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Posted by ブクログ
「本なら売るほど」の中で「読み終わるまで死ねないくらい面白い本」として出てくる小説
読みたいなと思いながら今になり、もっと早く読めばよかったーと思っている
べらぼうにおもしろい
密教の護摩業からはじまり、超能力vs超能力狩り(自称超能力のインチキを暴く)、新興宗教、尊師の奇跡
エンタメのおもしろさの中に皮肉とか風刺もあって、ページをめくる手が止まらない
特に新興宗教“聖気の会”での洗脳の描写は、昔オウム真理教の再現VTRで見たまんまだったし、護摩業で隆心師が気づく「宇宙的なパースペクティブに立てば、“違う”と“違わない”はもはや同じ言葉なのではないか」は量子力学的だし
すごい
あと、アフリカの国々を未開の地として下に見ることで成り立っているテレビ番組に対する批判もあり
まだⅠなのにいろんな要素がたっぷり
そして、次巻ではアフリカへ行くっぽい
わくわく!
Posted by ブクログ
1巻: 民俗・呪術学の権威である大生部教授が手品師の仕掛けを暴く奇術師ミスターミラクルの協力のもと、新興宗教にのめり込んだ妻逸美を救出するお話。(トリックに似ているとされてるのは多分この1巻だけ。)
2巻: TV取材クルーと同行して本場の呪術調査のため物語の舞台がアフリカに広がる。文化的に呪術師には調停者としての高い地位があり、本物の力に触れていく。その中でも別格の力をもつ呪術師と邂逅する。
3巻: 別格の力を持つ呪術師の力の根源に触れた大生部教授たちはこの呪術師と対決することになる。人知を超えた力を持つこの呪術師に対してどう立ち向かっていくのか。
笑いや皮肉が聞いていてシリアスな部分もコミカルな部分も盛り込まれていてとても面白く読めた。主人公の大生部教授はシリアスな場面でもアルコールの話ばかりしていて、憎めない雰囲気も○。トリックのように明かされる仕組みを期待すると2-3巻で思ったものと違うかもしれないですが、ストーリー、キャラクター性に興味があれば、また酒好きな人もぜひ!
Posted by ブクログ
なにこれ、めちゃくちゃ面白い。今まで読まなかったのが本当にもったいない。
実は中島らもさん、今回が初読。
本作は文庫本三部作の一冊目で、第一部は主人公・大生部(おおうべ)教授のテレビ出演と、妻がハマってしまった新興宗教のインチキを暴くエピソードが中心になっている。
登場人物はとにかく多彩で、第一巻はその紹介や登場にまつわるウンチクがたっぷり。
まだ本格的に活躍しないキャラクターも多いが、背景設定が異様に濃く、人物の書き分けが鮮明なのでまったく退屈しない。
大物風に登場したのに、いきなり修行に失敗する大阿闍梨。
呪術を専門とする一風変わった民族学者の大学教授。
少林寺で鍛えた助手。
一番まともそうな立ち位置なのに、新興宗教にハマってしまう妻。
妻に似た美男子の息子。
自称ニンフォマニアの美人セラピスト。
超能力少年・清川くん。
ミスターマリックを思わせる名前のマジック種明かし専門家。
チンピラ相手に無双するガチムチなテレビプロデューサー。
とにかく盛りだくさんで、情報量が多いのに楽しい。
一巻を読み終えたところで、ようやく主要な演者が揃ったという印象で、ここから物語がどう展開していくのかが気になって仕方ない。
早く続きが読みたくて、うずうずしている。
本作が発表されたのは1996年。
日本では、あのオウム真理教事件をきっかけに新興宗教への関心と警戒感が一気に高まっていた時期でもある。
そう考えると、本作で描かれる新興宗教や「信じること」の滑稽さと危うさは、単なるフィクションではなく、当時の空気を鋭くすくい取ったものに思えてくる。
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