無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
表題作「白いメリーさん」のタイトルに惹かれ、読んでみました。メリーさんと言えば、40代以上の横浜市民にとっては知名度の高い人物かもしれません。私が初めてメリーさんを見たときの衝撃は忘れられません。小学生の頃「横浜高島屋」の入口の椅子に、全身白ずくめで白いドレスに白い靴、髪も真っ白のおばあさんが座っていました。顔も真っ白な歌舞伎役者のようなメイクで、陶器の人形かと思い、つい触ろうとしてしまいました。メリーさんの生業など知っている叔母から「近づいてはいけません」と言われたのをよく覚えています。それから20年くらい経ったある日、本当におばあさんになって、昔と変わらない格好をしたメリーさんを横浜駅で見かけました。変わらない存在感だったのを覚えています。多分それが最後だったと思います。「白いメリーさん」をはじめとしたそれぞれの作品は、とてもブラックでシュールで、そして恐さと笑いが入り交ざっているような短編集となっています。古さと新しさの両方を求めている方にぜひおすすめの1冊です。
Posted by ブクログ 2010年02月09日
母が運転中にラジオから聴こえてくる らもさんの声が好きで、
最初は母と一緒に「ガダラの豚」から入りました。
でも、高校生当時の私には理解するのに時間がかかり、
遠ざかっていましたが、同級生の友人が、
らもさんが旗揚げした『リリパットアーミー』の映像を
見せてくれたことがキッカケで、原作を読みました。...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月07日
現実から一歩足を踏み外したような不思議な軽やかさ。
そうか、中島らもさんってこういう文体だったか、と久しぶりに読んで思い出す。短編で描かれる奇妙な物語は、夢で見るような、明日朝起きたら世界がそうなっていそうなお話。
中島らもさんの新作がもう読めないことを考えてしまう。そして、また、読み返した...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月10日
日の出通り商店街 いきいきデー・・・
まず、タイトルからしてぶっ飛んでいるのですが、読みだすと、さらにぶっ飛びます(笑う)
ブラックユーモア、と言えば良いのでしょうか?なかなかエグい内容なのですが、非常にポップな物語に思えました。
白髪急行・・・不気味です。わずか10ページのストーリーなのに、な...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。