うるさいこの音の全部

うるさいこの音の全部

1,700円 (税込)

8pt

小説と現実の境目が溶けはじめる、サスペンスフルな傑作
嘘だけど嘘じゃない、作家デビューの舞台裏!

「おいしいごはんが食べられますように」で芥川賞を受賞した高瀬隼子さんが挑む新たなテーマはなんと「作家デビュー」。

ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の動きを描く筆致がさえわたるサスペンスフルな表題作に、早見有日が芥川賞を受賞してからの顛末を描く「明日、ここは静か」を併録。

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うるさいこの音の全部 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    タイトルがすごくいい!!
    正直少し読みにくい。
    現実と作品の境界が曖昧で分からなくなってきて、
    なんとも言えないモヤモヤ感と緊張感に包まれる。

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    Posted by ブクログ 2024年01月24日

    一般人の朝陽と小説家の有日。物理的には同一人物なのだが人格が違う。そして二人の人格はお互いに干渉して架空の事実を生み出す。この状態になったら人格は独立していない。言動が嘘なのか本当なのか、そのどちらでも良いのか、主人公は内省しながらも当たり障りのない自分をあえて出そうとする。この気持ちは分かる。自分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    この本を読んで思ったのは、たまにバカみたいなことをしでかすが、まあ話題作りにいいだろうと日頃思っているので共感してしまった。(高瀬さんはそんな事は書いてないよと言うかもしれませんが)。それから声の大きな人が結構苦手な人がいるんだなって思いました。そんなわけで共感できたことが多かったので、星は5つつけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    芥川賞作家 高瀬隼子さん。シニカルな物の見方が独特の作風かと思う。この作品は受賞前に書いていたようで、そこも現実と物語の瀬戸際を読み手に想像させてしまう面白さがある。高瀬さんは、独特の距離感を保ちながら、伝えたい事象を冷静に捉えて、皮肉る。読み終えた後は、なんとも言えぬ気持ち悪さを感じるがそこが魅力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    外も中もうるさい、ずっと頭の中で喋ってる誰かがいる人にはあまりに辛い話
    朝陽に幸せになってほしかった気持ちと破滅して欲しかった気持ち両方あり、結局どちらでもなくただしんどい日々がどこまでも続いていく。
    よくもまあここまで人の内側をざらついた手で撫でさすってそのまま放置するみたいな作品が書ける。幸せに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    屈折しすぎて読みとるのが難しかったが、でもなんとなくわかる気もする。虚言と現実の境って脳みそ120%使ってる感じでふわふわする時あるなーと思う。、

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    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    どこまでが真実でどこからが虚構なのか自分でもわからなくなる時があるけれど、作家という職業は、誰しもそういう部分を持っていて、簡単に文章が書けるのではないんだろうなと改めて思いました。好きな文章を書くことを生業にするなんて素敵、とミーハーに憧れてしまうけれど、実際は産みの苦しみで魂を削って書かれている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月14日

    夕日のペンネームで芥川賞を取った主人公朝陽。
    その受賞後のドタバタとした日常と夕日が書いている新作小説や(架空の)受賞作の内容が入り混じり読んでいて軽い混乱をさせてくれる。

    主人公の周りの人々に対する関心の薄さと感情に
    (親友が作家として成功しつつある自分に嫉妬しているとは考えもしないところとか他...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    面白い、この著者の小説は新刊が出るたび読むと思う。
    このPAL(ゲームセンター)に勤める”長井朝陽”が”早見有日”ちうペンネームで書いた小説が芥川賞を受賞し、その小説の大学生の主人公(中華料理屋さんの中国人を弄ぶひどい女性)と長井朝陽の日常とが並列で語られていく。
    どこか著者のプロフィールを彷彿とさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    自分と小説を書いている自分の境界が曖昧になっていくお話。他人から見る自分とは何なのかを考えた。どれが嘘でどれが本当なんだろう、〇〇っぽいとか言われることもあるけれど、果たしてどうなんだろう。

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