観客動員90万人突破の大ヒット映画の原作がついに登場。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あたたかい本が読みたいと言ったらおすすめしてもらった本のなかの一冊
本を買ったときには全く気が付かなかったけど帯を見たときもしかしてこれ高校のとき現文の授業で見た映画の?と思ったらやっぱりそうだった、懐かしい気持ち

いちばんいいなーと思ったのは圭一と美ゴンちゃんの初々しさ、可愛さに思わずきゅんきゅんしちゃったよー( i _ i )

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よく電車に乗った時に「この人達にはどんな物語があるのだろう」と想像する時がある

それを思うきっかけになったのは高校生の頃最寄り駅のホームに泣きながら転がり込んで降りてきた女の人を見た時からだった

みんなが白い目や冷笑を向ける中、私はどうしても気になった、
「この人はどんな思いで電車に乗ってここまで来たんだろう」と。

もしかしたら仕事で大きな失敗をしてしまって朦朧としながら電車に乗ったのかもしれないし、大切な人に別れを告げられてすがる思いで電車に飛び乗って気づいたらこの駅に着いていたのかもしれない。
見ず知らずのたまたま出会った人なのに想像だけでここまで物語が広がる。

きっと本人は想像より遥かに大切な物語を持っている。そんな人のことをみんなと同じような目で見れなかった。

人には人の地獄がある、とどこかで聞いたことがあるがほんとにその通りで、作中に登場する純白のドレスを着た翔子さんもミサにとっては非常識な印象だったが、本人は覚悟を決めて地獄を乗り越えてきたように、目に見えるものが全てとは限らない。人は心の内面を隠して生きていくのが上手いだけだ。

その人の人生を運びながら、ちょっとのタイミングで色んな人との繋がりと出会いが生まれた阪急電車。

きっと今日も誰かの思いや心を乗せながら目的地まで辿り着くのだろう。この物語に登場した人達の選んだ人生がいい未来になっていることを願って、私も明日からまた電車に乗りたいなと思った。

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2025年11月21日

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