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Posted by ブクログ 2020年09月18日
現代に懐古趣味がまざった怪奇幻想系の連作短編集。隠れ長編の赴きもあるので、最初から順に読むのがおすすめ。古本を媒介に、虚構が境界線を越えて現実に迫ってくる方向性かと思いきや、そんな単純な仕掛けではなかった。各話の「私」は同じ古本屋で購入したのか、という疑問も最後まで読むと吹っ飛んだ。一編ごとにゾワリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月24日
怪奇幻想小説や、日本のレトロな雰囲気が好きな人にとっては、この本の醸し出す、なんとも言えない匂いたつ雰囲気がたまらなく心地よいはず。
まずもって題名がいい。
『帝都脳病院入院案内』『這い寄る影』『こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻』…などなど、江戸川乱歩を彷彿とさせるレトロなセンスを感じさせる。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月25日
町の小さな古本屋で見つけた1冊の本、パンフレットから雑誌、上下巻の本まで、名著とは程遠い物を手に入れ、開いたことから、その書物の中に取り込まれていく一人の作家の短編6篇。
アナクロな雰囲気で、1960年くらいの話かと思いきや、突然ネットオークション等の話が始まる、現代の話である。ただ、全体的に江戸...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月22日
「また買ってしまった。」古書店で一冊の書物を手に取った古書マニアの''私''は、読んでいくうち、奇妙な世界に落ちていく。そして読み手の自分までも、''私''に引き摺り込まれていく感覚。そして最終章、ようやく現実に戻ったか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月12日
単行本を手に取った瞬間、オッと思います。
どこかノスタルジックな装幀。全体は薄っぺらいにもかかわらずがっちりした表紙の厚みにも雰囲気が有ります。そしてちょっと変わったフォント。なかなか凝っています。
「また買ってしまった―。」と古本屋を出た時のつぶやきで始まる6編の短編。ストーリー的にはどこか大正・...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月03日
芦辺拓氏が「小説宝石」に連載されていたものを2013年にまとめて発表した古書店と古書を巡る連作怪奇短篇集の文庫版。第14回「酒飲み書店員大賞」を受賞。いずれの作品も現実と非現実のちょっとした隙間に迷い込んでしまった「私」がひどい目にあっています。全体的に少し懐かしい匂いがします。テンプレートは決まっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月03日
初めての芦辺拓。
「幻想怪奇の魅力を横溢させた、全六編の悪魔的連作短編集!」
という煽りに期待して読んだらガッカリする。
この世界観、嫌いじゃない。嫌いじゃないんだけどなんか残念。
【こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻】
【青髯城殺人事件 映画化関係綴】
は好みだったのに、オチとなる表題作でしら...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月06日
『また買ってしまった─』からはじまる短編集。
古書怪異譚とあるだけあって本好きはもうそれだけで惹かれるものがあります。
装丁やタイトル、発想はすごく好みでワクワクしましたが本編はもちろん悪くはないもののなんだか物足りない感じというかなんというか…。
予想外の突飛な展開とか驚くような展開はなかったよ...続きを読む
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