犬のかたちをしているもの

犬のかたちをしているもの

506円 (税込)

2pt

「子ども、もらってくれませんか?」――彼氏の郁也に呼び出された薫は、その隣に座る見知らぬ女性からそう言われた。薫とセックスレスだった郁也は、大学時代の同級生に金を払ってセックスしていたという。唐突な提案に戸惑う薫だったが、故郷の家族を喜ばせるために子どもをもらおうかと思案して……。昔飼っていた犬を愛していたように、薫は無条件に人を愛せるのか。第43回すばる文学賞受賞作。「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞した高瀬隼子のデビュー作!

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犬のかたちをしているもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    犬の話だと思って読み始めた。
    そうしたら、犬はあんまり出てこなくて、あまりにも私の頭の中を言語化したものがそこには書かれていた。

    薫も郁也もミナシロさんも、皆私だと思った。
    子供が欲しくて、でも可哀想だから産もうとは思えなくて、でも女として産んでみたいという願望はある。
    全員が全員を傷つけていて、

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    自身の価値観や経験と似ている部分がたくさんあり、
    もの凄く共感もしたが、読み進めるのが辛かった、、、
    高瀬準子さん作品の中で一番好きだった。
    ほんとーに高瀬さんは、心情を語る描写がうますぎる!!
    大袈裟でもなく、まわりくどくもなく、きれい過ぎず、
    ただ心に浮かんだ言葉や想いがそのまま流れ出たような表

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    4.3/5.0

    素晴らしかった。
    現代の女性が抱えている感覚や違和感(自分は男なので、完璧に理解出来るわけではないが)が、非常に濃く描かれていると感じた。

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    私の心の中の、
    言語化できない“それ”が
    はっきりと書かれていてぎくっとした。

    女性の中の一つの期限。
    それにとことん向き合う小説。

    しばらく性行為をしていない恋人が他で子供を作ってきた。
    許せるか許せないかを超えて、
    その産まれてくる子をもらうか別れるか。

    そんなことある?って内容。でもある

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    学生時代に卵巣の手術を受け、それ以来性交渉に対して消極的になった薫。彼氏の郁也ともプラトニックな関係を保っているのだが……。
    すべてが私の好みでした。私も卵巣の手術を受けたことがあるので、薫には共感します。ミナシロさんのキャラが濃くて良い。

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    怖かった。高瀬さんの作品に出てくる「図々しいことが受け入れられて当たり前」みたいな顔をした女が本当に怖い。

    0
    2025年07月29日

    Posted by ブクログ

    うわぁっていう生々しい心理描写
    なんとなくモヤモヤ思っていることを全て言語化してくれている
    ミナシロさんみたいな人いるよなあって思うし自分もその要素あるよなあって思う
    このお話の諸悪の根源は愛されたい、愛したいっていう気持ちなんだろうなと思った
    そこまでプラスにもマイナスにも働く愛という感情?物質?

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    高瀬隼子さんの作品は前にも読んでいて
    こちらもずっと読みたいなと思っていてやっと読みました。
    現実にはありえない話だけど、その過程での主人公の気持ちは共感するばかり。
    主人公と歳が近い人は、悩みや一度は考えたことがあることが分かる、ってなるのではないかと思った。
    特に私は地元や田舎はどこも同じなのか

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    全然うまくかけないのだけど、
    自分の至らなさとかをわかりつつ、自分を必要と思いたいし、恋人に私のことが必要というのを体現してほしいし、そのために試すようなこともしてしまう。
    それでいて自分にとって何もかも投げ売って大切に想える何かがほしい。それは恋人なのかわからない。
    そして何よりも自分のことを必要

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    自分の中にある物差しや常識ではあり得ない内容ですが、そういう世界観もある、と意識しながら読みました。
    思考や心情の分析が怒涛のごとく続くシーンがいくつもあり、次々に読み進めていきました。
    高瀬隼子作品は、文学として本当に面白い。
    現実世界でこんなことが起こったら、自分なら生きていけないとは思いますが

    0
    2025年09月16日

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